Re: 子供のやる気を引き出す指導法 ( No.11 ) |
- 日時: 2013/02/13 09:47:03
- 名前: ずんべらぼん
- 親馬鹿一刀流様
>やる気を引き出すというより、 強制的に引っ張り込む事もやりますね。 互角稽古でギリギリの所で間合いを切って、おしい、もうちょっとなんて声をかけて空振りさせると、子供達は夢中になって追いかけてきます。
なるほど〜。そうですね!
少し息が上がるような打ち込みなどをやらせる時は、 苦しくなりだしたころに 「さぁ、ここからだ。自分に負けるな!気持を乱すな!」と声かけしてます。 小学3、4年の頃までは気持があるのに体がついてこなくなると 脳の情報処理が追いつかず、泣きたくないのに泣くという現象となるようです。 泣くと呼吸が乱れて余計苦しくなり、要らぬ力が入ってしまうので 「ここで心乱したら自分に負けてしまうぞ」と10秒ほど深呼吸させてから 再び打ち込ませます。 折角の苦しい打ち込みですから、後半は体の力が抜けた打ちを体現させて やれるように声をかけております。 小学生ですから過度な心肺機能への負担にならぬように気をつけながら 要らぬ力みのない打ちへと案内できるように指導してます。
でんでん 様 >ピカチュウとドラゴンボールの悟空を例えにしてみました。
はははは!ドラゴンボールは効果ありますよね! 私も「サイヤ人のように自分に厳しくできれば今の自分を超えられる」とか 「三倍界王剣(拳)で動け」で懸かり稽古させたりします(笑) 低学年ほどスイッチ入りますね! 最近の人気漫画も勉強せねばと思う今日この頃です。
JJ指導者 様 >稽古の最後に「今日の稽古で仲間の良かった所を一人ずつ大きな声で発表」させています。
なるほど。こんな手法がありましたか。早速試してみます。
>指導者の方も子供達の発表を聴くことにより、子供達の洞察力や自分達が気づけなかった部分を確認できるため「我以外皆我師」を体感しております。
いやぁ〜いいですねえ。
私は子供達全員に「剣道ノート」を作らせて、事ある毎に提出させてます。 彼らの個性が更に見えてきます。 「ここまで考えられているのか」と驚きを持つこともあります。 ここぞとばかり褒め言葉をちりばめてコメントを書くようにしてます。
とある指導者 様 >ただただ「やり方」を教えるより、上下裏表の 攻めを教えるよりいたずら心をくすぐりながら いろんな技を教えたほうが印象に残り、 実戦で使う率も上がりました。 やはり子供ですのでガツガツ勝負を教えるより 興味→チャレンジ→成功 の構図を作り上げてやると楽しく身に着けますね。
なるほど〜。これは小学生以上でも使えそうな考え方ですね。 私自身もこういう構図で日々の稽古をしているように思います。 どうやってこの構図に引っ張り込むかが指導者の力量が問われるところでしょうね。
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Re: 子供のやる気を引き出す指導法 ( No.12 ) |
- 日時: 2013/02/13 09:48:52
- 名前: ずんべらぼん
- 私は小学生の指導者ですが、時々中学生や高校生も指導することがあります。
小学生の指導は出来るだけ噛み砕いた言葉や比喩を使ってイメージに働きかけてますが、 中学生や高校生には指導ではどうやって「興味」「好奇心」をくすぐるのでしょうか。 この点も興味津々であります。
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Re: 子供のやる気を引き出す指導法 ( No.13 ) |
- 日時: 2013/02/13 18:07:48
- 名前: だみ声
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>
- 小学生以下の場合
ひとメニュー5分以上は飽きてしまいます。 すり足、けんけん、スキップ、ジグザク前進後退、 など、道場を3往復もやってくれればオンの字です。 素振りもまだ竹刀が重くて、きっちり振るのは難しい子が多いです。 体格によっては26竹刀です。 それでも面打ち、切り返しは定番メニューにしておりますが、面打ち10回、切り返しはせいぜい3 回も出来れば、良い方です。 稽古は面白いと思わせる工夫をしております。 「きつさ」は少ないと思います。 次第に学年が上が れば自然とキツイ稽古になるのですから、この時期は「欠席させない」事を第一にしております。
その他立礼、座礼、蹲踞、構え等を盛り込めば、大体一回の稽古時間(40分)が終了します。 ノリの良い日と、良くない日もあります。 ノリの良くない日にしかりつけても面白くないでしょうか ら、こんな日は思い切って稽古時間の半分を「おはなし」タイムにします。 お話の内容も、剣道と無関係の「おとぎばなし」(自分が小さいころ聞いたおとぎ話など)ですが、こ れを聞いた子が将来指導者になって小学生以下を担当しても、困らないだろう…と言う位置づけです。 (かなりなへ理屈?)
大声で号令をかける事はありますが、しかりつける事はしません。 途中つらくてお母さんの膝へ飛び 込む子も出ます。 それは、お家ではいいけれど、ここでは「あまえんぼーだぞぉ〜!」等と言い聞か せます。 ほとんどの子は、しばらくすると稽古に戻ってきます。
帰るときには、ごほうびの「あめ」を一人一個づつ配ります。 とにかく次の稽古日に「道場へ行く」 事を習慣づけてなお、「あめもらえる」で誘い出しております。
以上、とりあえず小学生以下の子の、僕の道場でのやり方です。
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Re: 子供のやる気を引き出す指導法 ( No.14 ) |
- 日時: 2013/02/13 23:15:54
- 名前: とある指導者
- だみ声さま
「あめちゃん」
関西では最終兵器です^^
まずは道場に来ることがすべてにおいて第一歩ですね^^
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Re: 子供のやる気を引き出す指導法 ( No.15 ) |
- 日時: 2013/02/15 09:08:41
- 名前: ずんべらぼん
- だみ声様
就学前の6歳までの幼児ということでしょうか。 幼児は理解できる言葉が限られるので言葉選びに苦労しますね。
幼児でも集中力のある子は2年生ぐらいとでも 一緒に指導できてます。 とにかく、「剣道たのしい」「はやく防具つけたい」などと感じさせてやるように気配りしてます。
アメですか?今度やってみます
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Re: 子供のやる気を引き出す指導法 ( No.16 ) |
- 日時: 2013/02/15 22:27:37
- 名前: だみ声
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>
- >就学前の6歳までの幼児ということでしょうか。
その通りですが、わが道場では上級生も稽古後時々「あめ作戦」に便乗します。
>「剣道たのしい」「はやく防具つけたい」などと感じさせてやるように気配りしてます。 その通りですね。「剣道嫌いにさせない事」最優先です。
子供とコミニュケーション取ろうと思えば、「あめ」はお勧めグッズです。 ただし一度あげるとその 後も時々続けて彼らの期待をつなぐ必要もあるようです。(単発ではそれっきりで忘れられる…) つ まり多少の経費(しかも固定費)が生じます。
道場でこれやると、それなりの効果もあり、お勧めですが、中学校でやると「校則違反」と教員からク レームが来ます。 でも、外部指導者が剣道部員以外ともお近づきになるチャンスは「あめ作戦」は やはり有効なのです。 そして中学生と仲良くなる事によって、学校全体、中学生気質などが浮き彫りになり、それなりに幅広 く生徒を見る事が出来るのですが…… かなしいかな運用を上手に、じみに・じみに目立たない様やっ て行くしかありません。
こんなやり取りの中から、今度「80点以上取って、証拠見せてくれたら、5個あげよう」等言うと結 構勉強も頑張る子も出るので、悪い事じゃないと思うのですが… 「校則違反」だそうです。
以上、実際中学校剣道部に外部指導で行った時(今も行ってます)の体験談です。(本題から外れてす みません)
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Re: 子供のやる気を引き出す指導法 ( No.17 ) |
- 日時: 2013/02/19 09:11:55
- 名前: ずんべらぼん
- だみ声様
アメがそんなに効果的とは! 私が中学生の頃を思い出しても アメで張り切るなんて想像もできないのですが、 今の中学生の方が純粋なのかもしれませんね。
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Re: 子供のやる気を引き出す指導法 ( No.18 ) |
- 日時: 2013/02/19 13:49:21
- 名前: だみ声
<
>
- ずんべらぼんさん
あめは単なる「媒体」です。 彼らと接触するためのツールなのです。 接触に成功したら後は彼らに 「このおっさん面白い!」と思わせる話術と言うか、興味をそそる話題で会話する事だと思います。
その時彼等がする会話から、ゲームであったり、授業であったり、部活の事だったり、先生の事だった り、AKB48であったりしますが、なかなかついて行けない話題も多いです。 何度か飴をなめながらこんな他愛もない話をするのですが、結構彼らには面白いらしく、仲良くなれる のです。 もちろん校内での挨拶など、お互い大声で「ウォーース!」とやる訳です。 時にはふざけ合っている 彼らに「それはいじめに見えるぞ!」と言ってみます。 必ず「いじめではありません」と返ってく るので、「いじめるつもりで、いじめている子はいないんだよ」と注意をしております。 もう一方の子にも「君だっていじめられていると思わないだろうが、もっと仲良しなら、こんなじゃれ 合い方しないよなぁ」等とけん制します。
こんな会話が出来るようになったのは、明らかに「あめ効果」ですが、その運用には微妙な所があるの で、ひっそりこっそり「ないしょだぞぉ〜〜」と言うわけです。(先生方ごめんなさい)
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Re: 子供のやる気を引き出す指導法 ( No.19 ) |
- 日時: 2013/02/20 20:20:29
- 名前: ずんべらぼん
- だみ声様
良く分かりました。ありがとうございます。 小学生と中学生では子供のやる気を引き出す指導法 としてどのようなところに違いをつけておられますか?
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Re: 子供のやる気を引き出す指導法 ( No.20 ) |
- 日時: 2013/02/21 00:24:59
- 名前: だみ声
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>
- ずんべらぼんさん
>小学生と中学生では子供のやる気を引き出す指導法として、どのようなところに違いをつけておられ ますか?
大変難しい判断を要するご質問だと思います。 我が道場での小学生に対する指導方針ですが、「剣道を嫌いにさせない」が主体だと思います。 ここから子供たち自身の剣道に対する「自主性を引き出す」、あるいは「積極性を芽生えさせる」だと 思います。 試合に負けても、決して負けた事を責める事はしません。 勝ちたければ「居残り稽古」しよう! で 自分から「残業(居残り稽古)」するように仕向けております。 勝てばもちろん共に喜び、たくさん 褒めます。 そして強くなるには「たくさん稽古するしか方法はありません」と言い続けています。
結果は道場としては決して強豪ではありませんが、向上心の芽生えた子は、のびのびと稽古に通って来 ます。 「中学校でも剣道をやろう」と言う話を刷り込んでおります。 ただしやるかどうかは「自由 だよ」と言う事で、彼らに任せます。
ある学年は全員が中学校で剣道部と言う事もありますが、ある学年は一人だけと言う事もあります。 不思議なもので、中学校から初心者と言う子も加わりますので、今の所団体組むのに困る状態は起きて おりません。 年度によって強い年、弱い学年が生じますが、それなりに指導しています。
中学校での指導ですが、部活以外の稽古時間を道場側でねん出し、稽古したい子には「自由参加」を呼 びかけています。 とにかく反抗期に入っている訳ですから、「強制より納得」で指導しております。 基本打ち込みと払い技、抜き技、すりあげ技、返し技程度を徹底して仕込んでおります。 やはり強豪チームには成りにくいですが、脱落者を出さないように、基本はやはり「褒める事」を主体 としております。
褒める一環に「あめ」が存在している事もあるでしょうが、中学生には夏の中体連大会でどこまで行け るか、どこまで行きたいかを考えさせ、そのために何をやらねばならないか考えなさいと言うところで しょうか? すぐ忘れる事も起こりますが、会話を絶やさず、思い出させて頑張らせているつもりで す。
小学生、中学生の指導に於いて、大きな違いをつけているとは思いません。 剣道を「嫌いにさせない」、 生涯にわたって剣道を続けて行ける精神的な「基礎作り」を指導していると思います。
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Re: 子供のやる気を引き出す指導法 ( No.21 ) |
- 日時: 2013/02/22 17:26:39
- 名前: ずんべらぼん
- だみ声様
親切な解説ありがとうございます。 子供の年齢や性格に応じた適切なコミュニケーション がとれるよう頑張ります。
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Re: 子供のやる気を引き出す指導法 ( No.22 ) |
- 日時: 2013/03/06 09:01:21
- 名前: 失格指導者
- 先生方の指導法、とても参考になります。
指導法に著作権などないでしょうから、 さっそく真似させて頂きますね。
私は低学年の基礎段階を担当しています。
小学生(特に低学年)に対して
「今、一番大きな声出したかぁ?」 「母さんに文句言うときはもっと大きな声だろぉ?」 と大きな声で聞きます。
するともっと声が出ます(笑)
しばらくしてもう一度聞きます。
「出した」 と言えば 「あれで大きな声?」「ホントに精一杯?」 と聞き返します(笑)
しばらくしてまた聞きます。 「まだまだだせるぞぉ!」 とハッパをかけます。
出ない子には 「歌手になりたい子は先生に言ってね。声を潰したら大変だから!」 と言います。
ポイントは息の上がり具合を察知して 的確な状況でハッパをかける事と、 指導者自身が「大きな声と小さな声」を使い分けることです。
大人が大きな声で指示を出しているだけで、 子供は十分怖がりますから(笑) 怒鳴る必要なんて全くありません。 いつも子供達に問いかけるようにしています。
そして本題(やる気を引き出す)ですが、とにかく褒めます。大げさに。 出来たことに対して褒め、保護者の方に言います。 「お母さん、今日は頑張ってました、ぜひ褒めてあげてください」 と。 もちろん個性を大切にしたいので、その子に応じた対応を心がけています。
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Re: 子供のやる気を引き出す指導法 ( No.23 ) |
- 日時: 2013/03/12 17:19:20
- 名前: ずんべらぼん
- 失格指導者様
「とにかく褒める」は大事ですね。 私は、褒めるタイミング、褒めるべきところを 見逃さないように努力してます。 「あ、先生は気づいてくれている」 と感じさせられればしめたものですから。
嫁さん褒めるのと似てるかも
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Re: 子供のやる気を引き出す指導法 ( No.24 ) |
- 日時: 2013/04/28 08:52:17
- 名前: れよれろ
- 中学生→「アイス奢ってやる」で県大会3位に…
あまりよくない例ですねwww
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Re: 子供のやる気を引き出す指導法 ( No.25 ) |
- 日時: 2013/04/28 19:16:30
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照:
- 管理人のHide.です。
つい最近見つけた記事なんですが、「う〜ん」と考えさせられてしまった記事。 剣道の指導のみならず我が子にも無意識の内に使ってきてしまった言葉の数々。 「いけなかったのか」と(^_^ メ)
http://www.lifehacker.jp/2013/04/130427ten_things.html
とはいうものの、「ジュースを賭けて一本(こっちが負けた場合のみ奢ります)」とか 「お前が負けたらかかり稽古な」なんていうのは、けっこう子どもは燃えます。 いつも使う手法ではありませんが、時々はOKかと 〜☆
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Re: 子供のやる気を引き出す指導法 ( No.26 ) |
- 日時: 2013/04/30 12:59:36
- 名前: ずんべらぼん
Hide.さま
この記事は何か腑に落ちません。 子供に何らの価値基準を伝えることなく 子供に全てを決めさせるのは 大人の無責任と感じるからです。
大人が何も勉強せず、何も示さずに 子供に丸投げするのは「教育」では ないように感じるからです。
守破離と言う言葉がありますが この記事には「守」さえ無い気がします。
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Re: 子供のやる気を引き出す指導法 ( No.27 ) |
- 日時: 2013/04/30 23:08:38
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照:
- To ずんべらぼんさん
管理人のHide.です。
そうですかねぇ。 私は「大人の価値基準を無意識の内に子どもにすり込むのは危険だ」という警鐘と捉えま したが。
もちろん、法律やモラルに照らしての価値基準というのは、日々、子どもに啓蒙していく 必要があります。しかし、その行いに対して、何気なく大人が発してしまう言葉が、子ど もに対して「マイナスの作用となることがある」という意見は、真摯に受け止める必要が あるのではないでしょうか
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Re: 子供のやる気を引き出す指導法 ( No.28 ) |
- 日時: 2013/05/01 10:00:41
- 名前: ずんべらぼん
- Hide.さん
何気なく大人が発してしまう言葉が、子ど もに対して「マイナスの作用となることがある」 というのは納得です。 子供の可能性を大人の偏った価値基準で枠を作ってしまうのは避けねばなりません。 いつもどう話せばいいのか言葉選びに苦心します。
でも、やっといい打ちが出た子供に 「良かった」と言っちゃダメだ、「頑張ったね」 にするべしとか 「今の試合運びは上手かったなあ」は使ってはいけない「どうやって勝ったの」て言いなさい なんてのはナンセンスな気がします。 努力をすることは非常に大事ですが その結果が結実したときに 努力したことだけ褒めて 努力の方向性が間違ってないから成功したことを 言ってやらない(言えない)のは すごく違和感あります。
この記事は子供との関係性や 信頼関係という最も重要なことを とりあえず置いておいておいて 言葉尻だけを机の上で考えてる気がします。
ま、この記事をどう捕らえるかも 個々の価値基準ということに なちゃいますが 「使っちゃいけない」というタイトル自体が 強烈な枠を作った価値基準ですけどね。
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Re: 子供のやる気を引き出す指導法 ( No.29 ) |
- 日時: 2013/05/01 22:15:56
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照:
- To ずんべらぼんさん
私自身もずんべらぼんさんのように考えておりましたが、よかれと思って発する言葉にも 「二面性があるということを理解せよ」という「警鐘」なんだという捉え方です。
私はケースバイケースと考えておりますし、正しい価値基準を教えることも大人(指導者) の務めと考えております。
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Re: 子供のやる気を引き出す指導法 ( No.30 ) |
- 日時: 2013/05/02 12:33:14
- 名前: ずんべらぼん
- hideさん
>よかれと思って発する言葉にも 「二面性があるということを理解せよ」
そうですね。 この記事もそこまででおいておくべきところを 「この言葉はダメ。これに言い換えなさい」 となってしまってることがおかしいんですよね。 言葉の二面性を本当には分かってないから 言い換えた言葉の二面性にも 気づいてないのでしょうね。
学者さんは持論をアピールする商売ですから 記事はこれでいいのでしょう。
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