蹲踞と太刀、小太刀の持ち方について
|
- 日時: 2018/08/05 23:51:29
- 名前: 三七式ヨシ
- 三七式ヨシと申します。
以前、別々のトピに書き込みをしたことについて考察し、こういう解釈もできるというのを思いつきました。
1.竹刀で蹲踞をする場合と、剣道形での剣先の合わせ方の違い。
2.剣道形の小太刀と太刀を持つ場合の鍔の位置。
1.については、竹刀は抜き合わせて、剣先を合わせてから腰を下げるのと、剣道形では腰を下ろしながら抜き合わせ、 腰が降り切った状態の時に横手交差となるということでした。
これは、編纂する時期及びメンバーの違いがあるので異なったというのが大きな理由として上げられると思います。
剣道形の方が剣道指導要領の作成時期より早く(大日本帝国剣道形:大正元年、幼少年指導要領:昭和52年)各流派の 範士の合意の上でそれぞれの流派の礼法の中から作られたと考えられます。
剣道指導要領は、遅れること70年、編集委員の先生方がご相談の上、刊行されたもの。
メンバーが違うので、結果が異なるのはあり得ると思います。
もう一つ、ふと思ったのですが、竹刀での稽古の際、切り返し・基本打ち・打ち込み・掛かり稽古などなど、お相手を 替わりながらする場合、蹲踞を省いてお相手を変えながら行う事が多いのではないでしょうか。
短い時間でお相手を変えながら、たくさんの量をこなす場合に、相互理解の上で蹲踞を省くことが有ります。
場合によっては立礼も省いてしまいます。
この場合は、剣先を合わせた状態から、各稽古(切り返しetc)を行います。
このため、蹲踞の場合にもいったん剣先を合わせた状態を作ってから腰を下ろし始めることにしたのではないでしょうか。
2.剣道形の仕太刀が移動の際に太刀の方が小太刀より前(外側)になると、昇段審査の際注意があったということでした。
私は始め、小太刀が内側(体に近い)で親指と人差し指で持ち、太刀を中指、薬指、小指で持つため、それぞれの鯉口が指 に近い方が安定すると思い、小太刀が前(外側)太刀が後ろ(内側)なのではと疑問に思いました。
先年、刃引きで形を打たせていただいた時には、羽織、袴の着付けを手伝っていただいたので気が付かなかったのですが、 稽古着、袴で刃引きで形を打たせていただくことになり、帯を自分で絞めるため検索していくうちに下記の動画を見つけま した。
「剣術用の着崩れし難い着付けのポイント」
hhttps://www.youtube.com/watch?v=WoLLBMeyj7Y
終盤で、刀の差し方の実演がありますが、基本的には小太刀が内側、太刀が外側に差されます。
そこで、太刀を抜くときに太刀の鍔が外側でないと、小太刀の鍔が引っかかるのではないかということに気が付きました。
従って、両刀を持つ際も太刀の鍔が外側になるように持つのが正解ではないかと考えを改めました。
以上、2つは私の思い付きで、文献(特に全剣連が監修とかされたもの)のは見つけれていませんので、正解かどうかは自身 はありませんが、何となく合理的に説明できそうなので、眉に唾して下さい。
|
|