Re: 1本になる出小手の教え方 ( No.1 ) |
- 日時: 2017/05/30 00:20:14
- 名前: だみ声
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- こんにちは
出小手の稽古は、小学生レベルなのか、中学高校生や、それ以上のレベルなのかで、いささか異なる部分 があるのではないかと思います。 究極の所は同じでしょうが、攻めだ、崩しだと言ったところで、小学 生では理解できない事もあると思います。 更に「出小手」と「面」との打ち合いになると、双方の技術レベルで大きな差も出るでしょうから、どち らの技が決まるかは、「相手次第」という事もあると思います。 更に技の「豪快さ」も加味すると、小手より面の方がアピールしやすいし、打突音も面の方が大きいですね。
言葉で言うと、面に誘って、浮いた手元へ前進して「小手を打つ」だと思うし、こうなって抜けておれば、 落ちてきた相手の竹刀は空を打つしかないと思います。 体当たりしたとしたら、すでに相手の技は殺して あるのではないでしょうか? つまりいずれも面をかわす必要はないはずです。
では、面に誘わないで、出小手を打つことが出来るのかできないのか? これも相手のレベルによって変 わって来るでしょうし、単なる「小手打ちの技」という事になってしまいそうです。 かと言って、芯のぶ れない相手だった場合、小手のクリーンヒットは至難の業でもあります。
実際の試合の場面では、こういう攻防の繰り返しの中から、相手を崩して一本を取る、という事だと思います。
では、試合で役に立つ出小手の稽古法はどうやれば効果的なのでしょうか? いろいろあると思いますが ぁ〜…。 >出小手を打ったあとに思いっきり面を打たれてしまう……A >出端を打てていないということなのかもしれません………B Aの場合、面の豪快さが目立つと、「面あり」のリスクが大きいと思います。 Bの場合、部位を捉え切ってなくて、旗が上らないと思います。しかも相手の面が落ちてくればヤバい!
難しいけれど、ここで要求されることは、竹刀速度と、体の移動速度ではないでしょうか? 先を掛けて、足さばき良く距離を詰め、相手に一瞬の「ひるみ」を生じさせて、手元が上れば、電光石火の 「前進」と正確な「打突」で「小手あり」です。
と、ストーリーを書けばこんな感じでしょうが、相手も同じような稽古を積んでおります。 最終的な「決 め手」は真剣な稽古の質と、稽古回数となり、メンタルな部分で「先の先」「気力」「捨て切る」等かと思 いますが、書いている内に恥ずかしくなってきました。 自分でどれだけできているのだっ?!
>小手を打った後に相手の面をかわす練習をするべきでしょうか? これは本質を逸脱した邪道だと思います。 姿勢を崩してしまいますので理に適っていません。速度 を上げて回避するようになるべきと考えます。
大して参考になるとは思えませんし、説明不十分もありますが、思う所を書いてみました。
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Re: 1本になる出小手の教え方 ( No.2 ) |
- 日時: 2017/05/30 07:15:17
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照: http://ichinikai.com
- 管理人のHide.です。
出小手の基本は、まず、木刀による基本技稽古法の出小手と同じように、まっすぐ前に出 ながら体さばきをせずにお相手の手元の上がりをしっかりとらえること。 そのあと、右開き足で体さばきをさせます。
最初から面を避けながら打とうとすると、体勢が崩れ正確に出鼻を打つことを学びにくい ものです。きちんと出ばなを捉えられるようになってから、体さばきを教えるべきと考え ています
なお、小手を打って踏み込んだ右足よりも左足が前に出てしまうと素早い体さばきができ ません。左足を正しい位置に素早く引き付けることが、面を打たれない体さばきにつなが っていきますd(^-^)!
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Re: 1本になる出小手の教え方 ( No.3 ) |
- 日時: 2017/05/30 10:42:12
- 名前: msm07s
- ご指導ありがとうございます。
総合するとタイミングがもう一歩遅いということなのかなと思いました。
となるともう1つ質問です。
うちの息子は出頭面は得意なんです。 なのに出小手が下手で下手で。 出頭面とタイミングは同じだよ、と教えるのですが 出小手となると一歩出遅れているということなんだと思います。
私自身はまったく逆で出頭面が不得意で… 息子に教えてもらいたいぐらいです。
話がそれましたが、 もしかして出頭面と出小手は同じタイミングだよ、 というのが間違っているのでしょうか?
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Re: 1本になる出小手の教え方 ( No.4 ) |
- 日時: 2017/05/30 19:01:20
- 名前: だみ声
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- msm07s さん
流石Hideさん、専門的で的確ですね。 ところで息子さんは何年生なのでしょう? できれば経験年数も知りたいです。
>息子は出頭面は得意なんです。 なのに出小手が下手で下手で。 見てない事を想像で書く曖昧さがあることを承知で書いてみると…
息子さんは面を「打つぞっ!」と言う「攻め」を表現するのは上手なのではないでしょうか? これに 恐怖を感じた相手が、面に出て来るところを「出頭面」で仕留めるのはうまい。
一方「面に来いっ!」と言う誘いにイマイチ迫力がないのではないでしょうか? 従って相手は大した 恐怖を感じないで面に来る… これに応じて出小手を打っても、一瞬の遅れがある… のではないか? 「面に来いっ!」ではなく、「小手を打つぞっ!」の攻めも「面に行くぞっ!」より迫力が出ていない…の ではないか? と言うより、相手が恐怖を感じるレベルにない、という事もあるんじゃないでしょうか?
ご存知かどうか、落語「蒟蒻問答」では、こんにゃく屋のオヤジと修行僧の「禅問答」なのですが、お互 いが、問答(ジェスチャー)で表現している内容は全く別なのに、修行僧は勝手にオヤジの問答に禅の表現 を感じて、どえらく修行を積んだ人物と勘違いして、「まいりました」「もっと修行せねばっ」と言って立ち去ります。
オヤジは、「ワシのこんにゃくを値切りおったので、」「あかんべー」をしたら、「まいりました」と言って 立ち去ったワイ… と言うオチなのです。
攻めても攻められたと感じない相手… 攻めてない状態なのに勝手に相手が恐怖を感じる場合… それ ぞれ修行量と感性や経験などから、攻防の効果がその都度異なる面白さでもありますね。
指導も、指導の研究も、自分の修行も、自分の技の研究も、いつまでたっても終わりのないものなのだと 思います。 「生涯剣道」ですねっ!
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Re: 1本になる出小手の教え方 ( No.5 ) |
- 日時: 2017/05/31 08:48:58
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照: http://ichinikai.com
- To msm07sさん
ご子息は飛び込み小手は得意ですか?
出小手に限らず小手は面とは腕の使い方や足の踏み込み方も違います。 小手打ちが上手でない方は、面の技術で小手を打っていますので、冴えのない打突になり やすく一本になりにくいのですd(^-^)!
小手打ちは面のように腕を伸ばし身体を思い切って前に出し「押し切って打つ」ものでは ありません。当たった瞬間に身体をまとめるように締め、手の内を緩め肘を縮めて入り身 になって打たなければ冴えが出ません。 面が「線で捉える」イメージだとすると小手は「点で捉える」感じです
あとは面と違って小手は裏にありますので、それを意識しすぎると剣先が遠回りをしたり 身体が逃げたりしやすいので注意したいですね。
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なるほど ( No.6 ) |
- 日時: 2017/05/31 21:01:34
- 名前: msm07s
- だみ声様 Hide様
お2人のお話、納得です。 息子は現在小学4年生、剣道を始めて3年と少しです
だみ声さんおっしゃる、面と同じ攻めができていないという考察、まさにそれです。
撮影した動画を見たところ、確かに面に比べて 少し待ってしまっている感じがありました。
また、Hideさんおっしゃる面と同じつもりで打ちすぎ というのもそのとおりです。
息子は小さく足を使う、点でとらえる というのが苦手なのかもしれません。
ありがとうございました
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Re: 1本になる出小手の教え方 ( No.7 ) |
- 日時: 2017/06/01 08:37:25
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照: http://ichinikai.com
- To msm07sさん
少しでも拙サイトがお役に立ちますればうれしく存じます。
お子さんは4年生ですか。 ウチの剣友会の子どもたちと比較するのは妥当ではないかもしれませんが、ウチの4年生 も出ばな面が打てる子でも出小手は打てませんよ(^_^ メ)
あまりあせることなく、根気よく見てあげてほしいと念じますm(_ _)m
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