Re: 温度差 ( No.1 ) |
- 日時: 2025/07/24 07:12:11
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照: http://www.ichinikai.com
- 管理人のHide.です。
お子さんのこと、ご心配ですね。 新しい環境で頑張ってほしいと思う親心、よく分かります。中高一貫校の強豪剣道部に入学され、期待され ていた分、部活を休みがちになっているとのこと、お辛いでしょう。
お子さんが部活を休んでしまう一番の要因は、仲間の存在でしょう。 先輩や先生が優しかったとしても、ともに励まし合い切磋琢磨し、チームを汲んで同じ目標に向かって頑張 る仲間がいないことではないでしょうか。 しかし、これは今すぐに解決できることではありません。 ここをどのように補っていくかが問題だと思います。
お子さんへの声かけのヒントとしましては、励ます言葉をかける前に、まずはお子さんの気持ちに寄り添う ことが大切です。剣道が嫌いになったわけではない、という前提に立って、お話してみてはいかがでしょう か。
まずは「しんどい」気持ちに共感すること。 「一人で高校生についていくのは、そりゃしんどいよね」「期待していた気持ちと現実のギャップに戸惑っ ているのかもしれないね」といった言葉で、お子さんの感じている困難さを認めてあげてください。無理に 「頑張れ」と言うよりも、まずは気持ちを受け止めることが安心感につながります。
「辞めてもいい」という選択肢を提示すること。 これは最終手段ではなく、お子さんを追い詰めないための言葉です。 「もし本当に辛いなら、剣道を辞めてもいいんだよ」「別の部活を探してもいいし、今は部活に入らなくて もいいんだよ」と伝えることで、お子さんは「辞める」という選択肢があることに安心し、逆に「もう少し 頑張ってみようかな」という気持ちになることもあります。また、親が自分の気持ちを理解してくれてい る、という信頼感も生まれます。
また、剣道部以外の「居場所」の可能性を探ることも肝要です。 部活がすべてではないことを伝えてあげてください。 「部活以外で楽しいこと、興味のあることはある?」「クラスの友達とはどうかな?」など、学校生活全体 に目を向けさせ、部活以外の居場所や楽しみを見つけることの重要性を伝えます。
そして、「頑張ってきたこと」を認めること。 小学校での主将経験や先生方からの評価など、これまでの剣道での努力や成果を具体的に褒めてあげてくだ さい。 「小学校の頃の剣道、本当に綺麗だったね」「主将としてチームを引っ張っていた姿、誇らしかったよ」な ど、過去の成功体験を振り返ることで、お子さんの自信につながるかもしれませんし、この学校に進学した 目的目標に思い至るかもしれません。
最後に、「今」だけでなく「未来」に目を向けさせること。 「中学の間は大変かもしれないけど、高校生になったら、今の先輩たちのように強い剣道ができるようにな るかもしれないよ」「あの先輩たちも、最初はきっとあなたと同じような気持ちだったのかもしれないね」 など、長い目で見た成長の可能性を伝えてみましょう。
その一方、顧問の先生や学校との連携も大切でしょう。 可能であれば、一度顧問の先生に相談してみるのも良いかもしれません。
先生は優しく接してくださっているとのことですが、お子さんの状況を正しく伝えることにより、お子さん が感じているプレッシャーや居場所のなさを具体的に伝えることで、先生も新たなサポートを考えてくださ る可能性があります。
そして、来年以降、中学から剣道部に入部する生徒がいるのかどうか、今後の中学剣道部の運営方針などを 聞いてみるのも良いでしょう。 また、中学1年生向けの稽古メニューや、高校生と一緒の稽古で無理のない範囲で参加できるような配慮を 相談してみるのも一案です。
色々書き連ねてきましたが、お子さんは今、大きな壁に直面し、もがき苦しんでいる状態です。 すぐに解決策が見つからなくても、焦らず、じっくりと見守ってあげることが大切です。 「綺麗な剣道」ができるお子さんですから、剣道の素質があるのは間違いありません。 今は少し立ち止まっているだけかもしれません。お子さんが前向きな気持ちで剣道に取り組めるようになる 日が来ることを願っています。
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Re: 温度差 ( No.2 ) |
- 日時: 2025/07/24 14:23:41
- 名前: らふろいぐ
- Hide.先生
丁寧なご回答、有難うございます。
ご指摘の通り、中学生の仲間がいないことが一番の原因であろうと私どもも思っております。 高校生は【優しく教えてくれるお兄さん、お姉さん】としてはどんなに強くても問題ないのですが、 【共に肩を並べて稽古に励む仲間】と考えたときに、体力、技術に加え、熱意の差を大きく感じたのだと思います。 「俺は頑張ってきた!」→「俺の頑張りなんか、先輩たちと比べるとゴミ同然だった・・・」 といった感じでしょうか。
>「しんどい」気持ちに共感すること。 きつければ休ませてもらいなさい(顧問の先生も了承済み)とは言っているものの、『共感』が上手く言葉に 出来ていないかもしれません。
>「辞めてもいい」という選択肢を提示すること。 >剣道部以外の「居場所」の可能性を探ることも肝要です。 実はうちの息子、なかなかの社交性を持っておりまして、剣道部サボってクラスメイト所属の文科系の部活に 顔出してみたり、帰宅部の子と本屋さんに行ったり、逃げ道はいくらでも持っている模様。 思いつめるというよりは楽に流れる感じなので、辞めてもいいとは、怖くて言えないでいます。
>「頑張ってきたこと」を認めること。 沢山褒めてきました。例えば ・県下トップクラスの道場との試合で負けはしたものの熱戦を繰り広げたこと。 ・格上のチーム相手に勝利したのは、息子の2本勝ちで流れが変わったから、ということ。 ・2勝2敗で迎えた大将戦での気迫あふれる立会に感動したこと。特にこの大将戦では、相手の大将からも 絶対負けられない という気迫がひしひしと伝わってきて、正に意地と意地とのぶつかり合いといった 素晴らしい試合でした。 結果引き分けとなり、取得本数差でチーム敗退となったのですが、「最高の試合だった」と伝えております。 実際、これら試合を見るうちに私は剣道家としての息子のファンとなり、それも伝えました。 ・・・天狗になったかな?
>「今」だけでなく「未来」に目を向けさせること。 ここは抜けてました。というか、息子は「中学までで剣道は辞める」と言っておりまして、なぜ辞めたいのか、 辞めた後どうするのかといったことをきちんと掘り下げた対話が出来ていなかったのです。 家内からは、「高価い防具をオーダーしたんだからやめることは許さん!」とか、 「仮に剣道『部』をやめるとしても剣道は続けなさい」とか、 「体力維持のため絶対運動部!」などと厳命されているようですが。
いちファンとしては、インターハイや玉竜旗で活躍する姿を見たいものですが、親のエゴですよね。
先生も先輩も気にかけてくれている事、味方であること、だからこそ、不義理を働かないようにということを 根気よく伝え続けるようにしようと思います。
また、状況の変化がありましたらご報告にあがります。
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Re: 温度差 ( No.3 ) |
- 日時: 2025/07/25 08:23:27
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照: http://www.ichinikai.com
- To らふろいぐさん
>「俺は頑張ってきた!」→「俺の頑張りなんか、先輩たちと比べるとゴミ同然だっ>た・・・」といった感じでしょうか。
それは仕方がないことです。 中1から見たら高3なんて「おっさん」にしか見えないものw もはや比べる次元が違うんです。
それに、先輩たちだって中1の時から強かったわけではありません。 努力してそこまでになったわけですから。 そういう先輩たちと一緒に稽古していけば、高校生になったときもっと強くなれるに違い ない」とプラス思考を持つことが大切でしょう。
>思いつめるというよりは楽に流れる感じなので、辞めてもいいとは、怖くて言えないで >います。
まぁ、泰樹に流れるも仕方がないことだと言えばそれまでです。 「だって、人間だもの」w
実は私も中学から剣道の強豪校(高校はインターハイ出場レベルでしたが、中学はそこま で強くなかったです)に入りました。 中学の部員もおり、同級生も数人いたんですが、すぐにイヤになっちゃいましてね。 入学式で見たブラスバンド部がやたらかっこよくて、父親に「ブラバンに入りたい」って 言ったんです。 父親は、「それもお前の選択だから構わないけど、おまえは何のためにこの学校に入った の? 剣道が強くなるためじゃないの?」と諭されました。 でも、中学3年間は、なかなか剣道に集中できず、さぼってばかりでした。 同級生や中学の先輩たちは、私のことで高校生から説教されていたようです(;^_^A でも、やめずに続けたおかげで、今の私があります。 もちろん、高校に入ってからも、何十回いや何百回退部しようと思った数知れませんが…。 そんな時にいつも支えてくれたのは両親でしたね。
>実際、これら試合を見るうちに私は剣道家としての息子のファンとなり、それも伝えま >した。
どんな子どもも、誰に認められるよりも親に認められることに喜びを感じるものです。 今後とも、らふろいぐさんが息子さんの最大のファンであると同時に最大の理解者、最大 のサポーターでいてあげてください。 ただ「親ばか」は構いませんが「バカ親」にはならんでくださいねd(^-^)!
>先生も先輩も気にかけてくれている事、味方であること、だからこそ、不義理を働かな >いようにということを根気よく伝え続けるようにしようと思います。
先生に、中学生がそろわない間だけでも、部活動への出席を週4くらいにしていただいた らどうでしょう? 空いた日はご所属の道場に通うなどして気持ちを変えてみるものいいかもしれませんね。
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Re: 温度差 ( No.4 ) |
- 日時: 2025/07/25 13:28:51
- 名前: らふろいぐ
- Hide.先生
>同級生や中学の先輩たちは、私のことで高校生から説教されていたようです(;^_^A うちの子もいま、似たような状況です。多分。 それにしても御父上はお強いですね。そこまで寛大になれない自身が恥ずかしいやらもどかしいやら。
>ただ「親ばか」は構いませんが「バカ親」にはならんでくださいねd(^-^)! これは耳が痛い。自戒します。
色々とアドバイス有難うございます。お陰様で思考が整理されてきました。
『息子に剣道を頑張ってもらいたい』これは、はっきりと私達親の勝手な希望です。 別問題として切り分けることとしました。
『部活をサボる事』に心が乱れたのは、サボる事そのものよりも、連絡なしに部活を休むことで、 顧問の先生や先輩方に心配をかけること、それを繰り返すことが許せなかったのだと解りました。
普通だったら「またあいつ無断欠席かよ(-"-)」で見限られるなり、嫌われるなりしても自業自得。 しかし、1人きりの中学生、しかも1年生という少々特殊な環境であるがために、顧問の先生も高校生の 先輩方も余計に気にかけて、時には悩んでくださる。
その思いを踏みにじるようなことをするな、受け止めて応えろと説教いたしました。
高校生は今日から玉竜旗ですね。 大会終了まで部活は無いと思いますが、それまでに繰り返し伝えたいと思います。
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Re: 温度差 ( No.5 ) |
- 日時: 2025/07/26 06:49:54
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照: http://www.ichinikai.com
- To らふろいぐさん
少しでも拙サイトがお役に立ちますれば嬉しく存じます。
中1くらいっていろいろなことに興味が出てくる年頃ですよね。 そうした興味関心を封じ込めてしまうことは得策とは思えません。 上手に「剣道」に気持ちが向くようにお話してあげてくださいd(^-^)!
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