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二刀流についての建設的な考察
日時: 2023/01/03 14:11:27
名前: 探剣家 

二刀についてのスレッドです
あまり見かけない二刀ですが、調べてみると試合映像はそれなりにある様です。武蔵会という団体のページも見つけました
そこで思ったのですが、高段位の方々の試合はともかく、地区大会?や予選など小規模な大会では二刀が公平に扱われていないのではないかと感じました
二刀が打ち込むも旗が重かったり、逆に二刀が打ち込まれると旗が軽かったり
それと小太刀での打ち込みが無いことと小太刀の判定と鶏と卵どちらが先かは分かりませんが長い方の竹刀しか旗の対象にならない風潮があるのかなと
確かルール上は小太刀も認められていたと記憶していますが。また上記武蔵会のページでも小太刀の判定について記述がありました

議題としては主に
(1)二刀の現状についての意見交換による認識のすり合わせ
(2)二刀の扱いについて将来的な展望の予想や願望など
としたいと思います

私自身は(1)二刀の現状については武蔵会のページ以上のことは正直よく分かっておりません
(2)将来的な部分は、一人の剣士が、上段、中段、二刀等、色々な構えをもっと積極的に、今よりは気楽に試せるような風潮と、それを実現できる指導者数が確保されると良いなと考えています
しかも今は録画技術や動画サイトでの拡散も容易ですから、新たな指導の形を模索すれば少ない指導者数でも後進をある程度までは育成出来るのかもしれません

仮に中段を極めるにしても、その過程で上段や二刀を構えてみるのも良い経験であることは間違いないと思います

私は背の低い上段が、意味が無いとやや嘲笑気味に語られる場面や二刀は卑怯という言説も見かけたことがありますし、事前に指導者にそれらの構えをやめるよう言われたという話も聞いたことがあります

これはもったいないと思います
無駄を知ったり、実感するのもまた経験ですし、そもそも創意工夫で無駄ではなくせるかもしれません
少し違う話ですが二刀流を実現した野球の大谷選手のような存在もあります
二刀の日本剣道形もあるそうですが、私は見たことがありません
指導無しに我流で試すのは限界があるのは確かにその通りですが、その限界を実感するのも経験ですし
周囲に指導者が居ない方でも二刀の形と試合の映像を見て研究すれば限界は多少上に動くはずです
それ自体も経験ですね

出来の悪さを過剰に咎めて後進の体験を縮小するより、その体験自体を重視して指導されるべきなのかなと思ったりもします

試したり体験する事にもっと寛容な風潮を剣道界に求めたいと考えています
以上です
メンテ

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Re: 二刀流についての建設的な考察 ( No.1 )
日時: 2023/01/04 09:54:27
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

管理人のHide.です。

私自身は二刀の経験がありませんが、比較的お稽古での対戦経験が多く、二刀の友人も少
なからずおりますので思うところを描かせていただきますm(_ _)m


そうですねぇ、剣道の審判に関しては「自分が打てない技、自分が知らない技は有効打突
にし難い(わからない)」という宿命的なものがありますので、中段一刀の形の場合、日
ごろ二刀の技や攻め方、打突を受けている人以外は「判定が難しい」のはいたし方がない
ものと思われます。
もちろん、大学生以上の試合で審判に立つからには「二刀が出てくるかもしれない」とう
ことは十二分に想定できますので、日ごろからの勉強が必要になってくると思います。

ベストは、身近に二刀を遣う方がおられて「日常的にお稽古している」状態が望ましいで
すが、なかなかそうもいかないでしょう。その場合でしたら、YouTubeなどで二刀の動画
(とくに試合)を探し、有効打突の理解を深めておく必要があると考えます。


とくに難しいのは、一刀の場合の応じ技が
 ・すり上げる(or応じ返す)
 ・打突する
という二段階のステップを踏まなければ打突できない(応じと打突にはタイムラグがあ
る)のに対し、二刀は
 ・応ずると同時に打突が生じる
という点でしょう。目が慣れていないと取りにくいところです。

また、胴の打ち方も、一刀の場合は「体をすれ違って抜く」のが一般的ですが、二刀の場
合は「お相手の正面もしくはさばいたとしても左右」で打突が完結します。
これも見極めがしっかりしていないと、一刀中段の方には有効打突とし難いところでしょ
う。

二刀を執る方が増えてくるのはうれしいことですが、こうした点への理解が深まらないと
なかなか普及が難しいのかな、と思われます。


また、二刀に対して交換をお持ちでない方のご意見を窺うと、執る方の動機にも問題があ
る野かなと思われる場合があります。
まぁ、個人のお考えですので頭ごなしに否定するわけではありませんが、「中段でやって
もうまくいかないので二刀をやってみるか」とか「二刀ならもっと勝てるかもしれない」
の目先を変える目的で逢ったり、「かっこよさそうだなぁ」というのは動機としてどうな
のかなぁと思います。

また、経験がないので経験者の方からは「そんなことないよ」と言われてしまうのかもし
れませんが、二刀の経験が一刀に役立つというのはあまり想像できないことです。
上段の場合は、上段の攻めや胆力、機会や間合いのとらえ方が一刀中段に役立つことが多
く、昔は師匠から「中段もある程度になったので上段を勉強してみなさい」と勧められて
学ぶのが一般的でした。つまり、上段の経験が中段にも大いに生かされるというのが定説
でした。しかし二刀に関してはあまりそういうお話を伺いません。

私自身は「新しい物好き」「珍しい物好き」の性格ですので、二刀にも大いに興味がある
のですが、師匠が一刀流ですのであの世に行ったときに叱られるのを恐れて二刀には手を
出しておりません。もちろん、対二刀(や二刀)に関しての研究は怠りませんが(笑)
メンテ
Re: 二刀流についての建設的な考察 ( No.2 )
日時: 2023/01/04 23:36:50
名前: 探剣家 

To Hide.さん

まず前半の

>>二刀を執る方が増えてくるのはうれしいことですが、こうした点への理解が深まらないとなかなか普及が難しいのかな、と思われます。

までですが、武蔵会のページを拝見した限りでは二刀の試合規則が平成に入ってからある程度まで充実したとありました
ですが、規則の記述が充実しても二刀の指導や学習環境が整うことが剣道人口全体の二刀への理解を深める事に欠かせない事を想うと
令和に入ったこともあり、連盟様も含めて何かまた新たな動きが出てこないものか、と思ってしまいます
と言う私はスレッドだけで他力本願気味ですが・・・

後半の動機と一刀に役立つかの二点ですが
まず動機については
少し違う話を例に挙げますが、一時期ブームになったらしい鬼滅の刃など創作物の影響から剣道に興味が出た子供が世代ごとに居たりしますが
初心の入り口はそのようななんとなくでも良いと個人的には考えています
指導を受ける内に、実践していく内に理解が深まっていくと思います
言葉を借りますと、中段が上手くいかないので二刀、であれば自分を向上させるメソッドが確立できていないから中段や二刀の問題ではなかった、と気づくことが一つ可能性としてあります(他もあります)
二刀なら勝てるかも、であればまあ実際にまず勝敗の傾向が出てくるわけですのでその結果に応じてどちらに注力するか考えてみてもいいかなと
かっこ良さそう、であればなおさらよく指導を受け学びさらにかっこよく出来るようになりたいと、学んでいく内にいつの間にか本物の領域に到達する、かもしれません、可能性ですが
入り口は広く取っておいて、何でも試してみて、体験しながら先を見たり目指したり道を変えたりでも良いと思います
動機はともかく、そこで寄って来た人材に徐々に本当の学びを提供する形でやっていけば、やがて望ましい段階をそのご本人が踏み始めるものかなと

一刀に役立つかについては
hideさんは聞いたことがあるかもしれませんが、私は(上段を勉強してみなさいはまさにhideさんが書いてくれた物を読みましたが)
二刀を勉強してみなさい、となる様な考え方や根拠を聞いたことがありません
一刀と二刀の関係性についての考え方は一般、と言っていいのか、少なくとも私には普及していません
二刀の経験がどう一刀に活きるのか、これも普及して欲しい大事だと思います
私が聞きかじった話では、ある二刀の有名流派では、その本質を左右どちらも遣える片手剣術だと説明していると言います(うろ覚えなので話半分でお願いします)
もう一つは、二刀は極めた先で一刀に帰す、でしたか、これもうろ覚えなので確かではありませんが
二刀をよく知っている方や、古流の方に関連する教えが現存しているのかもしれません
機会があればそういった教えに触れてみたいものです
メンテ
Re: 二刀流についての建設的な考察 ( No.3 )
日時: 2023/01/05 07:46:44
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

To 探検家さん

レスありがとうございます。

全剣連に期待するのは難しいでしょう。
二刀を普及させようという気持ちはないものと考えています。
上段に関してもそう感じます。
あくまでも私見ですが。

動機の点ですが、そうした動機で始められるのもよろしいかと思いますが、しっかりした
勉強もせず地稽古で遣われるのは「どうあのかなぁ」と思う次第です。
「我流は邪道」という言葉もあります。
学ぶならしっかりとした師に就くなどしてしていただきたいものです。

一刀に役立つかどうかは、実際に二刀を経験された方でないとわかりません。
ぜひ経験者さんもしくは今現在二刀を学んでおられる現役の方にご登場いただきご意見を
伺いたいですね
メンテ
Re: 二刀流についての建設的な考察 ( No.4 )
日時: 2023/01/06 20:24:11
名前: 探剣家 

To Hide.さん

期待するのが難しい様に感じる理由となる体験等があるのでしょうか、もしも差し障りがなければそのことを聞いてみたいとも思いますが・・・

動機の部分は、そうですね
私も徐々に本当の指導を与えるべきとは思っていて、いつまでも我流のままで良いとは思いません
あとは、どこまで遣って良いかのボーダーは私の場合は試合は勉強してからにしましょうとは思います
地稽古でも駄目かは私の中でも揺れる物がありますし、人それぞれにボーダーがある物と思いますが、懸念すべき点があることには同意します

一刀との関連についてはそうですね、経験者の方がいらっしゃればと思います
メンテ
Re: 二刀流についての建設的な考察 ( No.5 )
日時: 2023/01/07 07:02:08
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

To 探検家さん

>期待するのが難しい様に感じる理由となる体験等があるのでしょうか、もしも差し障り
>がなければそのことを聞いてみたいとも思いますが・・・

もちろん今の首脳陣と同じメンバーではありませんが、二刀が台頭してきたときには二刀
を禁止し、上段がまん延してきたときには「胸突き」を有効打突にしたりと、それらの普
及を阻害してきた歴史があります。

今の八段審査の合格者を見ますと、昔に比べて個性的な先生が少なくなってきています。
全剣連が好む実力者を八段に通す機運があります。
ここから推して、二刀や上段が全剣連が好むかどうか、が問題になると考えます。


>あとは、どこまで遣って良いかのボーダーは私の場合は試合は勉強してからにしましょ
>うとは思います

もちろん、一刀中段にしても、きちんとメソッドをもって指導しておられる先生の方が少
ないかもしれませんし、そうした先生からきちんと指導を受けている人はさらに少ないと
思われますが…。
メンテ

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