記事タイトル:海外での礼儀の指導 


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お名前: 三笠    URL
死ねかす

お名前: 三笠    URL
死ねかす

お名前: メープルすぅ   
To Toshi様、

お役に立てて光栄です。 
ご意見もっともです。 試合審判規則をもっと分かりやすく、もっと大きく扱って欲しいですよね。 
だって基本のルールが分からなければ何も始まらないでスモンね。

お名前: Toshi   
to メープルすう様

>Hiroshi Ozawaさんの本に試合と審判のルールが載っています。
 ルールは更新されていない限り、ZNKR、1995年版です。

有り難うございます。 Hiroshi Ozawa さんの本を手に入れました。
全剣連のホームページの試合審判規則と比べて、若干だけ改定部分があるようです。
学生達にただちに読ませようと思います。
著作権の問題があるかと思いますが、是非、この英語版の試合審判規則をAUSKF 
のホームページに載せてほしいと思います。
とくに、規則が数年ごとに改定されるならば、書物での情報はすぐに古くなってしまいますから。

お名前: 蘭崎 剣   
To メープルすう様

確かに各自それぞれの剣道に対する取り組みがあってしかるべきですし、それを規定する
のは無理かもしれません。また、剣道は自分で勉強、経験して初めて身につくものです。
しかし、剣道の譲れない部分(礼法、一本に対する考え等)をしっかりと理論的
具体的に確立することは剣道の国際化にとって大事なことだと思います。例えば、柔道
の高段者の方が「日本柔道会は柔道着のカラー化など本質的でないことにこだわっていたが、
日本柔道は譲ってはいけないところを譲ったかたちで国際化されてしまった・・・」と嘆いておられたの聞いたことがあります。結果、スポーツとしての柔道の試合もなんだかレスリングみたいに見える時があり魅力半減なんてことがささやかれます。単に金メダルが取れるかどうかにこだわって・・・。

私は剣道を英語で教えていて思うんですが、われわれ日本人はまだ感覚的な美的感覚を基にした
言語でしか剣道を表現あるいは説明できてないと思います。

そのためにも、はくどう先生のような竹刀剣道の位置付け、形稽古の位置付けをしかっり
行うことは、知らない間に武道の本質的な部分を失った剣道にならないためにも重要だと
考えます。

上手く自分の考えが表現できなくてすいません。

お名前: メープルすぅ   
To Toshi様、

う〜ん、Webには載ってないですか??? では、以前紹介したHiroshi Ozawaさんの本に試合と審判のルールが載っています。 
ルールは更新されていない限り、ZNKR、1995年版です。以下がAmazon.comのSiteアドレスです。
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/4770021194/ref=lib_dp_TFCV/103-0358054-1275008?v=glance&s=books&vi=reader#reader-link
でも、Team match後のコート内での個人の礼儀については何の記載もありませんでした...。

お名前: Toshi   
to メープルすぅ様

>AUSKFの傘下である限り、統一された規則があるはずです。 Checkしてみましたか??? >日本とは違った、各国のFederation独特の規則もあるかもしれないですよ。

これがチェックしたのですが、試合審判規則については何も記載が見当たりません。
実際のこちらの大会でも、「全日本剣道連盟試合ならびに審判規則にのっとり。。。」とアナウンスされています。アメリカ独自のルールは無い様です。ですから、全剣蓮の英語のホームページにでも、試合審判規則を載せていただけると一番有り難いし、効果的だと思うのですが。他の英語圏の国の剣道連盟のホームページは未だチェックしていません。

お名前: メープルすぅ   
蘭崎剣様、

はくどーさんのHomepageの剣道と居合道について、あれははくどーさんの個人的なお稽古や経験、先生方のご指導、
そして自らの勉強を通しての物だと思います。 なぜなら、私の日本の居合道の先生は少し違った意見を持っていましたから。
でも、わざわざマニュアル化して生徒達を過保護にしなくてもいいのでは??? 自分で勉強、経験してみないといけないこともあるのではないでしょうか?

To Toshi様、

剣道の規則などに関しては、アメリカの剣道連盟はたくさんあるようですが、全てAUSKFの傘下である限り、統一された規則があるはずです。 Checkしてみましたか??? 日本とは違った、各国のFederation独特の規則もあるかもしれないですよ。

お名前: 蘭崎 剣   
メープルすう 様

はくどう先生のサイトを拝見いたしました。う〜ん。かなり奥が深く、興味深く感じました。
ありがとう御座います。
あのサイトはかなり面白いですが、あそこに書かれている事は、はくどー先生の個人的な
見解なのでしょうか?それとも剣道の専門家や連盟もあのような見解を持っているのでしょう
か?剣道の国際化を名ばかりのものにして間違った方向にいかないためにも、はくど−先生
がお書きになっているような具体的かつ理論的な「剣道の定義」を打ち出してくれればとも思い
ます。実は連盟は打ち出しているのかな?

お名前: Hide.    URL
To Toshiさん

>ところで、そう言った「お達し」は我々のようなローカルな地域まではどのように伝達さ
>れるのでしょうか?

うーん、「通達」の形で各都道府県の連盟に出されていると思うのですが、それをインタネで
普及させるまでは全剣連のほうでもいっていないようですね。

試合場内での挨拶や、団体戦で選手が交代する際の「胴づき」や「握手」も通達で禁止されたは
ずです・・・。
私も町の剣道愛好家にしか過ぎませんで、全剣連の通達はいつも間接的にうかがう立場にあ
りますので、「何年の何月の通達何号」にそうした記載が遭ったのかは定かではありません
が・・・(^^;

ホント、インタネをもう少しうまく利用して、我々下々まで、こうした情報が行き渡るよう
にしてほしいですね(^^)

お名前: Toshi   
Hideさん

お返事有り難うございます。日本から見れば海外は、”極めてローカルな地域”でしょうね。その言葉に思わず納得してしまいました。ところで、そう言った「お達し」は我々のようなローカルな地域まではどのように伝達されるのでしょうか?実際の大会でも、コート内で握手をしないチームは我がチームだけで、少し気まずい時すら有ります。私の意見としては、やはり審判長などの先生に指導して頂きたいのですが、現在は黙認の様です。また、大会にでる前に、各選手が試合審判規則を必ず読むことを指導すべきだと思います。インターネットのある現在では、決して難しいことでは無いと思うのですが。先日も審判をしましたが、まず始めの礼をコートの外でする選手が非常に多く、一々指導してやり直させるため、試合の進行が非常に遅れてしまいました。もっとも、試合にでる前に、そのチームの指導者がきちんと教えれば済むことですが。

お名前: Hide.    URL
To Toshiさん

>団体戦の試合がおわり両チームが揃って礼をした後に、試合コートの中で両チームが集ま
>って握手をしてお互いの健闘をたたえあっているのをよく見ます。日本ではあまり目にし
>たことが無かったのですが、今はよく有ることなのでしょうか?それとも、海外特有のこ
>となのでしょうか?

ローカルな大会に参りますと、日本でも、試合コートの中央で正座して挨拶しあっている光
景を目にします。でも、こうした行為は「やらないように」というお達しがあったはずです。
ですので、試合コートを出てからのご挨拶にしたほうがいいと思われます(^^)

お名前: Toshi   
皆さん貴重な御意見を有り難うございます。皆さんが、礼儀の指導が大切であるとお考えになり、また実際そのように指導為さっておられることがよく分かりました。参考にさせて頂きます。

今日は一つ皆さんのお考えを聞きたいことが有ります。
団体戦の試合がおわり両チームが揃って礼をした後に、試合コートの中で両チームが集まって握手をしてお互いの健闘をたたえあっているのをよく見ます。日本ではあまり目にしたことが無かったのですが、今はよく有ることなのでしょうか?それとも、海外特有のことなのでしょうか?自分としては馴染みが無いためか、(あまり好ましく無いのではないか?)と考えているのですが、皆さんはどうお考えになりますか?

最後に、やはり試合審判規則の英訳が有ったら良いと思うのですが皆さんどう思われますか?それとも、もう既に存在しますか?

お名前: Maple Soo   
蘭崎剣様、
どうぞ、こちらをご参照ください。
http://www.hakudoh.com/iori/dojo/index.html

お名前: メープルすぅ   
蘭崎剣様、

今、私が書いたことが、私の未来のお師匠様によってチョッと間違ってる所があると判明いたしました(T-T)。
ごめんなさい...。私なぞ、まだまだ青二才です。
詳しいことが分かりましたら、また改めてカキコします。

お名前: メープルすぅ   
蘭崎剣さん、

生意気なことまた言っちゃってごめんなさい。(>_<)゛
私の理解だけでは十分なお答えができないので、今先輩や友人の意見も聞いているところです。

私の意見としましては、居合の技に、面抜き面、そして斬り下ろしで締めくくる業があります。相手が斬り下ろして来る所を一歩退いてかわし、
そしてカウンターアッタクに面を打ち、そのまま相手がびっくりして(?)退くところを剣道と同様「攻め」で追い、2刀目で斬るということです。 
そういう場面では、

<剣道はの打突は相手に切りつけて、ひるませる所までを前提としている動きなのでしょうか?

と言うか、「相手に切りつけて、ひるませる」所は一緒ですよね。
剣道は間合いの駆け引きと、攻めを極限まで利用する所に意義がありますよね。 居合もそこは同じだと思います。 
違いは、それによって生じた隙を(私の先生曰く)打つことによって相手に教える。そして剣交知愛や、活人剣と言うことが成り立つのが剣道。
居合は反面、攻めによる精神面の鋭敏、相手の隙や間合い、もしくは状況に応じた戦略の中で、いかに効率よく仮想敵を斬れるか(殺せるか)、
という所に重点が行くので、武道の禅だとか言われ、個人の精神修行の意味合いが深くなっていく。そして必ず、止めがあると言う所でしょうか??? 

<剣道で行う飛び込み面の
要領で刀を使って切ることなど出来るのでしょうか?
重い刀を持って、飛び込んで斬ると言うのは、なかなか出来ないし(流派によっても違うと思いますが)、甲冑を着付けていればなおさらだと思います。
剣道は剣術から発展しました武道ですが、殺し合いがなくなった今、スポーツ的要素を取り入れ、心身の健康維持、向上に重点が入っていると思います。
そういう点で、剣術の流れを汲んでも、真の剣術とは違うものだし、軽い防具に軽い竹刀を使うので、そのように変化し、進化してきたのだと思います。


以上は、私の考えですので、他の方はまた、違った意見があると思います。 蘭崎さんも他にも意見がありましたら、どうぞお待ちしております。 
私自身、こんなに考えた事が無かったので、私の哲学、武道に対する考えがまとまっていき、すごいよい勉強になっています。

まだまだ私も武道界駆け出しです。 お互いいろいろ勉強しましょう。 もっと良い定義が見つかったら、またカキコします。

お名前: 蘭崎 剣   
メープルすぅ さん

ご指摘ありがとうございます。私は居合の経験も試し切りの経験もないので、はずかしい
ことを言ってしまいました。すいません。もっと勉強しないと・・・
まえまえから思っているのですが、剣道で行う飛び込み面の
要領で刀を使って切ることなど出来るのでしょうか?剣道はの打突は相手に切りつけて、ひるませる所までを前提としている動きなのでしょうか?

お名前: メープルすぅ   
蘭崎剣さん、いろいろお勉強させていただいてます。ありがとうございます。ひとつ気になったのですが、私は居合を嗜んでおり、
試し切りを経験している上で感じたのですが、

<Concept of Kendo's ippon is based on whehter you can cut your oppornent when you use real sward" とも説明しています。

と言うのは少し違うと思います。 本当に敵を斬るときの手の内や、脇の閉め具合、丹田(体)と刀の関係は、剣道とは小し違うからです。

日本語と英語、しっくり来なかったりするのは仕方ない問題なので、私の剣道部では、「打突の冴え」とは言わずに、
"clear hit"と教えています。、左手と左手の小指のの締め具合と音で、実際どのようか見せ音を聞き分けさせながら教えています。
hit your oppornent preciselyとか、accuratelyとか良く使います。 初心者はとかくAx cutでWackingになるので、
肩に力を入れないように教え、姿勢を正させたまま左手の小指にもっと力を入れ、両手を絞るようにすると、竹刀がピッタリと決まり、
ずり落ちず、Clear soundもでる、これが良い打突(冴えのある打突)だよと教えています。

また、五輪の書は武道初心者にとって、きっと理解に苦し難しい物かもしれません。武蔵は生きるか死ぬかの戦いの中で、
どうやって生き抜くかを重点に語っています。巌流島で遅れてきたり、子供を斬ったり、は彼のあの時代背景での人生
という生き残りを賭けた戦いであり、それらは戦略(兵法)の一つなのです。剣道はそういった所はありませんもんね。攻略という意味での戦略はありますが。
この兵法は今のUSのイラク戦略とかでも通じる所ありますよね。夜中の奇襲や、他ではイスラム教の断食の時を見計らって攻撃したりとか...。

お名前: 蘭崎剣   
To Toshiさん

>打突時の”冴え”はどう言えばいいのでしょうか?

私もこの表現に関してはかなり悩みましたが、アメリカ人の剣道の先生、日本語専攻
の剣道部員と議論した結果、ピッタシ来る英語はないことで一致しました。ですが、説明のために"Cut your oppornent precisely" と "Don't make it halfassed" と "Make it decisive" を言いつつ実際に冴えのある打ちと冴えない打ちを
見せ、さらにConcept of Kendo's ippon is based on whehter you can cut your oppornent when you use real sward" とも説明しています。

>宮本武蔵の五輪の書を教科書にすると仮定して、さらに武蔵が佐々木小次郎との試合にわざと>遅れたことが史実だとした場合、この行為を是とするか否かと言う問題です。
>武蔵のことはアメリカ人にも有名で、厳流島の決闘のエピソードも良く知られています。礼
>儀、エチケット、正々堂々、フェアプレー、相手を尊重すること、などをアメリカ人に説く時>必ずと言ってよい程質問されま

もう一度、五輪書の「地の巻」をよく読んでみてください。武蔵は「30歳までに60余度の試合をして一度も負けなかった。しかし、30歳にして、いままで自分が勝ちつづけたのは兵法を
極めたからではなく、身体の生まれつきの能力がたまた天の理法にかなっていためか、それとも
相手の兵法に技術的欠陥があったためということに気付いた」とあります。さらに地の巻、空の巻を読みすすめると、武蔵の究極の目的は剣道で得た理合を
他の芸術、政治、軍事に応用することにあったと思われます。まさにここに「剣術」と「剣道」
の違いがあるのだと思います。つまり、武蔵にとって、巌流島の試合を含め、数々の試合は勝ったとはいえ、彼にとっては通過点にすぎなかったことがわかります。剣術から剣道へと深化した晩年の彼は、試合にこだわる者を戒め、試合に負けた者の怪我の手当を行った逸話もあります。それも付け加えてみては?
したがって、アメリカ人に説明する時は「巌流島の試合は「剣術」であり、今われわれが行っているのはそれよりも奥の深い(勝った負けただけに終始しない)「剣道」であり、剣道を通じて、剣道以外にも通じるより普遍的法則を追い求めているのだ」と私は説明しています。

なんか長くなりすいません。私の言っていること日本語でも分かりにくいですか?

お名前: Toshi   
みなさん、色々とレスを有難うございます。


「剣道談話室」の「剣道は、武道、武術でしょうか?」、「剣道は武道かスポーツか」などを拝見しました。既に活発な御討論がなされていることが分かりました。また、同時に非常に難しい問題であることも分かりました。皆さんに御紹介頂いた文献はアメリカでは容易には手に入り難いのですが、何とかして勉強して討論に参加させて頂ければと思っています。その際は、上記のトピに発言した方がよろしいでしょうか?

われわれのクラブは稽古の方は毎週二回予定しているのですが、皆忙しくなかなかメンバーが集まりません。先日は一人も来ず結局稽古を中止してしまいました。稽古場も、体育館が貸してもらえず、カフェテリア、大教室などを借りて何とか凌いでいる状態です。そのため、床も硬くてところどころ穴が開いているし、砂や、ゴミ、ひどい時は食べ物やジュースでべったりと汚れていることもあります。それでも、剣道をしたい一心で学生さんたちが探して来た場所なので、自分としては(戦後のGHQによって剣道が禁止されていた頃に稽古をされていた方々よりは随分ましなはず)と思ってやっています。同じような境遇の方はいらっしゃいますか?もしいらっしゃったら、共に頑張りましょう!

言葉では相変わらず苦しんでいます。テクニカルタームで良く分からないものが有るのでどなたかお教え願えますか?
打突時の”冴え”はどう言えばいいのでしょうか?剣道には剣道でしか使わない言葉や、観念的な用語が多いと思います。日本人なら、漢字でどう書くか教えると、大体意味を想像できますが、外国人はそれが出来ずそれが彼等の剣道の上達の妨げになっているような気がします。まず、日本語を勉強させろというのは御容赦ください。
アメリカにいる韓国、台湾の方は素晴らしい剣道をする方が多いのですが、韓国や台湾では最初はどのように指導なさったのでしょうか?御存じの方があればお教えください。

長くなりましたが、最後に一つお教えください。
宮本武蔵の五輪の書を教科書にすると仮定して、さらに武蔵が佐々木小次郎との試合にわざと遅れたことが史実だとした場合、この行為を是とするか否かと言う問題です。
武蔵のことはアメリカ人にも有名で、厳流島の決闘のエピソードも良く知られています。礼儀、エチケット、正々堂々、フェアプレー、相手を尊重すること、などをアメリカ人に説く時必ずと言ってよい程質問されます。どなたかお知恵をお貸しください。
(武士道、武道トピの方がよかったでしょうか?)

お名前: Hide.    URL
管理人のHide.です。

皆さんの海外での取り組みやご苦労が垣間見られて、たいへん興味深いですね。
同じようなお悩みを抱えておられる方も少なくないと思います。どんどん実践例をあげてい
ただければうれしく思いますヽ(^.^)ノ

お名前: メープルすぅ    URL
to Toshiさん、

私はカナダで剣道を始めたものですが、礼儀作法など、私自身気になることがありました。
こちらは日本人、もしくは韓国人の人口が部に少ないほどManner, Etiquetteの指導が曖昧になって
いる気がします。私自身、部に日本人は私1人、出稽古に行っても何故か日系の同じ年位の指導者は
私にはほとんど注意しません。外国人には親切ですが、私にはスパルタ?これは自分で勉強しろということなのでしょうか。
チョッと傷ついた時がありました(^_^)(笑)が、今は自分で研究しながらの見よう見まねの自己流です。
さて、本ですが、Hiroshi Ozawaさんが出しているKendo−The definitive guide-ってご覧になりました?(ISBN4-7700-2119-4)
剣道というMartial Artsの概要として良い本だと思います。EtiquetteやRespectに集中という場合は、
けっこうKarate やAikidoの本に載っていたりします。
また、五輪の書は最近また新しい物が出版されましたよね(ごめんなさい、今手元に無くてどなたが翻訳したか分かりません)。
あと、新渡戸稲造の武士道とか、講談社から英訳されている物が出ています(ISBN4-7700-2402-9)。
Budoですから、Kendoにとらわれづ、他の種目も目を通してみては?と思います。
先日私の居合道の先生(カナダ人)と武道は人格形成だ!いやMartial Artsは人格形成のためではない!という問答になりました。
先生はもちろん全てを理解して私に問答を下さったのですが、その時初めて日本人の考える武道とこちらの人の考えるMartial Arts
は違う、という事に気づきました。まず、皆My Paceなのです。それぞれのGoal, 価値観が違うのです。
郷にはいっては郷に従え、これは剣道という日本のMartial Artsを始めた外国人に日本的に合わせようと言うのと、
海外で日本のMartial Artsを始めた私たちにもその地でのやり方を覚えようとも言えるのではないでしょうか。
まず外国の人は正座、蹲踞が上手く出来ません。これは、文化もそうですが、体型の違いにも問題があります。
足が長かったり、それに伴って足の指の長かったり...。
日本人には大和魂、アメリカ人にはアメリカ魂があるのです。アメリカ魂で剣道でも絶対可笑しくないと思います。
だってMartial Artsを学ぶ目的は人それぞれなのですから。
生意気に聞こえたら、ごめんなさいm(>_<)m"

お名前: カツ   
To 蘭崎剣さん

レスが遅くなりまして申し訳ありません。
うちの部は定着率は高いですが、人数はあまり多くありませんよ。
興味本位(いい加減な気持ち)で始められるのが嫌なので、派手な宣伝はせずに口コミにしてます。
うちの部のルールは「Once you start, you could quit but you can't skip.」です。
翌日に宿題や試験があるという理由で稽古を休めば破門ということにしています。
これで9割方の「wannabe」は淘汰されますから、残った者たちは基本的にまじめです。
で、その後は下にあるように徹底して指導するようにしてます。幸い定着率は高いです。


To Toshi さん。

蘭崎剣さんがおっしゃるように英語力のことは気にすることはないと思います。
やたらと難しい言葉を使って議論するよりも、簡単な単語で説明した方がいいと思いますよ。
英語で書かれた剣道の本から引用するよりも自分の言葉で話すほうが説得力があります。
僕は日本に居た頃小学生を教えていましたが、複雑な理論よりも単刀直入な言葉の方が有効でした。
ここアメリカでも同じ要領で「判り易い」説明を心掛けるようにしています。

礼儀作法や文化というものは一朝一夕に身についたり理解できたりするものではありません。
これは海外在住の経験がおありの方々はよく判っていただけると思います。
それならば、最初のうちはある程度「形から入る」のも必要となるのではないでしょうか?
ゆっくりと時間をかけて最終的に相手が納得いくようにしてやるのが我々の役目だと思います。

礼儀作法の指導において僕が一番よく使う言葉は「sacred」、「respect」、「mental」ですかねぇ。
教会と道場の対比もよくやります。この二者は意外に共通するものがあったりします。
靴に関しては日本文化における「土足」の意味するものを説明してます。

最後に文化に関してちょっと付け加えさせていただきます。
どんな文化にも一長一短があるものです。また、文化と文化の間に優劣をつけることも不可能です。
異文化に触れる事によって、自己の文化の短所長所を一歩下がって見つめ直す機会が生まれます。
その上で異文化を再度見つめ直すと、今までとは違った見方ができるようになりますよね。
それは書籍やメディアなどから第三者の目を通して語られるものとはまた違います。
自分自身の定義によるその文化の短所長所が見えてきます。その後どうするかは個人の自由ですよね。
何も僕らが日本文化を背負って立つことはないのではないでしょうか?
自分のできる範囲で自分が本物と思う日本文化を紹介すればいいと思いますよ。

お名前: 蘭崎 剣   
To Toshi さん

>これが、小生の場合なかなか難しいのです。一つは英語力の不足によるものです。
>何か理由を付け加えるということですが、アメリカ人が納得する理由と言うのが正直思い付き>ません。食事の時にでも、大学の講義中にでも帽子を被っている人たちに、どうやって同場内>での脱帽を説明するか?
>礼儀と言うものには、実は理由などは無いのでは無いかとも考えています。礼儀、作法という>一続きの言葉にすると、礼儀がまず始めに有り、それを元に作法が生まれたのだろうと考える>ことができますが。小生の場合は差し詰め、この作法を教えることしか出来ていない状況です。

英語力のことを気にするのはよくありません。下手な英語でもいいから自分の考えを思いっきり腹のそこから言いましょう。剣道は日本で生まれ日本で発展してきたものです。私は「本来なら
習いたいアメリカ人が日本語をまずしかっり習ってから剣道を習うべき所だ」、ぐらいの気構えでいつもアメリカ人と接しています。

私は現在、高校生、大学生、大学院生、社会人の方を指導していますが、理由をいわなくても、
「これは礼儀だ」の一言で、全ての人は守ってくれます。もし、全然言うことを聞かない人がいる場合は「剣道を止めてくれ」というつもりでいます。

アメリカ人で剣道を始める人は日本
の文化にも関心がある人が殆どです。彼らは日本の文化も習いたいと思っています。ですから
礼儀の理由付けはToshiさん自信の考えていることをそのまま英語にすればいいと私は思います。ちなみに私は「剣道は武術ではなく武道であり、相手を尊重することが大切なので、その気持ちを礼で示す。稽古場で帽子をかぶるのも、ガムをかむのも日本では失礼なんだ。それが
できないなら、剣道をする資格はない」とかなんとか言っています。


>これも難しいのです。アメリカ人は合理的な考え方をすると言われていますが、物事の価値判>断がすべて”役に立つか否か”であるわけではありません。また、彼等に言わすと、剣道は競>技の部分だけでも十分にエキサイティングで、ヘルシーで面白いらしいのです。また剣道に興>味を持った者に『剣道は実用的で無いから、空手をやったらどうか?』というのも、難しいで>す。少し興味を持ってクラブに来た人に、剣道の魅力を説明しさらに深い興味へと案内できれ>ば一番良いのでしょうが、英語力の問題も有り難しいのです。全日本剣道連盟の英語のホーム>ページや、二三冊の英語で書かれたテキストもありますが、あまり適当なものが無いように思>えます。もしどなたかよい手引きを御存じで有れば、お教え願いたいと存じます。

う〜ん、他の人が書いた英語をそのまま使うより、まず自分の考えをしっかりもってから
それを英語にするほうが、自分も相手も納得すると思います。後、いきなり剣道の奥深い
所まで分からせようとするのは無理だと思います。同じ日本人でも無理だと思います。どんな
形であれ興味をもった人に経験してもらうのがいいのでは?私は機会があるごとによく、「剣道
をやっても喧嘩にも役立たないのでそのつもりなら後悔するよ」と言っています。
あと、一番いい剣道文化の教材は黒澤明監督の「7人の侍」と新渡戸稲造の「武士道」だと思います。これをきっかけに、武士道、武道のなんたるかを少しづつ理解しているようです。

>剣道の試合は、選手ー審判ー観客が一体となって行われるべきものです。観客の応援のマナーも大切な要素ですからこうした部分もしっかりと指導していただきたいですね。

>これは私の周りの地域だけかも知れませんが、大会の主催者の先生のお考えが大きいように思>います。アメリカが外国と言っても各団体に6、7段の高段者の指導者がいると思います。そ>の先生方が、今より状況の悪い時代から、少しづつ生徒の数を増やす努力をされて来たことに>大いに敬意を持ちます。小生のような新参者が何も申し上げれるような立場では無いとも思う>のですが、やはり礼儀、マナーについては気になってしまうのです。審判席の後ろで大声で騒>ぎながらチームメートを応援する高校生を注意し、逆にその子達の指導者から文句を言われた>ことが有りました。

私のいる東海岸のアメリカ人の剣道の先生方は礼儀とかには厳しいですけどね・・・・。

>これは大きな問題だと思います。剣道以外でも、日本全体の問題です。日本的な伝統文化を学>んで何になるのか?合理的なアメリカ人を納得させることができるような国に日本はなってい>るでしょうか?侍がいたのはもう百五十年も昔のことです。剣道を学んだ政治家や経済人は何>をなし得ているのか?具体的に示せれば最も良いでしょう。
>政治、経済、文化において日本が彼等の尊敬を集めるような国になることを望んでいます。

私が考えるに、多くのアフリカ、アジア諸国のように欧米列強の植民地にならなかったことは
、ある程度幸運もあるでしょうが、当時の武士階級から出た日本の指導者がかなりしかっりしていたからだと思います。その武士階級の一つの教養として剣道があったのです。そういう
いみで剣道が武士の精神教育に与えた影響は潜在的にかなりあったのではと思います。アメリカ
に来て思うのですが、日本のように独自の文化をもつ国って結構少ないですよ。ほとんど、スペインやイギリス、フランスの植民地で文化が壊されている国が多いですから・・・。剣道と
いう文化をもっていることだけでも私はかなり日本人を誇りに思っています。


>最後にどなたか、武道の定義をお教え願えないでしょうか?スポーツとの違いでも結構
>です。こんなことも分からないようではきっと、外国人に剣道など教えるべきでは無い>のでしょうね

五輪書、柳生宗匠の兵法家伝書、新渡戸稲造の武士道をまず読んでみては。そこに、武術
と武道の違いのヒントが隠されています。上記の二つは教育社から大河内昭璽訳でいいのが
出ています。考えがまとまったらToshiさんの考えを私にも、伝えてください。ToshiさんともっとDiscussionをしたいです。

私も色々失敗や悩みが絶えませんが、お互いアメリカの地で頑張りましょう!!

お名前: Hide.    URL
to Toshiさん

>これも難しいのです。アメリカ人は合理的な考え方をすると言われていますが、物事の
>価値判断がすべて”役に立つか否か”であるわけではありません。また、彼等に言わす
>と、剣道は競技の部分だけでも十分にエキサイティングで、ヘルシーで面白いらしいの
>です。

うーん、美意識の部分が理解できなければ、有効打突が「なぜあたっただけではダメ
か」っていうことも理解させられないように思うのですが・・・。この点はいかがなので
しょうか?(^^)


>審判席の後ろで大声で騒ぎながらチームメートを応援する高校生を注意し、逆にその子
>達の指導者から文句を言われたことが有りました。

うーん、大会のプログラム等に、そういったものを明記するなど啓蒙していかなければな
らないように思われますねぇ・・・。


>剣道以外でも、日本全体の問題です。日本的な伝統文化を学んで何になるのか?合理的
>なアメリカ人を納得させることができるような国に日本はなっているでしょうか?侍が
>いたのはもう百五十年も昔のことです。剣道を学んだ政治家や経済人は何をなし得てい
>るのか?具体的に示せれば最も良いでしょう。

剣道を学んでいる政治家や役人は、全体の比率から見るとごくごく少数です。でも、明治
維新のころは、ほとんどが武士階級が行政の中心にいたでしょうから、より、骨太の社会
だったように思われます。
日本人は、自国の文化を大切にしないという民族性を持っています。そういった意味では
非常にフレキシブルな民族性です。よいものはどんどん取り入れる(^^) しかし、古いも
のを大切にしようという心は、消費大国になった今、ますます失われゆく傾向にあると思
われます( -o-) フゥ


>政治、経済、文化において日本が彼等の尊敬を集めるような国になることを望んでいま
>す。

私も同感です。子供たちの時代は、今よりももっと素晴らしい日本であって欲しい・・・。


>最後にどなたか、武道の定義をお教え願えないでしょうか?スポーツとの違いでも結構
>です。こんなことも分からないようではきっと、外国人に剣道など教えるべきでは無い>のでしょうね。

「剣道談話室」に「剣道は、武道、武術でしょうか?」「剣道は武道かスポーツか」など
のトピがあります。まず、そちらをご参照くださいm(_ _)m

お名前: Toshi   
コンピューターが使えず、レスが出来ない間に沢山の御意見を有り難うございます。引き続き皆様の御教示を頂ければと思います。

カツさんへ

>靴、帽子、道場内でのふざけ合い、ガムとうは辞めさせています。しかっりといい、
それに何か一つでも理由をつけ加えればアメリカ人もちゃんと聞き入れますよ。

これが、小生の場合なかなか難しいのです。一つは英語力の不足によるものです。
何か理由を付け加えるということですが、アメリカ人が納得する理由と言うのが正直思い付きません。食事の時にでも、大学の講義中にでも帽子を被っている人たちに、どうやって同場内での脱帽を説明するか?
礼儀と言うものには、実は理由などは無いのでは無いかとも考えています。礼儀、作法という一続きの言葉にすると、礼儀がまず始めに有り、それを元に作法が生まれたのだろうと考えることができますが。小生の場合は差し詰め、この作法を教えることしか出来ていない状況です。将に、”仏作って魂入れず”の状態です。剣道をならい、礼儀を習ったなら、それを日常の生活でも生かして行くのが日本での一般的な考え方だと思います。道場の中だけのものなら、それはやはり作法の域を出ていない。アメリカ人に、道場に入る時に靴を脱ぐように指導し、それがきちんと守れるようになるのを見る時は嬉しいのですが、同じ人が電車の座席や、食事をするテーブルに靴を履いたまま足をあげるのを見た時に、ふと空しさを感じるのです。何とも埋めがたい文化のギャップを感じ、剣道を指導する意味が有るのだろうかとも思うのです。


Hide先生へ

>剣道はスポーツではなく日本の文化です。
剣道は、いわゆる護身的な部分に関してはほとんど役に立たない武道です。そうした側面であれば、空手や柔道の方が張るかに即戦力ですね。だから、剣道を単に「競技の面」だけしか学ばないとしたならば、たいして面白くも役にも立たないものだということを、まず力説していただきたいものです。

これも難しいのです。アメリカ人は合理的な考え方をすると言われていますが、物事の価値判断がすべて”役に立つか否か”であるわけではありません。また、彼等に言わすと、剣道は競技の部分だけでも十分にエキサイティングで、ヘルシーで面白いらしいのです。また剣道に興味を持った者に『剣道は実用的で無いから、空手をやったらどうか?』というのも、難しいです。少し興味を持ってクラブに来た人に、剣道の魅力を説明しさらに深い興味へと案内できれば一番良いのでしょうが、英語力の問題も有り難しいのです。全日本剣道連盟の英語のホームページや、二三冊の英語で書かれたテキストもありますが、あまり適当なものが無いように思えます。もしどなたかよい手引きを御存じで有れば、お教え願いたいと存じます。


>剣道の試合は、選手ー審判ー観客が一体となって行われるべきものです。観客の応援のマナーも大切な要素ですからこうした部分もしっかりと指導していただきたいですね。

これは私の周りの地域だけかも知れませんが、大会の主催者の先生のお考えが大きいように思います。アメリカが外国と言っても各団体に6、7段の高段者の指導者がいると思います。その先生方が、今より状況の悪い時代から、少しづつ生徒の数を増やす努力をされて来たことに大いに敬意を持ちます。小生のような新参者が何も申し上げれるような立場では無いとも思うのですが、やはり礼儀、マナーについては気になってしまうのです。審判席の後ろで大声で騒ぎながらチームメートを応援する高校生を注意し、逆にその子達の指導者から文句を言われたことが有りました。

>とはいえ、日本の観客のマナーもけっして褒められるべきものではありませんがねぇ

これは大きな問題だと思います。剣道以外でも、日本全体の問題です。日本的な伝統文化を学んで何になるのか?合理的なアメリカ人を納得させることができるような国に日本はなっているでしょうか?侍がいたのはもう百五十年も昔のことです。剣道を学んだ政治家や経済人は何をなし得ているのか?具体的に示せれば最も良いでしょう。
政治、経済、文化において日本が彼等の尊敬を集めるような国になることを望んでいます。

最後にどなたか、武道の定義をお教え願えないでしょうか?スポーツとの違いでも結構です。こんなことも分からないようではきっと、外国人に剣道など教えるべきでは無いのでしょうね。

お名前: Hide.    URL
to 蘭崎剣さん

>すいません、僕の言葉が少し極端すぎました。日本で剣道した時に困らない程度に教え
>ておきます。

いえいえ、お気になさらないでください(^^)
段位を傘にきてやたら威張る日本人も多いですから、免疫はつけておいてあげたほうがい
いでしょう(^_^ メ)


>そう、観て盗むぐらいでないとほんと上達しないんですけどね・・・。

私は自分の生徒達に、常日ごろから「習うよりも真似ろ」と教えていますよ(^_-)~☆

お名前: 蘭崎剣   
To カツさん
お返事ありがとうございます。お話を伺っていると、カツさんの所は部内試合が出来るほどかなり出席率、定着率のいい部(道場?)のようですね。実は私の所(大学のクラブ)はあまりよくありません。なにか工夫をしているのですか? カツさんはアメリカでの指導も長いようですね。私は剣道を指導するはめ(??)になって約1年で、日本での指導経験もありません。
試行錯誤の連続っていったところです。

To Hideさん
すいません、僕の言葉が少し極端すぎました。日本で剣道した時に困らない程度に教えておきます。そう、観て盗むぐらいでないとほんと上達しないんですけどね・・・。殆どの人がそんな余裕がない状態なのでどうしても私が手取り足取り教えてしまっている状態です・・・。

お名前: Hide.    URL
日本においても、後輩は先輩の奴隷でもなんでもありませんよ。ただ、「下積み」という
考え方は西洋のスポーツにおいてもあるものなのではないでしょうか?

剣道に今のような集団一斉指導が導入されたのは、第二次大戦後、剣道が学校体育を中心
として「スポーツ」として復活してからにしか過ぎません。日本の伝統文化は本来、習う
ものではなく観て学ぶものです。極端な言い方をすると、盗むわけですね。そのために、
伝統的文化は、徒弟制度を軸に伝承されてきた歴史的背景があります。

それゆえ、先輩や先生、年長者を敬い立てるという風習が根強く、場合によるとそれが後
輩虐待の様な悪い形になって現れてしまうのです。しかし、一部のゆがんだ先輩後輩のあ
り方ではともかく、文化としての「先輩後輩観」というものは、しっかりと伝えていって
欲しいと考えますが・・・(^^)

お名前: カツ   
To 蘭崎剣さん

僕の考え方に対する丁寧なレスをいただきありがとうございます。
日本での先輩後輩の関係は時々極端に激しくなることがありますよね。
後輩を奴隷のようにこき使うのがあたりまえのように思っている先輩が時々いました。
目上の者を敬う気持ちは大切だと思いますが、それを当たり前と思う年長者はよくないですね。
個人的には、日本文化の一部としてある程度の上下関係があるのはいいことだと思います。
ただ、尊敬の念というのは押し付けるものではなく自然に培われるものではないでしょうか。
うちでは、蘭崎剣さんの所のように、掃除は全員で、防具や袴の始末は個人でやりますが、
万が一日本に行った時に困らないように、日本での慣習だけは伝えるようにしてます。
並ぶ順番は年齢や修業年数にこだわらず、二ヶ月に一度の部内試合の結果で決めてます。
これは「実力」という意味で彼らも納得がいくみたいですし、励みにもなっているようです。
文化的背景が違う以上、ある程度の妥協や調整はどうしても必要になるでしょう。
それをただ単に遂行するのではなく、日本とアメリカでの慣習の違いを説明し、
さらに自分の見解を述べた上で、独自のルールを定めるのが指導者の責務だと思っています。
筋が通っていれば、多少方針が違っていてもそれなりに納得はできると思いますが。

お名前: 蘭崎剣   
To Hideさん

Hideさんはやはり剣道をする以上外国人といえども日本のように
先輩、後輩の別を厳しくすべき
だと思いますか? アメリカの道場をみていると、先生が上座にすわり、あとは先輩から
順に前から座っていきます。でも、後輩だからいろんな下働きをしろとか先輩より先に帰って
はだめとかはないようです。あと、英語に日本語程に敬語の概念がないので難しいかなとも
思ったりしています。アメリカ人が言うには、尊敬の念を示すのは言葉じゃなくて、真剣
に相手の話を聞き、態度で忠実にいわれたことを守ることだと言っていました。

お名前: Hide.   
to 蘭崎剣さん

お久しぶりです(^^)

>先輩天皇、後輩奴隷っていうのも日本の剣道の文化なんですか?

剣道の文化ではなく、日本の社会全体の構図(文化)なんじゃないですか(笑)
家長制度があったころの日本の名残だと思いますね。剣道においては、「年長者(先達)
を敬う」っていう意味合いでいいと思うんですが(^^)

お名前: 蘭崎剣   
To Toshiさん
私もアメリカの大学で剣道を指導しています(指導しながら自分も学んでいるといった
方が適切かな・・)。私の場合、礼儀作法は厳しくしています。
靴、帽子、道場内でのふざけ合い、ガムとうは辞めさせています。しかっりといい、
それに何か一つでも理由をつけ加えればアメリカ人もちゃんと聞き入れますよ。
先輩、後輩と言う概念はアメリカにないので、とりあえず、段が上のもの、経験の長い者の
順に並ばせています。
あと、日本の体育会の先輩、後輩関係は少し自分は嫌だったので掃除や
防具の片付け、袴の折りたたみは各自みんなで協力してやっています。私も何処まで日本のよう
にすればいいのかよく迷います。先輩天皇、後輩奴隷っていうのも日本の剣道の文化なんです
か?


To カツさん

カツさんの姿勢、意見ともに大賛成です。私も、ここアメリカに来て
剣道で学べることとはというのを改めて考えさせられました。護身やましてStreetFightingの
役になんて全く立たないし、剣道だけで生活していくことは殆どの剣道家にとって無理です。
そんなななかで剣道を通じて学べることは、まさに相手を尊重し、その気持ちを礼によって示す
ことだと気付きました。
試合に勝ったからといってガッツポーズをしているようでは、何も分かっていないのと同じですもんね。

お名前: Hide.    URL
管理人のHide.です。

Toshiさんもカツさんも、海外でご活躍のこと、ご苦労も少なくないと思われます。本当に
頭がさがりますね(^^)

さて、私個人は外国人に、しかも外国の地で剣道を教えた経験は持ちませんが、やはり、
礼儀作法は大切にして欲しいですね。剣道はスポーツではなく日本の文化です。単にその
競技の部分だけを取りだして競うのは、正しい剣道の学び方ではありません。そのことを
まず教えてあげて欲しいですね。

剣道は、いわゆる護身的な部分に関してはほとんど役に立たない武道です。そうした側面
であれば、空手や柔道の方が張るかに即戦力ですね。だから、剣道を単に「競技の面」だ
けしか学ばないとしたならば、たいして面白くも役にも立たないものだということを、ま
ず力説していただきたいものです。剣道は日本の文化や民族意識と深く結びついたもので
あり、競技においても「勝ち負け」よりも「潔さ」を身上としているわけです。その部分
が理解されないと、剣道のもつ有効打突は到底理解できないものと思われます(^^;

剣道を単なる竹の棒の殴り合いにしないためにも、まずはそういった部分をしっかりと啓
蒙していただきたいですね。


>また、試合会場でガムを噛むこと、靴を履いていること(試合者ではない)帽子をか
>ぶっていること、などはどのようにお考えになりますか?
>先日は他の選手の試合が行われている中で横になって寝ている学生を注意しようとし
>て、他の審判の方と意見が割れました。

剣道の試合は、選手ー審判ー観客が一体となって行われるべきものです。観客の応援のマ
ナーも大切な要素ですからこうした部分もしっかりと指導していただきたいですね。

とはいえ、日本の観客のマナーもけっして褒められるべきものではありませんがねぇ(^^;

お名前: カツ   
はじめまして、Toshiさん。
僕もアメリカで剣道を教えている者のひとりですのでレスさせていただきます。

僕個人は、礼儀作法のなってない人間は武道を学ぶ資格がないと考えています。
「我以外皆師」という言葉もありますし、他人に礼をつくすことは当然ではないでしょうか。
「礼に始まり礼に終わる」剣の道を学ぶためには礼儀作法は必要不可欠だと思います。
正しい心構えのできていない人間には武道の本質を学ぶことは難しいでしょう。

体力勝負だけでもなんとかなるスポーツとは違い、武道は精神的な要素が大きく作用します。
集中力、平常心、自律心などはだらだらやっていて育つものではありません。
武道場独特の厳かな雰囲気の中でしっかりと自分を磨いて身につくものではないでしょうか。

礼儀作法を教えるのは武道の指導者の責任であると思います。
個人的には礼儀作法は日本の常識というよりは武道の常識だと考えていますから。
僕がアメリカ人を教える時にはまず心構えからはいります。
ただ、アメリカにはこういった風習がありませんから、きちんとした説明が必要です。
さらに一度見学させます。それからおもむろに座礼と立礼を教えます。
始めと終わりの礼は全部日本語で言わせるようにしています。
「お願いします」と「ありがとうございました」が言えるようになるまで足さばきも教えません。
道場を出入りする時の礼を忘れればもう一度入り口まで戻らせて礼をさせます。
毅然とした態度で徹底してやれば意外とすんなりといくものです。中途半端が一番悪いです。
僕の方針で半年間は足さばきしかさせないのですが、この期間にだいたい淘汰が済みます。
この頃には竹刀を持たせることにも抵抗がない程の心構えの者だけが残ります。

僕は自分の教え子には本物の武道を知ってもらいたいのです。
中途半端な形だけの武道を教えたところで双方にとって時間の無駄で終わります。
礼儀を知らず、他人から後ろ指をさされるようなことになっては彼等がかわいそうです。
自分の教え子だけにはそんな経験はさせたくないですね。自分にもはね返ってきますし。

個人的な見解を並べてみましたが、他のみなさんはどう思いますか?

お名前: Toshi   
アメリカの大学生に剣道の指導を頼まれ教えることになりました。礼儀等も含めて指導すべきと思っておりましたが、他に同じような経験をされておられる方はどのようにお考えですか?こちらの大会では審判を務めることことが多いのですが、試合に出て来ても立礼やそん居なども正確に出来ない選手が多いのです。大会の主催者から、審判に指導する様な依頼があるのですが、本来は試合にでる前に各道場で習って来るべきことだと思います。また、試合会場でガムを噛むこと、靴を履いていること(試合者ではない)帽子をかぶっていること、などはどのようにお考えになりますか?先日は他の選手の試合が行われている中で横になって寝ている学生を注意しようとして、他の審判の方と意見が割れました。海外で剣道を学ぼうとするものに、どの程度まで日本の常識を教えていいか悩みます。

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