このGWの話ですが、東京立正高校監督の川名先生が、「最近の高校生って、家族の関係を学校の場にも持ち込んでますよね」っておっしゃったんです。 どういうことかというと、「挨拶をしない」「手伝いをしない」「協力して物事をやらない」「面倒くさがり」「好きなことしか熱心にやらない」「強く出られると口を閉ざす(閉じこもる)」等々。うーん、こうした傾向は学校の中の一般生徒には強かったですが、それが家庭の延長だとは考えてみたことがありませんでした。
この間、長男(公立小1)の運動会を見に行ったときのこと、校長先生が朝のご挨拶で「おはようございます!」と声をかけたところ、元気に挨拶を返したのは1,2年生。5,6年生はほとんど押し黙ったまま。準備体操のラジオ体操や『運動会の歌』も、5,6年生はほとんどの児童がきちんとやろうとしていませんでした(^^; きっと家庭生活でも、こうしたことが許されてきているのだと思われます。
都内でも常に上位に入っているある女子校なんですが、挨拶ができないんです。普通、錬成会に行くと、自分の学校の先生以外にも「こんにちは」と挨拶をするのが一般的なんですが、そこの学校の生徒は挨拶をしない。親しい生徒にはにこやかに挨拶をしてましたが、同じ会場にいる私たちには挨拶なしです。また、イスに座ってアップを眺めている私の前に平然と立ち、立ったまま胴垂を着け平気で竹刀をまたいでいるのを見るに至っては開いた口がふさがりませんでした。 もちろん、錬成会がはじまって、監督の先生やたくさんの応援の父母に対してはきちんとした態度でしたが、こんな学校が東京都の上位かと思うと情けなくなりました。
「総家族化現象」に歯止めをかけるのは、親の「自主性」という心地よい隠れ蓑をはがさなければいけません。そして「生徒・指導者・保護者」の三者が一体となって、生徒を健全な社会人として巣立っていけるように努力しなければならないでしょう。 |
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