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待ち剣と我慢
日時: 2015/05/25 00:27:05
名前: だみ声  < >

待ち剣と我慢
地稽古において、相手の出方をよく見てやろうと、すぐに打ち込まず剣先でしっかりやり取りしているつもりでも、
「それは待ち剣だ」と言われ、しからばしっかり掛かって行こうと打ち込みにかかると、「我慢が足りない」と言われ
る時があります。
いずれもこちらからの鋭い「攻め」がないからかと思うのですが、このあたりが剣道の難しさであり面白さなのだと
思います。 しかし克服の方法「強い攻め」の構築が出来てない…

上位の先生と稽古する時って、基本的に掛かる気持ちでガンガン打ち込む稽古が奨励されていると思うのですが、「い
つでも来いっ!」という誘いを感じた時、「その手に乗るかっ!」と我慢して機会を伺っていると、攻め崩せないまま
機会が作れず、逆に先生の方から打ってこられ、しかも応じて動いたつもりでも出遅れになり、結果は「待ち剣」。

「その手に乗るかっ!」と思いつつも、攻めに耐えきれず打ちに出ると簡単に打たれ、ご指導は「我慢して機会を作
れっ!」です。 機会を作るには攻めが必要だと思うのですが、不十分でいつも後手になる。
更に「ここで打てっ!」と隙を作ってくれているのに、ひと拍子遅れてしか動けないこともありますが、これも「待
ち剣」の内だと思います。

我慢出来ずに打ち込んで行く稽古ばかりをやっていると、掛かり稽古のようになり、体力消耗はピークとなり、足も
もつれて息もあがります。 所詮僕のレベルが「そんなものだ」という事なのでしょうが、少しでも我慢する稽古っ
てどうやればいいのでしょう?

hide さんのおっしゃる
元立ちになったときは、「お相手より『少し強く』じゃ」がそういう時なのでしょうか?
と言う事なら、やって見るしかないのですが、「お相手より少し強く」やるためには、さらにむつかしい課題を付加す
ることになりそうで、結果「出来ない」のではないかと言う気もします。

「お相手より少し強い」状態を保てる相手との稽古の中で、打てるけれど打たない、誘いをかけて乗ってきた相手を
捌く、応じる、さらに攻め込んで相手がひるめば打ちに出る、等をやって見るという事なのでしょうか?
と言うより、こういう感じの事は今までもやっていると思います。 ただ、いま改めて書いてみて、しっかり意識し
てやっていたかどうかが問題かもしれません。

いずれにしてもこんな稽古を意識して、しばらくやってみようと思っております。 上位の先生に稽古を頂くときも
「待ち剣と我慢」をテーマにしばらく頑張ってみようと思います。

今頃こんな初歩的なことを・・・ のご意見もあろうかと思いますが、お読みいただく皆様からのご意見ご指導がい
ただけたら大変嬉しく思います。 よろしくお願いします。
メンテ

Page: 1 |

Re: 待ち剣と我慢 ( No.1 )
日時: 2015/05/25 07:44:31
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照:

管理人のHide.です。

「攻め即打ち」になってはいませんか?
たぶんだみ声さんも、教え子がそんな風に攻めてきたら「我慢が足りない」とか「攻めが
足りない」とおっしゃるのではありませんか?

1.「攻める」→「ためる」→「崩れを察知する」→「打突する」
2.「攻める」→「ためる」→「崩れない、崩せない」→「攻め直す」

3.「色を見せる」→「崩れを見る」→「打突する」
4.「色を見せる」→「打ってくる」→「応じる(出鼻を捉えるなど)」

5.「攻めさせる」→「攻め返す」→「崩れを察知する」→「打突する」
6.「攻めさせる」→「攻め返す」→「崩れを察知する」→「さらに乗じて攻める」
7.「攻めさせる」→「緩める」→「打ってくる」→「さばく」
8.「攻めさせる」→「緩める」→「打ってくる」→「応じる(出鼻を捉えるなど)」
9.「攻めさせる」→「ならぬと間を切る」
          (→「お相手の変化に応じて攻め返す」or「攻め直す」)

攻め合いをパターンに応じて分析するとこれらが考えられます。
これらを「お相手に応じて」柔軟に組み合わせて攻めることで「ちょっと強く」が可能に
なるわけです

ちなみに「攻め即打ち」は、
「攻める」→「一気呵成に打つ」
ですね。これはこれでありですが、こればかりでは「我慢が足りない」となりましょう。

若い内ならいいでしょうが、大人の剣道はそれではいけませんね。
上位にかかる場合はとくに、上記1と2を意識し、攻められた場合は、5、7、9で対処。3や
4、8は失礼にあたる可能性があるので、あまり使わないほうがいいでしょうd(^-^)!
メンテ
Re: 待ち剣と我慢 ( No.2 )
日時: 2015/05/28 02:42:17
名前: だみ声  < >

hideさん
ご指導ありがとうございます。
>たぶんだみ声さんも、教え子がそんな風に攻めてきたら「我慢が足りない」とか「攻めが足りない」とおっしゃる
のではありませんか?
結構頻繁に言っている事に気づきました。 小学生には「まだっ、まだっ!!」と言う感じですが、しっかり
間合いを取る段階で、使っている事に気づきました。

1〜9はどれをやったとかいう記憶はありませんが、月、火、水とそれぞれの稽古でやってみたつもりです。
顕著に現れたのは、高校生の速度のある打ち込みに対して、捌きが不十分なこと、捌くべき時に打って出てしまって、
速度に負けた印象が強いことなどでしょうか?

まだ緒についたばかりなので、しばらく続けてみますが、「攻防の妙味」を味わいながら頑張ってみます。
そんなこと言う前に、もっと基本的な動きは大丈夫なの? と言われそうな現状もあると思います。 紆余曲折は、
今に始まったことではないので、多少回り道でも「それが修行だ!!」で頑張ってみます。
いずれどこかでお手合わせいただければ、また新たなアドバイスもいただけると思います。 今後とも宜しくお願い
します。
メンテ
Re: 待ち剣と我慢 ( No.3 )
日時: 2015/05/28 07:17:52
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照:

少しでも拙サイトがお役に立ちますればうれしく存じます。

「打ちたい、打ちたい」になっているときは、攻めが足りずお相手にその打ち気がモロバ
レになってしまっているもの。そんな時に「まだまだ」と声をかけているはず。
やはり「タメ」がポイントだと思います。

互いに精進いたしましょうp(^-^)q
メンテ
Re: 待ち剣と我慢 ( No.4 )
日時: 2015/05/28 10:14:46
名前: みのる 

だみ声さん

「待ち剣」とか「ため」や「我慢が足りない」とか言われるいわゆる内面的な問題ですが、
意外と姿勢に負うところが多い気がしています。

特にあごを引き首と剣道着の襟をピタリとつける姿勢を崩さないようにすると
姿勢が良くなり稽古をしていると相手がよく見えてゆとりができるようです。

結果打つべき機会も変わってきます
メンテ
Re: 待ち剣と我慢 ( No.5 )
日時: 2015/05/28 14:15:33
名前: だみ声  < >

みのるさん お久しぶりです。
あごを引いて構えると見るものが違ってくる…
姿勢に負うところが大きいとのことと受け取りました。

まもなく(午後4時過ぎ)高校生との稽古に参加する予定なのです。
早速試してみます。 ありがとうございました!!
メンテ
Re: 待ち剣と我慢 ( No.6 )
日時: 2015/05/29 02:31:59
名前: だみ声  < >

みのるさん
インターハイ前の地元高校の部活稽古に参加してきました。 明日が体育祭になっており、その準備を終えての部活
でした。 総勢12名の男女混合の稽古です。 新入部員に初心者がいないため、結構ハードな稽古でした。
来月14日には昇段審査もあるため、最後に形稽古もやってきました。

顧問は20代の若い方で、生徒と一緒に稽古に加わり、2月に初段を取られた努力家です。 外部指導の方が週に3
回お見えという部活です。 僕はあくまで出稽古に時々伺うオジン剣士です。 ただ僕が指導する中学校剣道部から、
この高校へ進学した子が3名いて結構頑張っています。 外部指導の先生とも懇意にしております。

今日は外部指導者はおらず、僕からの指導的なことはあまり言わず、切り返しの基本としての大声、大きな動作、し
っかり打突部位を狙った打ち方について、少しアドバイスするにとどめました。

そして地稽古になりましたが、胸を張ってあごを引いて構え、打って出ることは極力控え、「我慢」に徹してみました。
責めるつもりでグイっ・グイっと前に出てみましたが、剣先から火の玉を飛び出させるには至ってないです。
確かに生徒からの打ち込みはたくさんありましたが、打たれない動作はできるものの、捌いているだけで相手に脅威
を与えているとは思えませんでした。 結果は「待ち剣」の様相だと思います。
この点をどのように「攻め」に転じて打突の機会を作るのかというのが「課題」だろうなと思いました。
一朝一夕でない取り組みだと思いますが、姿勢を意識し、我慢を意識し、待ちではなく、攻めの効いた取り組みを心
がけようと思う次第です。

ご指導いただき誠にありがとうございます。
メンテ
Re: 待ち剣と我慢 ( No.7 )
日時: 2015/05/29 05:23:57
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照:

To だみ声さん

お相手が高校生や中学生ですと、こちらの攻めを「理解していない」場合が少なからずあ
ります。でも、打突力だけはありますのでどんどん打ってきてしまう。結果、「さばくだ
け」のように見えてしまう稽古になってしまうことも無きにしも非ずです(>_<)

ポイントはやはり、不用意な打突に対して、それをきちんと咎めること。
前さばきし、技を効果的に発することが出来ないように封じられれば「待ち剣」とは言わ
ないと思います。
頑張ってくださいねp(^-^)q
メンテ
Re: 待ち剣と我慢 ( No.8 )
日時: 2015/05/29 07:16:30
名前: みのる 

だみ声さん

首と剣道着の襟をピタリとつけることが大事です。

岩立範士の教えです
メンテ
Re: 待ち剣と我慢 ( No.9 )
日時: 2015/05/30 07:33:16
名前: 三七式ヨシ  < >

三七式ヨシです。

構えの姿勢について、雑誌などを読んだりしたものの中から、わかりやすく自分が取り入れているのを
紹介させていただきます。

私が子供の時に伺ったのは、「襟首袴腰」でした。これはみのるさんの岩立範士のお言葉に通じるもの
で、稽古着の襟首とうなじ、袴の腰板と背中が接しているのを確認するようにというものです。

顎を引く指導がされることがありますが、ほとんどの場合姿勢が前傾になり、顔を垂直にして首が曲が
るため、顎が浮くのを矯正するための注意だと思います。

ずんべらぼんさんの別トピに書き込みましたが、昔、剣道日本にナンバを剣道に取り入れる記事があり
顎を引くことを意識するより、うなじを床に垂直になるように意識して、顔面も垂直になるようにとの
記載がありました。

うなじを意識すると背筋全体がまっすぐになるような気がするのと、明らかに呼吸が楽にできます。


待ち剣については、私もだみ声さんと同様の指摘を受けていまし。

なかなか、攻めるというのは難しいものです。

上手の先生に稽古をお願いすると、単に前に出ても崩れて頂けませんし、打たれる機会を作ってしまい
ます。

有効打突のほしい私は、先生方が動くところを狙うようになりました。

「出小手」などが打てるわけですが、稽古後に講評を頂くと待ち剣と指摘されます。

「出小手」は先の先のわざのはずですが、こちらからの仕掛けでなく、打突機会を待って居るわけです。

この先は、雑誌を含む書物や先生方から伺ったものを総合しての私の自論であることをおことわりして
おきます。

「打って勝のではなく、勝って打て」との教えがありますが、簡単に言えばこちら主導で打突の機会を
作れた状態が攻め勝てたのだと理解しています。

では、攻めるとはどうすればよいか。

私の行き着いたのは、打てる構えを維持しつつ、自分の打ち間に入る、お相手の陣地を侵していくこと
だと思います。

私がお願いする先生に、ヒントを頂きました。

鍔迫り合いなど間合いが近くなったところから、私のほうが先に下がり間合いを切ろうとすると、先に
十分な状態を作られ前進してこられてしまうのです。

また、大事なのはなるべくきっかけなしで打ち行ける構えを確立することです。

左右の足への体重配分は、五分五分かもしくは左足へ少し重点を置くほうがよいと思われます。

体は前述のようにおおむね床に垂直に、打突中もなるべく床に対しての垂直は維持したほうがよいと思
います。失敗した時の体制の立て直しが早いです。

「飛び込んで打つ=跳躍したければ打てない・届かない」

と、思いがちですが、実際にやってみると交刃の間(剣先同士が10cm程度交差する状態)であれば、少し
大股程度で跳躍しなくとも打てます。

私の恩師がよくおっしゃっていましたが、刀の切れるのは切っ先三寸。これが面布団に乗ればよいのです。
剣道形のように後頭部まで剣先が届く必要はありません。

左足に打突する力(たまった状態)を維持しつつなので、前進するのは多くて5cm程度だと思います。

これによって、お相手に危機感を与え、居つかせるとか、手元を上げさせるとか、打って出させるとかの
状態にしてなおかつこちらの打突機会を作りだせるよう稽古中です。

そのためには、素振りの時の足運びで左足を遊ばせないこと、基本打ちの稽古で前に出るのと打ちに行く
のをきちっと分け、前に行く動作で勢いをつけてから打つような癖を矯正すること。

間合いに入った状態から、継足などをせず直接打ちに行く稽古もやっています。

構え=その形から打てる状態

を意識してやっています。
メンテ
Re: 待ち剣と我慢 ( No.10 )
日時: 2015/06/02 00:36:36
名前: だみ声  < >

Hideさん
>不用意な打突に対して、それをきちんと咎めること。前さばきし、技を効果的に発することが出来ないように封じる。
これが不十分で、封じ込め出来ない時があり、防ぎ切れないないのが今の僕のレベルなのだと思います。
結果待ち剣という認識になり、攻めも不十分なので、脅威を与えていないと感じています。
一朝一夕ではないことだと自分に言い聞かせて、頑張っていきます。 ありがとうございました。


三七式ヨシさん
ありがとうございます。 他で書いておられる事も拝読させていただいております。
「襟首袴腰」「胸張り顎引き」は表現の差なのか、本質的な点で、何か違いがあるのか、相手によって使い分ける事
があるのか等、研究してみるのも面白そうですね。(そんな事論じるレベルじゃないだろっ!)

ナンバの話題もありましたね。確か二軸歩行という表現もしていたと記憶しております。 うなじを床に垂直にする
と言うのも上記と似ている事かもしれませんが「呼吸が楽にできる」のは興味があります。

>「出小手」は先の先のわざのはずですが、こちらからの仕掛けでなく、打突機会を待って居る
   こちらからの仕掛けではないまでも、攻められて苦しくなった相手が打ってきたところを捉えるのであれば、
待っているのではなく機会を作っている訳で、待ち剣とは言わないでいいのではないでしょうか?  ただし、
結果打ててなければそう言われる場面だと理解しております。

>「打って勝のではなく、勝って打て」との教えがありますが、簡単に言えばこちら主導で打突の機会を作れた状態
が攻め勝てたのだと理解しています。
 現実に「勝ってから打てた」という感覚を味わった記憶がほとんどありません。

>私の行き着いたのは、打てる構えを維持しつつ、自分の打ち間に入る、お相手の陣地を侵していくことだと思います。
   このことは僕は「相互の空間支配力」のせめぎ合いという感覚でおります。

>大事なのはなるべくきっかけなしで打ち行ける構えを確立することです。
   起こりを見せないという事だと思います。 工夫はしておりますが、未熟の域を脱し得ません。

>間合いに入った状態から、継足などをせず直接打ちに行く稽古もやっています。
   これは出来て来たと思っておりますが、それでも「きっかけなし」が不十分だと自分としては感じており、応
じられることも少なくありません。

「生涯剣道」とは、「死ぬまで剣道をやる」だけでは不十分で、「死ぬまで上達を目指す」とか「どんな時も研究と
工夫」をするということだし、小さな事でも「社会貢献」「後進育成」等に関わることだと自分に言い聞かせて、こ
れからも頑張って行こうと思います。
今後ともご指導宜しくお願い申し上げます。
メンテ
Re: 待ち剣と我慢 ( No.11 )
日時: 2015/06/02 07:19:03
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照:

To だみ声さん

少しでも拙サイトがお役に立ちますればうれしく存じます。


>「生涯剣道」とは、「死ぬまで剣道をやる」だけでは不十分で、「死ぬまで上達を目指
>す」とか「どんな時も研究と工夫」をするということだし、小さな事でも「社会貢献」
>「後進育成」等に関わることだと自分に言い聞かせて、これからも頑張って行こうと思
>います。

仰るとおりですね。
私も肝に銘じて頑張って行きたいと思いますp(^-^)q
メンテ
Re: 待ち剣と我慢 ( No.12 )
日時: 2015/06/02 18:07:20
名前: てんちゃん 

仕事中にもかかわらず読み込んでしまいました。
2月の東京電脳剣士会・引立稽古を思い出しました
。小学生→中学生→若者(大学生?)と順に早く
そして強くなり、最後の若者には「さばくだけ」
もしくは「おもしろいように打たれる」ところで
したが、なんとか持ちこたえることができました。
お相手のレベルなりに「待ちにならず、勝手に打たず。合わない打ちは前でさばく。」でした。
普段の懸かる稽古にいい勉強でした。
メンテ
Re: 待ち剣と我慢 ( No.13 )
日時: 2015/06/02 21:37:23
名前: 三七式ヨシ 

三七式ヨシです。

だみ声さん、返信ありがとうございます。
調子に乗って、私見を追記します。

よく、腰始動ということが言われますが、腰から先に動くと二枚腰になる場合があります。

私は足運は歩きをベースにするのがよいと思っています。

左ひざのひかみは突っ張らずに張るように意識していますが、屈伸力を使うとベクトルが上に
向いてしまうので、腰及び目線はなるべく高さを変えないようにするため、足首のけりを原動
力にすることを心掛けています。

打ちの速さは、竹刀の振りと体の前進が連動するため、足の浮いている時間が短いほうが良い
と思っています。

遠くに飛ぼうとすると、右足及び腰が浮くため、前述のように腰が床に対して平行移動する
ように意識しています。

これと、前回の床に対して体が垂直な状態が保てると、手の内を使って打つことが出来ます。

剣先を届かせようと前傾姿勢になると、差し面となり竹刀が振れなくて打ちが弱くなります。

また、打突後に体を起こす必要があったり、前傾のため頭が起き顎が上がった状態にもなり
二の太刀、三の太刀が出にくくなります。

理想は最初の打突を決めることが出来ることでしょうが、体制が崩れれば対さばきするのに
余分な動作が必要になるため、これを避ける意味でも体軸は床に垂直を保つのが良いと思っ
ています。

実際の打突は体を垂直に保ち腰を平行移動したほうが打ちも強く、面布団の半ばまで物打ち
が届きます。

80センチ腰が前に移動すればしっかり打てます。17センチの成人男子の歩幅は75センチか。少し大股で
よいくらいで、交刃の間(剣先が15cm程度交わる辺り)にお相手に立ってもらい、大股を
意識して打てばすり足でも十分届きます。

あと、重要なのは呼吸法です。

吸ったら吐くをリズムよくするのではなく、1吸って10吐くくらいの意識で、吐く時間を長く
することを意識的にやっていると、いつの間にか稽古自体が楽になります。

これは本当に私見ですが、虚実に繋がるからだと思います。

高段者の先生方は、呼吸(いろんな意味で)を読まれ、特に息を吸おうとしたところを詰め
られます。

ウェートリフティングなどでもそうですが、人間は力を出そうとするときは息を止めるか吐
く時です。

つまり、息を吸うときは虚、吐くときは実。

吸おうとすると詰められるため、吸いきることが出来ず、呼吸のリズムが早くなり、肺に二
酸化炭素が残っているのに短く吸うを繰り返えすと、「肺の上部で呼吸する=息が上がる」
に繋がるのではと考えます。

また、肺呼吸では胴が上下するため、呼吸を読まれやすくなるため、おなかで横隔膜を動か
す腹式呼吸を会得するのが必須です。

吐く時間を長くでいれば、必然実の時間が長くなり、攻めにつながるという寸法です。

この、呼吸法は、現在、教えを受けており外科医師でもある湯村範士から「長息呼吸法」を
薦められ、伺ったことをヒントに私が上記のように思いこんでいるものです。

勝手な私見を書き込みました。

だみ声さん、Hide先生おはじめ、最後まで読まれた方には失礼の段お詫びします。
メンテ
Re: 待ち剣と我慢 ( No.14 )
日時: 2015/06/02 23:12:00
名前: 剣道 

上にかかると言う気持ちをなくし同等で
ただ相手に向かう
これで乗られれば力不足ということでしょう。
掛かれば打たれるのが常です。
メンテ
Re: 待ち剣と我慢 ( No.15 )
日時: 2015/06/10 03:30:04
名前: だみ声  < >

てんちゃん さん
東京電剣ではありがとうございました。 「攻め」という摩訶不思議な「メンタルと力」の相混じった要素が「ある」
も「ない」もが混在し、「間合い」と言う「空間および心理」が織り成す微妙な物理的、心理的な距離の感じ方とで
も言いましょうか?
相互のレベルによって都度異なる空間をはさんで向き合った時、攻める、溜める、崩す、乗る、打つ、残心… が正
解なのか?  こんな状況の中で、攻め?、待ち?、我慢??? 修行は永遠に続くのでしょうね。


三七式ヨシ さん
示唆に富んだ記述をありがとうございます。
>調子に乗って、私見を追記します。
   ここに極意が存在しているはず… 感じて受け止め、咀嚼して我が物にできるのか? 修行あるのみっ!

先日の稽古で、何時も互角に立ち会って下さる教士七段との地稽古で、うなじを垂直に、道着の襟に付ける意識と、
あごを引いて突き垂れを胴に当て、胸を張って垂直に立つ努力をしました。
打てたとか、勝てたとかは一切記憶にありませんが、七段先生からは、「今までと違う攻めを感じた」という言葉をい
ただきました。
そこでとにかく構えについて、工夫している点をお伝えしました。 「良い心がけです」と言ってくださいました。
明日の稽古(高校生相手)でも同じ工夫をしてみます。

>人間は力を出そうとするときは息を止めるか吐く時です。 つまり、息を吸うときは虚、吐くときは実。
   これは実感しているつもりです。 自分でも相手の(中学高校生)呼吸を読む時があり、この点では虚実は少
し感じています。 ただし高段先生との互角稽古になった途端に意識から消え去ります。
従って息がすぐに上がってしまいます。

簡単でないことは十分承知しておりますが、上の段を狙って稽古する限りは、いただく指導は何度も繰り返してそれ
なりの成果「自分の段階における解釈」として工夫して行きます。


剣道 さん
>同等で相手に向かう
   そして乗られて打たれておしまい。 力不足は十分承知。 ついには掛かり稽古状態でおしまい。 修行は永
遠なのだと思います。
メンテ
Re: 待ち剣と我慢 ( No.16 )
日時: 2015/06/13 00:34:55
名前: 三七式ヨシ  < >

こんばんは。三七式ヨシです。

私も未だに試行錯誤の毎日です。

現在、先日の八段選抜で三位になられた山中洋介先生に稽古をお願いする機会に恵まれています。

刃がたたないどころの問題でなく、その日の互角稽古で一本の有効打突も頂戴できません。

ラベルが違います。(大吟醸と佳撰以上の差があります)

単純な身長では私のほうが2センチは高いはずですが、向かい合うと頭一つくらい違って見えます。

心がくじけそうになるのを、自分で叱咤激励して挑んでいます。

梅雨時期になり、稽古着も湿りがちですが来年秋の名古屋での審査に向け、日々奮闘中です
メンテ

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