このフォームからは投稿できません。
name
e-mail
url
subject
comment
トップページ > 記事閲覧
形の立ち会いでの作法
日時: 2016/11/10 10:27:02
名前: 受審者 

近々昇段審査があるのですが、仕事の都合上道場には行けず、自宅で自主練しております。先生にも聞くことが出来ないので質問させて頂きます。

形の所作で、仕太刀が小太刀を置く時は一度正座をしてから置いた方が良いのでしょうか。片膝でよい場合はどちらの膝でしょうか。
また、その時の打太刀は蹲踞と正座のどちらで待てば良いのでしょうか。
演武などではなく、昇段審査の立ち会いでの作法をご教授下さい。よろしくお願いします。
メンテ

Page: 1 |

Re: 形の立ち会いでの作法 ( No.1 )
日時: 2016/11/10 12:17:24
名前: 三七式ヨシ  < >

三七式ヨシと申します。

以下に、剣道形解説書の転機についての記事があります。(http://kendo.3zoku.com/html/index.html

1.立会前後の作法

 立会の前後には、(1)刀(木刀)を右手に提げ、(2)下座で約3歩の距離で向かい合って(3)正座し、刀を(4)右脇に刃部を内側に、鍔を膝頭の線にそろえて置き、(5)互いに礼をする。

(1) 仕太刀の刀の持ち方は、右手の親指と人差し指で小太刀(内側)を持ち、人差し指の右側と残り3本の指で太刀(外側)を持つ。二刀は平行に持つようにする。
(2) 下座の位置は、特に限定しないが、中央が望ましい。打太刀、仕太刀の位置については、必ずしも打太刀を上座に向かって右側にしなくてもよい。
(3) 左足を約半歩引き、左膝、右膝の順について坐る。
(4) 小太刀は、太刀の内側に置く。丁重に取り扱うため左手を添えてもよい。
(5) 両手は同時につく。

 次に、(6)刀を右手に刃部を上に柄を前に切っ先を後ろさがりにして提げ、立会の間合に進む。立会の間合は、およそ9歩とする。

(6) イ.演武する場合の小太刀を置く位置は、仕太刀の立会の位置から右(左)後方約5歩のところに刃部を内側にし、演武者と平方に置く。
ロ.下座側の膝をつく。
ハ.座礼の位置から立会の間合へ行く場合に、打太刀は仕太刀の動作をみながら加減して動作する。(形終了後も同じ)

1.打太刀、仕太刀、刀を提げ、立礼をして始める。立会の間合に進んだのち、(7)まず上座に向かって礼をし、次に、(8)互いの礼をしてから、刀を(9)左腰に差し、左手を鍔元に添えて(10)親指を鍔にかける。木刀のときは、(11)左手に持ちかえると同時に、親指を鍔にかけて(12)腰にとる。

(7) 上座の礼を、上体を約30度、前に傾けて行う。
(8) 互いの礼は上体を約15度、前に傾けて注目して行なう。
(9) 鍔に親指をかけると同時に左手で鐺(こじり)を持ち、鐺を腹部中央に送って左手でわけた帯の間に入れる。左手を左帯に送り、右手で鍔が臍前にくるように刀を帯びる。(小太刀も同じ)
(10) 親指を鍔にかける要領は、鯉ロを切ることと、刀を相手から抜かれないようにする心持ちで、親指の指紋部のところで鍔の上を軽く押さえる。この場合、親指は鍔にかけるが鯉ロは切らない。
(11) 体のおおむね中央で左手に持ちかえる。
(12) 木刀は、柄頭が正中線となるようにする。

 次に、互いに右足から大きく(13)3歩踏み出して、(14)蹲踞しながら(15)刀を抜き含わせる。

(13) 打太刀、仕太刀とも足捌きはすり足で行なう。
(14) 左足を右足に引きつけながら蹲踞する。(右自然体)
(15) イ.抜いてから蹲踞するのではなく、蹲踞しながら横手あたりを交差させ抜き合わせる。
ロ.左斜め上から抜き、極端に振りかぶらないようにする。
メンテ
Re: 形の立ち会いでの作法 ( No.2 )
日時: 2016/11/10 13:18:41
名前: だみ声  < >

受審者さん こんにちは
ご質問内容は、太刀7本目が済んで、小太刀に移る時の所作と解釈しましたがよろしいでしょうか?

>形の所作で、仕太刀が小太刀を置く時(ではなく、『小太刀に持ち替える時』でしょ?)は一度正座をしてから置
>いた方が良いのでしょうか。片膝でよい場合はどちらの膝でしょうか。
解説書には
   「後退りに小太刀の置いてある位置に移動し、下座側の膝をついて太刀を置き、小太刀を持ち、立ち上がって
    立会の間合いに戻る」とあります。 正座の必要はないという事です。

>その時の打太刀は蹲踞と正座のどちらで待てば良いのでしょうか。
    これも解説書には、仕太刀が小太刀に取り換える間「蹲踞して待つ」とあります。 さらに、
    この時、太刀を右手に持ったままで、柄頭を内にして右腿に置く。 仕太刀が元の位置に戻り始めたころに、
    立ち上がる。 とあります。

>演武などではなく、昇段審査の立ち会いでの作法
    演武だから、とか審査だから、とかの区別はないと思います。
形を打っている間と言うのは、その一連の場面において、「油断」しない緊張感のある所作が求められるし、正座し
ないでいることも、そういう場面を想定しているからだ、と理解したらいいのではないかと思います。

ちなみに、太刀7本目の後、双方が元の位置に戻るため、ほぼ180度回転しますが、この時もただ元に戻るのでは
緊張感が途切れます。 いつ攻撃があっても対処できる気構えと身構えで、相手から目を離さず、警戒体制のまま、
回転するのが望ましく、おのずとその時の緊張感が表現されると思います。

そして老婆心ながら、形の審査(二次審査)は、実技審査(一次)に合格した後のはずです。 そして実技審査は、
試合ではありません。 どのような動作が実技審査に求められているのかも、十分吟味なさってください。
その結果十分「一本」と認められる打突があれば、間違いなく合格すると言われております。
要は、審査員に「合格」を納得させる「動作」が必要ですが、その内容は「試合の一本」と全く同じではないという
事を理解しておくと合格しやすいです。

以上、分かったような事を書いてしまった自分がいささか恥ずかしいですが、僕も修行中の身です。 お互い頑張りましょう!
メンテ
Re: 形の立ち会いでの作法 ( No.3 )
日時: 2016/11/10 20:10:20
名前: 受審者 

三七式ヨシ様、とても詳しい解説書を紹介して頂きありがとうございます。

だみ声様、実技のご指導ありがとうございます。

お二人共、大変ご親切に解説頂き嬉しい限りです。

お二方の説明の中で、下座側の膝をつくとありますが、下座とは審査員がいるのと反対側の事でしょうか。
審査員が右側にいる場合は左膝、左側にいる場合は右膝と考えれば良いのでしょうか。
何度もすいません。よろしくお願いします。
メンテ
Re: 形の立ち会いでの作法 ( No.4 )
日時: 2016/11/10 20:32:02
名前: 三七式ヨシ  < >

三七式ヨシと申します。

ちょっと説明不足ですいません。

基本的には審査員側が上座になります。
メンテ
Re: 形の立ち会いでの作法 ( No.5 )
日時: 2016/11/10 23:36:47
名前: 受審者 

三七式ヨシ様、ありがとうございます。
審査まで僅かですが、ご教授頂いた事をしっかりたたき込んで挑みたいと思います。
ありがとうございました。
メンテ
Re: 形の立ち会いでの作法 ( No.6 )
日時: 2016/11/11 07:08:08
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照:

管理人のHide.です。

すっかり出遅れてしまいました(>_<)

受審者さんのご質問は、すでに解決しているようですね。
ていねいにお答えいただきました三七式ヨシさん&だみ声さん、ありがとうございました

受審者さん、不安のないようにしっかりとお稽古を積み審査に臨まれますよう。
いい結果を期待しておりますp(^-^)q
メンテ
Re: 形の立ち会いでの作法 ( No.7 )
日時: 2016/12/05 01:07:38
名前: 三七式ヨシ  < >

先日、演武しましたので、反面教師にしていただければ幸いです。

ちなみに、打太刀が私です。
hhttps://www.youtube.com/watch?v=15k4gHm3SsM&t=10s
メンテ
Re: 形の立ち会いでの作法 ( No.8 )
日時: 2016/12/08 14:32:00
名前: だみ声  < >

三七式ヨシ さん

拝見しました。 ちゃんと紋付き袴で正装して、形を打たれたのですね。 カッコいいです。

小太刀3本目が終わったところで、何かあったのでしょうか?

僕にはわからなかったのですが、一瞬「どよっ」とまで行かないけれど、なにか

静寂が変化したようなので…


太刀、小太刀合わせてたった10本ですが、含まれる内容は無限にありそうですし、

解説を聞いていると、新しい知識が増えるし、自分の手の内の運用なんて、まるで「解かっとらん」

という事を再認識するし… それでも教える立場もあるし… 

いろいろ勉強させていただきました。 ありがとうございました。

メンテ
Re: 形の立ち会いでの作法 ( No.9 )
日時: 2016/12/09 01:06:36
名前: 三七式ヨシ  < >

三七式ヨシです。

だみ声先生、書き込みありがとうございます。

小太刀の三本目は、打太刀の三歩目で一挙動での面打ちのとき「やー」の掛け声をすべきところを、すり落されたのちの胴打ちで発声しています。

汗顔の至りです。
メンテ

Page: 1 |