Re: 分の稽古って何ですか? ( No.1 ) |
- 日時: 2011/09/16 23:41:44
- 名前: だみ声
<
>
- 質問です。
その顧問先生は「『ぶ』の稽古」と言われたのか「『ふ』の稽古」だったのか「『ぶん』の稽 古」だったのか「『ふん』の稽古」だったのでしょうか? 『ぶ』の場合、分、部、武、歩、舞 等があります。 『ふ』の場合、不、負、歩、夫 等が関連あるのかなと思います。 『ぶん』の場合、文、分 が思い浮かびます。 『ふん』の場合、分、刎、糞 等を当てて考えてみました。
顧問はどの漢字を当てておっしゃったのか、定かでないので特定できません。 もしかして「『負』(ふ)の稽古」とおっしゃったのではないでしょうか?
「負」と言う漢字が当てはまる場合は、上達や、向上、レベルアップを伴わない「慣れ合 い稽古」だったり、単に時間つぶしにしか見えない「緊張感のない稽古」等が「負」の内 容ではないでしょうか?
確認したいのは、悩む大学生さんが「分」と書かれた漢字は、顧問が発音された(ことば 又は音{おん})を「分」と言う漢字にしてしまわれたのではないか?と言う点です。
今一度顧問先生に確認いただいて、どの漢字をあてて言われたのかを教えてください。
|
Re: 分の稽古って何ですか? ( No.2 ) |
- 日時: 2011/09/16 23:51:52
- 名前: 悩む大学生
- ありがとうございます。
その先生は、「ぶのけいこ」と言いました。
その場で、きちんと意味を聞くと良かったんですが・・・ 凄く起こられたので、聞けませんでした。
|
Re: 分の稽古って何ですか? ( No.3 ) |
- 日時: 2011/09/17 00:15:56
- 名前: だみ声
<
>
- 「『ぶ』のけいこ」はするなと言って、ひどく叱られたようですが、今度はしかられた場面
と、しかられるに至った経緯が分かると、もっと正確に想像できますが、もう少し説明が ほしいです。
すなわち、部員の数、男女の別、経験者や段位の状況、チームとしての戦績、いつもの顧 問の指導内容、お叱りを受けるに至った経緯、お叱りの内容、一人が叱られたのか全員が 叱られたのか、お叱り後の指導と稽古内容などなどです。 そして僕が想像した「『負』の稽古」では、違和感が残りますか?
僕はあちこちで書かせていただいておりますが、特にネット世界は文字だけで表現しなけ ればなりません。 書いた人と読んだ人の認識差は小さいほど、正しい内容のやり取りが 出来ますし、議論も会話も弾みます。
|
Re: 分の稽古って何ですか? ( No.4 ) |
- 日時: 2011/09/17 06:35:24
- 名前: 好月
- To 悩む大学生 さん
>その先生は、「ぶのけいこ」と言いました。
「ぶのけいこ」の「ぶ」は、「分」で間違いないでしょう。 「分」とは、「〜に分がある」とか「分が悪い」とかに使用され、同じような言葉に換えると「歩」と 同じ意味で使われたのではないでしょうか? 「分」が客観的で、自己の意に沿わない力関係なのに対し、「歩」は主観的に損得〔勝敗〕 を見極め、割〔歩合〕の合わない事柄には、自己の意思で関わらずにいられるものです。
すなわち、分の稽古とは歩合稽古で、顧問の先生は「勝ち負けに拘りすぎた消極的な稽古」 と捉えられ、厳しく指導されたのでしょう。
上手に懸かるときは、「分」ではなく「地(ぢ・じ)」の稽古を心がけ、将来に通じる「下地」 を固めるように・・・と、顧問の先生は仰りたかったのですよ。
|
Re: 分の稽古って何ですか? ( No.5 ) |
- 日時: 2011/09/17 09:05:42
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照: http://ichinikai.com
- 管理人のHide.です。
そうですねぇ、「ぶのけいこ」は私も「分の稽古」だと考えます。 ただ、あまり否定的な意味合いには使いませんねぇ(^^ゞ
よく稽古の場面では「分を考えて稽古をしなさい」などと申します。 これは、打った打たれたではなく、お相手との「歩合(つまり攻め合い)で有利に稽古し なさい」といった使い方です。
「五五の十ではく、二八の十、一九の十で和して勝ちなさい」というのも、歩合有利に戦 いなさいという教え、これですねd(^-^)!
ここからの結論は好月さんと同じですが、上手にかかるときは「歩合」を考えすぎること なく、「かかる稽古を心がけなさい」といったニュアンスでおっしゃったものと推察でき ます
|
Re: 分の稽古って何ですか? ( No.6 ) |
- 日時: 2011/09/20 14:22:49
- 名前: だみ声
<
>
- 悩む大学生さん ごめんなさい。
好月さん、Hideさん ご教授ありがとうございました。 「分」の意味を取り違えてと言 うか、こういう稽古表現があること自体知りませんでした。
分の稽古、地の稽古 と言う事で稽古に取り組む姿勢と言うか、「気と動き」と言えばいい のでしょうか、何となくわかるのですが、文章にしづらい感じです。
しばらく考えて、体験して研究してみます。 普段高段の先生にかかる時、十分にかかる 気持ちでやっているつもりですが、受けて下さる先生はどのように感じておられるのか、 未熟を恥じ入るばかりであります。
|
Re: 分の稽古って何ですか? ( No.7 ) |
- 日時: 2011/09/21 08:25:07
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照: http://ichinikai.com
- To だみ声さん
私の解釈が正しいかどうかはわかりません。
だみ声さんがおっしゃるように、大学生さんが、どんな状況でどのようにその指導を受け たかっていうことがわかりますと、もう少し確かなことも考えうるかもしれませんし(^^ゞ
お互い日々勉強ですねp(^-^)q
|
Re: 分の稽古って何ですか? ( No.8 ) |
- 日時: 2011/09/21 18:58:44
- 名前: 好月
- 実は私も20年近く前、八段の先生に分の稽古を仕掛けてしまい、こっぴどく怒られました。
当時、私は30半ばの六段、先生は県警の剣道師範で退官前の60歳だったと思います。 稽古では、我ながらフェイントやスピードに頼らず、いいところに打てたと思って、 勇んでお礼に伺ったところ、「上手にかかるのに、歩合を採るとは何事か?そんな剣道に 七段なんかやれるか!」と言われ、何のことやらさっぱり分からず、その後二年間悩みました。
後で解ることなのですが、結局 親子ほどの年の差なのに、間合いを遣って先生を呼び込み 出足の遅いところや継ぐところ、尽きたところばかりを打っていたからだと気づきました。
2年後、それまで避けていたその先生に懸かり、恐る恐るお礼に行くと「やっと解ったか! もうちょっと早いかと思うたけど・・・」とにっこり笑ってくださいました。 不覚にも私、涙を止められませんでした。覚えてくださっていて、ずっと見守ってくださって いたんだなと、そんな先生との稽古を2年間も避けていたなんて・・・。己の小ささにほとほと 呆れて情けないのと、大きな感動との複雑な感情で、泣けて泣けてたまりませんでした。
この経験が、私の今を支えてくれています。
|
Re: 分の稽古って何ですか? ( No.9 ) |
- 日時: 2011/09/21 21:52:55
- 名前: だみ声
<
>
- 好月先生
値千金のお話、誠にありがとうございます。
>「上手にかかるのに、歩合を採るとは何事か?そんな剣道に七段なんかやれるか!」 このお叱りに対する30代半ば六段剣士の反応を想像しました。 1). 七段はあんたにもらう訳じゃない、年で動きが鈍って来たんでしょ! 2). 良い所で上手く打てたのに叱られた?? なぜだ?なぜだ?なぜだ?
当然2)の反応をされて、真剣に考えてその後気付かれたと言うのは結果論です。 2年後、恐る恐る「解答はこれでいいすか?」の気持ちでかかって行かれ、「正解」された 点が何ともドラマチックだと感じます。 しかも2年間に及ぶ試行錯誤の末ですし、「やっと解ったか!」と言われた時の感動はもの すごく大きかったと思います。 読ませていただいた僕も感動をいただきました。
>この経験が、私の今を支えてくれています。 今の好月先生は、同じようなお叱りをされる事ってあるのでしょうか? いずれにしても、いい勉強をさせていただき感謝申し上げます。
悩む大学生さん、あなたのおかげで大きな宝物を拾う事が出来ました、合わせて感謝申し 上げます。
|
Re: 分の稽古って何ですか? ( No.10 ) |
- 日時: 2011/09/21 22:47:43
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照: http://ichinikai.com
- To 好月さん
いいお話をありがとうございました 〜☆
|
Re: 分の稽古って何ですか? ( No.11 ) |
- 日時: 2011/09/23 14:50:18
- 名前: 好月
- To だみ声先生
>今の好月先生は、同じようなお叱りをされる事ってあるのでしょうか?
いえいえ、まだ若いですから、「何でも来い!」でやってます。 一部の先輩方が、若手の指導の際に「そんな待ち剣じゃあ、好月みたいに○○先生に 怒られるぞ!」というジョークとして使用されています。
しかし最近では、60前後の範士の先生でも、若い稽古をされますから、あんなこと を仰る八段は少ないでしょうね。私は本当に絶妙の時期に、最高に良い宝箱に出会い 偶然にその鍵を開けることができたのでしょう。 後に、全剣連の要職に就かれる先生が、一愛好家で六段の若造に、剣道修行の大本 となる訓えを授けてくださったのですからね。また、打たせてしっかり記憶に残させ ておいてから、反省点を厳しく追求・・・。間詰めを深くして、懸かり稽古に持って 行くのは簡単だったはずなのに・・・。
心にぐっさり突き刺さりました。
先生との最後の稽古は、もう2年近く前になりますが、そのときのお言葉を紹介します。
「正しい稽古を続けることは、本当に難しいし、苦しくて厳しいことですが、稽古は 決して嘘をつきませんよ。どなたにも立派な稽古を続けてください。」
|
Re: 分の稽古って何ですか? ( No.12 ) |
- 日時: 2011/09/27 02:10:39
- 名前: だみ声
<
>
- 好月先生
再度返信をいただき、再び感動して、どんなふうに書こうかと思案している内に4日 もたってしまいました。 >「そんな待ち剣じゃあ、好月みたいに○○先生に怒られるぞ!」というジョークとして使用されています。 このエピソードは、ご一緒に稽古される皆様に周知されるほど行きわたっている様ですね。 ますます興味が膨らみました。
>本当に絶妙の時期に、最高に良い宝箱に出会い、偶然にその鍵を開けることができたのでしょう。 さらりとこう書いておられますが、受け取り方によっては宝箱と気付かない人も大勢いると思いますし、そのカギを開ける努力を延々と2年間もなさった所が、凡人ではない感性だと思います。 僕なんかだと、きっと忘れてしまうのじゃないかと、赤面しながら読ませていただきました。
>「正しい稽古を続けることは、本当に難しいし、苦しくて厳しいことですが、稽古は決して嘘をつきませんよ。 どなたにも立派な稽古を続けてください。」 はいっ! 僕は、単なるぼんくら剣士でありますが、肝に銘じて精進して行きたく思います。
いつも好月先生からは、示唆に富んだ書き込みを読ませていただきながら、吸収させていただいているつもりですが、何とも出来の良くない剣士ですので、これからもよろしくご指導いただきますようお願い申し上げます。
悩む大学生さん 「分の稽古」 その後いかが展開しておられますか?
|
Re: 分の稽古って何ですか? ( No.13 ) |
- 日時: 2011/10/02 21:16:09
- 名前: 悩む大学生
- みなさん
いろいろありがとうございます。 自分では、まだ良くわからないところもありますが、自分から先で攻めるように稽古しています。 おかげさまで、最近、顧問の先生から怒られることはなくなりました・・・が、 あまり声を掛けてもらっていないかもしれません。
でも、がんばってます。
|
Re: 分の稽古って何ですか? ( No.14 ) |
- 日時: 2011/10/03 09:14:34
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照: http://ichinikai.com
- To 悩む大学生さん
少しでも拙サイトがお役に立ちますればうれしく存じます。
一朝一夕に出来る事ではないと思いますが、日々のお稽古の中で意識して取り組んでいく ことこそ大切です。
がんばってくださいねp(^-^)q
|