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試合に勝つために
日時: 2010/08/05 21:44:06
名前: バード 

また質問させていただきます。m(_ _)m
新米剣道部顧問バードです。
3年生が引退して,新チームが始動しました。
1年生中心のフレッシュなチームです。夏休みに入り,基本の稽古,特に打ち込みを多くしてだいぶ
打突は強くなってきました。
そして初めての公式戦。男女とも1回戦敗退という
厳しい結果でした。
ただがむしゃらに打っていく当方に対して,お相手は機を逃さずに確実に出ばな,あるいは応じて1本をとっていました。
まだ若いチームであり負けることで強くなるとも思いますが,一生懸命付いてきてくれる子供達に勝つ喜びを与えてやりたいのも事実です。
基本の稽古とともに,どんなことを教えていったらよいのでしょうか?中学1年生に「攻め」を教える
のがいいのか?(私自身が攻めをよく知らない
が(?_?)),パターン練習?・・・練習し合いを積極
的に組む?
良い実践例等ありましたらご教示よろしくお願いしますm(_ _)m
メンテ

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Re: 試合に勝つために ( No.1 )
日時: 2010/08/05 23:27:04
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

管理人のHide.です。

若いチームということですので、まずは、
 ●有効打突となる打ちができるのか
 ●竹刀コントロールが正確なのか(自分が意図したところを打てるのか)
 ●中学生として押さえておくべき基本的な技は打てるのか
が問題になるでしょうね。

打突力もないのに「勝たせよう」というのは、運転技術が未熟な状態で免許を与えて路上を
運転させるようなもの・・・無謀ってことです(>_<)


なお、攻めの定石は、
 ●上を攻めて下を打つ、下を攻めて上を打つ
 ●表を攻めて裏を打つ、裏を攻めて表を打つ
ですね。
この考え方を教えれば、かなり攻めのバリエーションは広がるはずですよd(^-^)!
メンテ
Re: 試合に勝つために ( No.2 )
日時: 2010/08/06 05:44:13
名前: バード 

TO HIDE先生
 わかりました。攻めの定石,話してみます。
 生徒は,打突力,竹刀操作は中学生の標準
 クラスにはいっていると思います。
 技は,出小手,相小手面,小手返し面など
 は使いこなしています。
  HIDE先生に教わったことを意識して,互角稽古 や練習試合に臨み,打たれながら憶えていくしか ないのでしょうね。
  ご指導ありがとうございました。m(_ _)m 
メンテ
Re: 試合に勝つために ( No.3 )
日時: 2010/08/06 10:28:28
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

竹刀操作が標準レベルだとすると、中学生の必須技は、

●仕掛け技
 ・面
 ・小手(上から、下から)
 ・胴
 ・逆胴
 ・払い面
 ・払い小手
 ・小手面
 ・小手胴
 ・面フェイント小手
 ・小手フェイント面
 ・出小手
 ・出鼻面
●応じ技
 ・面抜き胴
 ・面返し胴
 ・面すり上げ面(表・裏)
 ・小手抜き面
 ・小手返し面
 ・小手すり上げ面
 ・相小手面
●鍔ぜり合いからの技
 ・面(表くずし)
 ・小手(裏くずし)
 ・胴(表くずし)
 ・逆胴(裏くずし)
 ・胴フェイント面
 ・担ぎ面
 ・引き半面

といったところ。トップレベルの学校はそのすべてをお稽古してます。
もちろん、全部が試合で使えるというところまではいきません。選手によって、これらの
中から自分に合うものを、試合に使えるレベルまで練っていくわけですd(^-^)!


戦術的なものは、「お相手の気持ちを読むこと」「弱気な戦いを戒めること」が中心です。
後者はともかく、前者は難しいですね。
お相手が、
 ●強気なのか弱気なのか
 ●打ち気なのか守る気なのか
 ●受けようとしているのか応じようとしているのか
 ●出ようとしているのか引こうとしているのか
 ●あせっているのか冷静なのか
 ●こちらペースなのか相手ペースなのか
これを見極め、
 ●畳み込んで攻撃すべき
 ●相手の出方を見るべき
 ●打たせてさばきあせりを誘うべき
 ●手堅く守るべき
なんていう方針になってきます


これらは、錬成会や試合の中から学ぶばかりでなく、見取り稽古からも学ぶことができま
す。他人の稽古や試合をよく見る。そしてその中から、これらポイントを自分なりに分析
していく。
最終的には「彼我の次の展開を読む(次の一本を予測する)」ことを訓練していきますd(^-^)!
メンテ
Re: 試合に勝つために ( No.4 )
日時: 2010/08/06 17:00:42
名前: バード 

TO HIDE先生
ご丁寧なアドバイス感謝いたします。<(_ _)>
本校生徒の実態で言うと,払い系,すりあげ系
崩しての引き技は,まだ行っていません。
取り入れたいと思います。
試合での留意点,大変参考になりました。互角稽古
や練習試合等で話していきたいと思います。
そこでもう一つ質問なのですが「打って反省,打たれて感謝」という言葉があります。
互角稽古の際,仕掛ける剣道をさせた方が良いのか?それとも上記のような「気持ちを読む稽古」を
させた方がよいのか?はたまた剣道のスタイルやレベルでここで取り組みが変わってしかるべきなのか
ご教授お願いいたします。m(_ _)m
メンテ
Re: 試合に勝つために ( No.5 )
日時: 2010/08/07 01:25:31
名前: 親馬鹿一刀流 

バードさん

私の場合です。
先に私が指導している子供達の実力背景を書きます。
週に2回しか出来ない小中学生対象の会です。
部活動は時間だけ言えば3年かけて教えて来たことを約1年で出来る計算ですね。
多分私が指導している子供達と同じようなレベルなのかなと思っています。

Hide.さんが詳しく書いてくださっている技の事は、私も納得する内容です。

私の中ではトレーニングの稽古と技の稽古の使い分けがあります。
経験年数の短い子はトレーニング。
長い子は技かな。
勘の良い子は中間でしょうか?

で、私が普段子供達に言っている事です。
試合の中でやるべき事をやる事。
・もちろん先を掛けて打ちに行く
・打ちにいって決まらなかったら、すかさずもう1本2本打って間合いを切る、打って終わる事。
・安易につばぜり合いにならない事。
例えば、はずれても打ちぬけながら振り返って打つ。
体当たりした瞬間の引き技。
・つばぜり合いから相手が引き技を出したら必ず追う事。

あえて先々の先、先の先、先を掛けた後の先、思わず打ちが出た後の先、後打ちの後の先と分類します。
後打ちの先も追い込んで打つ場合は先と思います。
試合中で二振りで勝負が決まるのは稀だと思います。外れたときの1本を増やす事で打つべき機会を増やして勝ちにつなげる考えです。
トレーニングの稽古です。

対人動作、駆引きが分かってきたら(教えつつ)それに合わせて技を教えます。
技の稽古です。

>「打って反省,打たれて感謝」
と>「気持ちを読む稽古」は少々意味が違うように思います。仕掛ける稽古主体で正しく打てなかった事の反省もありますから。
機会で無い所を打った、機会を捉えられたは気持ちを読む稽古と言えるかもしれません。
中学生で合気の稽古が出来るのは少ないように思います。
メンテ
Re: 試合に勝つために ( No.6 )
日時: 2010/08/07 07:08:00
名前: バード 

TO 親馬鹿一刀流
丁寧なご指導ありがとうございます。
どうしても1本打ちで終わってしまう
本校生徒には,ピッタリの助言だと思いました。
>外れたときの1本を増やす事で打つべき機会を増やして勝ちにつなげる考えです。
トレーニングの稽古です。
このトレーニングの稽古とは,具体的にはどのようなことさせているのですか?
あわせてご指導お願いいたします。<(_ _)>

メンテ
Re: 試合に勝つために ( No.7 )
日時: 2010/08/07 09:06:47
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

To バードさん

>互角稽古の際,仕掛ける剣道をさせた方が良いのか?それとも上記のような「気持ちを
>読む稽古」をさせた方がよいのか?はたまた剣道のスタイルやレベルでここで取り組み
>が変わってしかるべきなのか

「気持ちを読みつつイニシアチブをとるべく先で仕掛ける」ってことが望まれます。
これは、互格稽古に限らず試合でもそうですね

まぁ、「先生(上手)にかかる稽古」の場合は、「気持ちを読みきれない」でしょうから、
あまりそれにとらわれることなく、積極的に仕掛けていくのがいいと思いますがd(^-^)!


「打って反省打たれて感謝」は、剣道に取り組む基本的な姿勢です。
常に謙虚な気持ちで、お相手を尊重すること。それを平易な言葉で言い表した「名言」と
言えましょう 〜☆
メンテ
Re: 試合に勝つために ( No.8 )
日時: 2010/08/07 13:17:44
名前: バード 

TO HIDE先生
夏休み,充実した打ち込み,技の稽古が
出来ている中,どうも互角稽古に物足りなさを
感じていました。
HIDE先生や親馬鹿一刀流様からのご助言を
参考にして,夏休みの残り半分,熱中症に気を
つけながら,生徒とがんばっていきたいと思います。ありがとうございました。m(_ _)m
メンテ
Re: 試合に勝つために ( No.9 )
日時: 2010/08/07 18:36:06
名前: 親馬鹿一刀流 

バードさん
>このトレーニングの稽古とは,具体的にはどのようなことさせているのですか?

本来は掛かり稽古なのでしょうが、私は以下のようなパターン稽古をやらせています。
・打ち抜ける面打ちを声を切らないように連続で4本
・同様にすり抜ける瞬簡に振り向きざまの面連続4本
・面体当たり引き面(小手、胴) 
つばぜり合いになる前に打ってしまう稽古です。

その他難易度をあげながらの稽古
・Hide.さんに教えていただいた3点切り返しを全て送り足で(手の内の返しを感じさせる)
・胴の3点切り返し
・面・面々胴々
・面・面胴
・開き足を使って3点切り返し
・元立ちに2本目を受けさせて3点切り返し
・同上面・面胴
・上記の事を踏み込み足を使い、体当たり、開き足、引き技、打ち抜けなどを組み合わせて

一振り稽古+二振り稽古
・一振り稽古:お互いに気を合わせて1本取りに行く。読み、機会の捉えの稽古。
       払い・すり上げ・返し技は二振りとみなしてNG。
・二振り稽古:上記の一振り稽古で打ち合い、1本入っても入らなくても瞬簡にもう1本打つ。

あと、今日の稽古でやらせたのですが
・複数パターンの仕掛け技の稽古4本ずつの中で、1本は元立ちが受けて打たせない。
 そこで打てる所をもう1本。

いざ試合になるとなかなか使ってくれないんですけどね。

あとバードさん、子供達を試合で勝たせるのは指導者の熱意と子供達のやる気の引き立て。
最後は愛情なのかなと思います。
メンテ
Re: 試合に勝つために ( No.10 )
日時: 2010/08/07 20:09:15
名前: バード 

TO 親馬鹿一刀流様
前回のお返事で呼び捨てにしてしまったことまずはお詫びいたします。<(_ _)>
親馬鹿一刀流様の稽古,大変参考になりました。
まずは,明日の稽古で,一振り稽古,2振り稽古を
試してみたいと思います。
>あとバードさん、子供達を試合で勝たせるのは指導者の熱意と子供達のやる気の引き立て。
最後は愛情なのかなと思います。
この言葉,肝にめいじて・・・
生徒の勝利が自分のエゴにならないように・・・
私の師匠がいつも言っていた「剣は心なり」が
しみじみ思い出されました。
何回も初歩的な質問に懇切丁寧にお答えいただいたこと,心から感謝いたします。m(_ _)m
メンテ
Re: 試合に勝つために ( No.11 )
日時: 2010/08/07 23:05:36
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

To バードさん

少しでも拙サイトがお役に立ちますればうれしく存じます。

生徒さんとともに、いいお稽古をなさってくださいねp(^-^)q
メンテ

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