Re: 打突時の腕 ( No.1 ) |
- 日時: 2019/05/28 07:09:38
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照:
- 管理人のHide.です。
別トピにも書いたとおり、私は左ひじは伸ばさない(伸び切らせない)と考え指導してい ます。 面打ちに関しては左右の腕とも「押し手」に使います。
打突の瞬間の右肘の伸びは95%くらいで、右足の二次跳躍時にさらに前に伸ばし打ち切り ます。 手首は打突の瞬間に「切り手」になっており、打突直後にナチュラルに返ります。
意識するのは、左脇。 左脇が空かなければ、左拳が上がり過ぎることはありません
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Re: 打突時の腕 ( No.2 ) |
- 日時: 2019/05/29 17:27:50
- 名前: 鉄心
- だみ声さん、こんにちは。
私は打突の際両手を内側に絞るという指導を受けてきました。押手・引手のことは教わりませんでした。
しかし私が社会人になり指導者になって数年した頃に当時全日本を2連覇した高鍋選手の講習会が県内であり、私は行けなかったのですが、 出席した他の指導者から「右手は押手、左手は引手という話をしていた」と聞きました。
当時は、右手を回転軸にして左手を引いて打ったら、確かに剣先に加速はつくけど、左肘が上がって冴えが出ないんじゃ? と疑問に思いました。
でもあの高鍋選手が言ってるんだから、たぶん俺が想像している動きとは違うんだろうと、色々試してみました。
現在の私の解釈ですが、面を打つ際、振り上げ後、肘→手首の順に伸ばしますが、最後に両手の手の内を締めます。 現在私は手の内の締めを「両手とも小指薬指が柄頭の方に移動し、母指球が鍔の方に移動する」とイメージしています。「内側に絞る」ではなくなりました。
この時、柄にかける圧のイメージを「右手(の母指球)が押し、左手(の小指薬指)が引く」 と意識すると、左手親指の付け根が右前腕に一瞬ぐっと寄り、剣先が下がる形になります。 これで剣先を加速させ、しっかり面布団を捉える。 正しいのかわかりませんが、これが押手・引手ということだと解釈しています。
これを意識させて指導した所、子供たちも小さい振りかぶりでもしっかり面布団を捉える強い打ちができるようになり、出端面が強くなりました。
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Re: 打突時の腕 ( No.3 ) |
- 日時: 2019/05/30 15:09:14
- 名前: だみ声
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- Hideさん
コメントありがとうございます。 以前から打突時に「両腕は伸び切らせない」と言って おられたので、いわゆる「あそび」を持たせた内容と理解しています。 「切り手」とは、手首の動きだろうと推測しました。 そして「左脇」を空けないで両腕を「押し手」のまま前進すれば、左こぶしは相手の面金 を押す動作になるものと理解しました。
実はぶっちゃけた話… 押手引手だけで小学生を指導する七段の人がいるのですが、この人の説明では、打突時に 右手はまっすぐ(180°)、左手が150°程度、竹刀は水平よりわずかに上向きなのを見て、 このままでいいのかと思って投稿した次第なのです。 でもこの人独特の技術かも知れないのですが、小手、面はすこぶる早く、正確に打突し、 いわゆる「試合巧者」だった人なのです。 胴はほとんど打ちません。 七段合格は3年前で、審査2回目の合格でした、六段以後の称号審査にも興味はなく、連 盟主催の各種講習会にも、ここ10年は出てないのです。
鉄心 さん コメントありがとうございます。 >打突の際両手を内側に絞るという指導を受けてきました。 55年前、(こんなに昔なのだぁ〜)僕もこのように指導されました。 そして距 離を出すために、「両腕を伸ばせ!」と教えられました。(この指導者は京都武道 専門学校卒の当時京都府警を定年退職された方で、数年後範士八段になられました) 更に、大きく振りかぶれっ! 大きく振り下ろせっ! 止まるなっ! ぶつかれ っ! 抜けろっ! 引くなっ! でした。
>押手・引手のことは教わりませんでした。 僕も当時は教わりませんでした。 高鍋選手の連覇の頃の話題だったのですね。 押手引手の事が言われるようになって、十分検討してない所での今回の七段指導者の話が あったので、ここでお尋ねした次第です。
鉄心さんの書かれた内容は、「茶巾絞り」に繋がるのかなぁ〜とも感じています。(間違ってい たらごめんなさい) 僕の解釈では雑巾絞りは「ネジる動作」をイメージしますが、茶巾絞りは「手の内で圧迫する」 ので、「母指球の運用」を伴う「締め」なのかなぁ〜と感じています。 正直これ以上のこ とを言えないのは、自分の未熟さと思います。
「求めるのは、姿勢を崩さない、冴えのある打突」などと思っていますが、道は遠いです。
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Re: 打突時の腕 ( No.4 ) |
- 日時: 2019/05/31 07:15:49
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照:
- To だみ声さん
左手を「引き手」と教える先生は警察系の方に多いですね。 「面は顎まで切り下す」と教える方が比較的そんな言い方をするようです。 それが正しいかどうかはわかりませんが、私の指導法とは異なるということです
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Re: 打突時の腕 ( No.5 ) |
- 日時: 2019/05/31 09:43:09
- 名前: 鉄心
- だみ声さん
>鉄心さんの書かれた内容は、「茶巾絞り」に繋がるのかなぁ〜とも感じています。 「茶巾絞り」という言葉も動作方法もこちらの掲示板で学んだことですが、同じイメージだと思います。
肘についてですが、「両手を絞れ」と言われていた頃は左手首が反って左肩もすくまる形だったので 左肘も伸びていましたが、現在の手の内の使い方だと左右の握りの位置からして肘を伸ばしきることはできません。 私としては現在の方が脇も締まるし打突にも伸びが出たように感じます。
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Re: 打突時の腕 ( No.6 ) |
- 日時: 2019/06/01 00:34:40
- 名前: 三七式ヨシ
- 三七式ヨシです。
剣道の引手、押手ですが打突力を得るのは左手の引き降ろしと、右手の手の内の相互作用だと思っています。
左手の引きは、体側へではなく振り被りから、下方向へ引き降ろしだと思います。
2004年から2005年にかけ剣道時代に、井上範士が松本範士の教えについて、図付きで解説されている特集記事 がありました。
打突時は腕の下側、小指側を意識して押し込むのではなく、引き下ろすようにした方が刃筋はぶれないと解説 され、左手は戻らず前側に進むと書かれています。
昔の照明器具のスイッチは、灯具から紐がぶら下がっていました。
私だけかもしれませんが、この紐を肩と肘を使い下側に引いていました。
左手を引き降ろし右手で剣先をコントロールのだと思っています。
また、剣道の打ち方は居合や抜刀術と違い、打突の瞬間手の内を決め、体の前進に合わせ押し切ると習いました。
居合や抜刀術でも右手の押し、左手の引きで切るというの私は聞いたことがありません。
刀は円運動で、対象物との接点が変わるようにそりがあるのだと思っています。
ただし、つばぜり合いからの引き小手は、柄の右手と左手の間に仮想の支点をイメージし、右手の押しと左手の 引きで打つと打突力が上がるとは思います。
左手の引き降ろしで打突すれば、左ひじを張ったりすることはなく、刃筋も通ると思います。
別トピでも書き込みましたが、
1.振りかぶりは手の内、肘を構えた形に維持しながら、両肩に軸をイメージして振りかぶる。
2.左手の引き降ろし、肩を使って振り下ろし始める。
3.肩の回転と、肘の伸ばしと手の内のコックを同時に使って打突する。
4.竹刀が打突部位を捉えると、手の内を決めて体の前進で押し切る。(実際は打突の瞬間手の内を絞め、直後に 緩める)
胴の場合は、打突まではほぼ同じプロセスで、体の前進・すれ違いに伴い抜く動作が必要です。
胴は右面の左手がへそ前まで下りるように打つと教わりました。
私は、居合は素人ですが切り方のイメージとしては、剣道形の太刀の形、一本目のような形なのではないでしょうか。
刀、竹刀が対象物に当たった時に、切り込むためには手の内を絞めないと切れないのではないかと思います。
しかし、雑巾絞りのようにひねると刃筋がブレルので、ひねらずに握りこむような絞り、茶巾絞りになるのではないで しょうか。
実際に、刀の柄は小判型ですし、切り手を作ると自然に絞れ、鉄心さんの書き込みのように小指は柄側にという感じに なると思います。
指導を頂いた山根範士も武専を出られていますが、肘は伸ばし切らないと教えていただきました。
打突による衝撃の緩衝のためにも、肘は伸ばし切らない方が良いと思いますし、止まっていれば別ですが、こちらもお 相手も動くので肘を伸ばした差分は対応できると思います。
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Re: 打突時の腕 ( No.7 ) |
- 日時: 2019/06/11 13:00:20
- 名前: だみ声
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- 皆様 返信が10日後となり、誠に申し訳ありません。 何かと多忙で……(うそだろっ、
サボっただけだろがっ!)
鉄心さん 茶巾絞りでイメージとしてはまずまず同感と受け取りました。 >「両手を絞れ」と言われていた頃は左手首が反って左肩もすくまる形だった そうなんですよねえ、何となくぎこちなかったと思います。 >私としては現在の方が脇も締まるし打突にも伸びが出たように感じます。 わずかな「あそび」が違和感を消して、しっくりくるという感じですね。
三七式ヨシ さん >左手の引きは、体側へではなく振り被りから、下方向へ引き降ろしだと思います。 >左手は戻らず前側に進む >左手の引き降ろしで打突すれば、左ひじを張ったりすることはなく、刃筋も通る。 僕自身出来ているかどうかは未確認ですが、こういうイメージだとしっくりきます ね。 両腕とも「あそび」をもって伸びている事になりますね。
そして >雑巾絞りのようにひねると刃筋がブレルので、ひねらずに握りこむような絞り、茶巾絞 りになるのではないでしょうか。 これで全体がしっくりします。
初心者に腕を曲げさせないためには、「のばせっ」と指導し、とりあえずのイメージは、 「雑巾」が手っ取り早い… 何しろ「茶巾」は茶道界のグッズであり、一般にはなじみが 薄い… しかも雑巾よりかなり小さな布でしかありません。 更には「お手前」の現場で 用いるものでなく、準備段階の物だけに「黒子」的存在です。
みなさま いろいろ議論していただきありがとうございました。 方向性は何となく理解できたと思 います。 しっかり稽古して、研鑽を積んでいきたいと思います。 道場における本問題も議論しつ つ共通認識を得たいと思います。
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Re: 打突時の腕 ( No.8 ) |
- 日時: 2019/06/11 22:16:35
- 名前: 三七式ヨシ
- 三七式ヨシと申します。
概ね、だみ声先生のお考えはまとまりつつあるようですね。 補足ですが、今号の剣道日本の特集は「八段の手内」でした。 全てを詳細に読んではいませんが、肘につては伸ばし切らないと書かれている 先生がおられました。 テニスや野球でもひじの故障がありますが、剣道でも肘を伸ばし過ぎると故障の 原因になります。
伸ばすことに加え雑巾絞りですと、更に肘に負担が掛かります。 私も学生時代には雑巾絞りをやっていました。 打突の衝撃が、打ちの強さに直結しているように思っていたからです。 何度か別トピにも書き込みましたが、雑巾絞りですと刃筋がぶれます。 最初に気が付いたのは、今はなくなりましたが、わが県では四段と五段の審査 に、制定居合の一本目と六本目をさせられていました。
剣道形では木刀を使いますが、居合の模擬刀は糸巻きのため、雑巾絞りをしよ うとするととても違和感がありました。 そこで、小学生の時に伺った茶巾絞りを思い出しました。 それから、いわゆる切り手との関連で、雑巾絞りのように左右を逆方向にひね らず、手の内の親指は前、小指は後ろ方向に握りこみながら絞めるのが良いと 思っています。
肘を伸ばすことについてですが、初心者の入門当時は、まだまだ距離感がつか めません。 なかなか遠間からの打ちは難しく、更に小学生の低学年ではもと立ちの先生と 身長差もあり、近間で肘の曲がったまま面金を打つことも多いと思います。 そこで、少しでも遠間から面布団を打てるように、肘を伸ばしなさいという指 導になるのではないでしょうか。
私も還暦が目の前に見え始め、入門から四十年で七段に合格しましたが、最近 になっても分からないことだらけです。 子供のころに教わったことをベースに、講習会や稽古を頂く先生方からの助言 をいただきながら自分なりの考えをまとめつつ日々精進を続けております。
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