Re: 右手打ちの治し方 ( No.4 ) |
- 日時: 2017/01/31 13:11:55
- 名前: ヤス
- みなさん、本当にありがとうございます。
感謝します。
Hideさん、素振りはそのようにやらせてみます。
権兵衛さん、柄を短くということですが、どのくらい短くでしょうか? 左ひじが貼っているから私も一時期柄の上部を一折して使わせてみましたが、なかなか根本治療にならない感じで今は普通の柄に戻しました。
鉄心さん、 右手を左手側に寄せての素振りの注意点はないでしょうか?普通に竹刀を持ったときの素振りですが、左ひじを張らないように左ひじから下に降ろす感じと言っていますが、いかがでしょうか? 小さく面打ちの場合は、私は左手は突きの軌道、右手はスナップと教えていますがいかがでしょうか?
小学生低学年から剣道をしているのですが、最近ますます右打ちがひどくなっています。 腰も外れて面を打つと体がひねってしまいます。 なんとか治してやりたいので、みなさん引き続きご教示お願いします。<(_ _)>
|
Re: 右手打ちの治し方 ( No.5 ) |
- 日時: 2017/01/31 14:44:13
- 名前: 権兵衛
- 柄は一折くらいですね。それ以上だと本当に力がはいりませんので。
追加するならば、腕で振らず肩で竹刀を振らせるように素振りをさせます。 それも1本1本止めながら、正面に立ち、面を打たせる勢いで振らせます。
|
Re: 右手打ちの治し方 ( No.6 ) |
- 日時: 2017/01/31 17:40:24
- 名前: ヤス
- 権兵衛さん、ありがとうございます。
やっぱり一折くらいで精一杯ですよね・・・ なんか、だんだん左肘が張ってだんだん打突時の体が斜めになってきています(^_^;)
|
Re: 右手打ちの治し方 ( No.7 ) |
- 日時: 2017/01/31 17:51:21
- 名前: 鉄心
- >普通に竹刀を持ったときの素振りですが、左ひじを張らないように左ひじから下に降ろす感じと言っていますが、いかがでしょうか?
いいと思います。ひとつ言えば、肘を下ろしてから拳を前に伸ばすように肩と肘の伸展を極端に分けてしまうと、肘が最初に降ろした高さより高い位置でガツンと止まる感覚あるのがわかりますか?
振り下ろしの時は、肩→肘→手首の順に始動するようにしていると思いますが、それぞれの関節の止まるタイミング、つまり面を打った時の関節の停止を同時にするようにさせてみて下さい。 通常の握りは左右の腕の動作時間は同じなんですが、スタートとフィニッシュの高さがそれぞれ左右違うので止めるタイミングを同時にするのが意外と難しいんですよね。 握りを近づけると高さも近くなるので合わせやすくなり、打突後の肘のズレが小さくなります。ゆっくり振らせて、これで止めるタイミングを覚えさせます。
>小さく面打ちの場合は、私は左手は突きの軌道、右手はスナップと教えていますがいかがでしょうか?
長く剣道をやっていると理解できますが、中学生位だとスナップと言われた右手首の力で振り上げ振り下ろしをしてしまうのではないかと思います。 右手首で振り上げると代わりに左拳が前に出て、しかも小指、薬指の握りが緩みます。 そこから振り下ろすと、左拳は出た位置から手前に戻る形となり、そのエネルギーを逃がすために左肘が真横に曲がりやすくなります。 もしかするとその辺りが原因かもしれないですね。
左手首と肘を同時に使って小さく振り上げるよう声がけしたほうが良いかもしれません。
無理な形は無理なエネルギーを逃がすために起きると思っていいと思います。 子供に伝えるのは難しいですげとね(笑)
後は、通常の正面素振りをさせる時も、振り上げ時に竹刀が右に傾いていないかチェックし、鏡の前で修正させるのも有効です。
|
Re: 右手打ちの治し方 ( No.8 ) |
- 日時: 2017/02/01 09:28:35
- 名前: ヤス
- 鉄心さん、ありがとうございます。
>長く剣道をやっていると理解できますが、中学生位だとスナップと言われた右手首の力で振り上げ振り下ろしをしてしまうのではないかと思います。 右手首で振り上げると代わりに左拳が前に出て、しかも小指、薬指の握りが緩みます。
確かに、その子は小さく面を打つ時、振り上げすぎな時も多々あります・・・ スナップの時の右手首を折りすぎなんでしょうか?
>そこから振り下ろすと、左拳は出た位置から手前に戻る形となり、そのエネルギーを逃がすために左肘が真横に曲がりやすくなります。 それが原因なのかもしれませんね。
>左手首と肘を同時に使って小さく振り上げるよう声がけしたほうが良いかもしれません。
左手首ですか・・・ 私自身は左手首の振りはあまり意識していなく、左手は突きを突くように最短距離でズドン延ばす感じ。振りに関しては右手のスナップで振ると子供にそう指導していましたが・・・ 肘とはどちらの肘でしょうか?右ひじですともちろんある程度柔らかさも必要で干すが、あまり肘で曲げると手元が上がってしまいますよね?
肘の使い方、ご指導願います。<(_ _)>
|
Re: 右手打ちの治し方 ( No.9 ) |
- 日時: 2017/02/01 11:46:50
- 名前: 鉄心
- すみません、言葉足らずでした。
左手首と左肘の角度と手の内の力加減を構えの状態から変えずに、左肩の僅かな屈曲(左拳がみぞおちの高さくらいになるように)で剣先を相手の面の上10〜20センチくらいに振り上げます。
そこから肘、手首の順に始動をずらして伸展させると手首にしなりが生まれ、剣先に冴えがでます。
左右どちらも手首の力のみで振り上げるのではなく、左足が床を押す力の反発を、左足→腰(体幹)→肩→肘→手首の順に伝えて、そのエネルギーで打つように意識します。
これをキネティックチェーンというのですが、こうすることで全身が連動して動くので、体勢の崩れも抑えられます。
右手首からエネルギーが発生すると無意識に右上腕に力が入ってしまい右肘が必要以上に曲がります。そしてその反動が剣先側だけでなく反対の柄頭側にも移動し、左手首→肘と伝わってしまいます。 そのエネルギーを逃がすために左肘が曲がってしまうんですね。
わかりづらいと思いますが、小さく面でも手首ではなく僅かな移動ですが両肩(特に左)から振るということです。
私が見てきた子で右手が強い子は、送り足で打ち間に入るときに手を前方に伸ばしてしまい、肩と肘か連動せずに打突は右手首と右肘のみで振っていました。
キネティックチェーンを使わず右手首だけの力で降ると、振りを小さく抑えるとエネルギーが足りず威力が弱くなり、十分な威力を出そうとすると右肘で引っ張り上げるように腕を曲げしまい降り幅が大きくなってしまいます。
試合や地稽古中だと強く打とうとして振りが大きくなりがちです。
想像ながらそのあたりかなと思いました。
文章だけで書くと余計小難しくてすみません(汗)
|
Re: 右手打ちの治し方 ( No.10 ) |
- 日時: 2017/02/02 17:32:11
- 名前: ヤス
- 鉄心さん、ありがとうございます。
いやいや、文章でよくわかります。 確かに前進時に腕が前に出るのです。そうすると、右腕の棒ふりみたいになってしまいますよね。 左手をへその前に維持することも並行して教えなくてはですね!
肩のわずかな移動ということですが、具体的には左手がへその前からみぞおちまで上がるときの動作のことを言われているのでしょうか? 何度もスミマセン・・・
|
Re: 右手打ちの治し方 ( No.11 ) |
- 日時: 2017/02/02 19:46:05
- 名前: 鉄心
- >左手をへその前に維持することも並行して教えなくてはですね!
そうですね!速く打とうとすればするほど相手に一番近い右手から先に動いてしまいがちです。 小学生に教える時は、打ち間に入る時は左手ロケットをヘソの発射台にセットする、な〜んて言ったりします。
>肩のわずかな移動ということですが、具体的には左手がへその前からみぞおちまで上がるときの動作のことを言われているのでしょうか?
そうですそうです。
肘と手首を構えの形のまま肩の屈曲で剣先を相手の面を打てる高さまで上げます。 その時の左拳の高さが、人によりますがおおよそみぞおち辺りだと思います。
振り下ろしは、 そこから肩を更に前に伸ばしながら肘→手首の順に伸ばして更に手の内を締めます。 肘を伸ばしつつ肩関節が屈曲(上腕が前上方に移動すること)するので、剣先が頂点の時より肘の位置は上がり、拳の高さは変わらず前に出る形となります。
左右の各関節は同時に動きますが、意識は左側に置きます。
これが最少振り幅で最大威力の面打ちですね。ムチの作用です。 なかなか難しいですが、この形に近づく程動作の終末が両拳の前への移動となります。 (右手打ちだと動作の終末は右拳の前方移動と左拳が手前に戻る動き)
そのため左肘が曲がりにくく、ワキも締まりやすくなると考えています。
ちなみに、腰の高さ、つまり重心の高さは直線的に前方へ進ませます。体幹を安定させて、左足で発生したエネルギーをスムーズに上肢に伝えると共に、 重心の運動エネルギーを打突の威力に無駄なく上乗せする為です。 前にも述べたように、全身の連動を使うことで、各関節の負担を減らすことができ、姿勢が崩れること(跳ね足や体の開き)を防いでくれます。 だから綺麗な打ちは腕が楽なんですね。
「手で打つな、足で打て。足で打つな、腰で打て」とはよく言ったものです。
癖を修正させるのは大変ですよね。
|
Re: 右手打ちの治し方 ( No.12 ) |
- 日時: 2017/02/03 10:57:28
- 名前: ヤス
- 鉄心さん、とても具体的にご返答いただき本当に感謝いたします。仰る通りだと思います。
なんとか、その子の右手打ちを克服し、鉄心さんの言うような形で打たせてあげられるよう私も頑張ります。
若干、話はそれるのかも知れませんが、右手打ちのトピなので関連質問させていただきます。
構えの際の右手の握り方です。 その子は、構えてみろ!というと右手に力が入るのが悪いとわかっていますから、とても柔らかく、まさに生卵をもつように握ります。 しかし、結局右手打ちになっていますから、打突時には知らず知らずのうちに力んでしまっているのでしょう・・・
指導書をみると構えた時の右手の握りには2通りの教えがあるような気がします。 1.右手の小指・薬指を締める 2.中指を締める 私自身は構えの時は2の中指を軽く締めておいて(親指と中指が軽くくっつく)、打突時には小指・薬指を締めるイメージですが、このような右手うちの子にはどのように握らせたらよいか、ご指導お願いします<(_ _)>
|
Re: 右手打ちの治し方 ( No.13 ) |
- 日時: 2017/02/03 17:53:53
- 名前: 鉄心
- いえいえ^_^
ここまで熱心に自分の事を考えてくれるヤスさんのような先生に出会えて、生徒さんも幸せですね!
右手の握りに関しては先生によってみんな違うので、どれが正しいとかはないと思いますが、 私自身は1に近いですかね。 私の場合、小指と薬指の第一関節と第二関節で引っ掛けるようにしてから、上から掌を被せます。 掌も、十字に四分割したとしたら左下の部分で押さえています。この2点の上下からの挟みでほんっとに軽く持っています。 残りの3本は両側から支える程度です。
打突の振り上げ時は握りを変えず、振り下ろしの際は緩く掛けている小指薬指を締めながら手首の伸びに伴って掌をミリ単位で少しだけ剣先側にずらし、 インパクトと同時に元の握りに戻します。なんとも表現しづらいですね(笑) 薬指を支点にして、小指が引き、掌が押しの役割をして、剣先に最後の加速を与えます。
右手打ちの子は構えの時は気を付けていても打突時に人差し指と親指の付け根で鍔元いっぱいを握る子(OKサインの形)が多いような気がします。
人差し指と親指を軽く伸ばさせて、親指、人差し指、中指の間で竹刀が少し遊ぶようにして振ると、棒握りと同じ手首の伸ばし具合でも剣先の伸びが変わりますよ!
|
Re: 右手打ちの治し方 ( No.14 ) |
- 日時: 2017/02/06 09:06:55
- 名前: ヤス
- 鉄心さん、丁寧なご返答に感謝いたします。
いやいや、私は鉄心さんのようなしっかりとした指導が出来ないハンパ者なもので、いつも子供たちに悪いな〜って思っています。それでも出来る限りのことをしたやりたいと思っているもので、こうして質問したりしてご面倒おかけてしています。そして子供の指導を通じ、自らも勉強できればと考えています。よろしくお願いします。<(_ _)>
右手の握りにつきましては、いろんな握り方があるようですよね。子どもにもコレ!と私が一辺倒に押し付けるのではなく、自分で試行錯誤して見つけてもらえればいいのかな、と思います。私自身も鉄心さんの握りを試してみようとおもいます。
そうなんでしょうね、右手打ちの子は人差し指・親指で握るか五本の指全部で握る(私はグー握り)といっていますが・・・が多いですよね。 今、直そうとしている子も初めの構えの時は良くても、実際の打突時は小手の中でOKしているんでしょうね(^_^;)
|
Re: 右手打ちの治し方 ( No.15 ) |
- 日時: 2017/02/06 11:04:18
- 名前: ヤス
- 鉄心さん、これまでは上半身の使い方(肩・肘・手首)を丁寧にご説明いただきました。ありがとうございます。
お手数ですが、その打突の際の肩・肘・手首と足の動きの連動(どこから始動するかなど)仕方などを教えていただけませんでしょうか?
|
Re: 右手打ちの治し方 ( No.16 ) |
- 日時: 2017/02/06 19:48:20
- 名前: 鉄心
- 了解です♪長くなりますよ(笑)
まず大事になってくるのは、体幹の安定です。 腹から声を出せとか、気合の声を吐き切ってから打突しろという指導を聞いたことあると思います。
息を吐くことで腹横筋という腹部のインナーマッスルが収縮するのですが、 腹筋群が適度に収縮することで腹圧が上がり、背骨、骨盤の傾きが安定します。
この状態が作れないと背骨の湾曲が力を吸収してしまい、下肢と上肢の連動がうまく起こりません。
次に、反発力を床から足に伝える連動で重要なのは、膝関節の角度とお尻の筋肉を使うことです。
膝関節の後ろはよく「ひかがみ」と言われます。
ここが完全伸展してしまっていると関節が動きませんから、エネルギー経由装置をひとつ使わないようなものです。 逆に曲げすぎているとエネルギーの通過に膝を伸ばす動作が間に合わず、アブソーバーとなってかえってエネルギーをロスします。
縄跳びのように連続跳躍ができる角度が最適と言えます。
もう一つのお尻の筋肉(大臀筋)を使うことについてです。 床を後ろに押す動作は股関節の伸展といい大臀筋の活躍の場なのですが、 ここを同じく股関節の伸展筋であるハムストリングス(ももの裏)を使ってしまいがちです。 ハムが働くと股関節の伸展と共に膝関節の屈曲が起こります。これが所謂「はね脚」です。
はね脚が起きると足の接地面が床から早く離れてしまう為、床押しの反発力を十分受け取れません。 しかも、膝下が上に跳ね上がってしまうので、腰を軸にした前方向への回転運動が生まれ、そのあおりで上半身が下方向に傾いてしまいます。
はね脚を抑えようとしてハムに対抗して大腿四頭筋(ももの表)を働かせると、これもエネルギーをロスします。 大腿四頭筋には、もともと膝が曲がってた分を伸ばすだけに集中してもらいたいんですね。
膝と足首の連動については、時間差を意識しなくても普段の走る動作やジャンプで慣れているはずです。
以上を踏まえて順序を追っていくと、
1、構えの足(特にひかがみ)を常に安定させる 2、腹から気声を出し、体幹(骨盤の傾き)を安定させる 3、右足から荷重を抜くと同時に左足首、左膝の角度を若干深くして左の足裏縦アーチ、足首への荷重でバネの力を溜める。 4、床からの反発力を得る。同時に右足を前に進める。 5、左ふくらはぎの筋肉に力を入れて足首の角度を固定し、 6、左膝を伸ばして体を前に出し始め、 7、お尻の筋肉(股関節)を使って更に押す。同時にふくらはぎの力を出し切る(足首が伸びる)。 8、反動で腰が前方に加速するので、 9、上半身が若干反る力を肩に伝えて肩を屈曲させ、(この辺で左足の荷重が抜ける) 10、上腕が持ち上がる反動で肘、手首を伸ばす(打突と踏込)。
ここまで。
以下おまけ 11、踏み込んだ右足が床から得た反発力のエネルギーを膝伸展、股関節伸展と伝え、 12、この股関節伸展で右大臀筋がしっかり使われることで骨盤が左脚もろとも起きる(後傾)ので、左足が引き付けられる。
以上。
書きながら、こんなに段階があることに驚きました(笑) 9の所で初めて左拳がヘソの前から動きます。 そして体幹を安定させていないとうまく肩に力が流れないので注意です。
専門用語を使わないともっと長くなっちゃうので、わかりづらいと思います。すみません。
|
Re: 右手打ちの治し方 ( No.17 ) |
- 日時: 2017/02/07 08:54:33
- 名前: ヤス
- 鉄心さん、感謝感謝です<(_ _)>
手(左拳)の動きだしは以外にもそんなに遅いんですね。つまり、左足を踏み切った頃で「左足の踏切と右足の踏込み」の間に手の移動(打突)があるというイメージでよろしいでしょうか?
|
Re: 右手打ちの治し方 ( No.18 ) |
- 日時: 2017/02/07 08:58:58
- 名前: ヤス
- 子どもにはあまり細かいことを言ってもわかりにくいでしょうから、足から出る。
左足で体を押し出す⇒肩・肘・拳の順で伸ばし(打突)と同時に踏み込みという感じで教えればよいでしょうか?
|
Re: 右手打ちの治し方 ( No.19 ) |
- 日時: 2017/02/07 10:16:33
- 名前: 鉄心
- >左足を踏み切った頃で「左足の踏切と右足の踏込み」の間に手の移動(打突)があるというイメージでよろしいでしょうか?
そうですね、そんな感じです。 人によってタイミングは微妙に違うと思いますが、特にその生徒さんは打突動作の前に手の移動があり、 それが右手打ちの一因ともなっていることが予想されますので、 まずはそのくらいまで手の移動を我慢させるよう意識させてよいかと思います。
>左足で体を押し出す⇒肩・肘・拳の順で伸ばし(打突)と同時に踏み込みという感じで教えればよいでしょうか?
いいと思います。それを意識させる方法が、No.3に書いた諸手突きから送り足での小さい面打ちの流れです!
もちろん私が挙げた方法でもその生徒さんに合わなかったり、より簡単に右手打ちを修正するやり方が見つかるかもしれませんので、 指導されていく中で分かったことがありましたら是非こちらで私にも教えて頂ければ幸いです
|
Re: 右手打ちの治し方 ( No.20 ) |
- 日時: 2017/02/07 16:28:32
- 名前: ヤス
- 鉄心さん、ありがとうございます。
頑張ってみたいと思いますww
|
Re: 右手打ちの治し方 ( No.21 ) |
- 日時: 2017/02/11 21:53:00
- 名前: 三七式ヨシ
<
>
- 三七式ヨシと申します。
鉄心さんの捕捉としていただくと幸いです。
右手打ちのチェック項目に握りを加えることを提案します。
素振りで出来ていて、打突でできない大きな要因として、小手をはめると握りが 変わり、いわゆる横握りになっていることがあります。
親指と人差し指でできるV字が弦と一直線ですと、打った衝撃を親指で受けます が、横握りになると指先で受けるため、吸収しきれず右手を被せている場合が あります。
小手を付けた後の竹刀の握りがきちんとできているか確認してあげてください。
また、打突時の締め・絞りがぞうきんになっていないでしょうか。
私も30半ばまでぞうきん絞りになっていました。
刀を振ると、ぞうきん絞りだと刃筋がぶれる(左右の握るが逆方向に回転)ます。
この辺が、中学生女子では握力の無く、小手に負けてしまっていることが考えら れます。
振り方、振り下ろし方ですが、振りかぶりの際右手で引き上げると剣先は右に開 くため、生徒に構えさせ、肩の力を抜かせて柄頭を押してやると剣先が上がるの が分かると思います。
昔のブリキのロボットのように両肩に軸をイメージさせ、左手の押上げで剣先が 上がるようにすると良いと思います。
こうすれば、構えた三角を崩さなくても振り被れます。
打突の際、左右の手の長さが同じなのに、柄を握った手が一拳開いていて打てる のは、打突の竹刀が水平でないことと、手の内の作用によります。
揖保清次範士の「新・剣道上達講座」では手首の動きを「コック」「スナップ」 の二方向に分けられ、打突時には「コック(親指と小指の方向)」が大事で、 居合などで言われる切手を使う必要があります。
これを体得するためには、素振りと基本打ち、切返しを丁寧に行うことです。
どうしても、打突は速さを優先しがちですが、素振りでは例えば左手の収まりと 剣先が毎回どこで止まっているかを確認しながら行うことが大切だと思います。
中学生あたりですと、振り終わりが正面打ちなら面の高さのはずが既に振りかぶ っていたりします。
私を指導して下さる方は沢山おられますが、すでに鬼籍に入られた山根範士は、 「左右面はこめかみから顎にかけて振る」 と教えてくださり、私は正面打ちも概ね顎程度まで振り下ろし、剣先と柄頭の軌 道、止めの位置を確認しながら行うようにしています。
特に左右面は手の内を返し、刃筋を意識するようにしています。
さらに、切り返しの左右面打ちでは、早く降ろうとすると握りが固まったままに なりやすいので、早さよりもしっかり振りかぶり、終わりが左右面の有効打突位 置にくることを心がけています。
これにより、以前に比べ手の内ができるようになり、打ちに冴えが生まれ、小手 打ちはほとんど振りかぶらず手の内だけでも十分な打突力が得られるようになり ました。
また、これには異論が出ると思いますが、左右面はまっすぐ振りかぶり頭上で手 の打ちを返すようにしています。
これは、振り下ろしの軌道をトレースする(切り口を戻さないと抜けない)との 指導もありますが、、私はまっすぐ振りかぶるよう教わったからです。
30を過ぎてから思ったのですが、面を着けると左面の時は振りかぶれますが右面 は面垂れがあり、肘を曲げないと振りかぶれないので、まっすぐ(切り返しは受 けられたところから)の方が合理的だと思っています。
余談ですが、頭蓋骨に切り込んだら手前に引き抜くか、切り落とす方が理に適っ ていると思います。
さて、練習法ですが、 1.竹刀を持たず、左右の手のひらを合わせ肩の軸を意識し、上下振りの要領で手 を振る。 2.両の手刀を作り、左手で右手を支え上げるようにして、1.と同じ動作をする。
ここまでは、構えの形を保ったままでの振りかぶろ振り下ろしのイメージ作り。
3.2.の形から、正面の高さで止める(右手の親指が自分の鼻先程度)。
4.3.の形から左右面(こめかみから顎先、45度)を行う(手のひらが刃筋)
同じ事を竹刀を持って行うの流れを作っては如何でしょう。
youtubeで、竹刀による新聞切りを見て、実践すると刃筋の大切さが実感出来ます。 hhttps://www.youtube.com/watch?v=dJZGpUWetDY
ついで、足運び。
面を着けると、左右の足幅が体の安定性が良くなるよう、開き気味になります。
しかし、これは自分の一歩の幅を無駄遣いしているようなものです。
一歩を有効に使うためには足幅を意識させることをお勧めします。
なんせ、交刃(剣先が15cmから20cm交わる程度)からなら、肩の位置が80cmほど 前に出ると有効打突が打てます。
少し大股程度で十分(左足の引きつけと、手が伸びて手の内が使えていることが 条件ですが)です。
相手までは竹刀日本文はなれているように思いますが、実際は1本にも満たないの ですから(図解と三角関数の計算は省きます)。
遠いと思い、頭を下げて前傾姿勢になるより、体を起こして腰を前に出すことです。
すると、体軸が起きるため、振り返りの際、体を起こしなおす必要がなくなり、 回転もスムーズになるため、打突機会が増えます。(良いことづくめ)
また、頭が下がらないた手の内が使えますし、目線も大きく変わりません。
やり方は、めちゃ難しいのですが。
80cm(身長差で多少調整)ほどの平行線を引き、右足をすり足で動かし、つま先 が前進後退でこの線の位置に来るようにするだけです。
大切なのは、体を起こしたまま行うこと。
するとどうでしょう(ビフォア・アフター風)おやりになるとわかりますが、右足を 浮かせるだけで、腰の入った打ちがあなたのものなります。
身長差(足の長さ・間合い)ですが、竹刀の交わりは5cm深くなると10cm体が近づ くので、後は間合いの攻防です。
結果、素振りを手抜きせずに行うことが一番大切。
早さより、正しいことの積み重ねこそ遠くて近道です。(まるまるに王道なし)
最後に、素振り用の木刀ですが、振り方が固まらないうちに使うと、握りなどに余分 な力が入るので要注意ですので、できれば指導者が見極めてあげる方が良いと思いま す。
|
Re: 右手打ちの治し方 ( No.22 ) |
- 日時: 2017/02/13 16:06:49
- 名前: サブ
- 三七式ヨシさん、ありがとうございます。
小手をつけての握りのチェック、見えないので難しそうですがやってみます。 ありがとうございます
素振り、大切ですよね。 私も常々一本一本振り切って止めるようにと言いますが、ついつい惰性で振ってしまいますよね
|
Re: 右手打ちの治し方 ( No.23 ) |
- 日時: 2017/02/15 12:34:06
- 名前: 三七式ヨシ
<
>
- 三七式ヨシです。
サブさんコメントありがとうございます。
素振りは回数を多く振る方が効果的ですが、1セットの回数を多くすると、回数を振ることが目的になりがちになります。
自分もそうでしたが、若いうちはその傾向が強いです。
また、どうしても速く振ることの方が良さそうに思いますが、1本づつがきちんと出来ているか確認しながらの方が効果は高いと思っています。
握りに関しては、小手の親指がどちらを向いているか見ればおおよそわかります。
また、横握りだと肘が開きます。
振り上げる最中に握りが変わることもあるのですが、親指と人差指で作るVの字と弦が一直線になることをキープするよう小指と薬指の意識付けが大切です。
前に剣道日本で読んだのですが、手のひらを合わせると上腕が縦向き(肘の内側が向かい合わせ)となるので構えたときに脇が締まります。
卵を挟み潰さず落とさずの教えもありますが、形から入るとわかりやすいと思います。
|