Re: 遠間からの面はずるいのか ( No.1 ) |
- 日時: 2025/09/21 20:47:52
- 名前: 葉隠
- お子様の年齢や、その時の状況よって解釈が変わると思います。
遠間から打突が届くこと自体は素晴らしいとことだ思います。 ただし、遠間からの打突は応じ技(抜き胴など)の餌食となる危険性も高まります。 私が監督であれば、「そういうリスクを背負ってまで、遠間から打たなければならない場面だったのか?」ということを疑問に思うわけです。 仮に応じ技で敗れた場合、団体戦であればその一本一敗がチームの勝敗に大きく影響するのですから。
小学生であれば、体格や運動能力の差で、遠間からの打突で簡単に勝敗が決することはよくある話です。 その能力を否定するものではありません。 しかし上級者(あるいは中学生・高校生)になるほど体躯に任せた技が通用し難くなります。 したがって、いかにリスクを最小限に留めて勝ってくるかを考え、試合でそれを実践する必要があるのです。
剣道の上級者・高段者は、「いかにして相手を惑わし動かし、その挙動をいかにして捉えて仕留めるか」を中心に考えています。 そのための駆け引きが剣道の「攻め」や「理合」と言われるものであり、それを意識することが上達の早道だと言われています。 それを実践することにより、リスクを抑えて自分の技を決められる可能性が上がります。 これは全ての剣士に共通する目標と言えます。
「今は遠間からの打突で安易に勝てるかもしれないが、やがてそれは通用しなくなる。 君ほどの実力があるなら、一足一刀の間から相手を攻めて動かし、それに応じて勝てるような剣道を身に付けなさい。」 先生が仰りたかったのは、そういうことではないでしょうか? 当然ながら小学生には難解な内容であり、ある意味では高段者ですら永遠に成し得ないようなテーマでもあるので、先生はそれを「正々堂々」という表現をされたのではないかと推察します。
もし私の推察が当たっているのであれば、確かに誤解を招く表現だったかもしれません。 ただ、決して「卑怯な剣道」と批判するような意図は無いものだと思われますので、そこはご理解頂けると幸いです。
あくまでも私見ですので、他の先生方のご意見も伺ってください。
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Re: 遠間からの面はずるいのか ( No.2 ) |
- 日時: 2025/09/21 22:01:16
- 名前: ハナ
- ありがとうございます!!なるほどですね。
卑下しているわけではなく、長く続けていくからこそ、(大きなリスクになることがある、これからの剣道において通用しなくなる、駆け引きを学びなさい)ということを伝えたかったということもある!ですね。 正々堂々としなさい!と言われたことに引っかかり子供の剣道はずるいのか?と悩んでしまいましたが、葉隠さんのおっしゃることで納得いきました。 子供も遠間で1本が決まり始めると、そこだけに頼ってしまうので(返し胴など取られはじめて、これでは勝てない!と気づけばいいのですが)先生は駆け引きをうまくできるように稽古して、攻め勝つことも学んでもっと上手くなっていってほしいんだと思うよ、と子供に伝えようと思います。 遠間からも、近間からも自信をもっていろんな技を出せるように稽古を積むことが大事ですね。ありがとうございました☺
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Re: 遠間からの面はずるいのか ( No.3 ) |
- 日時: 2025/09/22 07:08:12
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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>
- 参照: http://www.ichinikai.com
- To ハナさん
管理人のHide.です。 出遅れてしまったようですね。申し訳ありません。 葉隠さん、丁寧なご回答ありがとうございます。
う〜ん「遠間から打つのがずるい」などという指導を、少なくとも私は聞いたことがありません。 ちなみに、ハナさんのお子さんは何年生ですか?
最近は小学生でも、一足一刀の間合いから足を継いだりしないで打つことを良しとしている稽古があるよう です。また強豪道場ほど、近間に攻め入りお相手の崩れを誘って打つといった、中高生のような戦い方をし ます。 しかし、私どもが小学校低学年〜中学年の頃は、なにしろ「遠くから、遠くから打て」と言われたものです。 二足一刀と言って、左を前に出して振りかぶり、右足を踏み出して打つ方法です。とにかくこれを徹底的に 稽古させられました。
小学生でレギュラーの先輩たちや中学生の試合を見ると、皆、二足一刀ではなく、そして大きく振りかぶる ことなく打っていましたので、「試合ではああやるものなんだ」と理解して、教えられたわけではなく「小 さく早く一足で」打ってました。 私は二足一刀ではありませんが、指導する子どもたちには「遠間から打て」「遠間から打てる選手のほうが 有利なんだよ」と教えてますけどねぇ。
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Re: 遠間からの面はずるいのか ( No.4 ) |
- 日時: 2025/09/22 08:23:49
- 名前: ハナ
- HIDOさん、お返事ありがとうございます。
時代や指導者の考え方で、いろんな剣道があるのですね。子どもは小学6年生です。 HIDOさんからのお返事をみてて、感じたのは 私たちの先生も、一足一刀の間合いから足を継いだりしないで打つ(試合をする)ことが好き、そういう剣道をさせたいなんだなと思いました。 (戦い方が好きではない、正々堂々と)と言われたことはショックもありましたが、HIDEさんや葉隠さんのお返事をみて、この剣道が正しいか間違っているかということはない、
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Re: 遠間からの面はずるいのか ( No.5 ) |
- 日時: 2025/09/22 08:28:19
- 名前: ハナ
- ということ。また、
いろんな技をもち、遠間、近間のどちらからでも戦いぬける力をつけていくこと、なのかなとおもいました。HIDEさんが、遠間からのご指導をされているとのこと、嬉しくなりました☺
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Re: 遠間からの面はずるいのか ( No.6 ) |
- 日時: 2025/09/23 07:03:05
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照: http://www.ichinikai.com
- To ハナさん
遠間から打つことが「正々堂々でない」ということは微塵もありません。 おっしゃるように、遠間からでも近間からでも勝負できる強さをこそ身につけるべきです。
まだ小学生ですから、剣道人生はむしろこれからです。 「出ても引いても強い」「遠間も近間も強い」「先の技も応じて打つのも強い」「面小手胴(突き)どれで も一本にできる」といったオールラウンダーこそ本当に強い選手です。 もちろん自分似合うものや得意なものを積極的に強化し、それを幹として枝葉を伸ばすように決められる技 を増やしていくことが大切です。 100人いたら100通りの剣道があっていいのです。 お子さんの個性を伸ばし、楽しんでお稽古に臨めますようサポートしてあげてください。
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Re: 遠間からの面はずるいのか ( No.7 ) |
- 日時: 2025/09/24 15:23:47
- 名前: ハナ
- ありがとうございます。
HIDEさん、葉隠さんからのアドバイスをきいて、 子供にも近間でも遠間でも、試合では自分の技を自信をもって出すことが大事、そのためにも稽古で色々試して、いろんな剣道があるから自分らしく剣道をするといいねと声をかけました。 これからの成長を楽しみながら応援していこうと思いました。 HIDEさん葉隠さんアドバイスありがとうございました 
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Re: 遠間からの面はずるいのか ( No.8 ) |
- 日時: 2025/09/25 07:01:52
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照: http://www.ichinikai.com
- To ハナさん
少しでも拙サイトがお役に立ちますれば嬉しく存じます。
「遠間からの打突」はずるいわけでも正々堂々としてないわけでもありません。お子さんにはつらい状況か もしれませんが、どうかハナさんがしっかりとサポートしてあげてほしいと思います。
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