オジンと中学生 8
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- 日時: 2014/09/21 19:04:36
- 名前: だみ声
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- 『当世中学生気質』
明治初期の文人に「坪内逍遥」と言う人がいたと思います。 この人の代表作が確か「当世書生 気質」と言う文明開化時代以後の学生の生きざまを、いろんな角度から小説に書きあげたものだ ったと思います。(詳しく読んでないので大きく間違っていたらごめんなさい)
ここで僕が感じるのは、平成の今、「当世中学生気質」なるものはいかなるものか?を、いろいろ 感じており、少し述べてみようと思います。
今年度、我が中学校剣道部には、男子5名、女子2名の入部がありました。 詳しく言うと6月 に少し遅れて女子1名が入部したのですが、残念なことに継続不可となり、8月に退部しました。 従って男女7名が新入部員として稽古を積んできました。 この内男子2名、女子1名が小学校 からの経験者で、すでに1級受有者でした。
部活稽古、夜稽古、道場稽古へ積極的に参加させ、少ない部活時間だけでは、おぼつかない上達 を何とか達成させ、9月上旬の2級審査に挑戦しました。(3級は中学生には飛び級制度がありま すので…) 審査の結果はとりあえず4名とも合格したのですが… ここに至る稽古や行動の顛末が、今まで にないお粗末な部分があり「当世中学生気質」を書いてみました。
入部の初日に話したのは、剣道の昇給昇段制度を認識し、高いハードルではあるが、卒業までに 二段を取ることを目指して稽古に励みましょうと言い、そのプロセスを昇給昇段の最短コースと 言うグラフを渡して説明しました。
わが県では、2級審査に合格後、4ヶ月後に1級を、その4ヶ月後には初段を受けるチャンスが あるのです。 つまり初心者でも、2年生になった6月に初段になれる可能性があるのです。 自然と中学3年生になった6月に二段審査があり、「卒業までに二段」の可能性があるのです。 ただし3年生が6月不合格だと、次の10月は部を引退しており、しかも受験体制の中にあり、 稽古を続けて審査に挑むには多少無理があり、実質二段に成るには、級審査・段審査とも一度も 落とせないのが実情なわけです。(と言いつつ、他県より恵まれた環境(年3回の審査頻度)でも あります。)
ところが今年の1年生初心者は、「笛吹けど踊らず」の男子が3名(いずれも初心者)おり、一番 熱心に稽古したのは経験者と女子1名でした。 早い話が、上達はしたいけれど、多くの稽古はしたくない。 まして部活以外の稽古なんてなん でするの??? が最初の態度でした。 初めてだから、さもありなんと言う所ですが、先輩の 合格の経緯や、実績なども説明し「だからもっと稽古を!」と誘っても参加率が悪かったのです。
そして保護者ですが、夜稽古や道場稽古には送迎が必要なのですが、それを「めんどくさい」と 言い、そこまでやりたくない、との態度が従来よりかなり強かったのです。 学校からの連絡プリントもよく放置されており、僕の意思もうまく伝わってない部分もあると思 います。
今回驚いたのは、昇級審査前日の稽古後、審査を受ける4人の内2人が、審査会場の場所も受付 時刻も合格時の必要費用も認識してなかった点です。 まるで他人事なのですが、これって当世 中学生気質なのでしょうか? 自分の事なのに関心が薄いと感じております。 しかも保護者へ の書類の受け渡しも、審査に何が必要なのか?の説明を聞いた内容の伝達も不十分なようです。
もう一つ不運な事に、今回の審査のみ、僕が朝、急に会場に行けない状態があり、いつも立ち会 う審査会場行きを欠席すると言う事態がありました。(後述)
結局合格後、支払うお金を用意しておらず、たまたま女子1名の保護者がいたので、男子2名が 借りて済ませるという事になったのですが、彼らの保護者からは「学校の面倒見が悪い」とクレ ームが来ました。 おまけに2名の内1名は、自分の合格番号の確認が不十分で「落ちた」と判断して、ほとんど帰 宅しかけていたそうです。 二次審査に呼び出す担当者が気付いてくれたおかげで、事なきを得 たようですが、いったい発表の自分の番号をどのように見落としたのでしょう? 学校関係者は、中学生相手に、こんなことまで面倒見る必要があるでしょうか?
「英検」でも、「漢検」でも資格試験に学校関係者が立ち会う事はないと認識しており、剣道の審 査も同じと思うし、今迄こんな事がなかったので「これもご時世なのかなあ」と思う次第であり ます。
これからこういうキャラの彼らを叱咤激励して上達へと導く「遥かな道」を予感しております。 「三位一体」と言う言葉の重要性を大いに感じます。
さて、僕が会場行きできなかった理由ですが… 当日の朝目覚めた時、激しいめまいに襲われ、立つことはおろか、起き上がることさえできない 事態となり、夕方まで寝ているしかない状態だったのです。 関係者には連絡しましたが… 以前にも数回起きており、医者の見立ては「耳石による老人性目眩」と言うオジン特有の症状だ そうで、そのうち良くなるとの事なのです。とほほ…… MRI検査も異常ないそうです。

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