Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.1 ) |
- 日時: 2022/06/18 06:31:11
- 名前: kin
- 私は、稽古の時に先生から迎え突きを頂いた時には、自分の攻めが
足りていなかった、又は打突の機会ではなかったと反省していますので 自分には必要な事と思っています。 自分が迎え突きをする時は、お相手と間合いを詰めて行く時には 打突の機会を作る時まで左拳は動かさないように意識していますので、 まだ、合気になってない状況から打突して来られる方には結果として 迎え突きとなる場合があります。肚をを据えて構えを崩さない稽古の為 と思っています。 もちろん、竹刀が、お相手に触れた瞬間に構えを解くようにしてます。 迎え突きは、行う側と受ける側がその意味を理解していないと 効果が期待できないとも思います。 当然、後付の押し込むような迎え突きは行ってはいけないと思います。
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.2 ) |
- 日時: 2022/06/18 08:36:22
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照:
- 管理人のHide.です。
迎え突に関しましては、すでに拙サイトでは議論しつくした感がありますが、新たなユー ザーの方もおられますでしょうからあえて考えるところを書き込ませていただきます。
ちなみに、「マルチ掲示板案内」のページに「新 いちに会記事検索」というものがあり そこで「迎え突」と入力して検索しますと、過去ログから関連するトピを検索することが できます。ご参考までに
私は迎え突を多用するタイプですね。 身体が小柄ですので、正中線をしっかり守りつつ、お相手を攻めるために「剣先を利かせ ておく」必要があるからです。
ちなみに、ここでひとつ申し述べておかなければいけないことは、「迎え突」と「つっかけ」 は異なるということです。 ●迎え突:攻めを利かせ、お相手を剣先で制する行為 ●つっかけ:「後付け」であり、打たれた後につけてお相手の勢いを停めるもの です。 現在「迎え突」といった場合この二つが混同されておりますが、えてして非難の対象にな っておりますのは後者の「つっかけ」の方だと思います。「つっかけ」は前で制していな いため、下から突き上げる形になり、危険かつ痛いのが一般的です。 迎え突は、腕を伸ばして突き放すようなことをしなければ痛くはありません。
さて上記した通り、私はよく迎え突をする側ですが、どういうお相手に対して突くかとい うと、
・中心の攻めなく簡単に打ってきてしまう ・手元が早く上がる ・機会でないところを打ちに来る ・カラダの出が悪い(勢い、スピードがない) ・迎え突を恐れている
でしょうか。 自分が中心をとっておらず根拠なく面に伸びれば、中心をとって構えているお相手が「迎 え突をしよう」と思わなくても剣先が喉に入ってしまいます。
迎え突の意味(意義)は、 「しっかり攻めてないよ」 「中心を制してないよ」 「そこは機会ではないよ」 と教えることにあります。
ゆえに、私は自分が打っていってお相手の剣先が中心についていた(迎え突でなくても) の場合は、「(攻め)勝って打ちに出てないのだな」「中心を制していなかったのだな」 と理解するようにしています。
ちなみに、だからと言って誰にでも迎え突をするわけではありません。 小中学生 初二三段の大人 高段者でも高齢の方 高段者でも突き(中心)の意識の低い方 には突きません。お相手に備えがなく危険だからです。
高校生や大学生でも、都道府県代表レベルの強豪校でバリバリお稽古している人には、中 心につけて制することをしますd(^-^)!
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.3 ) |
- 日時: 2022/06/18 12:28:27
- 名前: 探剣家
- 記事検索、過去ログの案内ありがとうございます。
すでに議論が尽くされているとのことで、こことそちらを読むことで迎え突きについて理解を深めることができると思いますので、スレッドを立てた理由の後半、議論してみる、についてはいったん優先順位を下げたいと思います。
立てた理由の前半、見かけた主張の内容の正否や賛意についてはどうでしょうか? ここまでのお二方の迎え突きについてのお考えを読む限り、私が見かけた迎え突きの意義の主張は、少なくとも大筋では間違ってはいないと見て良いのでしょうか? SNSなどコメント欄にある程度、質の良い内容が出ることは少ない様に感じますので、返信いただいたお二方の意見と見かけた主張の方向性が近い事に意外さを感じています。
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.4 ) |
- 日時: 2022/06/19 06:49:49
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照:
- To 探検家さん
>スレッドを立てた理由の後半、議論してみる、についてはいったん優先順位を下げたい >と思います。
あくまでもまだ2人だけの意見ですので、引き続き他の皆さんからもご意見を賜りたいで すね
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.5 ) |
- 日時: 2022/06/19 11:48:36
- 名前: 探剣家
- To Hide.さん
ご案内頂きました過去ログをある程度読んでみました やはり非難があったり、意見が割れたり このテーマの論争は多いのだなと理解しております
その上で、いくつか読み漁った過去ログの内、2009年4月頃のあるスレッドの議論が印象的でした
>「突き−面」という二足二挙動の動作を、限りなく一足一挙動の面打ちに洗練させて行ければ、それが結果として迎え突きを食らわない、中心を制した面打ちに発展してゆくものと思います。そして、その延長上に「迎え突き」の意義も見えてくるでしょう。
様々議論した末にこの様な締め括り?でした。 私が動画サイトやSNSで見かけた主張は、大筋では外していないものの、まだ先がある様に思いました。 勉強になりました
この調子でいくつか考えている事についてヒントを得るべく過去ログ等も活用しようと思います どうもお騒がせしました。
見かけた主張の正否については一応の判断が付きました、またHideさんからも
>あくまでもまだ2人だけの意見ですので、引き続き他の皆さんからもご意見を賜りたいで すね
とありますので、迎え突きついての意見交換など、をこのスレッドの以降の主題としたいと思います。どうぞご自由に書き込んでいただければと思います。
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.6 ) |
- 日時: 2022/06/30 19:17:51
- 名前: はせまさ
- こんにちは!
私個人は、「迎え突き」、「突き押さえ」、「しごきとしての突き上げ」、「相手が打突を発動している時に故意に構えを動かさず、喉に突っ掛ける」を、それぞれ「全く別モノ!」と認識した上でこれら全て不要と考えています。 私個人は「応じるが剣道」と考えていますので、こうした行為に意義が見いだせません。 そしてこの記事を書かれた方、「古流的動作」とか「剣術」とかの言葉をやたら使っていますが、それによりご自身の古流や剣術に対する見識の浅さを露呈していらっしゃいますね。
ちなみに、私は迎え突きの類いは一切致しません。
反応できなかった場合は潔く打たれる事にしてます(^-^; そして、応じ返しが出来なかった自省も含め、お相手の技を認め「参りました‼️」と言う様にしています。 うっかりお相手の喉に入りそうになった時は素早く竹刀を引いて「御無礼致しました‼️」と言う様にしています😅
「そもそも先を取って抑え突きに出る事が出来るのであれば剣先を活かしたまま打突の好機を捕捉出来ている事を意味し、仮に古流的動作の自由があればなおさら、あらゆる技で斬る事が出来得るという事。」
はい、それなら相手の技に対し応じる、返す、出頭を押さえる、等の対応をすれば良いだけでは? その方が迎え突きの類いをするより、よほど高度だと思います。 剣先が活きているのなら出来ますよね。
「このルールは剣術的には相打ちになってしまう様な、中心を制圧出来ていなければ相手の四戒を引き出せてもいない、打突の好機ではない所への無理打ちを有効打から排除する重要な要素である。」
だからといって、構えたままの自分の刀が相手の喉を貫いたとしても、振り下ろす相手の刀がその瞬間に停止してくれるワケじゃありませんので、迎え突きで迎える側も相討ちにしかならず、剣術の理からは外れますよね?さらに、万一自身の刀が相手の喉を貫かず、逸れてしまった場合、モロに相手の攻撃を受けることになりますよ。これでは「無理打ち」と同じレベルで、剣技としては不完全でしょう。
「剣道は動作が画一的で様式を極端に逸脱する古流的な動きや西洋剣術的な動きなどが暗黙的に排除されていて、打突部位も限定されている。 これはつまり剣道が自由な動作からの技を競う物ではなく、普遍的な正面打ちを打突の好機を捉える事で必然の一打にまで昇華させることを目指しているため。」
むしろこうした発想が自由闊達な剣道が見られなくなった原因の一つでしょう。 剣風や技術を狭め、剣道をつまらなくしてしまっている一因だと思います。
「無理打ちを排除しないならば当たれば良いという事になり、気剣体一致を重視する判定基準を成す剣道的美学にある種の穴が開く事になる。」 機会の問題と気剣体の一致は別だと思います。
「居着き」を狙う通常の突き技と異なり、「相手が打突を発動したところに剣先を指向する迎え突きの類い」は、ケガのリスクは拭い切れません。 迎え突きを受けて咽喉部裂傷と言う大怪我をした知り合いがおります。当然治るまで食事も満足に出来ず声も出せないため剣道どころか日常生活にも仕事にも影響が及びました。それ以降、剣道をやめてフットサルに転向しました。そりゃ、喉にそんな怪我をすれば剣道続けたくないですよねf(^^; ちなみに、彼が怪我をした時の相手の先生の言い分は、「機会でないところに打って出たからこちらは構えを崩さなかっただけ!」と言いきり、謝罪も、賠償も一切拒否したそうです。 俺は崩れてない、の主張のために、他人の生活や仕事に影響を与える怪我をさせてもいいんですか? 崩されていなかったとしても、すぐに竹刀を引けよ。 例えば、ケガをしないまでもこうした危険な体験をすれば剣道から離れてしまうのは当然で、剣道普及の足かせになっていることに気づいて頂きたいですね。
中心を制しているのだ派の迎え突きを容認してしまうと、中心を制しているのだと言う言い訳のもと、突っ掛ける迎え突きを行う人はいなくならないでしょうね。 (違いが解っていない無知な場合、突っ掛けてやろうと言う悪意のある場合双方)
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.7 ) |
- 日時: 2022/07/01 09:27:38
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照:
- To はせまささん
管理人のHide.です。 ご意見ありがとうございました。
>私個人は、「迎え突き」、「突き押さえ」、「しごきとしての突き上げ」、「相手が打 >突を発動している時に故意に構えを動かさず、喉に突っ掛ける」を、それぞれ「全く別 >モノ!」と認識した上でこれら全て不要と考えています。 >私個人は「応じるが剣道」と考えていますので、こうした行為に意義が見いだせません。 (中略) >反応できなかった場合は潔く打たれる事にしてます(^-^; >そして、応じ返しが出来なかった自省も含め、お相手の技を認め「参りました」と言う >様にしています。うっかりお相手の喉に入りそうになった時は素早く竹刀を引いて「御 >無礼致しました」と言う様にしています
なるほど、お考えはよくわかりました。 書き込みの後段は、トピ主さんが別のSNSで拾ってきた意見へのレスですので、ここでは 取り上げないことにしますm(_ _)m
さて、はせまささんに質問なのですが、もしご自身が後付けの「つっかけ」ではない「迎 え突」あるいはお相手の構えが崩れず自分の喉に剣先が入ってしまった場合はどうお考え になるのでしょうか?
もう一点、「先の迎え突」で技を制せられてしまった(打てなかった、あるいかろうじて 打てたが十分には打ち切れなかった)というご経験はありませんか?
>そしてこの記事を書かれた方、「古流的動作」とか「剣術」とかの言葉をやたら使って >いますが、それによりご自身の古流や剣術に対する見識の浅さを露呈していらっしゃい >ますね。
ちなみに、この部分ですが、トピ主である探検家さんの書き込みは「以下にその主張の要 点を書きますので、もしよろしければ感想を頂きたいです。」以降は彼の見解ではなく動 画サイトやSNSからの書き込みを「要約したもの」です。 トピ主さんが「古流的動作」とか「剣術」といった文言を使用しているわけではありませ んので、この部分は謝罪すべきでしょう。
なお、こう書かれるということは、はせまささんは古流を勉強されたことがおありなんで すね? どちらのお流儀を学ばれたのかはわかりませんが、たとえば小野派一刀流の組太刀には 「迎突」「乗突」といった技があり、それについてきちんと解説されています。 そちらはご存知でしょうか? そも「古流や剣術に対する見識の浅さ」とはどのあたりのお話なのかを伺ってみたいです(^^ゞ
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.8 ) |
- 日時: 2022/07/01 13:11:46
- 名前: はせまさ
- Hide.先生、返信ありがとうございます!
一つ目、自分が迎え突きの類いを受けた場合 (私の攻め及び機会の良し悪しは別として) 一度目はこういうこともある、今のは事故だ、と割り切って仕切り直します。 二度目は払う、裏から攻める、小手面の二段打ち等で攻め口を変えます。 または、突っ掛けた竹刀をはたき落とすか、突っ掛けた竹刀をへし折る勢いで体を寄せます。 三度目は・・・「かかり稽古お願いします!」もしくは「参りました!」と言って稽古を終わらせて頂きます。 あら、先生の問いかけの意図から外れましたかね(^-^;? こんな感じの回答で合ってますでしょうか( ´;゜;∀;゜;)?
二つ目、自分が迎え突きの類いで機先を制されたこと はい、正直に、あります。 打つ前に迎え突きを頂いたパターン 柳生新影流のある先生ですが、こちらが打突を発動する瞬間に表からグッと竹刀を抑えられ、こちらの鍔元の上から胴胸をぐんっと抑えられ、直後に大上段から面を頂きました。 打って出たところに迎え突きを頂いたパターン こちらの先生は間合いに大変明るい方で、こちらが面に打ち込んだところを絶妙に間合いを外しながらストンっと胴胸に剣先を置かれました。直後に左片手半面を豪快に頂きました。 共 通点はどちらも胴胸を抑えていること、ケガの危険がない迎え突きであったこと、直後に打突につながったこと、でしょうか。
三つ目、探検家さんが書いた文章ではないことん理解して書き込みをしたつもりであります。 ですので、該当の文章には探検家さんではなく、「この文書を書かれた方」と表現させて頂きました。 Hide.先生、探検家さん、誤解を招く様な表現になり、申し訳ありませんでした。 未熟者の無礼、ご容赦頂けましたら幸いであります。
四つ目、古流の経験 主に居合ですが、無双直伝英信流、無外流、戸山流、Hide.先生の小野派一刀流の亜流となりますが、中条流 小太刀を学ばせて頂きました。剣道以外の他武道の段位もいくつか頂いております。 現在は無双直伝英信流のみです。 小野派一刀流に関しては、聞きかじったことがある、と言う程度で、無双直伝英信流の太刀打之位と似た技があるなぁと言う程度です。 ただ、小野派一刀流を知ったから古流を全て知ったとは思いませんし、逆に小野派一刀流を知らぬから古流に無知、と言うこともないかと思いますよ。
五つ目、なぜ見識が浅いと感じたか 例えば、古流的動作の自由と言う文言にも違和感を感じます。 私も古流と言う言葉を使いましたが、古流と言う一流派はありません。 一般的に古武道と呼ばれる諸流派は、新興(現代)武道の対義語にすぎず、わざわざ「古」等と名乗らず、自身の流名のみを名乗るのが普通ですよね。 全剣連の制定居合に対して、各流派の技を古流と呼んだだけであって、「古流だから身体運用や剣さばきは自由」みたいな発想は的外れです。 どの方向からもどの様な体勢からでも、どの様にでも斬り付ける、と言う流派もあれば、敵に相対する方向をあらかじめある程度想定しておき、直線的に斬り付ける流派もあります。 指取りや足斬り、柔を含めた流派もあれば、隙が多くなる技を削ぎ落とし、簡素な技で勝ちを目指す流派もあります。 加えて、「剣術」と「古流」と「剣道」を全て別武道の様な認識でいるようですので、それも誤りではないかと。
長くなりましたが、とりあえず以上です(* ´ ▽ ` *)
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.9 ) |
- 日時: 2022/07/02 00:22:50
- 名前: 探剣家
- 私自身の意見としてどうしても賛同できない部分が。
卜伝流には相手の足元にしゃがみ込みながら喉や顎を突き上げる技があります。 剣道的にはスコップ突きの最悪版といったところでしょうか。 タイ捨流には相手の手を蹴りのけて背中を斬り付ける技もあります。
剣道側には三所避けという問題視される防御策があります
私自身の経験としても、剣道で暗黙的に定められている胴打ちの動作が打ちにくいと感じ、自由に技をと思いましたが私の胴打ちは面に来た相手の背骨を打つ技になってしまいます。これは剣道的動作が打突後に体当たりを多用するため、これをかわしながら打ち込むとその運足と高相性の打突がちょうど背中狙いになりました。剣道仕様に適応するしかありませんでした。
剣道はルールで有効打突部位が絞られていて、防具の無い部分は叩いてはいけません。蹴り技も無しです。 そして、そのルールを逆手に取るような防御策が存在するという事は、攻めに出る瞬間にも剣道のルール上では返しにくいが本来は隙がある、という事もあり得るという事だと思います。
そういえば世界大会では韓国系の選手が故意にスリップしたり見苦しいと評判になった騒動も過去ありましたが、実戦であればそれは意表を突いて足切りに行ける上にされた側は寝ころんだ相手への咄嗟の反撃が練習内容にない事もあり意外に上手くいかないという事になります。(流石にこの世界大会の事例は迎え突きの価値と直接的に結びつけるのは無理筋ですが)
>有効打突部位、打突動作の様式、転倒など安全性への配慮などから実際には全速で突ききらず、抑え突きと言う形式でそれを示しているに過ぎない。
剣道的には正しい形(つまりある程度の水準で安全でもある)での迎え突きによって示すことになる様な、本来のままでは危険(又は意味が無い)な種類の動作はやはりあるのでは?と感じます。
>剣道は動作が画一的で様式を極端に逸脱する古流的な動きや西洋剣術的な動きなどが暗黙的に排除されていて、打突部位も限定されている。 これはつまり剣道が自由な動作からの技を競う物ではなく、普遍的な正面打ちを打突の好機を捉える事で必然の一打にまで昇華させることを目指しているため。
>むしろこうした発想が自由闊達な剣道が見られなくなった原因の一つでしょう。 剣風や技術を狭め、剣道をつまらなくしてしまっている一因だと思います。
もし自由闊達になれば怪我人続出だと思います。 そこに実戦性を見出す層が、MMAなどの骨折しても試合を続行する様な格闘技が好き、という界隈の人間を集めて剣道普及に貢献する意外な展開もあるかもしれませんが
>迎え突きを受けて咽喉部裂傷と言う大怪我をした知り合いがおります。当然治るまで食事も満足に出来ず声も出せないため剣道どころか日常生活にも仕事にも影響が及びました。それ以降、剣道をやめてフットサルに転向しました。そりゃ、喉にそんな怪我をすれば剣道続けたくないですよねf(^^;
そうなれば私もここに書かれたご友人の様にフットサルにでも転向しますね。怖すぎます。
>柳生新影流のある先生ですが(中略)共通点はどちらも胴胸を抑えていること、ケガの危険がない迎え突きであったこと、直後に打突につながったこと、でしょうか
基準は違えど認めている迎え突きもあるのは明らかで・・・。
>ちなみに、彼が怪我をした時の相手の先生の言い分は、「機会でないところに打って出たからこちらは構えを崩さなかっただけ!」と言いきり、謝罪も、賠償も一切拒否したそうです。 俺は崩れてない、の主張のために、他人の生活や仕事に影響を与える怪我をさせてもいいんですか? 崩されていなかったとしても、すぐに竹刀を引けよ。
この他にも文面から非常に強い憤りを感じます。 この拒否した先生には私も憤りを感じます。
私はここまで読んで、むしろ迎え突きも含め暗黙的な部分をより詳しくルールに明文化して事故防止、判定基準、価値観を明らかにしそれを普及することが必要と感じました。 暗黙的な部分は事故やそれらに起因する負の感情の原因になるように思えてなりません。
要は迎え突きそのものではなく、友人を傷つけておいて正しさを免罪符に謝罪さえ拒否するような先生が許せないのと、それよりも迎え突きの価値を認めさせることを先にする私などの議論の態度への反感ではないですか?
ここまで書いているうちに正直、迎え突き自体の議論は止めてしまってそこを話した方が良いかもしれないと思い始めました。 ご友人のために迎え突きを否定する事を決めている人が理論武装しているという形もあり得るとすら読んで感じます。その理論が真に正しいかはともかく(もちろん本当に正しい可能性も)この展開ではもう論点を迎え突きそのものに置き続けること自体が良くない事に思えます。
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.10 ) |
- 日時: 2022/07/02 10:22:03
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照:
- To はせまささん
ご回答ありがとうございました
>一つ目、自分が迎え突きの類いを受けた場合 >(私の攻め及び機会の良し悪しは別として) >一度目はこういうこともある、今のは事故だ、と割り切って仕切り直します。 >二度目は払う、裏から攻める、小手面の二段打ち等で攻め口を変えます。 >または、突っ掛けた竹刀をはたき落とすか、突っ掛けた竹刀をへし折る勢いで体を寄せ >ます。
私の質問は「つっかけではない迎え突、あるいはお相手の構えが崩れず喉に剣先が入って しまった場合」を伺ったのですが、これは「つっかけ」に対するご回答のように思えます がいかがでしょう?(^^ゞ
>三度目は・・・「かかり稽古お願いします!」もしくは「参りました!」と言って稽古 >を終わらせて頂きます。
ちなみに、つっかけであったとしてもご自身の「攻めや技術の良し悪し」はまったく省み ないということでしょうか? 「攻め甘いからつっけられるのだ」と考えずやめてしまわ れるということですね?
>打つ前に迎え突きを頂いたパターン >柳生新影流のある先生ですが、こちらが打突を発動する瞬間に表からグッと竹刀を抑え >られ、こちらの鍔元の上から胴胸をぐんっと抑えられ、直後に大上段から面を頂きました。 >打って出たところに迎え突きを頂いたパターン >こちらの先生は間合いに大変明るい方で、こちらが面に打ち込んだところを絶妙に間合 >いを外しながらストンっと胴胸に剣先を置かれました。直後に左片手半面を豪快に頂き >ました。 >共通点はどちらも胴胸を抑えていること、ケガの危険がない迎え突きであったこと、直 >後に打突につながったこと、でしょうか。
素晴らしいですね。 迎え突は本来危険なものではありません。 そうした迎え突は「いいものだな」と思いませんか?
>ただ、小野派一刀流を知ったから古流を全て知ったとは思いませんし、逆に小野派一刀 >流を知らぬから古流に無知、と言うこともないかと思いますよ。
いえいえ、書き込みは小野派一刀流には「迎え突」や「乗り突」といった技があり、古流 といわれる小野派一刀流の中にも現代剣道風の迎え突き(つっかけではない)が存在しま す。お相手の攻撃を突きで制する技が古流(すくなくとも小野派)のなかにもありますよ、 というお話をさせていただいたまでです(^^ゞ
>加えて、「剣術」と「古流」と「剣道」を全て別武道の様な認識でいるようですので、 >それも誤りではないかと。
私も別物とは考えておりません。それらから発祥した競技です。 しかし、技術体系は全く異なりますね。 そも竹刀と刀では振り方(斬り方)が違いますから、同列で語ることは難しい。
さらに、打突部位を限定しそこを打突するにも「有効打突の条件」というルールに縛られ ている以上、「どこを斬ってもいい」という「剣術」や「古流」に比べて自由度が低いの は間違いないと考えますd(^-^)!
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.11 ) |
- 日時: 2022/07/04 11:29:02
- 名前: はせまさ
- 探検家さん
うーん、自由闊達な剣道、と言っても、「何でもアリ」にしろ、と言ってるワケじゃないです( ・ω・) 「普遍的な正面打ちを打突の好機を捉える事で必然の一打にまで昇華させることを目指しているため。」 こういう考えが全剣連では「正しい剣道」と認知されているきらいがあり、出頭の面ばかりが評価され、画一的でつまらない剣道になってしまってるんじゃないかという個人の感想です。 実際、突き技や引き技、片手技や二刀、中段以外の構えに対して「邪道だ」とする風潮を感じたことはありませんか(^-^;? 返す、払う、打ち落とす、萎やす、すり上げる、すり落とす、巻く、そうした技術が失われるんじゃないか、と考えてます。 迎え突きの類いについても、反感で迎え突きを差別的に考えているのではなく、自分が迎え突きを行うくらいなら、上に書いた様な技術を身につけるべく臨んだ方がよほど稽古になります。 ケガをさせてしまうリスクも当然ありますし。
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.12 ) |
- 日時: 2022/07/04 13:46:00
- 名前: はせまさ
- Hide先生、
ちなみに、つっかけであったとしてもご自身の「攻めや技術の良し悪し」はまったく省みないということでしょうか? 「攻め甘いからつっけられるのだ」と考えずやめてしまわれるということですね?
それはお相手によりますよ! 私が書いたお二方の先生、迎え突かれた時は私の竹刀は全くかすりもせず、私なんかとは天地ほどの技量の差がありまして、私ごときがどう攻めようが崩せず、機会も隙も全然見つからず、今だっ!と思ったら誘い出されただけ・・・でした(;∀; ) 当たり前ですが、「うーん、どうやったら攻め崩せるかなぁ」「何をしたら手元挙げてくれるんだろう」と考えますし、反省もしますし、そんな技を見せて頂いたこと、未熟さを打突で教えて頂いたことに感謝もします。
それとは別に、突っ掛ける人の場合、正直言って、攻めが利いてる、利いていない、機会がどうだ、一切関係なく、打ち込んで来る相手の喉や胸に剣先をつけるのは簡単だと思います。
初心者の方は別としても、迎え突きをされてしまう方もバカじゃありませんから、互角稽古ならば皆さん機会や間合いを考えて打ち込むのが普通ですよね。 迎え突く、突っ掛ける人って、自身が応じ返しが出来ない、スピードに反応出来ないのを「突っ掛け」てごまかし、あまつさえ自分が打突の心身両面の準備が出来ていないのを「攻めが悪い」「機会じゃない」「合気になってない」と言って相手のせいにしてしまう、残念な方々です。 あなたが相手の打突に対応する準備が出来ていないだけでしょ? あなたがいつでも打てる体勢作ってないだけでしょ? と、感じますねー(´・Д・`) 自分の剣先が活きてて本当に中心を割られてないなら、応じ返しするなりさばくなり出来るでしょ? 私なら、応じ返しが出来ないなら素直に打たれて応じ返しが出来ない自分を責めます。 それでも、「迎え突かれた方が一方的に悪い、攻めや機会の悪さを反省しろ」とおっしゃるのであれば、私はそういう方とは稽古をしません。 なるだけ失礼がないように稽古を終わります。 ケガのリスクだけがあって、何も学びがないからです。
剣道の目的って、人間形成以外の面を考えると、「有効打突を求めるて稽古をする」ってことも含まれてると思います。どうせなら一本を求めて稽古したいです。
迎え突かれた状態での打突が一本にならないのと同じく、当然迎え突きそのものも一本にはなりません。 真剣であればお互い戦闘不能ですから。
ならば応じ返しで打突につなげた方がいいワケで。
一本にならないにも関わらず、相手にケガをさせるリスクが大きい行為を行うのは、防具のない部位をわざと打つのと同列の悪質な行為と考えています。 たしかに、ケガのリスクは迎え突き以外にもありますが、迎え突きの危険性の高さは否定出来ないと思います。 もう一度書きますが、迎え突きを容認してしまうと、中心を制しているのだと言う言い訳のもと、突っ掛ける迎え突きを行う人はいなくならないでしょうね。
突っ掛けや突き抑えと迎え突きの区別すら出来ていない方々の方が多数派でしょうから。(あくまで体感ですよ。)
「居着き」を狙う通常の突き技と異なり、「相手が打突を発動したところに剣先を指向する迎え突きの類い」は、ケガのリスクは拭い切れません。 ケガをしないまでも危険な体験をすれば剣道から離れてしまうのは当然で、剣道普及の足かせになっていることに気づいて頂きたいです。
それから、打突部位は「限定」されたのではなく、合理的に「洗練」されたのではないでしょうか。 探検家さんからしゃがみこんで喉を突き上げる技があるとの書き込みもありましたが、足を斬る技もしかり、相手に対して頭を晒す危険が高く、剣道においては相討ちとなる可能性の高い技が淘汰されて行った結果ではないでしょうか。
「そも竹刀と刀では振り方(斬り方)が違いますから、同列で語ることは難しい。」 そんな事はないと思います。 竹刀と全く同じ握り方、振り方をする流儀もありますし、全く違う流儀もあります。 Hide先生は違うと思いますが、刀と竹刀は違うとか、古流はどうとか言う方に限って、実は刀のことをきちんと解っていない、刀の部位名称すら知らない、「斬る」とはどういうことか知らないと言う方々が多かった気がします(^-^;あ、これはあくまで個人的な感想ですよ!
最後にお聞きしますが、 俺の迎え突きはケガなんかしない、とおっしゃるかも知れませんが、「万が一!」
相手が仕事や社会生活に影響を及ぼす様なケガをさせてしまった場合、
謝罪出来ますか?
補償出来ますか?
その後も「攻めが悪い機会が悪い、合気じゃない間合いが不適切!」と言って迎え突きを使い続けますか?
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.13 ) |
- 日時: 2022/07/05 19:51:43
- 名前: 探剣家
- >私個人は、「迎え突き」、「突き押さえ」、「しごきとしての突き上げ」、「相手が打突を発動している時に故意に構えを動かさず、喉に突っ掛ける」を、それぞれ「全く別モノ!」と認識した上でこれら全て不要と考えています。
>私個人は「応じるが剣道」と考えていますので、こうした行為に意義が見いだせません。
>ちなみに、つっかけであったとしてもご自身の「攻めや技術の良し悪し」はまったく省みないということでしょうか? >「攻め甘いからつっけられるのだ」と考えずやめてしまわれるということですね?
>それはお相手によりますよ! >私が書いたお二方の先生、迎え突かれた時は私の竹刀は全くかすりもせず、私なんかとは天地ほどの技量の差がありまして、私ごときがどう攻めようが崩せず、機会も隙も全然見つからず、今だっ!と思ったら誘い出されただけ・・・でした(;∀; ) >当たり前ですが、「うーん、どうやったら攻め崩せるかなぁ」「何をしたら手元挙げてくれるんだろう」と考えますし、反省もしますし、そんな技を見せて頂いたこと、未熟さを打突で教えて頂いたことに感謝もします。
ごめんなさい、現状、矛盾を感じてしまって上手く話を続けられないです。
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.14 ) |
- 日時: 2022/07/05 22:30:17
- 名前: はせまさ
- 探検家さん
別に矛盾してないと思いますが・・ こういう経験をしてこう感じた、と言う内容を書いただけです。
迎え突きの上手な方もいらっしゃる、と認めることと、私自身が迎え突きを遣わない、またケガをさせるくらいなら迎え突きなどやめた方が良いと言う考えは矛盾しません。
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.15 ) |
- 日時: 2022/07/06 13:48:48
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照:
- To はせまささん
>当たり前ですが、「うーん、どうやったら攻め崩せるかなぁ」「何をしたら手元挙げて >くれるんだろう」と考えますし、反省もしますし、そんな技を見せて頂いたこと、未熟 >さを打突で教えて頂いたことに感謝もします。
よかった。 迎え突を真っ向から否定されていらっしゃるのかと思いました。 何度も言いますが、「迎え突」と「つっかけ」は似て非なるものですので、混同して語ら ないようになさってくださいm(_ _)m
>迎え突かれた状態での打突が一本にならないのと同じく、当然迎え突きそのものも一本 >にはなりません。 >真剣であればお互い戦闘不能ですから。 >ならば応じ返しで打突につなげた方がいいワケで。
お相手に「機会ではないよ」「中心が取れていないよ」「攻めてないよ」と教えるには、 単にお相手の打突を応ずるだけでは不十分な場合があると認識しています。 故に、自身が試合(あるいは勝負)しているとき、審査などでは迎え突は必要ありません ね
>俺の迎え突きはケガなんかしない、とおっしゃるかも知れませんが、「万が一!」 >相手が仕事や社会生活に影響を及ぼす様なケガをさせてしまった場合、 >謝罪出来ますか? >補償出来ますか? >その後も「攻めが悪い機会が悪い、合気じゃない間合いが不適切!」と言って迎え突き >を使い続けますか?
もちろん、稽古中にお相手がケガをされたら、迎え突に限らず謝罪しますし、補償が必要 ならばさせていただくことは当然です。 ただ、自身の技術が未熟でそういう事態を引き起こしてしまったとするならば、相当後悔 して迎え突の使用を控える云々ではなく剣道そのものをやめるでしょう。
しかしながら、こうした「たられば」の話を持ち出されて「そういうリスクがゼロではな いのだから、迎え突をやめるべきだ」とおっしゃりたいのであれば、同意はできかねます。
繰り返しますが「迎え突」は「つっかけ」とは違い危険ではありません。
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.16 ) |
- 日時: 2022/07/07 01:15:30
- 名前: 傍観者
- 横から失礼致します。
探検家さん、Hide先生、はせまささんの議論を興味深く拝見させて頂いておりました。
この話は最近のマスク肯定派とマスク否定派の議論と同様に、平行線をたどり、 なかなか折り合わないものですね。
> ただ、自身の技術が未熟でそういう事態を引き起こしてしまったとするならば、相当後悔 > して迎え突の使用を控える云々ではなく剣道そのものをやめるでしょう。
これは身勝手、無責任な話に思います。 迎え突の使用を控えたり、剣道をやめることなんて、怪我を負わされた方から見れば どうでもよいのです。怪我を負わせた方の自己満足でしかありません。 怪我を負わせた後に剣道をやめたところで、お相手の怪我が元に戻るわけでもありません。 だからこその、はせまささんの訴えではないでしょうか。
> しかしながら、こうした「たられば」の話を持ち出されて「そういうリスクがゼロではな > いのだから、迎え突をやめるべきだ」とおっしゃりたいのであれば、同意はできかねます。
これも無責任に聞こえます。 相手に仕事や社会生活に影響を及ぼす様なケガをさせてしまわないよう、 あらゆるリスクを想定して行動するのが責任ある者の行為です。 それは剣道の場合に限らず、どの場面でも同じです。
はせまささんは、小手を強く打ったら手がもげるかもしれないリスクのような、 まずあり得ないリスクを論じているのではなく、実際に起きているリスクについて 論じています。それを、「たられば」の話と突き放すのは失当であると思います。
Hide先生の過去ログでのご発言を見ると、
> こういう勘違いした人には、「思いっ切り迎え突を食らわしてやりたい」
> 私なども、恐れる気持ちのある生徒には、バンバン迎え突をしちゃいます(^^
> のどにぶち当たったって死ぬわけではありません。 > ちょっと苦しいだけですよ(笑)
といった具合に、結構、迎え突を楽しんでいらっしゃいますね。 相手が苦しむのを承知で迎え突を多用されています。
『「迎え突」は「つっかけ」とは違い危険ではありません』 と言い切るのは言い過ぎであると思います。
Hide先生は迎え突をうまくなされて、お相手をあまり苦しませないのかもしれません。 しかし、世の中のすべての指導者、先輩の迎え突きがうまいわけではありません。 むしろ、下手な、あるいは、危険な迎え突きの方が多く、問題となっています。
そういった下手な、あるいは、危険な迎え突きをする指導者や先輩が、 思いっ切り迎え突を食らわしてやりたい、バンバン迎え突をしてやろう、 のどにぶち当たったって死ぬわけではない、と、迎え突きを多用したら、 やはり、危険ではないでしょうか。 はせまささんの訴えはそういうところにあると思います。
私も、はせまささん側の立場ではありますが、Hide先生が迎え突きをやめようとは 思わないのと同様に、剣道界から迎え突きが無くなることはないと思います。 であるならば、是非、安全な迎え突きの方法と題した指導者講習会を全国津々浦々 繰り広げて頂き、危険な迎え突きを壊滅して頂けたら、と思います。
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.17 ) |
- 日時: 2022/07/07 10:05:44
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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>
- 参照:
- To 傍観者さん
管理人のHide.です。 ご意見ありがとうございました。
>これは身勝手、無責任な話に思います。 >迎え突の使用を控えたり、剣道をやめることなんて、怪我を負わされた方から見れば >どうでもよいのです。怪我を負わせた方の自己満足でしかありません。
これはお相手に対する責任云々とは別の話で、こちらの心情です。
>はせまささんは、小手を強く打ったら手がもげるかもしれないリスクのような、 >まずあり得ないリスクを論じているのではなく、実際に起きているリスクについて >論じています。それを、「たられば」の話と突き放すのは失当であると思います。
正しい迎え突では「小手を強く打ったら手がもげるかもしれない」と同じくらいレアケー スだと認識していますのでこのようにお話ししたまでです。 迎え突ではなく「つっかけ」は危険だと思いますよ、私も。
>Hide先生の過去ログでのご発言を見ると、
どういう流れの書き込みかが不明ですが、確かに不謹慎ですな。 謹んで謝罪いたしますm(_ _)m
>Hide先生は迎え突をうまくなされて、お相手をあまり苦しませないのかもしれません。 >しかし、世の中のすべての指導者、先輩の迎え突きがうまいわけではありません。 >むしろ、下手な、あるいは、危険な迎え突きの方が多く、問題となっています。
たぶん「迎え突」ではなく「つっかけ」のことをお話になっていらっしゃるのですよね? 何度も申しますが迎え突は危険な技術ではありません。 混同してお話にならないようお願いいたしますm(_ _)m
>是非、安全な迎え突きの方法と題した指導者講習会を全国津々浦々繰り広げて頂き、危 >険な迎え突きを壊滅して頂けたら、と思います。
かち上げと同じように、「つっかけ」が危険な行為だと認識されて、反則になるような風 潮になるといいのかもしれませんね
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.18 ) |
- 日時: 2022/07/08 17:39:59
- 名前: 傍観者
- Hide先生
お答え頂き、ありがとうございました。
「迎え突」と「つっかけ」の違いはHide先生のご説明で 理解しているつもりではありますが、それほどまでに 迎え突は危険な技術ではないと繰り返されるところもよくわからないのです。
Hide先生が不謹慎であったとお認めになられた点を繰り返して大変恐縮なのですが 実際のところ迎え突きをすれば相手が苦しむことはご認識されていらっしゃるので つっかけに比べ、危険度の差は格段に低いものとしても、危険ではないと 言い切る点がよくわかりません。
もっとも、「苦しい」、「危険」の感じ方も人それぞれですので、 Hide先生の危険のレベルと、私の危険のレベルが食い違っている可能性もあります。
もし可能であれば、「迎え突」と「つっかけ」の違いがわかる動画URLを いくつかご紹介頂けると、その動画を参考に検討してみたいと思います。
Hide先生の模範的な迎え突を収録した動画はありますか? いくつかの角度からの動画があると、なお嬉しいです。そのような動画があれば、 迎え突きをするなら、こうしなさい、と説明するのにも役立つかなと思いました。
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.19 ) |
- 日時: 2022/07/08 22:30:03
- 名前: 探剣家
- To はせまささん
いえ、少し違います。 上手な方もいらっしゃると認めるとありますが、その認めた相手の迎え突きにも意義が無いという事ですか? 意義を感じなければ上手だと認める流れにならないのではないでしょうか?
>私個人は、「迎え突き」、「突き押さえ」、「しごきとしての突き上げ」、「相手が打突を発動している時に故意に構えを動かさず、喉に突っ掛ける」を、それぞれ「全く別モノ!」と認識した上でこれら全て不要と考えています。
ここで言う全て不要とはご自身にとって不要という事ですか?他者が行う場合においても危険であるから(又は相打ち前提で剣理的にも)不要であるという主張に見えていました。
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.20 ) |
- 日時: 2022/07/08 22:31:19
- 名前: 探剣家
- To 傍観者さん
こちらはどうでしょうか? hhttps://youtu.be/yks5FgTfcXU?t=492
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.21 ) |
- 日時: 2022/07/08 22:57:04
- 名前: 探剣家
- ちなみに上記動画の8:14までの場面は以下を表現し得ると思います。
hhttps://youtu.be/_QSfNScyvkQ?t=461 胴を突いて斬る、裂くような動きは正しい剣道ルールでの基準では正しくありません。
hhttps://youtu.be/yFTG94EbevA?t=615 裏小手もありません。
ですが8:14まで攻め込まれた時に手元が上がっている、8:15で打突動作を始めていますが、そこに同時に剣先をつける一拍子で本来この動画の様な動作に入れます。しかしそれは剣道ルールでは有効ではありません。 私自身の考えでは迎え突きはそれ自体が技とは限らず、別の動作や技を差し込める隙を表現し得る物だとも考えています。
冒頭の、見かけた主張が気になったのは自分の見解に近いと思ったからですが 言ってしまえば私は部分的にはその見かけた主張以上に迎え突きに意味があると考えていて、この動画の例示はそういった部分を説明したいわけです。
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.22 ) |
- 日時: 2022/07/09 01:53:03
- 名前: 傍観者
- 探剣家さん
動画のご提供ありがとうございました。 No.20の8:14当たりの動作ですね。私が思い描いていたのと同じ動作です。
No.20の動画は、攻めを利かせ、相手を剣先で制しているかもしれませんが 相手が打突を発動したところに剣先を喉元に指向する動作に変わりなく、 結論から申し上げると、やはり危険ないし危険性をはらむものと思います。 なんであの動作から危険性を予見できないのだろうとも思いました。
No.20の動画のあの場面においては、危険性は低そうに見えます。なので、 100歩譲って、「Hide.先生の迎え突き」は危険でないとしましょう。ただ、 誰もがHide.先生のようには動作できるわけではないのです。
『「後付け」であり、打たれた後につけてお相手の勢いを停めるもの』 でなく、「攻めを利かせ、お相手を剣先で制する行為」であっても、 上手い下手はあるのです。
それをHide.先生の迎え突き以外の動作は、つっかけだ、迎え突きとは言わん、 君が言っているのはつっかけだ、混同するなと突っぱねられてしまうと、 話が進みません。
誰の、と言わずに、一般論として「迎え突き」が、となれば、やはり危険性を はらむものであって、危険でないと断言するのは言い過ぎだと思います。
ただ、これは、もはや理屈でなく、感覚の違いなのだと思います。 感覚の違いを理屈で説明するのは難しい。
過去ログでのみなさんのご意見を見ていると、迎え突きをされ続けることで 恐怖感麻痺が生じるといった表現をされています。恐怖心に打ち勝つ気持ちは 大事だろうけども、危険性に対する予見感度も鈍っているように感じます。 迎え突きをする方も、される方も、です。危険に対する慣れですね。 それが高じて事故が起きるというのが私の考え方です。
元より探剣家さんやHide.先生を説き伏せよう等とは思っておりませんでしたが 上の説明では納得されないでしょうし、その他、お二人が納得するような説明も 用意できませんので、引き下がりますね。
探剣家さん、Hide.先生、ご対応ありがとうございました。
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.23 ) |
- 日時: 2022/07/09 08:56:03
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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>
- 参照:
- To 傍観者さん
>『「後付け」であり、打たれた後につけてお相手の勢いを停めるもの』 >でなく、「攻めを利かせ、お相手を剣先で制する行為」であっても、 >上手い下手はあるのです。
これはどんな技術でも同じです。 「うまい下手」が存在し、下手(未熟)な技術は危険です。
迎え突ではなく、私はよく突き技の指導をするのですが、多くの方が勘違いしていらっし ゃるのが「中段の構えをまっすぐに進むと諸手突きになる」という考え方で、そのように 指導しておられる先生をたくさんお見掛けします。 しかしこれは危険な突き方です。
「真っ直ぐに構える(剣先をのど元につけた構えを学ばせる)」という目的には適ってお りますが、正しく(危険なく)お相手を突くという観点からはNGです。
片手であれ諸手であれ、突いた瞬間の手首は「切り手」になっている必要があるからです。 でないと剣先は下から上に喉元に入りたいへん危険です(我々はアッパー突きと呼んでい ます)。 ゆえに「上から突け」と教えるわけです。
迎え突も同じ理屈です。 迎え突いたときの手首は「切り手」になっていることが肝要です。 「後付けの突き」や「つっかけ」は下から「アッパー突き」になっていることが多い。 「後」で仕掛けているため手首を「切り手」にできない。ゆえに危険ですね。 「切り手かそうでないか」も「危険か否か」の判断基準化と思われます。
参考までに、この動画はお弟子さんの高校1年生の女子に突きを特訓したときのものです が、100本近く突かれても危険な突きやケガをさせてしまう可能性のある突きは一つもあ りません(すべて切り手で突いている)。
hhttps://www.youtube.com/watch?v=HdyEKRjcWJ0
事実この子は、公式戦で何本も突きを有効打突にしています。 正しい技術は一朝一夕には作れません。 突きも同様。見様見真似でちょこっと稽古した程度では「お相手にけがをさせかねない危 険な技術」になっている可能性は決して低くはないのです。
私が何度もお話ししていることは、「迎え突」と「後付けの突き」「つっかけ」は似て非 なるものだということです。 それらをひっくるめて「迎え突」として目の敵にすることは間違っていると断言します。
傍観者さんはもうおいでになられないとのことですが、ご理解いただけますよう念じてお りますm(_ _)m
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.24 ) |
- 日時: 2022/07/09 10:52:35
- 名前: 探剣家
- To 傍観者さん
私は迎え突きなどは危険性自体はあると思っています。ある程度予見は出来ているつもりです。 その上で迎え突きはルール上認められるのが望ましいと考えています。
柔道などは受け身が出来なければすぐに生命の危険があり、投げる側が正しい投げ方をせずにいわゆる投げっぱなし、放り投げをしてもやはり生命の危険があります。逆技などもそうです。 学校教育の場などで死者が出た事例もあるそうですね。というか私自身も授業で怪我をさせられたことがあります。
まず受け身や正しい投げ方、その他特に安全性に関わるルール上の約束を学習してからプロの指導員が慎重に実技を進めるべきだと思います。(正直、学校教育では実技はやめておくべきとさえ思う)
その結果ですが、つまりはある程度までの危険性は正しい指導と練習によって克服されていくわけです。 柔道という競技自体は現に成立しており・・・ それは武道や格闘技のテーマの中の一つだとも思っており、一部危険性の克服という若干の護身要素が前提であり目標の一部にもなっています。
また、迎え突きに対して相手の竹刀をへし折る方も居るわけです。道具を大事にしていない、安全な迎え突きに突かれる側として協力的と言えないですが、護身という観点で見ればある意味克服していると言えるかと思います。(折れた竹刀が刺さらないかも心配)
迎え突きは柔道の逆技などと違い、正しい指導と正しい練習によって本来は克服できる範囲の危険性であり、またそれを克服することは剣の理法の中でも有意義であると考えています。
ただし、全ての人が上手にできるわけではないというのは確かにその通りかもしれません。 全ての人が良い指導に出会えるとも限りません。
私は剣の文化として迎え突きには必要性があると思っているので、剣道連盟の活動として指導法や資料の追加改善や防具の進化などで安全性を向上させるのがより良いと思います。
後頭部も守る構造があれば嬉しいですし、首を守る防具は開発されているようです hhttps://youtu.be/73yQs8DbLlk?t=62
これらの改良なども進むと良いですね。技を消す以外の安全性向上策も選択肢かと思います。
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.25 ) |
- 日時: 2022/08/05 23:31:15
- 名前: しんちゃん
- 40代教士七段です。段は関係なしによく迎え突きをする先生がいます。私からしたらただ前に出れなかったのかなとか、ただ格好つけているのかなと思うことがあります。その先生は八段の先生に対しても迎え突きをしています。八段の先生に迎え突きをしてはいけないって決まりはないですが、やはり失礼にあたると思います。その先生は60代前半の七段先生です。
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.26 ) |
- 日時: 2022/08/19 22:56:37
- 名前: 実戦型
- まず、試合で勝ちたいのか、昇段審査に受かりたいのか、で話が変わってきますね。
今の現代剣道の試合(全国規模の大会)において、相手の打突時に足を止めて迎え突をして防ぐというのはほとんど見られません。 なぜなら、迎え突をした竹刀がズレてしまえば、相手の面が極めて高い確率で有効打突になりますし、相手の諸手や片手突き対して、無防備になるからです。 また足を使って捌けば、後打ちも狙えますが、迎え突はその性質上、後打ちが狙えず、勝負において非常にデメリットが多い形になります。
昇段審査では有効打突だけを求めるのでなく、打突に至るまでの攻めが大切なので、相手の不用意な打突を制する、中心を外さないという意味を考えれば、迎え突は悪くはない。(多用は当然ダメ) 高段者の先生や昇段審査を見据えている、勝ちにこだわった剣道を求めていない方なら、迎え突はまあするでしょうね。
ちなみに自分は稽古の時に迎え突をしてしまうと、試合でもそれが出てしまうことを危惧してますので、一切やっていません。
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.27 ) |
- 日時: 2023/10/17 21:10:37
- 名前: 探剣家
- 補足、迎え突きは相打ち前提ではないと考えます。
hhttps://youtu.be/yBUiSUMvXbo?si=rSS4RH-e0XePbF1M この動画の様な出鼻突きなど、有効打突を目指し実際に打ち切ってしまうと危険な技を、実際には打たずに迎え突きという手段で表現する、という事ではないでしょうか? ですから、迎え突きは安全上の配慮をした結果としての相打ちであって、前提としての相打ちとは異なると考えています。
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.28 ) |
- 日時: 2023/10/17 21:41:15
- 名前: 探剣家
- 迎え突きは一般的にマナー違反で竹刀を折られる行為とされているのでしょうか
hhttps://youtu.be/IX5-sZwSXZE?si=a9WaeWWNhRweZ60b
危険性は出鼻突きほどではないにしてもある事は確かですし、多用して読まれるような使い方も駄目ですが(表現が読まれるならば、実打も読まれるような使い方になっているかもしれない)
迎え突きに使う側受ける側、どの様な注意点や効能があるかなど、詳細を整理、周知されることが無ければ、剣道観、技術観の違いで剣道家同士のトラブル等の原因になるばかりだと思います。
また、形稽古について調べる中で、中段に構えた相手に対し、同じく中段から直接面を攻撃する形はあまり見ません。似た形もNo21の様に、別の技などで不用意に攻撃した側が刺されるなどが大半です。 hhttps://youtu.be/GW1wLRW7S9Q?si=cKp2nl2_QycC9rSx&t=108
だからこそ、相手の四戒を引き出し機を捉え、中段で同じ中段を突破し、一方的に面を打つ打突は剣道の基礎にして奥義、神技とさえいえると思っています。
剣道と言う物は本当に凄い事を修練しているのだと思います。
その世界から迎え突きが理解されず単なる危険行為として排除された場合、失われる物があると感じます。
勿論、例えば初心者に気持ちよく打突させる段階で迎え突きなど不要でしょうし、応じるが剣道、それもまったくその通りです。私も多用すべきとは最初から思っていません。
迎え突きとはどのようなもので、どの様な価値、どの様な注意点がある物なのか、これを整理、そして周知していく活動も主に連盟様にお願いしたいとも思ってしまいます。剣道観についてリーダーシップを期待したいです。
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.29 ) |
- 日時: 2023/10/17 21:49:20
- 名前: 探検家
- 他、参考動画です。これも置いておきます。
hhttps://youtu.be/Q47awJV7zV8?si=lpwmTDf3BZfAsvSL
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Re: 剣道における抑え突き(迎え突き?)の価値 ( No.30 ) |
- 日時: 2023/10/17 23:33:52
- 名前: 探剣家
- まとめれば、迎え突きとは、剣道の中で表さない又は表せないものを、間接的に表現するための手段であり
それは応じ方の中に選択肢の一つとして残されるべきものである、と主張したいという事です。
当然、安全性や使う場面について慎重になるべきとも思います。
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