Re: 「銃剣道」の中学校の武道選択科目化について ( No.1 ) |
- 日時: 2017/04/02 21:39:19
- 名前: 天ちゃん
- 天下り軍団は何を考えてるのかわからん。銃剣道って指導できる教員って全国に何人いるんだろう。どうせ天下りするなら、現場の中学校で働いてブラック企業の現実を文科省に報告したらいいのに。
|
Re: 「銃剣道」の中学校の武道選択科目化について ( No.2 ) |
- 日時: 2017/04/03 07:03:56
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照: http://ichinikai.com
- 管理人のHide.です。
う〜ん、戦後の銃剣道の変遷や現状を全くと言っていいほど理解しておりませんので、何 ともコメントのしようがありませんm(_ _)m
一点、指導できる教員っているのかなぁ、とは思います。
|
Re: 「銃剣道」の中学校の武道選択科目化について ( No.3 ) |
- 日時: 2017/04/03 22:43:02
- 名前: 十八徳
- Hide. さん
以前は、無用の混乱を招きまして失礼しました。
指導者に関しては、「地域の実態に応じて…履修させることができる」なので、変化はあまりないとおもいます。もしかしたら 将来において、自衛隊員から体育教員という流れができる可能性はあるかもしれませんが、当面の問題になるとは考えられません。
私も銃剣道について知識があるわけではないので、不正確かもしれませんが、剣道と比較して気になった点がいくつかあります。
剣道(柔道)界は、明治維新によって壊滅的ダメージを受けてのち、学校教育の正課採用に向けて力を注いだ時期があります。 この時に、なんとか社会的認知を確立したことで今日に繋がるわけですが、その過程で、先進的とされた近代スポーツと差別化を 図りつつ、軍事だけではなく学校教育に有用であることを説明するために研究を重ねて試行錯誤がされてきました。
一方で、銃剣道は、おそらく一貫して軍事教練のひとつだったのではないでしょうか。当時の試合規則などをみても、 銃剣道は突出しています。旧軍が主体ならば、学校教育のために工夫があったとは考えにくいです。剣道も軍隊剣道と 学校剣道では目的が異なっていました。
「日本古来の槍術の心技に源流を置き」となっていますが、戦前の銃槍は軍事的実用性に重きがあり、槍術や弓術は、実戦とは 切り離して保存していくという位置付けなので、大きな隔たりがあります。また、現存する宝蔵院流は戦後に復元されたもののはず ですが、銃剣道と槍術との関連性はややわかりにくく感じます。
戦後に再出発をしたと主張するには、説明不足の感が否めません。もっとも、剣道でも、戦前から改めた部分と、承継した部分の 境目は曖昧としていて、暗黙の了解が多い気がします。過去ログにはタブーに触れている話もあり、保守的な剣道の世界にとって 画期的な掲示板だとおもいますが、それでも一線を踏み越えるようなことは皆さん避けているのではないでしょうか。
戦争に当事者意識を持つ世代が少なくなり、予備知識を持たない世代が増えるなか、公に語られなかったことが、忘れられたり 別の文脈で解釈されることはそれなりにあるのではないでしょうか。私は表裏合わせて「伝統と文化」だと考えていますので、 そろそろ歴史を客観的に改めて学ぶ時期ではないだろうかとおもいます。残念ながら、今の教本は、著者の考え方や剣道の歴史に ついて、だんだんと簡略化する傾向があるように感じます。
質問させてください。 Hide.さんが師事された、渡辺敏雄氏は戦前の剣道について昔語りをされるようなことはあったのでしょうか。 また、今とは異なるような剣道観でお気づきになった点などはありますでしょうか。 宜しくお願いします。
|
Re: 「銃剣道」の中学校の武道選択科目化について ( No.4 ) |
- 日時: 2017/04/03 23:48:01
- 名前: よく考えて。
銃剣道と銃剣格闘は違います。剣道と剣術を分ける以上に違います。 戦争における銃剣格闘は、もちろん発射機能を備えた槍として、頑丈な銃床備えた槍として使います。離れれば銃を撃ち、密接していれば足や頭部、銃床だって使います。 昔、西洋では長身のマスケット銃に剣を付けた事によって槍隊が削減〜消滅しました。槍として機能したからです。 現代の銃剣道と実戦の銃剣格闘は全く違います。突く槍に近くとても実戦には程遠いものとして存在します。 それは現代剣道が真剣に向かないのと大差無いです。 剣道が人殺しの術ならば、銃剣道も人殺しの術ですが、如何でしょうか。 そして昭和30年代から国体に、また、わずか一校ですが授業にも採用されています。
第二次大戦からのバイアスの掛かった人には受け入れ辛いかも知れませんが、 命の遣り取りが「道」に昇華したのは剣道と同じで、命を大切にした日本人の表れが銃剣道として確立したのではないでしょうか。
|
Re: 「銃剣道」の中学校の武道選択科目化について ( No.5 ) |
- 日時: 2017/04/04 07:00:47
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照: http://ichinikai.com
- To 十八徳さん
>Hide.さんが師事された、渡辺敏雄氏は戦前の剣道について昔語りをされるようなこと >はあったのでしょうか。
残念ながら、そういうお話を伺ったことはありません。
>また、今とは異なるような剣道観でお気づきになった点などはありますでしょうか。
先生の剣道の思想は「活人剣」でした。 「剣道を通じて人を育てる」をお考えになっておられ、常にその視点でお稽古に臨まれて いたと見ております。
しかし、GHQの命により戦前の大日本武徳会を閉じ、戦後の全剣連創設に奔走された先生 ですから、きっとその部分でのお考えもあったかもしれませんね。 私が先生に教えをいただいていたのは20代の頃ですから、先生のそうしたお話よりも自分 がいかに強くなるかばかりに興味がいっておりました。 今にして思うと残念なことをいたしましたm(_ _)m
|
Re: 「銃剣道」の中学校の武道選択科目化について ( No.6 ) |
- 日時: 2017/04/04 10:39:33
- 名前: 趣味剣
- 自衛隊から教員は厳しいのでは?
免許が、、、
|
Re: 「銃剣道」の中学校の武道選択科目化について ( No.7 ) |
- 日時: 2017/04/04 22:19:57
- 名前: 十八徳
よく考えて。さん
他のスレッドに書かれている内容も読みましたが、まず、経験を積んだ先生から学び、そのあとで、歴史や古典を学び、 一次資料にあたりましょう。ゼロから説明するつもりはありません。私は意見や経験を教えていただく代わりに、せめてもと 知識を整理して出したいと考えています。本来は、人の意見や情報は対価を払わずにもらえるものではないんですよ。
銃剣道関係者の方が似たような意見を表明されていたので今回のみ回答しておきます。応答は不要です。
現代戦に「銃剣格闘」がどれほど有効か疑問がありますが、戦前においては「銃剣道」の技がそれほど重要視されていたとは おもいません。近代戦では射撃が重要でした。むしろ「銃剣道」や「軍隊剣道」で大事だったことは、敢闘精神で、胆力を 養い白兵戦で怖気づかないことでした。技よりも心を鍛えていたのです。
大和魂というと誤解を招きそうですが、キリスト教圏の軍隊とは異なるアプローチとして、それなりに合理性はあっただろうと 考えます。たとえば、戦争の帰還兵の PTSD が問題となりますが、人を殺すにあたって心理的な研究があります。 日本にも、独自の方法論があったわけです。
>それは現代剣道が真剣に向かないのと大差無いです。 >剣道が人殺しの術ならば、銃剣道も人殺しの術ですが、如何でしょうか。 >そして昭和30年代から国体に、また、わずか一校ですが授業にも採用されています。
戊辰戦争に参加した「人殺し」が、剣道を築き上げたのですから、真剣に向いていると考えるのが自然ではありませんか。 「現代」剣道との違いを根拠を挙げて説明できますか?
(No.3)の繰り返しですが、「銃剣道」と異なり、剣道では「学校剣道」などの他の流れもあったわけです。 「警視庁(警察)」「武専」の流れが、「学校剣道」にそのまま入っていますか? あえて同じ枠として考えるなら「軍隊剣道(自衛隊)」の流れでしょう。 固有の背景を無視してまとめてしまったら世間話の域を脱しません。
省略しましたが、指導要領には、なぎなたと弓道が明記されているものもあります。 これは例示なので、武道とされる九種目は現在でも授業として実施ができる環境になっています。
細かい説明はしませんので、疑問があるところは、試しに時間と労力を使って自力で調べてください。
|
Re: 「銃剣道」の中学校の武道選択科目化について ( No.8 ) |
- 日時: 2017/04/04 22:32:45
- 名前: 十八徳
- Hide. さん
その辺の事情を公に詳しく語られた先生はあまりいらっしゃらないように感じます。 渡辺敏雄氏は学校剣道にも尽力された方ですし、相当研究されたことでしょうし、本当に残念です。
>先生の剣道の思想は「活人剣」でした。 >「剣道を通じて人を育てる」をお考えになっておられ、常にその視点でお稽古に臨まれて >いたと見ております。
時代性なのか、剣道家だからなのかわかりませんが、人を育てて社会に貢献するという共通の認識があったように感じます。 学校剣道の目的と、Hide.さんの言葉が重なったことにちょっと驚きを覚えました。 口に出されずとも、身をもって範を示されたということなのでしょうか。
ご参考までに。昭和6年のものです。
「剣道の技術の修錬を通じて身体精神を鍛錬し、特に質実なる国民精神を涵養し、剣道固有の伝統的武士道精神を啓培し、 以て健全にして有為なる日本人を養成せんとする」
ありがとうございました。
|
Re: 「銃剣道」の中学校の武道選択科目化について ( No.9 ) |
- 日時: 2017/04/05 05:50:02
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照: http://ichinikai.com
- To 十八徳さん
>渡辺敏雄氏は学校剣道にも尽力された方ですし、相当研究されたことでしょうし、本当 >に残念です。
そうですね。 もうそういうことを語れる先生もほとんどが他界されておりますので、書物にあたる以外 に方法はありません。
>口に出されずとも、身をもって範を示されたということなのでしょうか。
渡邉敏雄は、なにしろ面倒見のいい人間でした。
>ご参考までに。昭和6年のものです。
戦前の剣道も「人を育てる」ことを目的にしていたのですね。 戦争に利用された…というか、戦争によって曲解されてしまったのでしょう。
銃剣道も剣道の発祥と同じく「人を殺傷する技術」として生まれましたが、戦後は剣道と 同じような変遷をたどってきたのかもしれません。 取り組んでいたのが自衛隊ということで一線を画して見てしまいがちですが、今回の授業 に武道に取り入れられたのも、そんな経緯があるのかもしれません。
実際に銃剣道を学んでおられる方に、そういった部分を伺ってみたいものですm(_ _)m
|
Re: 「銃剣道」の中学校の武道選択科目化について ( No.10 ) |
- 日時: 2017/04/05 08:36:52
- 名前: よっすぃ
<
>
- 元自衛官です。
経験談としていえば、自衛隊では、少なくとも武道とは言い難い状態です。 礼儀はきちんとしておらず(まともに礼をしていない)、防具の扱いとか最低です。 ちゃんとしてほしいと言っても、私は当時下っ端でしたので、何を言っても聞く耳を持ってもらえず、逆にキレられていました。 最近では大卒者が増えているので、教員免許持っている隊員はいるかと思いますが、はたしてそれでいいのかどうか。。。
剣道をやっている人間から見ると、本当にあきれて、開いた口が塞がらない状態でした。 今は現役ではないので、実情はわかりませんが、武道としてやっている人が増えているとは思いません。
|
Re: 「銃剣道」の中学校の武道選択科目化について ( No.11 ) |
- 日時: 2017/04/05 23:35:11
- 名前: 十八徳
- よっすぃ さん
経験者のご意見、ありがとうございます。「軍隊剣道(自衛隊)」という表現は適切ではなかったかもしれません。 私が書いた内容に疑問がありましたら、どんなに些細なことでも結構ですのでご指摘ください。
教員免許などに関しては、戦後に有志が集まることからスタートした全剣連に比べれば、すでに強固な組織がありますので、 行政がやる気になれば、自衛隊内で取得もできるようになるでしょうし、手続きでつまずくことはないとおもいます。
剣道と銃剣道をともに学ばれたのでしょうか。銃剣道と銃剣格闘はどれくらい共通するものなのでしょうか。 武道の稽古となると運動だけではなく、理論、心法論が重要になりますが、槍術由来の心法論は使われるのでしょうか。 (たとえば、三つの先、打突の好機のような) 私が知らないだけだとおもいますが、いろいろと想像と食い違うところがあってよくわかりません。
>経験談としていえば、自衛隊では、少なくとも武道とは言い難い状態です。
門外漢ですので、なんともいえないところですが、なかなか大変なようですね。礼儀作法と防具の取り扱いとかは、 ちょっと受け入れられないですが、もっとも、国防の任に当られているわけですので、綺麗事では済まないという 事情も察します。難しいところですね。お疲れさまでした。
ところで、自衛隊の剣道そのものはやはり違っていたでしょうか?
質問ばかりですが、どんなことでも結構です、宜しくお願いします。
|
Re: 「銃剣道」の中学校の武道選択科目化について ( No.12 ) |
- 日時: 2017/04/06 07:01:09
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照: http://ichinikai.com
- To よっすぃさん
管理人のHide.です。
銃剣道のご経験からの書き込みありがとうございます。
一点気になるのは、よっすぃさんの書き込まれた内容は、どの自衛隊でも同じなのでしょ うか? たとえば、全国大会で優勝や上位などに進出する選手なども、礼儀作法ができておらず防 具等を大事にしない「武道とは言えない」状態なのでしょうか、ということです。
剣道でも、残念ながら礼法・所作がいい加減で、道具を大事にしない人たちが少なからず おります。そういう方を見ると「何を学んでいるのだろう」と悲しくなるわけですが、そ れがすべてではありませんので。
|
Re: 「銃剣道」の中学校の武道選択科目化について ( No.13 ) |
- 日時: 2017/04/06 09:12:36
- 名前: よっすぃ
<
>
- 十八徳 さん
銃剣道と銃剣格闘についてですが、私自身、銃剣格闘をやっていたのではないので、その違いについてはよくわかりません。すいません。。。 また、自衛隊時代には剣道はやっていません。部隊にもよるのですが、私は剣道をやっていない部隊に配属されたため、残念ながら剣道をやる機会も見る機会もありませんでした。
Hide さん 私は様々な部隊で経験したわけではないので、どの自衛隊でも同じとは言い切れません。 当時は全国大会しかなく、他の部隊については、その場で少し目にした程度です。少なくとも私のいた部隊では礼儀作法について気にしている人はいませんでしたし、それを教えられる人もいませんでした。 ただ、自衛隊の中でも武道として銃剣道をやっている人は多少なりともいるとは思います。例えば、剣道や柔道など他の武道を経験されている方であれば道具を大切にしたり、礼儀作法もしっかりとやられるかとは思います。
|
Re: 「銃剣道」の中学校の武道選択科目化について ( No.14 ) |
- 日時: 2017/04/06 23:04:28
- 名前: 十八徳
- よっすぃ さん
稽古というよりも訓練の意味合いが強いのかもしれませんね。自己完結の組織なので独自の路線を進むというのは なかなか変えられないのかもしれません。なんというのか、礼儀作法はやはり不可欠な条件ですね、とだけ。
強引ですけど、組織の性格とは別に、銃剣道そのものは戦後に大きく変化したのだとおもいます。 関係者の方の意見を拝見すると、だんだんと競技色を強めてきているようですし、今の剣道とは逆の方向性が 求められているということなのでしょう。
気になったのは、都合よいところだけ切り貼りして他の武道と同じだよ、と本気で信じている人もいるらしいことでした。 その論でいくと、スポーツと武道の両立を目指した嘉納氏の講道館と、武道にこだわった剣道もごちゃ混ぜになって、 今度はスポーツとの関係を説明できるんだろうか、とかよくわかりませんでした。
もっとも、戦後まもなくは、剣道もスポーツと同じで安全だよと宣伝をしてきましたし、今でもわずかでも誤解されかねない 表現は使いませんからね。高野佐三郎氏の『剣道』や内藤高治氏の「礼」の説明について、全剣連的にはどう評価するのか 知りたい気もします。
私の子供の頃の先生が今もご存命でしたら、確実に銃剣道を併修する機会を設けましたので、京都大会のように本来の姿に則った 生徒用の異種試合の武道祭ができたらいいですね。銃剣道やなぎなた、剣道の揃う大会があったら、もしかしたら武道人口が また増えるかもしれません。チャンバラ好きな子は多いですからね。囲ってしまえば、逃がさないようするだけです(笑
銃剣道についてももっと知るように意識したいとおもいます。
ありがとうございました。
|
Re: 「銃剣道」の中学校の武道選択科目化について ( No.15 ) |
- 日時: 2017/04/07 07:01:27
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照: http://ichinikai.com
- To よっすぃさん
ご回答ありがとうございます。
今度知り合いの自衛官および自衛隊出身者に現状をリサーチしてみたいと思いますm(_ _)m
|