Re: 指導者間での指導法の違いについて ( No.1 ) |
- 日時: 2012/11/15 22:47:09
- 名前: 通りすがり
- 剣吉太郎 様
佐藤博信先生の「上級者の剣道」を読んでみて下さい。 指導者のあるべき姿について、書かれていたと思います。
正しい剣道で強い小中学生はたくさんいます。 やはり、指導者が素晴らしいのでしょう。
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Re: 指導者間での指導法の違いについて ( No.2 ) |
- 日時: 2012/11/16 00:15:19
- 名前: 剣吉太郎
- 通りすがり様
早々のアドバイスありがとうございました。早速読んでみたいと思います。
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Re: 指導者間での指導法の違いについて ( No.3 ) |
- 日時: 2012/11/16 02:46:39
- 名前: だみ声
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- 剣吉太郎さん、こんにちは。
「試合用剣道」と「審査用剣道」、あえて分類するとこう言う事でしょうが、本来剣道は一つの物のは ずです。 そしてそれを「武道」と呼ぶのではないでしょうか? だから、上達を目指す事を、練習でもトレーニングでもなく、「稽古」と呼ぶのだと思います。
僕の道場では重点的には審査用稽古に属すると思いますが、試合用剣道を全く指導しないと言う事でも ありません。 要は重点の置き方とその比率だと思うのですがいかがでしょう? かと言って、どれが 試合用で、どれが審査用なのだ? と突き詰めると大した違いはないのだと思います。
子供にとって試合で勝てる事は稽古の励みになりますが、基本がおろそかなまま、試合偏重に偏って行 くと、6年生から中学生になる頃勝てなくなる子が多いです。 今まで勝てていた子が勝てなくなると、 そのまま剣道をやめてしまう子も結構出ます。
一方基本重視で大して勝てなくて、悔しい思いしながら中学生になった子は、今まで負けていた子に勝 てるようになり、精神面も育って来た分、そこからの成長が大きいです。 そして何より大きいのは、「基本稽古で鍛えた部分」が生かされる内容になりますから、吸収も早いで すし、何より基本に支えられて、勝てるようになるから自信もついて来ます。 後輩の指導もうまく行 きますし(教えられてきた基本を指導出来る)、チームをまとめるのもうまくなります。
>現在父兄から試合に勝たせて下さいと言われております。 特に剣道未経験の父兄にとって、試合で勝つ事が剣道だと思っておられる方は多いですね。 一 方、剣道の試合は「試し合い」であり、稽古の成果を測るバロメーターだと言う説明があります。 この場合勝敗よりも、勝ち方負け方が重要な話題になります。 剣道以外の、特に球技などは、そのゲームにおける「勝敗が全て」と捉えられておりますから、勝つ事 が重視され、見る側も勝敗のみで優劣をつけます。 同じ観点で剣道の試合を論ずると、いわゆる「当 てっこ剣道」になり、剣道の武道性が軽視されます。
>基本に忠実に大きく強くで指導しており、仕掛け技・応じ技も一切教えておりません…。 教えてなくても、打突のために前に出る事は、仕掛けの最初であり、出てきた相手に対して引く ことなく打ちに出る事は、応じの初歩ではないでしょうか? この時の打突が、ちょこんと「当てる」のか、どっかぁ〜〜んと打つのかで論ずるなら、確率は 悪いが当分の間どっかぁ〜〜んで行け!と言うのが基本重視と言う事ではないでしょうか? 大きな打突を覚えた子が、小さな打突を習得するのは極めて簡単ですが、小さな打突だけを覚え た子が、大きく豪快な打突を習得するのは、大変難しいです。
>うつ機会を教えるのも大事だと思うのですが…。 試合でも、審査でも「打つ機会」は、重要なポイントであって、これを教えるのは試合剣道だと 言う必要はないと思いますがいかがでしょう? ただし「教える」のか、「気付かせる」のか は指導方針になるかもしれませんね。 ぼくの道場では、教えております。
>試合もまるでかかり稽古で、中盤過ぎるとスタミナ切れで 「打つ機会」を教わると、これは自然となくなるのではないでしょうか? 打つ機会と同時にス タミナの配分の重要性等を習得することになるでしょう。
あれこれ書きましたが、基本重視の稽古内容の中で、機会と動き方、呼吸の仕方を盛り込む事さえあれ ば、試合でもかなり役立つ内容になるのではないでしょうか? そしてあまり意識して試合用、審査用と分類してしまうのも考えものだと思います。
打突の好機は、相手が居付いた時、起こり頭掛り口、受け止めた所、技の尽きた所、恐懼疑惑に陥った 時等と言われておりますが、これは基本技として指導すべき大切な部分だと僕は認識しております。
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Re: 指導者間での指導法の違いについて ( No.4 ) |
- 日時: 2012/11/16 07:11:25
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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>
- 参照: http://ichinikai.com
- 管理人のHide.です。
もちろん基本重視で指導するべきです。
そして、基礎的打突力が身についてきたと判断できた場合は、「攻め」や「機会」を教え 始めるというのが指導の手順です。
基礎もままならないうちから試合に勝つ技術(?)を教えようとしましても、竹刀操作や 体さばきができずうまくはいきませんね(>_<)
道場の中で、月例試合のようなものを実施してはいかがですか? その中で、「試合ってこう戦うんだよ」というようなことを啓蒙してまいりますと、子ど も達も自然に戦い方を覚えていくものです。
また、お互い同士の地稽古で「一本勝負」を取り入れるのも効果的だと思います。 時間もさほどかかりませんし、稽古の最後にちょっと加えてみるだけでも違うと思います がd(^-^)!
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Re: 指導者間での指導法の違いについて ( No.5 ) |
- 日時: 2012/11/16 10:49:08
- 名前: 剣吉太郎
- だみごえ様
Hide様
とても丁寧なアドバイスありがとうございました。 ー本来剣道は1つのものー 確かにそうだと思います。 勝ちに固執した自分の考えが恥ずべきとこです。
長文になると思い最初の投稿では省きましたが、ここの道場は私の出身道場でもあり、私が再び通い出したときもその当時の恩師が指導されておりました。しかし2ヶ月後、稽古終了後に「これから頼むな」という言葉を最後に、その二日後に急逝されました。 私の頃は、市大会等で連覇するような道場でしたが、最近は一回戦突破がようやくのチームで、道場の会長からももう少し勝たせるようにしろと言われてる背景もありました。(会長も昔からの恩師で、亡くなられた恩師と指導スタイルは同じです。ただ、昔の栄光が今でも頭のなかにあるようなのと、体調を崩してたまに少し顔を出すだけなので自分で出来ない悔しさがあるようです)。 私も、これから指導者として亡くなられた恩師から様々な事を学ぼうと思っていた矢先の不幸でしたので、自分自身どうしたらよいのかわからなくなっており、剣道の本質的なところを見失っておりました。
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Re: 指導者間での指導法の違いについて ( No.6 ) |
- 日時: 2012/11/17 06:44:29
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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>
- 参照: http://ichinikai.com
- To 剣吉太郎さん
少しでも拙サイトがお役に立ちますればうれしく存じます。
勝つことってとても大事です。 そして、勝ちは子ども達にとってもサポートする保護者にとってもモチベーションをUPさ せる最大の要因になります。
そして指導者にとっても「麻薬」になりかねません。 目先の勝ちにこだわりすぎて、指導者が迷路に踏み込んでしまうことがあります。 「剣道」を強くするのではなく「人間力」を鍛えるのが剣道です。 多分、亡くなられた先生の「これから頼む」はそんなお気持ちが込められていたのではな いかと愚考いたします。
地道な稽古の繰り返しの中で、楽しみや喜びを共有させ、剣道という伝統文化に取り組む ことへの誇りと自覚を育てていく。 私たち指導者は決して片手間ではできない重荷を背負わされているのです。 子ども達のため、そして剣道の将来のため、共に頑張っていきましょう!p(^-^)q
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