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初めての少年指導
日時: 2024/05/27 20:20:51
名前: 20代剣士 

悩んでいることがあります。
最近、職場の道場で稽古している少年剣道の指導に少し携わるようになったのですが、なかなかうまく加減やコミュニケーションができません。
以前あったのは、稽古でかかってきた子が他の子と比べて地力のある子だったので、打たせるだけでなく足の止まったところや出端を打ってみたのですが、稽古が終わった時明らかに意気消沈している様子でした。
その子の実力を考えたら、ただ打たせるだけでなくこちらから打っても良いかなと思ったのですが、そこまで落ち込むとは思わず、フォローの言葉にも困ってしまいました。
あまり厳しくない剣友会ということもあるので、怖がられないようにやっていきたいのですが、地稽古でどう気を付けて、普段のコミュニケーションをどうしたらいいのか、アドバイスを頂けたらと思います。
メンテ

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Re: 初めての少年指導 ( No.1 )
日時: 2024/05/28 08:00:26
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照:

管理人のHide.です。

40年以上も前に、少年剣道の指導者になるにあたって師匠渡辺敏雄から言われた「ちょっと強く理論」
がやはり子どもとのお稽古のベースです。

子どもは当たり前ですが、ごく一部を除いて大人とやると「打たれてもしょうがないな」って思ってま
す。

それからもう一つ忘れては行けないのが「怖いな」って思ってるんです。
自分よりも20センチも30センチも大きな大人。それも単に上背が高いだけではなく横にも大きいんです
ね。場合によると、体重差は2倍どころか3倍にもなるかもしれません。
そんな人に思いっきりぶち当たっていったら…悪くすれば怪我をするなってことが普通に頭に浮かびま
す。

それに、打たれるとめっちゃ痛い人っていますよね。
私が子どもだった頃、面を打たれて脳震盪を起こしそうになったことや、小学生相手に上段から力任せ
のコテを何発も打たれて手が腫れ上がったことがありました。

子どもから見たら、大人って怖いんです。
それを感じさせないお稽古ができるかどうかです。


私はまず、
 ・何を求めているかを察知してそれに合ったお稽古をすること
 ・子どもと合気になること
 ・恐怖感(危険だな)と感じさせないこと
 ・ひょっとしたら打てるかも、と思わせること
を意識しています。

それを成し遂げるためには、
 ・子どもと同じかそれ以上に声を出すこと
 ・子ども以上に足を動かし体さばきを早くすること
 ・力技やスピードに頼らないこと(大人だから打たれたんだ、って思わせない打突)
 ・身体接触はするにしても、強くぶつからないこと
 ・打突の強さは小学生並みに落とし、冴えで部位を捉えること(痛くない打突)
 ・絶対に手抜きをしないこと(足、声、さばきをサボらない)
 ・必ず声かけをし、的確に評価し、基本的には褒めること
ま、こんな感じでしょうか。

ちなみに、私は小学生とのお稽古では3.5を、中学生とは3.7でお稽古しています。
ご参考まで


親の前で子どもを褒めることも必須です。
稽古前後は極力子ども達と話しますよ。
でも、オンオフは明確にしています。それによって「馴れ合い」にならないようにしています。
もちろん「タメ口はNG」。「先生と君たちは友達ではないので。同じ剣道を学ぶ仲間ではあるけれど
ね」というスタンスです。
一緒に掃除もしますよ(^_−)&#12316;☆

20代とのことですので、60代の私よりは子ども達とのコミュニケーションは円滑にできるはずです。
「面を着けたら厳しく厳格な先生」で構いませんが、それ以外は「フレンドリーなお兄さん」でいてあ
げて下さい /
メンテ
Re: 初めての少年指導 ( No.2 )
日時: 2024/05/29 11:17:06
名前: 破桶 

小中学生のお相手を務めています。

Hide先生のご意見に共感します。
さすがに上手くまとめて頂いたと思います。
以下は個人的な意見ですので、参考程度にお聞きください。

小学生あるいは初心者のお相手をする場合は、時間が必要です。
それは剣道に関しても、コミュニケーションに関してもです。
少年剣道は教育的な側面もあるので、お互いに信頼関係が構築できるまでは、「子供を指導する」という気持ちを前面に出すよりは、「安心して掛かってきてもらう」という受け身の姿勢が重要かと思います。

質問文にあるように、打突の好機を捉える指導は剣道において非常に重要なものです。
しかし、それゆえ指導者・生徒双方に相応のレベルが要求されます。
剣道の技術が高くても、メンタルはやはり小学生相応という事例は多々あります。
高度な指導をするためには、その前に良好な師弟関係・信頼関係が必要ですし、理を説明しながら実践するように努めないと、単に「実力の差を見せつける」行為と受け取られかねません。

人に教えるということは、本当に難しいものです。
特に子供はに対しては、剣道の技術を教える前に自分という人間を信頼してもらわなければ、何を言っても響きません。
まずは子供たちひとりひとりを観察し、単純に「仲良くなる」ことから始めてはいかがでしょうか。
(もちろん、師弟関係や礼儀礼節の線引きは必要ですが。)

プレイヤー(競技者)を育てるよりも、剣道が好きな子を育てる気持ちで接して頂きたいと思います。
剣道が好きであれば、技術は後からいくらでも教えられます。
主様と生徒の信頼関係が強固なものになれば、実力のある子は自分から指導を仰いでくるようになります。

少年指導は、生徒よりも自分が勉強するくらいの姿勢がないと務まりません。
「指導する」のではなく、「剣道を通じて、お互いに成長する」のです。
常に自己研鑽を忘れず、精進しましょう。

上から目線ですいません。
私も主様に負けないように励みます。
メンテ

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