「三所隠し反則」その後・・・効果はあったのか?
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- 日時: 2009/04/26 10:06:28
- 名前: 練乳◆oCk4kW4CleA
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- 皆様
「三所隠し」撲滅のために「反則を取る」という審判長注意が行われるようになって久しいですが、実際の効果はどのように上がっておりますでしょうか?
私は「竹刀は真剣である」と考えている者ですが、その観点からすると「三所隠し」を完全に否定することをあまり快く思っておりません。また「三所隠し反則」を逃れるために、小手返し面の稽古が最近はやっているように感じます。「小手返し面」について特に偏見はありませんが、有効打突にするために稽古するのではなく、反則逃れのために稽古していることがあればそれはNGです。それをどこで感じるかというと小手を返した直後に面を打突するような返し面でなく、完全に三所隠しをした後に一拍置いて面を打つふりをするといった試合を見ることが多くなったからです。物打ちで面に当たる間合いでなく完全に相手の打突を封じたのを確認してからのものなのでそのように感じます。この様な場合、反則を取りきれないのが実状ではないでしょうか。
そこで、やはり三所隠し対策としては、上げ小手・逆胴を取るようにしたらどうかと思うのです。全日本でも逆胴を取っていると言う背景もあり、審判長注意においても三所隠しは反則にするという管理体制の強化指示ではなく、「審判規則に照らし合わせて、正しく有効打突を取ります。その中には上げ小手や逆胴も含みます。」といった前向きなコメントにしたらいかがかなと思います。
そうすれば「古流の形」に見られる三所隠しを一概に否定することなく、「小手返し面の反則逃れ利用」を無意味にし、試合を活性化できるのではないでしょうか?
一歩譲って、三所隠し及び「小手返し面の反則逃れ利用」に対し「上げ小手・逆胴」が放たれた場合、一回目は三所隠しを止めさせるための教育的指導と考え無効としても、二回め以降の上げ小手・逆胴は積極的に有効にするというのはいかがでしょうか?もちろん上げ小手・逆胴を有効打突の基準に鑑み、審判講習会等にて必ずメニューに取り入れて審判員を啓蒙することは必須だと思いますが。
反則を取るといった後ろ向きな管理体制の強化よりも、生き生きとした元気のある剣道が行われるようになり、逆胴や上げ小手もどんどん美しく洗練されていくでしょうからバリエーションが多彩になり、古流の香りを残し、昨今の「小中学生の運動能力低下防止」という教育的側面においても好ましいように思います。
いかがですかね?
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