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段位について考えること
日時: 2010/03/29 15:34:23
名前: 凸凹太郎 

 最近,段位について考えることがあります.それは,近年の審査制度は段位を取るのに時間をかけすぎではないかと考えるからです.
 一昔前は,二十代で六段を取得された方がいました.私の道場の先生がそれに該当します.また,三十歳で七段を取得された方もいます.近年のシステムでは,最低35歳を過ぎないと七段を取得かることはできませんし,かつてのシステムでは五段までは合格した翌年に次の段の審査を受診することができました.なぜ,システムは大きく変わってしまったのでしょうか?
 三十代前半でまだ五段でも技術的には七段になってもいい剣道家はいますし,全日本等で活躍される選手にもそういう方はたくさんおられます.一生懸命頑張っている剣道家には飛段等をさせてあげてもいいのにと思います.剣道を普及させるには段位のシステムを変えてばかりではなく,実力のある人には年齢・修業年数に関係なくそれ相当の段位をあたえていいものだと考えます. また,一昨年に高齢者の段位取得のための短縮期間を廃止しました.団塊の世代がリタイアして剣道を再開したいと思っている人もいるにも関わらず,そういうことをしていてはいいのでしょうか?
 みなさんのご意見をお聞かせください.
メンテ

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Re: 段位について考えること ( No.1 )
日時: 2010/03/29 21:03:04
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照:

管理人のHide.です。

おっしゃるとおり、現行の段位は「剣道修行の励みのため」といいながら、その実態に即し
ているとは言いがたいものです(-_-)

私の意見としましては「Hide.剣道研究室」の方で段位制改革論を提言しておりますので、
そちらをご参照くださいm(_ _)m

http://ichinikai.com/zakki.htm
メンテ
Re: 段位について考えること ( No.2 )
日時: 2010/03/30 11:10:32
名前: だみ声  < >

段位と言っても剣道の段位の場合、今の制度がなぜ存在しているのかを理解し、そうであるから改善したいと言う展開があると説得力が出てきますね。
時間のかけ方:
小学生の場合、1級取得が最高級位です。 その後初段は中学2年生になってから受ける資格が出来ます。
これは、中学生になって初めて剣道をやる子と、もっと以前からやっている子との歩調を合わせるためではないかと思います。 実力を考えずに歩調を合わせるというのも、おかしいと言えばおかしいですね。

小学6年生ともなると、十分初段の力があると思われる子がいることは確かです。こんな子でも初段を受ける資格は中学2年生になってからなのが現状です。
つまり理屈だけで考えると、剣道初段の受審資格は、小学生の間の経験年数は勘案されず、中学生になってから剣道を始めても、「初段審査は2年生になってから」なので、同じ初段でも時間のかけ方がちがうことは確かですし、これを不公平とするのかしないのかの発想の問題です。
ただし中学生になってから剣道を始めた子にとっては、一年生の間に2級、1級の審査を受けて、合格しておく必要はあります。(これに合格出来ない子も最近多いです。)

審査合格率:
初段審査で合格する確率は、小学生から永年やってきた子の方が高いのは事実です。特に近年、中学での技術指導が不十分な剣道部の場合、その差は歴然としています。 やはり小さい頃からやり続けてきたことは、大いに役立っているのです。
ただし、翌年2段の合格率となると、それこそ初段取得後の稽古量とモチベーションが大きく影響しています。 稽古時間の長短だけで不公平などと言っておれない事実も浮上しております。

師匠と指導者:
昔は受審資格が出来たから昇段審査を受ける、と言っても「まだ実力がない」から「もう少し修業を積んでからにしなさい」と意見を述べる「師匠」がおり、その言葉に従ったものです。
いまこういう「師匠」は極端に少なくなり、「指導者」が大勢います。
指導者が「まだ実力がない」から「もう少し修業を積んでからにしなさい」と意見を述べると、「時期が来たのに受けてはイカンのか?」と切り返されます。
指導者は「ダメだ」というと、「差別された」「受けるのは自由だろが」等と言われるので、審査を受ける手続きをしちゃう訳です。
師弟関係ではないので、それで受けて大勢が不合格になると言うのが現在の状況です。

受審の心構え:
時期が来たのだから昇段審査を受けて、「受かればめっけもの」という気持ちで受ける人が大勢いると合格率は低下せざるを得ません。
あえて苦言を呈してくれる師匠のいない状況では、やむをえないこともありますが、審査に合格するためには審査で自分のどこを見てもらって合否判定してもらうのかという内容を伴わない審査では、合格しにくいのも仕方ないですね。

昔は一年毎に審査を受けることが出来たとはいえ、それで合格出来ると師匠が認め、自他共に真剣に稽古し、工夫した人のみが受けた訳で、「時期が来たから誰でも受ける」のとは根本からちがうのです。

改善提案:
時代と現状に応じた制度改革は、あって良いと思いますが、有段者の粗製濫造、または合格率低下では本末転倒でしょう。
師弟制度をもっと取り入れて、昔のように「師の影を踏む」事さえ無礼として修業するのか、堅苦しいことをいっさい嫌って、ルール化された一般論で処理されるのか、多くの要素が考えられますね。
単なる剣道の昇段審査規定ではありますが、批判だけに終わるのではなく、自己鍛錬に基づく段位と、その段位にふさわしい「意識と行動」を心掛ける自分を意識することが大切だと考えます。
メンテ

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