Re: 試合中に後頭部を打った選手 ( No.1 ) |
- 日時: 2025/07/07 07:01:43
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照: http://www.ichinikai.com
- 管理人のHide.です。
まず、剣道における頭部への衝撃と脳震盪への対応については、全日本剣道連盟から「頭部を強打した時 -剣道を行う人が知っておくべきこと-」というものが医・科学委員会により設けられています。 hhttps://www.kendo.or.jp/wp/wp-content/uploads/2025/04/ajkf_concus ..... e_2504.pdf
【剣道における頭部への衝撃と脳震盪対応】 ・原則として活動中止:頭部打撲後は基本的に活動を中止させること。 ・医療機関受診の推奨:軽度の場合でも医療機関への受診を促すこと。 ・試合続行の可否判断:試合や稽古現場では、面金越しに呼びかけ、以下の項目を確認して試合続行の可 否を判断します。 ・しっかりした声で応答するか ・視線が合い、動かす指などを追視できるか ・見当識(本日の日付、試合の場所や会場名が正確に言えるか) ・両手にしびれや違和感、脱力がないか ・首の後ろに圧痛点がないか
脳震盪が強く疑われる場合 ・試合の中止を勧告する。 ・医師の診察を勧める(脳CT、MRI検査)。 ・24時間の経過観察。 ・頭痛・嘔吐がある場合は脳圧亢進症状の可能性があるため、特に注意が必要。
救急車が来るまでの処置 頭を大きく動かさずに面を外し、胴・垂れ・袴の紐を緩めて呼吸しやすい状態にする。意識がもうろうと している場合は、速やかに情報を集め、救急車に同乗する。
例示されている「転倒し後頭部を打った選手を中断して休憩させ、状態を確認した上で試合を続行させる ケース」があるとのことですが、これは上記の全日本剣道連盟のガイドラインにある「試合続行が可能と判 断される場合」に該当すると判断された場合に限られます。つまり、意識がはっきりしており、上記の確認 項目に問題がなければ、試合続行を許可したということです。
全剣連も脳震盪の危険性を認識し、ガイドラインを設けていますが、他のスポーツと比較して、試合中の即 時判断と続行の可否については、現場での判断に委ねられる部分も大きいと言えます。 剣道は格闘技の中では安全性の高い競技であるという統計もありますが、それは剣道具によって守られてい る部分が多く、ルール上も危険な攻撃が制限されているためです。しかし、予期せぬ事故や衝撃は起こりう るため、常に安全対策を講じ、選手の健康と安全を最優先に考える姿勢が重要でしょう。
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