このフォームからは投稿できません。
name
e-mail
url
subject
comment
トップページ > 記事閲覧
引き面の残心の形について
日時: 2013/01/29 14:19:21
名前: りん 

普段より子どもたちに剣道の指導をしております。
先日、外国人の初心者の方に剣道を教える機会がありました。

送り足から素振り、打ち込みなどを順に教えていたのですが、引き面を打った後の両手を頭上に伸ばしたまま下がる残心の仕方について、どんな理由があるのかと尋ねられ、答えることができませんでした。
敵に正面を向けて相対したまま下がるため、手を下げると面を打たれるからかとも思いましたが、引き小手や引き胴の場合はそうしませんよね。
有効打突の要件にも具体的な残心の形については明示されていないと思うのですが、引き面を打った形のまま下がっても一本になるのでしょうか?
逆に、引き小手や引き胴のあとに手を頭上にあげて下がっても一本になるのでしょうか?

「こうするもの」と思い込んでいた常識を覆されたようで無学さを痛感しております。
どなたかご存知の方、ご教授願います。
メンテ

Page: 1 |

Re: 引き面の残心の形について ( No.1 )
日時: 2013/01/29 23:37:34
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

管理人のHide.です。

引き面は打突後「引き上げ」という動作が必要です。
面は前に打つときは「押し切り」ですね。そのままの形で体を素早く引きさげることは難
しいのはお分かりいただけますでしょうか?

そこで出てくるのが「引き上げ」という動作です。
面を打った形をそのまま頭上に引き上げることによって、上体が上に伸び、体を滑らかに
下げることができますd(^-^)!


では、なぜ、小手や胴は「引き上げ」が行われないのでしょうか。
それは、鍔ぜり合いの時の腕の位置に理由があります。

面は、鍔ぜり合いの時よりも部位が上にありますよね。
従って振りかぶって打ったとしても、腕は鍔ぜり合いをしていたとこっろよりも上で打つ
ことになります。よって、引き上げの動作が必要になります。

ところが、小手や胴は違います。鍔ぜりり合いと同じ、もしくは低い位置で打つことがで
きます。故に「引き上げ」ずともなめらかにさがることができる。
それに、どちらも一足一刀から打つ場合「押し切り」はしない部位ですので 〜☆


こんな説明でいかがでしょうか?
メンテ
Re: 引き面の残心の形について ( No.2 )
日時: 2013/01/30 10:05:44
名前: りん 

とても解りやすい説明をしていただきありがとうございます!
やっぱり合理性を求めて今の形になっている、ということですよね。

彼らの質問にはこれで答えられそうですが、私の中で少し疑問が残ります。

・引き面を打った後に引き上げの動作をせず下がる
・引き小手または胴を打った後に引き上げて下がる

これらの場合、有効打突として認められるのでしょうか?
剣道を知っている人間から見れば全くもって一本ではないと
判断するでしょうが、試合・審判規則の文言からはどちらとも
言えないよな気もします。
メンテ
Re: 引き面の残心の形について ( No.3 )
日時: 2013/01/30 21:41:19
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

>これらの場合、有効打突として認められるのでしょうか?

おそらく認められないでしょう。

ではお尋ねしますが、前に出て面を打った場合、抜けきらないうちに腕をすぐに降ろして
しまったとしたならば、りんさんは一本になさいますか?
たぶん、どんなにしっかり打てたとしても一本にはなさいませんよね?

でも、それは、試合審判規則のどこにも触れられておりません


有効打突の条件に書かれている「適正な姿勢」とは、「打つ前、打っている最中、打った
後」の3つの姿勢が「適正であること」を要求しています。
それぞれについて「どのようなものか」ということは文言にはありませんが、審判、剣道
指導者、あるいは剣道選手が、稽古や見取り稽古などを経てコンセンサスを得ている事項
だからですd(^-^)!


お尋ねの件についても「同じ」とお考えいただいてよろしいかと 〜☆
メンテ
Re: 引き面の残心の形について ( No.4 )
日時: 2013/02/02 20:08:12
名前: へっぽこ大将軍! 

いつも貴サイトで勉強させていただいています。
便乗質問をお許し下さい。

初心者に「切り返し」の指導をする際、9本の左右面の最後の左面を打った後に「引き上げ」動作を行って、正面打ちに入る人がたまに見かけます。
引き上げずそのまま中心をとって中段に戻り正面を打つよう指導しておりますが、この時に「引き上げ」をやらないのは、「左右面は有効打突を狙ったものではない」ので、「審判、剣道指導者、あるいは剣道選手が、稽古や見取り稽古などを経てコンセンサスを得ている事項だからですd(^-^)!」には当てはまらない。よって「やる必要がない」と愚考致しましたが、実際のところはどうなんでしょうか?
メンテ
Re: 引き面の残心の形について ( No.5 )
日時: 2013/02/03 08:20:59
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

To へっぽこ大将軍さん

管理人のHide.です。

そうですね、おっしゃる通り「有効打突を狙ったものではなく、最後の左面を打ち切って
間合いを一足一刀以上に切る行為なので引き上げが不要」という解釈でよろしいかと

切返しは引きながら打つ場合でも「押し切り」ですからd(^-^)!
メンテ
Re: 引き面の残心の形について ( No.6 )
日時: 2013/02/03 21:33:56
名前: へっぽこ大将軍! 

「切返しは引きながら打つ場合でも「押し切り」ですからd(^-^)!」
言われてみればそうですよね。
長年のモヤモヤが氷解しました。
ご指導ありがとうございました。
メンテ
Re: 引き面の残心の形について ( No.7 )
日時: 2013/02/04 07:03:15
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

To へっぽこ大将軍さん

少しでも拙サイトがお役に立ちますればうれしく存じます。

蛇足ですが、切返しを「下に打つ」人って意外に多いんです。
切返しは「前」に打つものなんですがねぇ(>_<)
メンテ

Page: 1 |