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「奮厥武」
日時: 2013/06/12 23:37:46
名前: insu 

はじめまして。insuと申します。
一児の父で剣道を学んでいます。
剣道日本2013年7月号の表紙に滋賀県長浜市の長浜武徳殿の写真が掲載されていますが神棚の上の額縁に「武厥奮」と書いてあります。
何と読むのでしょうか?
また、どういう意味なのでしょうか?
由来など詳しいことを知っておられる方がおられましたら教えて下さい。
よろしくお願い致します。
メンテ

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Re: 「奮厥武」 ( No.1 )
日時: 2013/06/13 07:30:16
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

管理人のHide.です

う〜ん、何と読むのでしょうねぇ。私は見たことのない言葉です。
長浜武徳殿にお聞きしたらわかるかもしれませんが…。

申し訳ありませんが、お詳しい方からの書き込みをお待ちしたいと思いますm(_ _)m
メンテ
Re: 「奮厥武」 ( No.2 )
日時: 2013/06/14 21:56:58
名前: 十八徳 

「詩経」大雅、常武 の中の言葉かとおもいます。

王奮厥武 如震如怒
 王、厥(ソ)の武を奮(フル)う
 震の如く怒の如し

私もこういった言葉が好きなのですが、不勉強なものですから、解説は控えさせていただきます。
原典に当たられて、ぜひご確認ください。

私個人としては、「常徳ありて武事を立つ」の意を受けての「常武」を念頭に
置いて、六章八句を読むと奥行きを感じるような...気がします。
勘違いかもしれませんが(笑)
メンテ
Re: 「奮厥武」 ( No.3 )
日時: 2013/06/15 07:52:11
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

To 十八徳さん

管理人のHide.です。

私もネット検索でそんなあたりまでは調べたんですが、それ以上のことがわからないんで
すよね…(>_<)
メンテ
Re: 「奮厥武」 ( No.4 )
日時: 2013/06/18 00:40:33
名前: 十八徳 

Hide.さん

四書五経には完敗しておりまして、何の素養もありませんが
私も格言を探すのに苦労した覚えがありまして、紹介だけさせてもらいました。
受け取り方は各人その時々によって変化するものだと考えていますが
せっかくかいた恥ですので、最後の一筆まで書いてみようかとおもいます。

感想です。
内容としては、王様が叙方を制圧して凱旋した、という勇壮な詩ですが
文意としては、天子の威光によって、帰服せしめた、となるかとおもいます。
その威光は常なる徳によって培われるものであり、凶事である武事と
セットになっています。
顧みて剣道では、粗暴乱雑になりやすいため、礼節というのをセットにしています。

実戦の用である術の「剣」は、礼節によって人の「道」として有用な「剣道」になり
不祥の器たる兵を用いる「武事」は、常在する「徳治」によって「武徳」となり
まさに武徳殿に飾るにふさわしいかとおもいます。

剣道は儒の影響も受けていますので、当たらずとも遠からずかと。
さすがに恥ずかしいので、Hide.さんにご確認いただきましたら、削除させていただきます。
お粗末さまでした。
メンテ
Re: 「奮厥武」 ( No.5 )
日時: 2013/06/18 07:21:40
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

To 十八徳さん

おお、実にわかり易い解説ありがとうございました。
なるほどぉ、そういう意味だったんですか。なんか「武を尊ぶような意味かなぁ」なんて
想像はしていたのですが、そちらよりもむしろ「徳」を大切にする言葉なのですね。

削除される? いけません。
ぜひ、残しておいてくださいm(_ _)m
メンテ
Re: 「奮厥武」 ( No.6 )
日時: 2013/06/20 17:04:06
名前: 十八徳 

Hide.さん

お言葉を頂きまして、しばらく置かせていただきます。
改めて調べたりしていませんので、あくまで「感想」です。
老子の言葉を引いてしまった部分がありますが、不用意でした。
なかなか、恥はカキ捨てにはなりませんで、、、言い訳ばかりです。
全然違ってたら、どうしよう(笑)

ちなみに、漢字の起源としてはこんなのもあります
 「武」 矛をもっていさましく進む
 「道」 敵の首を携えて進む
んー、温故知新か〜 余計な一言でした

すみません、余計が多過ぎたので、修正しました。
メンテ
Re: 「奮厥武」 ( No.7 )
日時: 2017/09/30 08:51:10
名前: 長浜剣道  < >

Hide.サマ

長浜武徳殿で毎日稽古している者です。

昭和8年に建てられた古い道場です。剣道場は4間半×8間と広くはありませんが、無垢の松材の床下には四隅に甕が施され、昔ながらの雰囲気の残る道場です。今の時代では数少ない建造物ですので大切に使用しています。

武徳殿中央の神棚の上に掲げられています、
大日本武徳会総裁 大勲位彰仁親王の書ですが、
大昔、すでにお亡くなりになった地元剣道協会の会長先生から「ブ ヨク フルウ」と読むんだよ、と教えられたことがあります。

剣道日本に取り上げていただいて以来、遠方から稽古においでになる方も増え、書の読み方など尋ねられるのですが、これ以上の説明ができず申し訳なく思っていました。みなさまの書き込みを読ませていただいて大変参考になりました。機会がありましたら、この方面にお詳しい方に、読み方、由来などお聞きしたいと思っています。


メンテ
Re: 「奮厥武」 ( No.8 )
日時: 2017/10/01 07:57:31
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

To 長浜剣道さん

管理人のHide.です。

古いトピにお目通しいただきご回答いただきましてありがとうございます。
「ブ ヨク フルウ」だったのですね。
言われてみれば、「なるほど」という感じです

素晴らしい道場でお稽古しておられるのですね。
うらやましいです。
道場には本当に先達の魂が宿っています。
いつまでも守り通してくださいp(^-^)q
メンテ
Re: 「奮厥武」 ( No.9 )
日時: 2023/09/03 04:37:50
名前: Kendo Chiropractor 

sorry for using english, i am not good with japanese

奮厥武 is from a chinese classic poem, describing how a king organized his forces to solve a rebellion in his country.

hhttps://zh.wikisource.org/zh-hant/%E8%A9%A9%E7%B6%93/%E5%B8%B8%E6%AD%A6

the part with 奮厥武, in full, is "王奮厥武,如震如怒."

It is describing how the king's army (王) was vigorously (奮) using (厥) martial force/the army (武) to quell the rebellion, the author used another common metaphor to emphasize the power after, comparing the vigor and force to earthquakes (震) and fury (怒).

It is probably a combination of these meanings that the calligraphy is trying to emphasize: the vigor and energy when you are cutting and attacking in kendo should be full of vigor, like a whole army crashing into the opponent. That is what I think
メンテ
Re: 「奮厥武」 ( No.10 )
日時: 2023/09/03 07:39:04
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

To Kendo Chiropractor

This is Hide.
Thank you for your kind comment.
I'm not good at English, so I write in Japanese and have Google translate it for me.

Thank you very much for your detailed explanation.
Your explanation helped me understand the meaning of this word even more deeply.
Thank you very much.
メンテ

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