Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.1 ) |
- 日時: 2015/03/25 06:59:35
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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>
- 参照: http://ichinikai.com
- 管理人のHide.です。
そうですねぇ、別トピにも書きましたが、審判員の技量を正確に測るのは大変難しいもの です。また、オールラウンドな審判員というのもなかなか存在し得ないのも事実ですから、 一概に基準を作れないのではないでしょうか。 育成方法と同時に「どういう制度とするか」につきましてもしっかりと考えていく必要が あると考えます。
たとえば、全日本選手権を審判できるくらいの高段位の先生でも、日々、子ども達の剣道 に関わっていませんと、小学生のはっきりした有効打突を見逃すことはないでしょうが、 微妙な一本を取りそびれてしまいます。
審判は、そのレベルや年代の試合を観ているかそういった人たちとの機会が豊富かどうか が深く関わっいます。また、「自分が打てない技を有効打突にすることが出来ない」とい う側面もあります。一例をあげるなら、大人同士のお稽古の中では逆胴を打つ機会がほと んどありませんが、高校生や大学生ばかりでなく最近では小中学生でも逆胴を打ちます。 鍔ぜり合いからの引き技にしてもしかりです。
鍔ぜり合いで高校生が、右にさばきながら横から引き面を打つことがありますが、しっか り見ていないとヒラで打ったのを見逃し上げてしまう審判が多数います。三所よけに対す る斜め左下からの小手も、ヒラ担っていることを見逃し「あたった」ということで一本に してしまう例を見かけます。 こうした技を放つ年代とのお稽古が豊富でしたら、簡単に見極められることですが、瞬間 的にそれを見た時に「一本だ」としてしまうのです。
長幼の序さんの問題提起に対してはなんら回答になっておりませんが、審判問題を語る場 合は、この部分も無視してはいけないポイントだと考えます。
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Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.2 ) |
- 日時: 2015/03/25 07:00:40
- 名前: 長幼の序
- Hideさん、いつもありがとうございます。
言われる事は、まさにしかり。
思えば、剣道の主幹たる「全剣連」主催の少年剣道大会は、存在しません。 全日本選手権及びそれに準ずるような大会で審判をされる 概ね八段以上の先生方が少年剣道の試合を判定する姿自体、拝見する事がほとんど無いわけです。 地方ならほぼ皆無。
例えば、大阪府剣連が行っている「都道府県対抗」。 (予算で窮しているという事ですが) 都道府県から選抜された選手による全国規模の対抗戦です。 まさにこの大会のようなものを全剣連が主導で行い、前記したような審判員で裁く。 選手の試合以上に、最高峰の審判員の判定を少年剣道を通して拝見、学ぶことができます。 「百聞は一見にしかず」
何よりも「本物」を観る事は、最高の研鑽の場に成り得ると考えます。
いわれる様な学生の技に対しても同様な事が言えると感じます。
これが、国体同様、毎年各都道府県持ち回りで開催できればもっと良いですね。
連盟会員、スポンサーに依存した見切り発車の「世界選手権」に大きな予算を投入すより、より健全で将来を見据えたモノと感じます。(あくまでも私感です)
また、現状、大会の審判員は、各チームの監督及ぶ指導者、開催地の方々が主となっています。 チームが敗退したら、帰られるチームが多い訳で必然的に審判員も減り、最も鎬を削る後半戦、最終戦のハイレベルな試合は観てないと言う事が多いようです。 審判員も大会に参加している訳で、中途で帰るは、本当は問題ありでは、あるんですが・・・。
大会によっては、序盤の一端区切りのいい所で、全試合を止め、各パートで主任を中心として、そこまでの総括をして、その後の審判をより良いものとする、という事を実践されている所もあります。 これは、審判員の意思統一という観点から良い手法と感じます。
合わせて、試合後の審判員の総括(試合前の審判会議同様、できれば全員で)をできるようになれば、尚更素晴らしいですね。
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Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.3 ) |
- 日時: 2015/03/25 07:18:10
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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>
- 参照: http://ichinikai.com
- To 長幼の序さん
>何よりも「本物」を観る事は、最高の研鑽の場に成り得ると考えます。
そうですね。 全日本剣道連盟が主催する全国少年剣道錬成大会(夏の武道館)には、警視庁の若手八段 の先生方が審判をしておられますが、少年剣道の現場にも、優秀な審判員をもっと送り込 む必要があります。
>審判員も大会に参加している訳で、中途で帰るは、本当は問題ありでは、あるんですが・・・。
私の30年来の友人が会長をしている団体の小学生の招待親善試合は、参加団体の審判員に 全面的に頼ってはおりません。別途、審判員にふさわしい人物に委嘱状を発送し、数を確 保しています。 そのため、後半になると数が減り質が落ちるということがありません。 4試合場分の審判員の確保ですからそうとう大変なことと思いますが、彼の人徳でしょう。 毎年、しっかりした審判員が揃います
こうした審判員を確保するためにも、「私設の審判員団体を作る」というのは意義深いこ とと考えています
某県の場合、なぜか中体連の支部予選は平日にあります(理由はあるのですが)。 しかしながら、当然のごとく審判員が集まらない。 地元の剣連に依頼をかけても審判が揃わず、低段位であまり見えていない方が審判に立た れますので、参加する子どもたちがかわいそうな目に遭っています(>_<)
これらのことも、「私設審判員団体」に「平日可」の人材を登録することにより改善していけるのではないかと愚考しています。
>大会によっては、序盤の一端区切りのいい所で、全試合を止め、各パートで主任を中心 >として、そこまでの総括をして、その後の審判をより良いものとする、という事を実践 >されている所もあります。
東京都の高体連などでは、最初の一試合が終わった時点で各会場ごとに審判主任が試合場 中央に審判を集め、有効打突の判定や反則の適用などについての意思統一を図ることを行 っておりますし、大会終了後は審判員の反省会(懇親会ではない)をきちんと行っており ます。関東学連の大会も反省会がありますね(こちらは全員出席だったような)。
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Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.4 ) |
- 日時: 2015/03/25 08:17:39
- 名前: 長幼の序
- それは、素晴らしい事です。
関東の様に反省の場を必ず作り、次へ活かす事が、全国津々浦々まで浸透する事を期待したいものです。
地方の大会などでは、会場に応援団(父兄)も参加って事がしばしば。 チームの後ろで、丸でプロ野球の応援の如く、大声で叫ぶ、惜しいとおもわれる技などでると、そりゃ凄い歓声、時に罵声、主審の声も聞こえません・・そんな中に審判をやられる先生方が入っている、いやむしろ先導されている・・・
酷い場合、大会役員、別パート審判の先生方が、我チームの試合場に来て、審判員の後ろで立って腕組、椅子に座って足組み、身ぶり手ぶりで声を荒げて指導・・ これが現在、全国でもトップの力を持った地域の実態です。 地域がら、毎回お見受けします。 まさに「ミイラ取りがミイラに」 これを大会毎に使い分ける指導者。
そんな指導者(審判員)の中、まずは「心構え」からの徹底した指導が必要と強く感じています。
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Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.5 ) |
- 日時: 2015/03/26 06:59:17
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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>
- 参照: http://ichinikai.com
- To 長幼の序さん
>地方の大会などでは、会場に応援団(父兄)も参加って事がしばしば。 >チームの後ろで、丸でプロ野球の応援の如く、大声で叫ぶ、惜しいとおもわれる技など >でると、そりゃ凄い歓声、時に罵声、主審の声も聞こえません・・そんな中に審判をや >られる先生方が入っている、いやむしろ先導されている・・・
それはいけませんね。 一人二人の力では「焼け石に水」になってしまいそうですので、まずは審判長が試合前に ミーティングなどで、「観客や監督の声援があった場合は試合を止め、静粛にするよう指 導をする。従わなければ退場させる」などの方針を審判団に徹底させ、開会式できちんと 明言する必要があります。 そのうえで、そうした行為が見られた場合は審判員が毅然とした態度で注意に当たらなけ ればいけません(-_-)
もちろん、それが同じ審判員であることなど言語道断です!
>そんな指導者(審判員)の中、まずは「心構え」からの徹底した指導が必要と強く感じ >ています。
仰るとおりです。 もちろんどんなに周りが騒がしくても、それに動じない心を養うことが大切とは思います が、大会の運営面でもその方向性を明確にし「公明正大」に試合が運営されるようにして いく必要もありましょう。
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Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.6 ) |
- 日時: 2015/03/26 08:00:16
- 名前: 長幼の序
- まさに今回のお題の大きなテーマの1つと考えます。
私の道場で主催する大会では、特に「審判主任」には、どのような状況でも、規則に精通し、状況に応じ、しっかりとモノの言える先生方にやっていただきます。
しかし、やはり悪しき「年功序列」により、「裸の王様」的な先生方がいらっしゃるのは事実。 実に悩ましい点ですが、屈せず「まずはお膝元から」と思っています。
実際、正しさを踏まえ、厳しい姿勢で臨むと概ね上手くいくようです。
ちなみに私の師匠は、特にこの点につき厳しく、 「審判員は、判定以上に審判席での姿勢態度に資質が出る」と言われます。 審判席も試合場故、当然と云えば当然。 よって審判席で、腕組、足組み、肘つき、ふんぞり返る、雑談等は絶対にしません。 夏場の扇子で扇ぐなどもっての他。 常に選手と同じ、それ以上の緊張感を持てと厳しく指導されます。
審判員としてのまさに正しき「心構え」です。
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Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.7 ) |
- 日時: 2015/03/27 06:56:38
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照: http://ichinikai.com
- To 長幼の序さん
>私の道場で主催する大会では、特に「審判主任」には、どのような状況でも、規則に精 >通し、状況に応じ、しっかりとモノの言える先生方にやっていただきます。
素晴らしいことです。 主任がしっかりしていないと、その会場の審判員もだらけてしまいます。 しっかりした主任のいる会場は、試合進行もスムーズですし、試合自体も締まったものに なりますね
>しかし、やはり悪しき「年功序列」により、「裸の王様」的な先生方がいらっしゃるの >は事実。実に悩ましい点ですが、屈せず「まずはお膝元から」と思っています。
はい、先ずはできるところから実践していくしかありません。 会場設営にしても、観客席と選手籍をしっかりと分け、むやみに保護者が選手の近くに寄 ってこれないような設営が望ましいと考えます。
>ちなみに私の師匠は、特にこの点につき厳しく、
素晴らしいお考えだと思います。 当たり前といえば当たり前なのですが、大切なことですね
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Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.8 ) |
- 日時: 2015/03/27 09:31:28
- 名前: 長幼の序
- Hideさん、いつも明快尚且つ的確なご返事ありがとうございます。
さて、Hideさん、御自身が現段階において、このお題について考えられているご意見、またそれに伴い提唱されている「私設審判団」の考案など、できるだけ具体的にお聞かせねがえればと考えます。
時節がら、組織の編成及び人の入れ替わり、役員改選等が控えるこの時期、「お膝元から」を実践すべく動いております。
広く見識のあられるHideさんのこの件に関する貴重なご意見を是非、1つの参考にしたいと考えます。
あつかましいとは思いますが、是非お聞かせくだされば幸いです。
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Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.9 ) |
- 日時: 2015/03/28 07:56:37
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照: http://ichinikai.com
- To 長幼の序さん
>さて、Hideさん、御自身が現段階において、このお題について考えられているご意見、 >またそれに伴い提唱されている「私設審判団」の考案など、できるだけ具体的にお聞か >せねがえればと考えます。
別トピにも書きましたが、審判員の育成や技術向上につきましては、残念ながらこれとい った具体策があるわけではありません。 「まずは審判慣れすること」が一番ですので、道場内の練習試合や、稽古の中で行われる 一本勝負の審判をさせるなどして、「眼」を鍛えていくしかありません。
所作は教えることが出来ますが、試合運営(試合さばき)や立ち位置なども経験に負うと ころが大きいですから、これも数をこなさなければダメでしょう(>_<)
「私設審判団」に関しては、メンバー集めは「自薦」で行おうと考えています。 登録審判員の派遣は交通費別で日当として1万(もしくはそれ以上)としますので、ボラ ンティアではなく「お小遣い稼ぎ」ができるという仕組みです。 もちろん有料で派遣されるからには、主催者の求めに応じて数多くの試合の審判をしなけ ればなりません。 もちろんあまりに酷使される場合は、次回からそこの依頼は断りますが(笑)
自薦で集まったメンバーの技量を審査するために、錬成会を開きます。そこで実際に審判 をしていただき、合否もしくはランク付けをさせていただく形になります。それを見極め るのが難しいとは思われますが、当面は私が信頼している審判仲間に依頼する予定です。
ソフトボールや少年野球では「主審は外注、副審はそれぞれのチームから」というのが定 着しています。剣道とは試合形式や一試合にかかる時間に差異がありますが、この辺りに 倣いたいと考えています。
とりあえず書いてはいみましたが、まったく具体的ではありませんね。 申し訳ありませんm(_ _)m
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Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.10 ) |
- 日時: 2015/03/29 08:37:41
- 名前: 長幼の序
- Hideさん、ありがとうございます。
やはり有効の見極めというこの「感覚」においては、「習うより慣れろ」という点が多いのは事実です。 そういう意味では、それなりの一定の修業、経験期間を要す昇段審査と同様。 よって、高段位=高いレベルの審判技術と成る事が、望ましいと考えます。
段位を取得し、一定期間を経過した場合は、その段位としてのレベルを維持できているかの何らかの手段(再更新の為の質の高い講習会、またはより厳しい手段)は、必要と考えます。 その中に「審判法」についての部分をより多く取り込んでいく事ができれば、現状打破の1歩につながるのでは。
ただ、それを現状の組織が出来得るか?という所が最大の問題点でしょう。
私設審判団においての考案ありがとうございます。 細かい所はさておき、 「隗より始めよ」に一刻も早くシフトできる環境作りが大切ですね。 ただ、前記同様、相当の反発があるでしょうね。
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Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.11 ) |
- 日時: 2015/03/30 09:54:06
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照: http://ichinikai.com
- To 長幼の序さん
私は段位はあまり関係ないと考えています。 私の仲間で高校の指導者がおります。彼は三段までしか段位を取っていませんが、あちこ ちの錬成会で鍛え上げ、立派な審判をいたします。見極めも所作も確かです。 でも、高体連の審判には入っていません。段位による制限があるからです(-_-)
あ、私も七段を受審しておりませんので、20代の頃からず〜っと学連の審判員をしてきま したが、数年前「七段以上」となったらしく審判員からはずれてしまいました(苦笑) ま、私が確かな審判員であるとは申しませんが(^^ゞ
>ただ、前記同様、相当の反発があるでしょうね。
反発は当然あるでしょう
でも、ボランティアに頼り、審判員に謝礼を支払うといった風潮が稀で、寄せ集めの審判 員で安易に大会を作ろうとする姿勢そのものが問われるべきです。 審判には謝礼を支払ってでも質的水準を高める。 これこそが、参加者のための大会づくりではないでしょうか?
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Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.12 ) |
- 日時: 2015/03/30 14:27:24
- 名前: 長幼の序
- ちょっと誤解があったようです。
高段位を取得する方は、本来なら絶対的に審判の技術も高くあるべき、乱暴な言い方をすれば、いくら剣道の技術が一流でも、こと審判員としての資質に欠ける方は、そぐわないという事です。 現状、審判に関する明確な規定はないので、どうしても、まずは「段位」なるもので、計ることしかできません。
しかし、仮に審判員に「段位」があった場合、言われる様に剣道七段(審判段位三段)とか剣道三段(審判段位七段)といったようなあべこべの現象があっちこっちで起こるでしょうね。
本来なら両方兼ね備えていた方が、ベストのはずです。 そういう意味で申し上げました。 そして、それを維持する手立ての必要性です。
ちなみにHideさんの地域(関東)では、審判員に対し謝礼なるものは、発生しないのでしょうか? もちろん、大会の規模等により差はあるでしょうが。 私の地域(九州)の場合、平均2千円、少ない時は1千円、奉納大会等は基本、ボランティアで無し。 九州大会レベルになると3〜5千円って事もあります。 ほとんどの大会が、土日、祝日ですが、中学校以上の中体連、高体連関係は、平日が多く、監督及び関係者(仕事を休んだりして)そしてリタイヤ組の方が多く、前記した様な問題を引き起こす要因にもなっています。 現状、「謝礼」目的の方は、あまりいらっしゃらないと思いますが、確かに高額な謝礼をいただくとなると、半端な覚悟ではできませんね。
前にも申しましたが、大会を開催する事のみに終始すると、中身の伴わない大会になります。 審判員が大会を高めるという観点からいけば、Hideさんの提唱される事も、さもあらんなんですが・・
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Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.13 ) |
- 日時: 2015/03/31 07:11:38
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照: http://ichinikai.com
- To 長幼の序さん
>本来なら両方兼ね備えていた方が、ベストのはずです。 >そういう意味で申し上げました。 >そして、それを維持する手立ての必要性です。
了解しました。 でも、乱暴な言い方ですが私設審判団制度は「審判員=自身の件の修行者で非ねば」とい う発想から離れたものです。極端な話、見取り八段と言われるような保護者だって、経験 を積み所作を覚えれば立派な審判が出来るはずです。 反則行為も含め、経験者以上によく見えている素人の保護者を何人も知っておりますので(^^ゞ
>ちなみにHideさんの地域(関東)では、審判員に対し謝礼なるものは、発生しないので >しょうか?
全剣連、都剣連、学連、高体連(中体連は不明です。最近審判しておりませんので)は謝 礼というか交通費が出ます。2000円〜8000円。多くの場合3000円〜5000円といったところ でしょうか。
でも、市区の剣連や道場・剣友会が主催するレベルになると、そういったものを頂いた覚 えがありません。
>現状、「謝礼」目的の方は、あまりいらっしゃらないと思いますが、確かに高額な謝礼 >をいただくとなると、半端な覚悟ではできませんね。
審判にかぎらず、「剣道でお金を稼ぐ」ということが、なんとなくタブー視されている現 状があります。しかし、「審判技術に対する正当な報酬」という風に考え方を改める必要 があるのではないでしょうか
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Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.14 ) |
- 日時: 2015/03/31 16:42:32
- 名前: 長幼の序
- ある道場(師範は日本を代表する先生)は、自分達が永年培ってきた技術には、それ相応の対価をいただくと堂々と申されます。
それだけの理由では、ないでしょうが、正直、他の道場からはあまり好意的に捉えられていません。
当然、審判員とお金となると尚更、その感が強まる事は予想されます。
現状、ほとんどの指導者はボランティアでしょう。 よって剣道=金銭と言う事に対し、好意的でないのも事実。 しかし、しっかりした信念の元、高い会費、審判報酬を支払い、それに見合っただけの、道場の価値観、優れた審判員による優れた大会ができれば良い訳であって Hideさんの言われる「剣道でお金を稼ぐが何となくタブー」は、正直、時代錯誤なのかもしれませんね。
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Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.15 ) |
- 日時: 2015/04/01 07:31:19
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照: http://ichinikai.com
- To 長幼の序さん
こうした風潮は、戦後剣道が「スポーツ」としてGHQに認定され、復活を遂げるにあたっ て、まず「教育現場」で取り入れられたことにも原因があると考えています。 私の師匠が剣道の復活に大きな功績があった人物ですが、その当時の剣道家のご苦労はな みなみならぬものがあったと伺っております。
ただ、その時にGHQを納得させるために戦前の剣道の持っていたいい面を数多く失わざる を得なかった。時代的な背景を見れば、やむを得ないことなのでしょう。 しかしそれを修正するチャンスはきっとあったはずなのですが。
剣道はもともと徒弟制度の上に成り立っていました。 つまり、プロの剣道家がいて、そこに内弟子さんを抱え、師匠は自分の道場を持たなくて もあとこちの師範料などで生計を立てることが出来た。つまりお金をもらって剣道技術を 打っていたわけです。町道場を持っている指導者もおりました。
ところが学校開放で「無料で」剣道を教えることが、ほぼ誰にでもできる状態になり、市 井にいた専門的指導者は一部を覗いて職を失うことになります。そのことによって剣道は 爆発的なブームを呼ぶわけですが、質的低下は否めませんでした(>_<) その辺りから「剣道で金儲けをするとはけしからん」という風潮も生まれてきたと愚考し ております。
長幼の序さんが例示しておられる道場の言い分はもっともです。 何十年もに渡って修行してきたものを、無料で教える必要などありません。私は全剣連が 主導して
1.剣道のプロ指導者の育成(全剣連または都道府県の連盟が給料を支払う) 2.各都道府県にフランチャイズ道場を展開
を行うことにより、
警察官か教員になるしか道が開かれていない剣道に、「剣道のプロ」への夢と道を青少年 に与え、斯道発展の礎にしてほしいと考えています。
同時に、全剣連で道場のランク付けも行うべきですね。 剣道はあまりに安すぎます(>_<)
例えば、「道場」と名乗っていい団体は ・八段1名以上、七段10名以上、稽古日は週4日以上、月謝は12000円以上聴取してよい
「剣道教室」なら ・七段5名以上、稽古日週3日以上、月謝は7000円以上聴取してよい
などです(あくまでも例示ですので、内容はもっと精査する必要がありますm(_ _)m)。
このことにより、習わせる側はどの団体を選べばよいかがある程度明確になってくるはず です。もっとも、公共の私設を利用している場合は、営利を目的と出来ませんので難しい 面も出てくると思われますが(^_^ メ)
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Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.16 ) |
- 日時: 2015/04/02 17:29:28
- 名前: 長幼の序
- 剣道は安すぎます。
確かに。 しかし一方では、剣道は高すぎます、の意見も有り。 (段審査料、各登録料等)
「剣道で飯を食える」と大手を振っていえる時代が来る為には、Hideさんの考案は大きな指針ではありますね。
「営利」についての捉え方も不明瞭な部分が多々あるようです。
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Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.17 ) |
- 日時: 2015/04/03 06:10:18
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照: http://ichinikai.com
- To 長幼の序さん
審査料と登録料は高額ですね。 まぁ、連盟に取りまして唯一の財源でもあるわけですから現行の方法では「やむを得ない のかなぁ」とは思います。
しかし、私の案のように段位を更新制やアマチュア段とプロ段、少年段の導入などを行え ば、もっと審査会も多く開かなければなりませんので、安くすることは可能というか安く するべきでしょう
>「営利」についての捉え方も不明瞭な部分が多々あるようです。
仰るとおりです。考えていかなければいけない問題は少なくありません。
付け加えるならば、剣道のプロとして飯が食える剣道界を復活させるべき、というのが私 の意見です。 当然ですが、15に書きました道場のランク付けに応じて、全剣連は補助金というか助成金 を支払い、そこで指導に当たる人たちの生活の保証もしていく必要があります。
指導者の育成やフランチャイズ道場の設置にも金がかかります。そのためには、資金を確 保しなければいけませんから、段位制にも手を付ける必要がある、という考えですd(^-^)!
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Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.18 ) |
- 日時: 2015/04/14 08:58:58
- 名前: 長幼の序
- やはり審判員の育成と現行段位制の関わりあいは、より高い審判技術の向上にむけて、もっと考察が
深まる議題ですね。
Hideさんのご意見、大変参考になりました。 ありがとうございました。
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Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.19 ) |
- 日時: 2015/04/15 07:03:08
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照: http://ichinikai.com
- To 長幼の序さん
私自身、まだしっかりとした形での案が作れておりません。 このトピを契機に、少しずつ骨子を固めていくべく努力をしていきたいと考えます。
今後共、ご指導をよろしくお願いいたしますm(_ _)m
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Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.20 ) |
- 日時: 2015/04/24 20:31:40
- 名前: 思い切った提言
- 他競技で行われていることを参考に改善案を書いて見ます。
まずライセンス制度を導入して A級審判は審判謝礼を5万円とする。 B級は1万円、C級は3千円とする。
主催者は大会を開催する上で、A級審判を試合場数の2倍の人数を採用しなければならない。審判は人材バンクがあり、ここから日程の合う審判と交渉する。
コート主任は審判技術について報告書を提出する義務を持ち、この報告書によってA級〜C級は入れ替えもあるとする。
など、上手い審判は十分な副収入になる位の待遇として、入れ替え制にすれば、技術は向上すると思います。
現状のようにほぼボランティアでお願いする状況ですと限界がありますね。
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Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.21 ) |
- 日時: 2015/04/24 21:08:23
- 名前: 道心
- そうですね。
専門性を高めるためにも、良いと思います。
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Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.22 ) |
- 日時: 2015/04/25 08:59:08
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照: http://ichinikai.com
- To 思い切った提言さん
管理人のHide.です。
たしか、バレーボールがそんな形ではなかったでしたっけ? 国際大会とか、全日本レベルの大会の場合、都道府県レベルの大会、ローカルな大会によ って、いわゆる連盟主催の公式試合はライセンス審判員の構成が決まっていたように思い ます。
連盟がこういう形を打ち出してくれると、審判技術の底上げに役立ちますね。 審判員をコート主任が考課する方法、そして入れ替えが行われるシステムもいいと思いま す。 ただ、まずそのライセンス制をどうやって構築するかっていうところが問題ではあります が、非常に建設的な意見といえるでしょう
審判をボランティア、まして、参加チームの監督と兼任という形に頼っている現状では、 審判員の育成、質的向上は難しい物があると考えます。
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Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.23 ) |
- 日時: 2015/09/05 12:17:55
- 名前: 無為
- 学校剣道連盟が、全国教職員大会の開催都道府県で大会前日までの2日間(3日?)で公認審判員の講習と試験をしていますね。
まあ全日程参加すれば不合格になることはあまりありませんが…。 昔は称号で錬士の文言に「審判能力を有する者」とありましたよね。にもかかわらず審判の試験をするわけでもなく、6段が通れば数年で自動的にもらえるものでした。 世の6段以上の高段者の方々で審判の所作ができない方、規則を知らない方々がなんと多いことか…。 私は、免許更新制の審判免許たるものは必要と考えます。とくに4段以上は持っていないといけないことにして5段が受審できないぐらいにしてもいいと思います。 3段・2段でも受験可能とし、3弾が合格して4段が落ちる、なんてのもいいのでは? 少なくとも私の周囲では、段位と審判能力にかならずしも相関性はありません。 長幼の序さまのお考えは素晴らしく、大賛成です。 観覧席から大声で指示を出す高段指導者を大会でよく見かけます。全国大会でも観覧席を見ろと指導していて、選手が止めがかかるたびに観覧席を見る、という場面が多数…。 おそらく地元に戻れば立派な審判をされているのだろうけれど…。 他会場で試合を終えた選手が、監督のところで指導を仰ぐ姿、よく見かけますが、審判席に座ったまま行われることもしばしば… こういった審判員の人間が問われる行為をすべて排除したいと思っています。 Hideさんがおっしゃるように、8段が審判をする少年大会のの開催は切に願います。 わが県でもそうですが、田舎のため8段は数人です。 そうなると、会長・副会長・審判長でおしまいです。 この方たちが旗を挙げてもらう大会は県内では皆無です。 少年の玄妙な1本をいかに取るのか、というお手本をぜひ見てみたいと思います。
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Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.24 ) |
- 日時: 2015/09/07 15:48:08
- 名前: 長幼の序
- 先だってある酒宴の席で、某強豪道場の指導者の方々、関係者と試合における審判員、監督、応援等々の色んな話をせていただきました。
お酒も入り、よりつっこんだ話となりました。
結論からいえば、言っている事と、やっている事に相違があると言う事。 既存の規則を遵守し、公平公正であるべき審判員が 事、監督、応援となるとその規則に反する事をしてしまう。 現状の大会の運営上、こういった場面をよくお見受けします。
話して判ったことは、それは「良くない」と理解しているが、審判員へのアピール、判定の不服も含んでいる云々・・・ 判ってやっている・・・最も悪しき状態です。
前記した通り、「公認審判員制度」を訴えていますが、現状の規則でそれに如何に対応するか?
規則、制度を言う前に「正しき心」、それに伴う「正しき姿勢態度」いわゆる「事理一致」をいかに遂行していくか? ここが、最も問われる所でしょう。 その為には・・・
より厳格な規則の遵守が求められると感じます。 前出の無為様が、言われている 「こういった審判員の人間性が問われる行為をすべて排除したいと思っています」 強い言葉ですが、ここに立ち返るべきかもしれません。
規則の遵守ができない競技には、未来はありません。 武道の根幹「ならぬ事は、ならぬ」。 相撲の行司が、脇腹に小太刀を差している事の意味合いを剣道の審判員も深くわきまえるべきと考えます。 何よりも審判員の1人1人が、この「心構え」を持たなければ、どんな規則を作っても正に「絵に描いた餅」です。
剣道における理念、心構えの大切さを痛感しました。
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Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.25 ) |
- 日時: 2015/09/08 10:34:44
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照: http://ichinikai.com
- 管理人のHide.です。
結局は現場の指導者なんですよね。 底辺で現場を支える人たちが、まず心ばえを正していかないといけません。
我々市井の剣道愛好家にできることは、まず足元を固めることです。 自身の所属団体をあげて、「ならぬことなならぬ」の姿勢を貫くこと。時間は掛かります が、それが一番の方策です。
私も、世界大会や一部の外国の剣道に危惧を覚えますが、子どもが親の背中を見て育つよ うに、外国人も日本人の背中を見て剣道に取り組んでいるはず。諸外国に剣道が歪んで伝 わったとするならば、それは外国人のせいではなく我々日本人の姿勢に問題があったと考 えるべきなのでしょうm(_ _)m
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Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.26 ) |
- 日時: 2015/09/19 19:23:22
- 名前: 一保護者
- 理念に沿ってと簡単に言っているが、各個人で個別に理念を解釈してやっていっているのにどうやって審判基準を統一できるのかね。
審判基準を時と場合により、変えるとの書き込みがあるのに批判もしないのかね。
そのような問題があるから、ずんべらぼう氏は試合を無くしてでもそういう問題を解決すべきとの意見だったのだろう。
それを否定しておいて、上っ面だけの意見ををかいても一般の賛同は得られないだろう。
裸の王様たち、もうちょっとまともに意見したらどうかね。
世には、ちゃんんと考えて指導されてる指導者もいらっしゃるのに同列に扱われたら気の毒というのもだ。
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Re: 審判員の育成、技術向上について ( No.27 ) |
- 日時: 2015/09/20 06:53:28
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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>
- 参照: http://ichinikai.com
- To 一保護者さん
管理人のHide.です。
試合をなくせば試合や審判に関わるトラブルや矛盾が亡くなることは否定しません。 考えなくていいのですから。 でも、現実問題としてそんなことができないということを理解できませんか?(苦笑)
現実に即した意見を考えることもできず、批判のための批判を繰り返している貴方様の言 葉などに、耳を傾ける剣道愛好家はおりません。
一保護者さんは本トピからご退席願いますm(_ _)m
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