Re: 試合時間を経過していた場合 ( No.1 ) |
- 日時: 2018/02/25 06:38:59
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照: http://ichinikai.com
- 管理人のHide.です。
う〜ん、あってはならぬことですね。 ただ、審判員や審判主任は、30秒も試合時間が過ぎていれば「長いな」と気が付くはず なんですが・・・(>_<)
私は勉強不足でして、本件の全剣連の正しい(ルール上の)手続きを存じ上げませんの で、あくまでも自身の考えを述べるとどめますが、試合時間の終了は時計係の合図をも って規定されておりますので、
1.審判主任は直ちに時計係に終了の合図をするよう指示
これでOKのはずです。 もし、ビデオなどを撮影していて「時間過ぎてからの有効打突では?」と監督からク レームがついた場合でも、剣道では「ビデオ判定」を取り入れておりませんので、根拠 とするわけにはいかないと思われます。
ただ、ミスを誤魔化すのではなく、時計係の間違いと審判主任の確認不足についてきち んと謝罪し、再発防止に努める旨をお話になることが必要と思われます。
蛇足ですが、試合時間終了の合図に審判員が気づかず有効打突が生じてしまった場合は、 有効打突になりません。このケースは30秒も放置されることはなく、恐らく数秒内の遅 れだと思われます。
1.審判主任は直ちに笛を吹き試合を中止させる 2.主審に合議を掛けさせ、主審を呼ぶ 3.試合時間が過ぎてからの有効打突であることを説明 4.主審は戻り両選手を呼び、試合時間外の一本であることを告げる 5.「取り消し」を宣告する 6.試合を終了させる
という流れになるはずです
トピ主さんがお書きになりました事例につきまして、全剣連の講習会等で正式な対処の 仕方をご存知の方がおられましたらサポートをお願いいたしますm(_ _)m
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Re: 試合時間を経過していた場合 ( No.2 ) |
- 日時: 2018/02/25 17:15:14
- 名前: 三七式ヨシ
- 三七式ヨシと申します。
剣道試合審判規則、同細則以下の記載があります。 規則 第1篇 試合 第2章 試合 第7条 勝敗の決定 勝敗の決定は、次により行う。 ・試合は、3本勝負を原則する。ただし、運営上必要な場合は1本勝負とす ることができる。 ・勝敗は、試合時間内に2本先取した者を勝ちとする。ただし、一方が1本 を取り、そのままで 試合時間が終了したときは、この者を勝ちとする。 ・試合時間内に勝敗が決しない場合は、延長戦を行い、先に一本取った者 を勝ちとする。ただし、判定または抽選により勝敗を決め、あるいは、 引き分けとすることもできる。 ・判定または抽選により勝敗を決した場合は、その勝者に対して1本を与 える。 ・判定により勝敗を決する場合は、技能の優劣を優先し、次いで試合態度 の良否により、判定する。 第2章 審判 第28条 有効打突などの錯誤 ・審判員が有効打突などの判定に疑義がある場合は、合議の上、その是非 を決定する。
細則 第20条 審判主任の任務は、次のとおりとする。 ・当該試合場の責任者とする。 ・規則および細則が適切に実施されているか留意する。 ・規則および細則の違反、あるいは異議の申し立てがあった場合は、適切 敏速に処置し、必要に応じ審判長に報告する。 ・当該試合場の審判員を掌握する。
第25条 規則第28条(有効打突などの錯誤)は、次のとおりとする。 ・有効打突または反則を錯誤して判定した場合。 ・時計係の試合時間終了の合図が確認できず試合が継続され、有効打突 の判定が行われた場合。 ・反則回数を錯誤して、試合が継続され、有効打突の判定が行われた場 合。
審判講習会_講習生さんの質問にある、手順については直接は記載が無いようで すが上記を読み解くとすれば、時計係の合図ではなく時間超過のため有効打突は 取り消し(第7条)となるので、 1.審判主任が時計係に指示し試合を止める。 2.審判主任が主審を呼び、時間超過と有効打突の取り消しを説明する。 3.主審が合議を掛け、時間超過と有効打突の取り消しを副審に説明する。 4.主審が試合者に説明する。 5.主審が有効打突の取り消しと試合結果の宣告を行い試合を終了させる。
で良いのではないかと思います。 蛇足ですが、試合審判規則と同細則は「全剣連 剣道試合審判規則」で検索す ると、全剣連のHPで確認できます。
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Re: 試合時間を経過していた場合 ( No.3 ) |
- 日時: 2018/02/25 19:39:27
- 名前: 審判講習会_講習生
- 先生方
ご丁寧に有難うございます。 大変勉強になりました。
このようなことは、あってはなりませんが、万一の際は、 迷ううことなく適切に対応したいと思います。 引き続き、勉強していきます!
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Re: 試合時間を経過していた場合 ( No.4 ) |
- 日時: 2018/02/26 07:14:26
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照: http://ichinikai.com
- To 三七式ヨシさん
管理人のHide.です。
トピ主さんが示された事案ですと、時計係は確認を怠り試合時間終了の合図をしていま せん。つまり、試合規則上は「試合は継続している」のです。
その有効打突がどの時点で起こったのか特定できれば「取り消し」ができるかもしれま せん(つまり、有効打突が起こったために時計係がストップウォッチを止め、試合時間 の超過が客観的に確認できるなど)。 しかし、有効打突が起こった時点の時間が確認できず、試合時間の超過に気が付いた場 合は「取り消し」はできないのではないでしょうか。
う〜ん、考えてくると、そもそもトピ主さんの、「その後(規定時間経過後)、一方の 選手が一本をとり、」という記述も、誰がどのようにしてその有効打突が「試合時間を 超過していた」と現認したのでしょう??
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Re: 試合時間を経過していた場合 ( No.5 ) |
- 日時: 2018/02/26 11:11:53
- 名前: 長幼の序
- この場合は、その有効打突が明らかに時間超過だったという確固たる証拠はありません。
よってその後(1本取った後)試合が継続し、時間経過に気付いた計時が主任に告げた段階で、速やかに試合を終了。 その時、異議申し立てが無ければ、そのまま終了となります。 仮に異議申し立てがあった場合、主任が計時に有効打突が時間内であったかどうかを確認、失念状態の為、明らかな返答が無ければ、審判主任の判断ですが、ここも失念していた場合、その旨を審判長に報告。 客観的な事実(明らかに時間経過後の1本)が明らかで無いので、その1本は有効。 その旨を主任が異議申し立てをした監督に伝える。
同じような場面を数回経験した事があり、その時の一連の流れです。
またある時は、その1本を取った時間が客観的に考えてまず間違いなく試合時間超過後(証拠はありませんが)と審判主任が判断、計時の失念であったという事で、異議申し立て及び1本取ったチーム双方の監督に説明、1本は取り消しとなりました。
どちらにしろ後味の悪い思いは残ります。
防ぐ手立てとしてはまずもって厳格な計時の徹底、時間に関する審判員及び主任、そして監督の観念の徹底が必要。 また主任、および審判長で自身がストップウォッチで時間を計る方もいらっしゃいます。 若干の誤差はあれ、計時の失念を防ぐ手立てとしては有効と考えます。
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Re: 試合時間を経過していた場合 ( No.6 ) |
- 日時: 2018/02/26 20:28:40
- 名前: 審判講習会_講習生
- 先生方
色々と有難うございます。 とても参考になります。
誰がどのようにとありますが、イメージは、時計係が 明らかに時間を過ぎたストップウオッチを持って、 『すいません、時間を過ぎてました』と主任に告げた時を想定しています。 その瞬間、試合終了を宣言し、特に異議申立てがなければ、それで終わりとするのか。 あるいはそれ自体規定違反であるならば、遡って取り消すと言う事を行うのか。 そのあたりが知りたかったポイントです。
試合時間を経過した段階で異議がなく、その中で一本になり、 時間経過を知り、試合終了を告げた後に異議があるとは考えられないので、 この場合は、一本として試合終了となると理解しました。 ただ、心情的に、それが正しいのかと言うと、個人的には引っかかります。 まずは、このような事がないよう万全を期す事が大切だと再認識しております。 ご回答、有難うございました。
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Re: 試合時間を経過していた場合 ( No.7 ) |
- 日時: 2018/02/26 20:45:44
- 名前: 三七式ヨシ
- 三七式ヨシです。
Hide先生、長幼の序先生ありがとうございます。
お二方の書き込みの通り、時間超過しての一本について本当に時間が超過した後のものかは確たる証拠がないの はその通りです。
審判講習会_講習生さんの最初の行に「問いが記載」とあったので、ついつい設問に対する回答としてはという 風に思い込みをしてしまいました。
実際の運営上は、有効打突の判断など、合議もしくは審判主任が合理的に説明が出来なければ簡単には取り消せ ないですね。
試合・審判規則には
第22条 規則第25条の係員の構成および任務は、次のとおりとする。
時計係は、原則として主任1名、係員2名以上とし、試合時間の計時に あたり試合時間終了の合図をする。 掲示係は、原則として主任1名、係員2名以上とし、審判員の 判定の掲示および審判旗の点検、確認をする。 記録係は、原則として主任1名、係員2名以上とし、有効打突の部位 および反則の種類と回数ならびに試合の所要時間などを記録する。 選手係は、原則として主任1名、係員2名以上とし、試合者の召集、用具などの点検にあたる。
とありますが、よほど大きな大会でないとこれだけの係員は揃えられません。
従って、やはり合議か審判主任が状況をきちんと判断し、確固たる意志で結論を出し、対応するということに なりそうです。
このようなケースが起こらないよう祈ります。
また、起こった場合には慌てず冷静に対応したいと思います。
Hide先生、長幼の序先生に重ねてお礼を申します。
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Re: 試合時間を経過していた場合 ( No.8 ) |
- 日時: 2018/02/26 23:12:28
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照: http://ichinikai.com
- To 審判講習会_講習生さん
少しでも拙サイトがお役に立ちますればうれしく存じます。
>ただ、心情的に、それが正しいのかと言うと、個人的には引っかかります。
おしゃる通りです。 昨今、保護者や関係者がビデオを撮っていることが当たりまえになってきました。 あとで見直した時に「時間過ぎてるじゃん」ってことがはっきりとわかってしまいます。
厳密な時間までは難しいですが、審判に携わる者は「体内ストップウォッチ」を持ち、 「この試合、長いのでは?」とわかるようにしたいものですm(_ _)m
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