Re: 変形な構え(三所避け)について ( No.1 ) |
- 日時: 2013/08/19 22:38:13
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照: http://ichinikai.com
- 管理人のHide.です。
素人であってもものを書く人間なら、なんでも掲示板で尋ねるのではなく、ご自分で色々 お調べになることが大切ですよ。 作家というものは、書く作業よりも資料探しをしている時間の方が長かったりするもので すから。 ま、大御所になるとお弟子さんに資料集めをさせるようですが(-_-)
こんなことも、「変形な構え 中体連 剣道」でググれば、簡単に情報にたどり着けます。
http://kcks-kki.org/ken/pdf25/2013moushiawase.pdf
他にも参考になるページがありましたので、そちらをご参照くださいm(_ _)m
なお、「予想で構わない」と言われて予想でそうしたことを書くような人がいるとも思え ませんので、これも愚問です。
全剣連が定めた試合審判規則及び細則を柱に、警察、実業団、学連、高体連、中体連と競 技を主催する団体ごとに「申し合わせ事項」というグランドルールが設定されています。 それらが優れたルールであれば、全剣連の試合規則に織り込まれ、そうでないものは淘汰 されていく…。 そんな風にして現行の試合規則も進化してきました。
この中体連のグランドルールも、「有効だ」と判断されれば他の団体も取り入れるでしょ うし、そうでないと考えるならば、取り入れないでしょうね。 少なくとも、当の中体連で、何度も検証し議論を重ねてきての決定でしょうから、それが 「三所よけ対策」にどう影響してくるのかは、今後を待つしかないと考えますd(^-^)!
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Re: 変形な構え(三所避け)について ( No.2 ) |
- 日時: 2013/08/19 22:54:34
- 名前: だみ声
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- まず、「変形な構え」を指導・反則事項とした理由ですが…
『生涯剣道のために大切な基礎基本を身につけなければならない中学生の時期に、防御の効率のみを 優先して、左拳を極端に体の中心がら外して防御に頼る事は、剣道の正しい習得を妨げるものである。 剣道は一方を防御すれば一方に隙が生じ、打つときは打たれる時である。 その緊張感と迷いを鍛錬と 経験則による瞬時の判断で拭ききって勝負に出るところに醍醐味がある。 したがって、特に「突き技」 を禁止している中学生の試合では、三ヶ所を同時に防御すると言う「変形な構え」は、左手が定まらな いと言う見苦しさだけでなく、心の面でも剣道の良さを否定することにつながるものである。 更には、 いたずらに試合時間を引き延ばす結果にもなっている。』 以上の理由により(公財)日本中学校体育連盟剣道競技部では「変形な構え」を指導・反則とした。 とあります。 そしてこの申し合わせ事項は、「剣道試合・審判規則第1条」(公明正大、正々堂々、 公平無私)に基づく、とあります。
我が地域では、中体連の地区予選前に講習会がありました。 多くの時間をさいて、この「変形な構え」 の説明を受けました。
>これが試合中どれほどの行為で、指導をとられるか分かりません。 主審の専決判断であり、主審から合議を掛けて3人の審判で合意を得て、宣告する、という流れ です。 あくまで主審の専決事項であり、どの「程度」を持って合議を掛けるかには、多少幅が あるでしょう。 1回目は、合議の上「指導」とし、2回目以後は「合議」の上、「反則」とする、です。
>1・相手の打突を一瞬防ごうとして、三所取ってしまうくらいなら指導されないのでしょうか? (制限回数みたいなものがあって、度を越すと指導されると思います…) ここで言う「一瞬」の扱いが主審の専決事項になります。 講習会では「明らかに防御のみ」のた めに取った時で、時間で何秒と言う事ではない、としながらも短いものは、試合展開の流れとして 判断しろ、でした。 回数に制限はありませんが、連続して何回もやれば、流れとして主審は合 議することになるでしょう。
>2・高校では、まだ中学のような厳格なルールは規定されていませんか? 「突き」や「上段」や「片手打ち」を禁止している中学生に対しての「申し合わせ事項」ですので、 高校生に対する規定は発生しないはずです。
>3・もし高校ルールにない場合、今後数年間のうちに中学にならって実装されると思いますか? 上記2の理由のため、高校ルールにはならないと考えられます。
更に申し合わせ事項の解説には… 1.「変形な構え」とは ・左拳を概ね目線より上にして、面・右小手・右胴を同時に防御する形を言う。 2.「指導・反則」とならない場合… ・中段の構え等からの「応じ技」途中の姿勢。 ・鍔競り合いや体当たりでの「身体的圧力」及び「攻め」による一瞬の崩れ。 3. 見極めの留意事項… ・「変形な構え」に近い形が認められても左拳の高さが目線に達していない場合が多いので、左 拳の位置を確認の基準にする。 ・「変形な構え」で相手の打ちを待つ状態が確認された場合は、あとから技が出ても「応じ技」 途中の姿勢とは判断しない。 となっております。
指導・反則の宣言方法 1.「指導」をとる場合 主審は、選手を開始線に戻し「指導」をとる選手に近づき、審判旗を右手に持ち、左手拳を明確 に頭上(目の位置より高く)に上げ、「変形な構え」が認められたため「指導」をとる事を説明 する。 次に定位置に戻り審判旗を一方に持ち、宣告を行う側の選手に対し、指をそろえ、手の ひらを内側に(ヤクザの「おひけぇなすって」の時の手の平を内側にひねって垂直にする)して、 指先で概ね選手の前垂を指すように腕を上げ、「指導」と発声し宣告を行う。 2.「反則」をとる場合 「指導」と同じ要領で「反則」をとる事を説明する。 次に主審は定位置に戻り、他の反則と同 じ要領で、旗を斜め下方に下げ、「反則○回」と宣告する。 3.確認事項 ・1回目は、「合議」の上「指導」、2回目以降は「合議」の上「反則」とする。 ・「変形な構え」に対して打った「左小手」は有効打の条件を満たしていればとる。
掲示板への記入方法 指導:赤色地に白抜き文字の「指」を掲示する。 「公正を害する変形な構え」の指導は1回のみ。 次からは反則となり、掲示板の「指」は残し、 ▲(反則表示)を新たに掲示して行く。
以上が、僕が受けた講習内容です。 手元にもらった資料を基に書きましたので、大きな「ずれ」はな いと思いますが、他の方のチェックが入るとありがたいですね。
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Re: 変形な構え(三所避け)について ( No.3 ) |
- 日時: 2013/08/19 23:17:50
- 名前: 夕日
- Hide.先生
えっと、上がっているHPそのものなどは前々からもちろん目を通しています…。 頭では理解できるのですが、私の中学時代には注意されていなかった「※変形な構え」が、今年規定されて、 実際に現場(中学生の試合)ではどういう扱いを受けているのか、どれくらいの頻度で指導になるか…ということを尋ねました。 さらに言えば、当時は鍔迫り合いルールすらも厳しくなかったのですが、これらは制定されて数年も経ちましたし、試合を沢山見ることで確実な違いが実感できるのですが。
※ただ中学校で注意されてないだけで、三所という行為は良くないものとして教えられました。
だみ声さん 分かりやすい解説ありがとうございます。 >1の部分が一番知りたかったことです。やはり多くの試合をみることが大事なのでしょうね。
誤解を招いてしまったかもしれませんが、私は「変形な構え」の内容そのものや、三所避けが良くないとされる剣道観・理念に関して、把握し理解しています。
>これが試合中どれほどの行為で、指導をとられるか分かりません。
そして、ここの書き方が紛らわしかった、間違いだったのだと気づきました…。 構えの方法ではなく、なんていえばいいんでしょう。限度というか、レベルというニュアンスだったんです。 で、これは主審たちの裁量のなのは、剣道ならば、当然の話だと気づいたのですが… すみません、スレッド立ててしまいました。
説明不足だったようです。ここからは小説的な話と剣道の話なので恐縮ですが、どうぞ聞いてください。
文中で、三所避けの行為を書きます。「主人公は左拳を上げて竹刀を倒して〜」のように。 私は、リアルな動作が好きなので、今まではそういう描写を挟んでいました。
おそらく、剣道経験者以外の読者(が多いです)には、これがどういう意味なのか、本当には分からないと思うんです。 ひょっとしたら、普通の防御行動くらいに思うかもしれません。私が剣道を知らなかったら、きっとそう思います。
剣道は武道ですし、他のスポーツ小説に比べても、描写の線引きが難しいです。 読者の「なぜ?」がきっと沢山あると思うし、説明しても、「なぜいけないの?」と浮かんでくるかもしれない。
ただ、私は試合中以外の剣道の日ごろの作法や、道徳的なこと、昇段審査の慣習、 そして試合の慣習に関しても、「それはこうだからこうしてるのだ」と理由をいちいち書きません。 (※ただし、単なるルールは説明しています。反則二回で一本とか)
他のスポーツ小説を書いてても、慣習のようなものを説明はしてません。 逐一説明していたら、かなり膨大な量になって話の本筋から外れてしまうし、読者が読むのを止めてしまうかもしれない。 (なにせ所詮ネット小説です。また本当に見たいのは武道やスポーツのルールではなく、登場人物のドラマや葛藤でしょう)
ちょくちょく、暇があったら、わざとらしくないように書いています。 読者に納得してもらえるタイミングで、慣習の理由などを書いていくんです。 ここは物書きとしての腕の見せ所だと思っています。
今、三所避けの描写を挟んでいいものか、 そしてそのときの審判の裁量はいかほどなのか(←これは試合沢山みないと分かりませんよね) それ自体悩んでました。
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Re: 変形な構え(三所避け)について ( No.4 ) |
- 日時: 2013/08/20 00:12:14
- 名前: 夕日
- 今、自分の質問文を読み直してて今さらながら、これって今年の時点では判断できるわけないと思いました。
すみません、ご迷惑をおかけしました。
私の地域というか、母校の試合などを見た感想なのですが……完全に、すぐ撤廃することなんて無理なんですよね。 今のはどうかなあとか、他の地域はどうなんだろうなと思って質問してしまいました。
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Re: 変形な構え(三所避け)について ( No.5 ) |
- 日時: 2013/08/20 09:50:16
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照: http://ichinikai.com
- To だみ声さん
管理人のHide.です。 詳細なご説明ありがとうございました
To 夕日さん
やはり、ご自分で中体連の大会を数多く見学に行かれて、現場でどのよに反則が適用され ているかをご覧になられたほうがいいでしょう。
なお、せっかく剣道に関する小説をお書きになられるのであれば、剣道のもつ精神性や文 化性も上手に織り込みながら、「なぜ変形な構えが反則になるのか(=公明正大に戦うこ とが求められているのか)」まで書き込まれてはいかがでしょう。
剣道に興味がなかった層にも剣道の良さを伝えられるような内容であってほしいと願いま す。頑張ってくださいねp(^-^)q
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