Re: オジンと中学生 ( No.1 ) |
- 日時: 2010/07/02 07:08:52
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照:
- 管理人のHide.です。
難しいテーマですねぇ(>_<) でも、こうすれば指導者として尊敬を得られるなんていう手法ってないんじゃないでしょ うか。
「実るほど頭をたれる稲穂かな」という姿勢で、謙虚に&真摯に剣道(子どもたち)に向 き合うこと。自らもまた求道者として、道を追及するべく取り組む。そうしたことが、子 どもたちの心に涵養していくものと心得ます
もちろん、説明する手法というのはあると思います。 私はまず、「やって見せること」が大切と考えております。 上とかぶりますが、やっていることと話していることが完全に一致するよう、自らの技術 をさびさせない努力。これが大切ですねd(^-^)!
あとは、自身の技術の具体化です。 教えるということはお相手に具体的なイメージを喚起させる作業ですから、まず、自身の 中で具体化されていなければ言葉にはなりません。 そういう訓練も、日々必要になると考えます 〜☆
|
Re: オジンと中学生 ( No.2 ) |
- 日時: 2010/07/02 12:55:10
- 名前: フロスト
- 指導に関しては、すぐそばに最高の見本がいらっしゃいますから参考にさせていただいております。
自分が注意しているのは、「やって見せる」・感情で怒らない・理屈で話すですけど難しいですね。 精神年齢が若いから、年齢のギャップはあまりかんじませんが・・・・・
|
Re: オジンと中学生 ( No.3 ) |
- 日時: 2010/07/03 23:53:01
- 名前: おれは直角
- 「やってみせ,言ってきかせて,させてみせ,ほめてやらねば,人は動かじ」
|
Re: オジンと中学生 ( No.4 ) |
- 日時: 2010/07/04 18:55:05
- 名前: 好月
- 私の場合は、その子に合った言い方を模索しています。
全体に説明するには、バランスとか調和という言葉を良く使います。勿論、やって見せながら・・・。 とにかく、「なんで?」という言葉を発せない様な説明を…と心がけています。
|
Re: オジンと中学生 ( No.5 ) |
- 日時: 2010/07/04 23:12:05
- 名前: だみ声
<
>
- 現在の僕の立場は、剣道教室で小学生を週2回指導し、地元中学剣道部の外部指導者です。中学校へは、毎週土曜日の部活稽古日に指導に出かけています。
中学生には、剣道経験者もおり、全て剣道教室卒業者ですから、僕は以前からの指導者です。中学で初めて剣道部と言う子たちにとって、僕は初対面で自己紹介の後、指導に当たると言うケースです。 今回、最初の僕の投げかけは、中学から剣道部の子たちとの、理想的な関係樹立のノウハウの模索なのです。
Hideさんは >「やって見せること」、>謙虚に&真摯に剣道(子どもたち)に向き合うこと。自らもまた求道者として、道を追及するべく取り組む。
フロストさんは >「やって見せる」・感情で怒らない・理屈で話すですけど難しいですね。
おれは直角さんは >「やってみせ,言ってきかせて,させてみせ,ほめてやらねば,人は動かじ」でした。
好月さんは >勿論、やって見せながら・・・。 とにかく、「なんで?」という言葉を発せない様な説明を…と心がけています。
ご意見ありがとうございます。共通点は「やって見せる」のようです。 プラスアルファーがあるのではないかと思うのですが、いかがでしょう? Hideさんは「自らもまた求道者として道を追求する」とおっしゃっています。 フロストさんは、「感情で怒らない・理屈で話す」(がまんですね)とのことです。 好月さんは、疑問を残さず理解に至る説明、でしょうか?
多感な年齢の中学生に「こうやるんだ」「ポイントはここだ」「姿勢を崩すな」「残心まできちっとやる!」と言う説明は大切な指導ですが、同じ説明をしながら中学生たちに、受け入れる「気持の醸成」がないままだと、上達が思わしくないと思うのです。
「巨人の星」を例に挙げれば「スパルタ」ではないでしょうか? いまスパルタ式で何らかの指導を実践なさって、成功しておられる指導者は居るのでしょうか? と言うのも、したたかな反抗期の中学生は、翌日から「近づかない」作戦で、すぐ「退める」のがほとんどで、「根性」で付いて来る子は希です。
叱られた経験が少ないくせに、叱ったらすぐすねて「いじめた」と言いかねない子もいます。 「叱り」の理由を思案できず、「いじめ」と捉える幼さでしょうか?
優しく、静かな言葉で指導すると「よそ見、私語、聞きもらし」などで、こっちを甘く見てしまう傾向もあります。
個々人への対応も同時進行させなければなりませんが、彼ら(12,3歳児)とその5倍以上の年齢差のある指導者との、ある「意味外国人同士」の理想的な指導、被指導の在り方の研究って結構ヘビーなテーマですね。
|
Re: オジンと中学生 ( No.6 ) |
- 日時: 2010/07/05 07:11:18
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照:
- To だみ声さん
>多感な年齢の中学生に「こうやるんだ」「ポイントはここだ」「姿勢を崩すな」「残心 >まできちっとやる!」と言う説明は大切な指導ですが、同じ説明をしながら中学生たち >に、受け入れる「気持の醸成」がないままだと、上達が思わしくないと思うのです。
子どもたちが「この稽古は役に立つ」「これをやればうまくなれる」という実感が得られ れば、きつい稽古や厳しい指導にもついてくるものです。
「成果を挙げてやる」「成功体験を与える」(必ずしも勝つことばかりではありませんが)は、 部活動など競技を中心に考えている中高生には必要な要素だと思われます
>個々人への対応も同時進行させなければなりませんが、彼ら(12,3歳児)とその5倍 >以上の年齢差のある指導者との、ある「意味外国人同士」の理想的な指導、被指導の在 >り方の研究って結構ヘビーなテーマですね。
女子剣士の指導に必要な要素として「ほれさせる」ということが大事だと何度も書いてき ましたが、いまや男子指導においても同じことがいえるのかもしれません。
まぁ、私なども、師匠にとことんほれて師匠に傾倒していきましたので、昔も今も、そのあたりは変わりないのかなぁ。 指導者に魅力があれば、世代的なギャップがあったとしても乗り越えられるのではありま せんか 〜☆
|
Re: オジンと中学生 ( No.7 ) |
- 日時: 2010/07/08 22:35:57
- 名前: だみ声
<
>
- Hideさん
「惚れさせる」。 確かに惚れてもらえれば、盲目的であれ、冷静であれ、受け入れる心の醸成の条件は整うと思うのですが、若いころ惚れられた経験が皆無の僕にとって、少年少女に「惚れさせる」技術、話術は何なのでしょう?
おっしゃる通り、「成果の実感」や「成功体験」を与えるのは効果的でしょうが、昇段審査に「合格できた!」とか、負け続けのあいつに「勝てた」とか言うのは、彼らの実力で獲得したものです。 それを「先生の指導のおかげ」と思ってもらえる指導方法とは、いかなるものなのでしょう? 集中力が増した、おかげで学業成績も上向きだ。なんて事があればいいのですが…
せいぜい思いつくのは、褒める7、教える2、叱る1(比率は都度変化する)などのサジ加減でしょうか? そして指導者と言えども、自分も「求道者である」と言う事を、彼らに伝える事でしょうか? その伝え方などにも、大いに工夫の余地がありそうですね。
間もなく当地では今年度の中体連が開催になります。 出来るだけ多くの「成果の実感」と「成功体験」を与えて行きたいと思います。
|
Re: オジンと中学生 ( No.8 ) |
- 日時: 2010/07/09 07:25:13
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照:
- To だみ声さん
それは、剣道が本来持つ、伝統や歴史、文化という側面をしっかり踏まえつつ、基礎・基 本に精通した技量・技術を兼ね備え、かつ、最新の若者剣道に対する理解とその技術の検 証および稽古方法の研鑽を欠かさないことがベースであり、その上で「話術(指導法)」 ということになりましょう
そういう師匠であれば「この人についていけば間違いない「この人の言っていることは信じ るに足る」と感じてもらえるはず。
そう意識し努力していくことこそ「求道者として」の姿を教え子に見せることなんじゃな いでしょうか 〜☆
|
Re: オジンと中学生 ( No.9 ) |
- 日時: 2010/07/11 00:22:20
- 名前: 親馬鹿一刀流
- だみ声さん
いつも思慮深い考察、お相手に不快感を与えない書き込みを参考にしています。 それを踏まえた上で若輩者が少々生意気な事を書きます。
>今回、最初の僕の投げかけは、中学から剣道部の子たちとの、理想的な関係樹立のノウハウの模索なのです。
最初に直感的に思ったことは、指導者としての愛情です。 剣道教室の子供達は、長年の付き合いでだみ声さんの愛情を分かっている。 では、中学生になってから剣道を始めた子供達の指導はどうすれば良いか?という事に的を絞りましょう。
実は私、週2回の稽古会で少年指導をしておりますが、6年生の半ばから始めた子が二人居ます。 そろそろ稽古を始めて1年になりますが、当然長く稽古してきた子供達とは力の差は歴然です。 私がやっている事は、その子供達の運動能力の把握。基本打ちの習得。中学校3年間での目標を定める事です。 具体的には、まずは試合で1勝させる。卒業までに初段を取らせる。 その為にはどういう稽古が合うか、二人の性格、運動能力を踏まえて必死になって考えています。 それと、チームの仲間だという事を経験者にも言って聞かせています。 何しろ弱小少人数の会なものですから、初心者と言えども五人の内の一人なのです。 それと親御さんにそれとなく普段の生活態度などを聞いています。 すいません、ここまでは私事です。
だみ声さんは中学校の外部指導員としてのお悩みを書かれているとは思うのですが、子供達をご自分の孫と考えてはいかがでしょうか? 孫はかわいい、小学生時代にどんな病気をしたか、怪我をしたか、性格はどうかが分かっている。 この子に合う指導方法は何か?育て方は何か?
まずは子供達の事を分かる事ではないでしょうか?
自分の事をよく分かってくれている指導者には子供達も着いて来ると思いますがいかがでしょう?
|
Re: オジンと中学生 ( No.10 ) |
- 日時: 2010/07/13 23:46:32
- 名前: だみ声
<
>
- 親馬鹿一刀流さん、示唆に富んだご丁寧な御意見有り難うございます。
確かに孫のような(年令的には、紛れもない孫であります。) ここ数年は新1年生の初心者は5〜6人であり、それなりに目も行き届いており、家庭の事情や、家族構成なども把握出来ておりました。 ことしは新一年生の数は過去最低だそうなのに、剣道部に12人(一年生の1割)が入部しました。現在総勢30名の部活なのです。
1年生の内、我が道場出身者は、男子2名の内1名のみ。経験者男子のもう一名は転校生です、そして2名の初心者で、計4名。 女子は全員が初心者で8名です。
入部理由の作文を書いてもらったのですが、格好いい先輩にあこがれてとか、 部活見学会で決めたとか、先輩に誘われたとか、新選組にあこがれてとか、親に勧められて、です。 いずれにしても構え、摺り足、素振りと稽古を重ね、7月からいささか早過ぎの感ありですが、防具着用にこぎ着けております。
まだ2,3年生に混ざって同じメニューは無理な部分もあり、素振り、打ち込み切り返し程度は一緒にやった後、初心者のみ、別メニューで稽古しております。 真面目な子が多いので、あまり心配もトラブルもなくここまで来ましたが、顧問先生は剣道未経験、いきおい外部指導者が技術指導を受け持つというのが、ここ5年間続いております。 いままで私は、週一回土曜日午前中の指導だったのですが、7月からは週3日の勤務となったため、この際ある程度系統立った稽古メニューが組める環境が整った訳です。
そこで逆に、彼らにとって将来も役立つ内容をどう盛り込むのか、剣道の稽古をどんなふうに取り組ませるのかと思案したとき、単に厳しいだけとか、剣技のみで試合用選手を促成栽培的なことをして良いのか?と思ったとき、果たして彼らとオジン指導者の「意思の疎通」は従来以上に重要だぞと思い至ったのです。
しかも2,3年生は中体連もあり、審査も講習会も有りで、日々中身の濃い稽古をしてほしいと望んでおり、そのための指導も欠かせません。 体がもう一つほしい所ですが、それも高のぞみ状態なのです。
次第にとりとめのない話になっておりますが、やはり一人一人の運動能力を把握し、励まし、褒めて「やる気」を引き出させ、努力を認めながら「一勝」につながる成功体験へと、誠意をもって、導いてみようと思います。
やってみせる、真似てみさせる、繰り返し根気よくやらせ、褒めて燃えさせて 、成功体験へと自ら走るよう仕向ける工夫を重ねてみようと思います。
御意見いただき、誠にありがとうございました。
|
Re: オジンと中学生 ( No.11 ) |
- 日時: 2010/07/27 20:28:30
- 名前: だみ声
<
>
- もっと他にご意見をお持ちの方もおられるのではないかと思いつつ、お読みいただく回数を見ておりました。 いまだ時々覗いていただいている様子なので、もう少し書き足してみようと思いました。
オジン指導者と中学生の意思の疎通と相互理解を通じて、どのように剣道を指導し、どのように受け取って上達し、礼法等も理解してくれるのかを、考えてみました。
中学校剣道部に町道場から外部指導者が出向くようになったきっかけは、決して喜ばしい背景ではなかったのです。 いわゆる「学校が荒れる」事態が発生し、授業が成立しなくなるだけでなく、万引き、喫煙、破損、暴力、が横行し、学校、父兄、町民の危機意識から何度も会議が持たれました。
あれこれ相談した結果が、町ぐるみ、地域ぐるみで早期解決できないか? と言う思案のもと、その一つの案として、地域の各教室で活動している指導者を部活動に参加する試みをしたのです。 それまで、たとえ野球部と言えども、少年野球の町の指導者は、中学校の部活指導をする事はありませんでした。 これを機に、現在の中学校は外部指導者の出入りが基本的に可能なのです。もちろんそれなりの手続きは必要ですが、大きな制約はありません。
でも剣道部は先生の中にも経験者がおられたため、もとより十分な指導が出来ており、問題児は発生せず、この時点で町道場から指導に行く事はありませんでした。
何年かして、生徒たちは落ち着いて来て、学校は安定しましたが、剣道部顧問も転勤になり、経験のある顧問がいなくなる事態となりました。 この時、学校の新任の顧問から町道場に指導の依頼の可否について打診がありました。 四角四面ばった手続きを必要とすれば実現しなかったでしょうが、荒れた時期の前例があって事はとんとん拍子に進み、僕ともう一人の指導者が土曜日の午前中の部活指導に行く事になりました。
「町道場の先生が来る」と言う事は部員に伝えられましたが、部員には道場出身者が少ない時期だったので、「どこのオッサン?」と言うのが最初の部員達の反応でした。
指導の初期の内は、50過ぎのおっさんがやってきて「指導する」と言われても、部員たちだって簡単に心を開きませんでした。 土曜日ごとに出かけ、普通にウォームアップから素振り、切り返しとやって行くのですが、どうにも物足りません。 もう一人の方は「反応がない」指導のモチベーションが下がる、 ともおっしゃいました。
2人で相談したのは、彼らにとにかく指導者として「受け入れてもらう」事が先決だという結論になりました。 反抗期真っ最中で、大変でしたが、竹刀の手入れ、切れた面紐の修理、道着、袴をきれいに身につける方法、座礼、立礼、等から入り、体力消耗を伴う稽古を少し後回しとし、「会話」出来る内容を続けました。 袴の畳み方も要点を話しながら一緒にやりました。
そして数ヵ月後の大会で、彼らも少し感じる物があったのでしょう。 徐々にうちとけて週1回の稽古を待ってくれるようになりました。
一方的に話すだけではダメで、何か共通点を持って、それぞれが話し合う事の大切さを感じました。 そんな彼らもとうに卒業し、地元を離れて大学生になっていると思います。
今の状況では、道場出身者も部員の1/3ぐらいおり、指導者として受け入れられるか否かの問題はありません。 問題となるのは、卒業までにどこまで上達させるか、上達以外の何を身につける事ができるか、であります。 単に打突技術だけでは不十分と思っております。 特に運動神経がお世辞にも優れていると言えない子たちにも、剣道から「何を学び取ったか」という点は、重要と考えております。
そう言う事も含めて、ここ3年ばかり「書く」事をやらせております。 特に審査後の感想文を提出させて、コメントを付けて返すやり方を試みております。 少なくとも今の彼らの考えている事、真剣さ、問題意識、等が分かりますので、褒める7、教える2、叱る1ぐらいの配分で指導しております。
かと言って稽古時間を大きく削ってこんなことばかりやっていては、上達がおぼつかない訳で、そのさじ加減も非常に難しいと感じております。
|