Re: 遠間で打つべし!でも届かない… ( No.1 ) |
- 日時: 2018/01/04 11:40:56
- 名前: ぎりぎり昭和の剣士
- 初めまして。
私も平成2年に高校を卒業して、一昨年に子供と一緒に剣道を再開したのですが、所作事やルールを含め、細かい部分が凄く変化してると感じました。
特に間合いについては、『素早く近くまで入り速く打つ』に変わってきてる気がします。
自分自身の剣道はもちろん、剣友会では、先生方に混じって子供達に打たせてますが、変なこと教えられず、1年間は勉強期間として黙ってました。
YouTubeで高校生の試合とか見ると、当時と全然違いますもんね。。。
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Re: 遠間で打つべし!でも届かない… ( No.2 ) |
- 日時: 2018/01/04 14:35:10
- 名前: ooo
- 間合いについて若い頃はバネもあるし、攻め打つ剣道を主体で習ってきたのではないでしょうか?
所作事やルールは若干の変更はありますが、間合いや打ち方などは基本的には不変ではないでしょうか?
人それぞれの特徴があるのと同じで剣道の攻め方にも個性があるのではないかと思います。
これが正解という剣道はありません。こんな剣道がしたいというものはあるかもしれませんね。
強い=学びたい剣道ではないと私は思っていますけどね。
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Re: 遠間で打つべし!でも届かない… ( No.3 ) |
- 日時: 2018/01/04 16:36:38
- 名前: 鉄心
- 私は、「一足一刀の間合」とは「点」ではなく「範囲」だと思っています。
そしてそれは相手との身長差、自分の身体状況(筋力、体重、調子)等によって常に変化します。
姿勢を崩さず、動かない相手の面をギリギリ捉えることができる最長距離を一足一刀の「遠位端」、 余裕を持って打てる最長距離を一足一刀の「近位端」とします。
この範囲より遠く、打っても届かない、姿勢が崩れてしまう距離が遠間、逆に近くて余裕がありすぎる距離が近間です。
一足一刀の「遠位端」は自分と相手では当然違います。 相手の方が身長が高く、筋力もパワーも練度も高ければ相手の方が「遠位端」が遠くなります。 つまり、自分は届かないけど、相手は届く距離(ハンディ)が存在するわけです。
その部分だけが勝負のポイントでは決してありませんが、日頃からなるべく一足一刀の「遠位端」を意識して稽古し、 筋力UPや体の使い方を向上させて「遠位端」を更に後ろに設定できれば前述したハンディを無くすことにもなりますし、 身長が同じくらいなら相手より有利な材料を増やすことができますよとのご指導だと思います。
疑問に思われている通り、状況によって打突の間合は遠くなったり近くなったり変わります。
ご指導を受けられた際の「遠間」は、この「遠位端」を便宜的に言われたのではないかと愚考いたします。
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Re: 遠間で打つべし!でも届かない… ( No.4 ) |
- 日時: 2018/01/05 07:50:37
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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>
- 参照:
- 管理人のHide.です。
遠間とは一足一刀の間合いよりも遠い間合いのことを言います。
一足一刀というのは他の方も書かれていますが、年齢、性別、体力、体格(身長・体 重)によって異なります。これはあくまでも「一歩で打って届く距離」のことですので、 遠間も人によって異なります。
一つ気をつけなければいけないのは「一足一刀=打ち間」ではないということです。 「打ち間」とは狙う部位や仕掛ける(または応じる)にふさわしい間合いのことで、そ れこそ千差万別です。同じ人が同じお相手に対しても、飛び込み面を打つにふさわしい 「打ち間」と小手を狙うべき「打ち間」は違うのです。同じ面でも、「飛び込み面の打 ち間」と「出ばな面の打ち間」は違います。
蛇足が長くなってしまいましたが、私が子どもの頃は切返しの面や打ち込みは」「二足 一刀でできるだけ遠間から」と教えられてきました。 「二足一刀で」というのは、現代剣道ではあまり言われなくなってきましたが、「左足 に乗る」感覚をイメージしやすいので、大人の基礎稽古には取り入れたりしています。
また今でも、自分自身、打ち込み稽古では「できるだけ遠間」を意識しながらお稽古し ています。姿勢が崩れないギリギリの距離を見極めしっかり打突し、意識的に遠くに抜 けるよう心がけています。 技の稽古や地稽古では、トピ主さんがお書きになっておられるように「打突の好機」を 意識し、彼我の一足一刀を意識しながらお稽古をしています。
「遠間から打ちなさい」という教えの意味は、 1.自分の一足一刀の間合いを正確に知る 2.左足にしっかりと乗り一足一刀の距離を伸ばす 3.楽な打ち方をしない(自分に課題を課す) というところにあると考えています。ですから、攻めを意識する必要のない切返しの面 打ちや打ち込み稽古においては、出来るだけ遠間から打つべきでしょう。
ただ、ここで述べるべきかどうか不明ですが、昨今の若年層で「強豪」といわれる学校 や道場の試合を観ておりますと、打たれないようにして強引に間合いを詰め、お相手の 崩れたところを狙って当てに行く傾向があります。 ゆえに、若い選手たちの一足一刀は私が若い時分に比べると比較にならないくらい近い と感じます。 遠間からの打突を心掛けたお稽古をして「一足一刀」の距離を伸ばす努力をしてほしい と切に思います。
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Re: 遠間で打つべし!でも届かない… ( No.5 ) |
- 日時: 2018/01/05 12:15:32
- 名前: msm07s
- みなさま
大変勉強になるお話をありがとうございます。
物知らずで申し訳ないのですが、もうしばしお付き合いください。
◆人によって打ち間は違う これはもうおしゃる通りなのですが 私の身長は169センチです。 相手が175を超えるともう巨人に感じています。 当然手も長いので懐は深いといことになります。 こんな相手の打ち間はかなり入った位置になる と思っていますが、これは正しいですか? これを遠い間合いで勝負するには身体能力を 向上させるしかありませんか?
◆子どもの受け手となる場合 子どもの受け手になるとき、子どもからしたら かなり打つ場所が遠くなります。 ましてや3尺9寸を使っていた日には 3尺ぐらいを使う低学年は 鍔元ぐらいまで入らなければ 打てやしません。 なので私は受けるときは3尺4寸を使うのですが これは余計なお世話ですか?
◆二足一刀 Hide.さんがおっしゃっている 二足一刀から打つ練習は 二足一刀の距離から一歩で打つのでしょうか? 二足一刀から一歩入って一足一刀にして打つのですか? その際の留意点などありましたら ご教授ください。
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Re: 遠間で打つべし!でも届かない… ( No.6 ) |
- 日時: 2018/01/05 15:09:59
- 名前: だみ声
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>
- 剣道に限らず「間合い」は生活の場のどこにでも存在しますが、その物理的、社会的、心理的な距離は個人のもので
あり、簡単に数値化(平均化も含めて)できない部分であると感じております。
そういう意味では、「遠間」も簡単に数値化できないもので、個人個人にそれなりの感覚に基づく間合いがあり、個 人が持つ感覚的な距離より「遠い」と感じる部分が「遠間」であり、「近い」と感じる部分が「近間」と言えるので はないでしょうか?
しからば剣道の立ち合いに於ける間合いの、どう言う所が「遠間」なのか「近間」なのかと言う議論になりそうです。 指導の中で「遠間」から次ぎ足なしで姿勢を崩さず「一本」となる打突が出来る事は理想だと思います。 それを目 指すのも修行だと思います。 はっきりしているのは、遠間から繰り出す打突が決まった時は本人も、見ている者も、結構感動を伴うと言う点だと 思います。 当然審判の旗も躊躇なく上がるはずです。 打たれた側は、ショックを受け、その後の戦いにも影響が 出るのではないでしょうか? だから指導者は「遠間で勝負しろ!」と指導するのではないでしょうか?
ところがHideさんも書いておられる通り、近ごろの強豪校の選手の多くが近間の内側まで入ってから打って来る場 合があります。 僕は「近すぎるぞっ」と注意しますが、彼らにとってはそういう指導もあるのかなとも思っていま す。 驚いたのはこの稽古の後、ひな壇にいた八段先生の講評として、「高校生の間合いが近すぎる」と言われたので す。 あながち僕の感覚はかけ離れてなかったのだと思いました。(以上余談でした)
お尋ねの ◆人によって打ち間は違う これを遠い間合いで勝負するには身体能力を向上させるしかありませんか? 身体能力を向上させる身体的余裕のある時は、そういう対応もあるかもしれませんが、年齢を重ねてくれば誰 しも筋力は衰えます。 高齢者は若い人には歯が立たないと言う事になりますが、剣道には、竹刀(刀)を介して対 峙すると言う特性(他の格闘技はじかに対峙する)から、力や速度だけでない要素が介入し易いのです。 それを僕 は対峙する二人の間(ま)の「空間支配力」と呼び、そのイニシアティブをどちらが取っているかが重要だと考えま す。 立ち合いに於ける「気」の作用と言ってもいいと思いますが、ここには物理的な「距離」よりも、心理的な「圧 力」があるのだと思います。
◆子どもの受け手となる場合 私は受けるときは3尺4寸を使うのですが、これは余計なお世話ですか? あえて子供の間合いで稽古することは、余計なお世話どころか、子供にとって彼らの間合いを認識する上では 大いに意味があると思います。 大人用の短い竹刀を正式(重量510g以上)に作ると結構高額になると思います。 僕は38竹刀を15センチ切って軽 いですがそれを使っています。 それでも小学生の小手を空振りして恥じ入っております。 これはこれで間合いの 認識と言う意味で大人にとっても無駄ではないと感じております。 この短い竹刀で37を持つ中学生と立ち合ってみるのも、間合いの研究として面白いです。
◆二足一刀 Hide.さんがおっしゃっている二足一刀から打つ練習は Hideさんが指導する稽古会でやっておられる「二足一刀」は、十分遠間で構えた所から、左足を踏み出して右足を追 い抜き、着地させたところから、右足を大きく踏み込んで打突を完了すると言うものでした。(間違ってないと思いま す)。 但しこれでクリーンヒットにつなぐ手の動作とのバランスが工夫のしどころと言う課題も出てきます。
以上、明朝のHideさんの返信より先に投稿しちゃいました。 Hideさんからは、別途返信があると思います。
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Re: 遠間で打つべし!でも届かない… ( No.7 ) |
- 日時: 2018/01/06 08:13:33
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照:
- To msm07sさん
>これを遠い間合いで勝負するには身体能力を向上させるしかありませんか?
長身のお相手の打ち間と自分のそれは、当然のごとく違います。向こうの方が打ち間が 遠いのが一般的です。
もちろん身体能力を向上させ自身の打ち間を遠くすることができるならそれに越したこ とはないでしょうが、それとて限界があります。 ベストな方法は「如何にお相手に打たれることなく自分の打ち間に入るか」を工夫する ことですd(^-^)!
間合いは「自分から近く相手から遠く」といわれます。 これはまさに、だみ声さんが書いてくださっている「空間支配力」の問題ですね。 足を使いお相手に間合いをつかませないようにしつつ、剣線で虚実をはかり、お相手に 「打つぞ」というプレッシャーをかけ続ける。そうした攻防の中で「お相手の打ち間」 を探り、お相手が何を考えているか(=心術)を見極め、それを封じつつ自身の打ち間 に入り込むのです。
当然お相手は、あなたが自分の打ち間に入ってくるところを狙っているわけですから、 それに対する備え(如何に応じるか)を考えておくことを忘れてはいけません
>なので私は受けるときは3尺4寸を使うのですがこれは余計なお世話ですか?
私も、小学生とのお稽古では3.5を、中学生とのお稽古では3.7を使うようにしています。 お相手に適正な間合い(竹刀の交差状態や体感距離)をつかませるために有効だと思い ます
>二足一刀から一歩入って一足一刀にして打つのですか? >その際の留意点などありましたらご教授ください。
方法はだみ声さんがお書きになっている通りです。 1.右足を前にして遠間に構え 2.左足を前に出し間合いを定め 3.左足に重心を移ししっかり乗せつつ 4.右足を前に追い越し 5.左足で十二分に床を押しつつ面を打突し右足を踏み込む となりますd(^-^)!
留意点は、4の時に振りかぶってしまわないこと。 剣道形小太刀三本目の打太刀と同じく、5の時に一挙動で「振り上げて振り下ろす」動作 を行うことと、2〜4の歩み足で前に進むところで骨盤がローリングしないこと。 形のラインと骨盤のラインの平行を保たないと軸に崩れが出て、5でしっかり床を捉える ことができません。
なお、この打ち方の目的は「軸の意識をつける」ことと「左足にしっかり乗る」ことで す。左足にしっかり乗れるようになれば、必然的に一足一刀の距離も伸びてくるものと 考えています。 私はもう今年で60歳ですので、加齢によりどんどん身体能力が衰えてきています。 「不老の剣」を目指すための稽古法の一つが二足一刀の打突考えています 〜☆
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Re: 遠間で打つべし!でも届かない… ( No.8 ) |
- 日時: 2018/01/06 13:48:07
- 名前: msm07s
- だみ声様 Hide.様
2〜4は歩み足なんですか!? 意外と言いますか、 これって剣道始めて間もない子がやってしまう 左足が右足を越えて打ってるよ〜ってやつでしょうか??
YouTubeをさらってみましたが 二足一刀の動画はないようでした。 ちょっとイメージができないと言いますか…。 左足の追い越し具合はどれぐらいでしょうか? 大きく追い越しますか?
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Re: 遠間で打つべし!でも届かない… ( No.9 ) |
- 日時: 2018/01/06 21:33:24
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照:
- To msm07sさん
>左足の追い越し具合はどれぐらいでしょうか? >大きく追い越しますか?
骨盤がローリングしない範囲で大きく出す方がいいでしょう。
>YouTubeをさらってみましたが >二足一刀の動画はないようでした。 >ちょっとイメージができないと言いますか…。
以下の動画の35分〜41分30秒あたりで、「二足一刀の面打ち」を行っています。 白の剣道着と袴を履いて生地胴をつけているのが私です。 参考までにご覧になってみてください 〜☆
hhttps://www.youtube.com/watch?v=3lTSVVQRcGQ
驚いたとおっしゃってますが、40年ほど前の町道場では子どもたちにこのように教えて いたんですよ。剣先が触れうよりも遠くの間合いから二足一刀で面を打ち込んでいまし た
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Re: 遠間で打つべし!でも届かない… ( No.10 ) |
- 日時: 2018/01/07 00:36:46
- 名前: msm07s
- Hide.様
動画拝見しました! 恥ずかしながら 二足一刀の練習、初めて知りました。
やってみます!
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Re: 遠間で打つべし!でも届かない… ( No.11 ) |
- 日時: 2018/01/07 08:07:08
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照:
- To msm07sさん
少しでも私の拙ない動画がお役に立ちますればうれしく存じます。
左足を出す時、慌てないことが大切です。 左足にしっかり乗ってバランスを整え、右足を前に出すところからは素早く使ってやり ます
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Re: 遠間で打つべし!でも届かない… ( No.12 ) |
- 日時: 2018/10/10 19:09:00
- 名前: 無為
- 遠間で打つのではなく遠間から打つんです。
遠間から1歩入って一足一刀の間を経過して打つので…。 打てる間合いよりも遠い間合いでは打てないですよね。
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