少年指導について(1)

(私の少年指導 2000/08/31)
この一文は、「クラブオブ剣道 & タギリ金属の掲示板」に書き込みしたものを土台にして加筆訂正したものです。

 私は大学卒業〜32歳までの10年間、埼玉県のとある市の剣友会の指導者として小中学生と一般の部の剣道指導に携わっておりました。その当時、私が考えていたことは、「剣道を通じて、今の学校教育に欠けているものを実践していこう」ということでした。
 学校教育に欠けているもの・・・、教育の三本柱「知育」「徳育」「体育」の内の「徳育」です。それで、一番中心に据えて取り組んだことが「返事・挨拶・行動」の励行でした。


 具体的な指導としては、名前を呼ばれたら「ハイ」と大きな声で返事をして、呼んだ人の方を見る(または、そちらへ走っていく)。顔見知りの人に会ったら、こちらから先にきちんと挨拶をする。なにかをしてもらったり、教えていただいたときは「ありがとう(ございます)」、頼むときは「お願いします」。部屋の出入りや人の前を横切るときは「失礼します」。

 その他、道場の出入りに際する「神仏への礼」、全力を尽くして対峙することによる「相手への礼」、親・兄弟(祖先)への感謝を忘れない「家族への礼」、道具や竹刀などを大切にする「物への礼」等々。

 もちろん、これは道場にいるときだけでなく、家庭や学校生活でも実践するよう、口を酸っぱくして話しておりました。

 我が道場の団旗には、私の師匠の故渡辺敏雄先生からいただきました『剣理精通』の文字を掲げておりましたから、なおさら「剣道即日常、日常即剣道」の教えを実践してゆかねばと考えておりました。


 剣道の技術面では、とくに基本を重視していました。(これは後の項に譲ります)


 また、ウチの小学生はCクラス(初級・基本)、Bクラス(中級・面をつける基礎クラス)・Aクラス(上級)と3クラス編成だったんですが、子供達の自主性とリーダーシップを伸ばすことを考え、上のクラスと下のクラスの時間帯をダブらせて、指導にあたらせることにしました。
 「剣道とは、単に自分が強くなればいいのではなく、自分が先生や先輩から教えていただいたものをより高めて下の者に伝えなさい。それが、文化として伝わってきた剣の道なんだよ」
と話し、間違っててもいいから自分の意見をしっかりと言えることを目標としました。

 これは思いの外うまくいきまして、上下間の良いつながりが生まれましたし、教えることにより自分の中にある漠然とした技術が具体化され、理解も深まったようでした。


 私は今現在、中学生・高校生の指導活動が中心ですが、基本的な理念は変っていません。私個人としては「日本一のレッスンプロ」を目指しています。 技術面、精神面、理合の面など、どんな内容にもきちんと答えられ、かつ、示範できるようにとただいま勉強中です。


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