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踏み込み足と体重移動
日時: 2012/05/25 01:17:56
名前: KENICHI 

先日、「自論」スレッドでコメントさせていただいた者です。22年ぶりのリバ剣士です。その後、いくつか気づいたこと、疑問に思ったことがあり、投稿いたしました。

まず踏み込み足ですが、私は久しぶりで体が固いのに、竹刀の先に体重を乗せたいあまり、とにかく右膝を高く上げてドスンと踏み込んでしまっていました。自分でも何かおかしいとは思ってはいたのですが、道場の先生方から徹底的に治していただき、スムーズな重心移動、楽な振りを取り戻すことができ、先に書いたように面打ちが滑ることもなくなりました。過去のスレッドでもさんざん踏み込み足について語られていますね。

そこでお題ですが、私が高校生の頃、近所の強豪校は皆、右足を高く上げてドスンと踏み込んでいました。私は地元の道場の先生からはそうは教わらなかったし、その動きは理にかなっていないはずなのですが、かつてはそのような指導が流行っていたことがあるのでしょうか?強豪校の一人はその剣でインターハイでも個人で2、3回戦まで上がっています。

また、今回私が受けた指導でなるほどと思ったのが、中断に構えた時に、右足と左足を極力近くに置いて重心を前に移していくと前に倒れそうになる。そこで、いわばやむなく右足を前に出すような感じ。そうするとスムーズに体重移動ができる、というもの。

同様のことは過去のスレッドでも何回も触れられておりますが、目から鱗でしたので、さらに私なりに分析してみますと、

足を止めたまま重心を前に移動させつつ振りかぶると、振りかぶりが頂点に到達する直前に右足がバランスを取るために前に出始める。それにやや遅れて振り下ろしが始まるが、その遅れの間にも重心は前方に移動し続ける。その時間差すなわち重心の移動量がタメにつながり、上体をムチのように使った力強く鋭い振りが生まれる。このように振れば竹刀を力で振る必要がなくなるし重心移動もスムーズ、剣道がより自由で楽しいものになる、、、ハズ、、、

いかがでしょうか?
メンテ

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Re: 踏み込み足と体重移動 ( No.1 )
日時: 2012/05/25 08:22:11
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

管理人のHide.です。

>そこでお題ですが、私が高校生の頃、近所の強豪校は皆、右足を高く上げてドスンと踏
>み込んでいました。私は地元の道場の先生からはそうは教わらなかったし、その動きは
>理にかなっていないはずなのですが、かつてはそのような指導が流行っていたことがあ
>るのでしょうか?

私も現役の頃はそんな踏み込みをしてましたねぇ。
身体が小さいこともあり、とくにそういう指導を受けたことはありませんでしたが、「遠
くに踏み込むには右膝を高くあげればいい」と盲信しておりました(^_^ メ)

次第にそういう踏み込みが「無駄なんだな」と気がつき、やめましたが(^^ゞ


>また、今回私が受けた指導でなるほどと思ったのが、中断に構えた時に、右足と左足を
>極力近くに置いて重心を前に移していくと前に倒れそうになる。そこで、いわばやむな
>く右足を前に出すような感じ。そうするとスムーズに体重移動ができる、というもの。

そういう風に教える方もいらしゃいますね。
それを決して否定するわけではありませんが、私は違う理論です。

左足が床を押す。そのことによって右足が前に出ていくのであって、倒れ込みによって重
心を移動させ右足を踏み出す訳ではない、という立場ですd(^-^)!

大きく振りかぶって打つ場合でも、振りかぶったときの重心は中段に構えた時と同じフラ
ット(左右均等)に維持し、左足が床を押すエネルギーを使って振り下ろし、同時に体も
出ていく…そんな打ち方です
メンテ
Re: 踏み込み足と体重移動 ( No.2 )
日時: 2012/05/26 07:57:00
名前: KENICHI 

Hide.先生、早速のコメントありがとうございます。Hide.先生でも足を高く上げていましたか、、、人の闘争本能にまかせると、ついそうなってしまうものなのでしょうかね?

地元の強豪校が2校も揃って足を上げていたこと、そして以前ここの掲示板で、ある方が足を高く上げるよう指導されていたとの記述を目にしたので、そのような流行りがあったのかなと想像した次第です。

さて、踏み込み足ですが、先生のコメントをよく咀嚼して今後に生かして行きたいと思います。ただ、今回私が受けた指導は、久しぶりのリバ剣士が高段の先生方に少しでも認めてもらおうとガチガチになっている状態から「力を抜く」ことを意識させるには非常に有効でした。未経験の方への指導でそう教えると、綺麗ではあっても躍動感に乏しいものになる可能性は高そうです。

そして今回の私の気づきのキモは、「タメ」でした。竹刀をどこまで振りかぶるかを考えた時、手の内を崩さないよう竹刀は地面と平行まで、そして大きな振りとは、私の拙い経験からは、拳を高く、頭との距離を大きく取ることと思っていたのですが、もっと重要なのは高さではなく、タメであり、それは体の重心移動に腕が遅れることにより生み出されるもの、と考えました。

ムチのようにしなやかで力強い振りのポイントでは、と思ったのですが、いかがでしょうか?
メンテ
Re: 踏み込み足と体重移動 ( No.3 )
日時: 2012/05/26 08:28:59
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

>Hide.先生でも足を高く上げていましたか、、、人の闘争本能にまかせると、ついそう
>なってしまうものなのでしょうかね?

若い頃はそんな風にすると「遠くへ飛べる」と考えていたのでしょう。
いや、実際、そのほうが遠くへ飛べるのかもしれません。

歳を重ねるにつれ、遠くへ飛ぶことよりも攻めの方を重視し、間合いの攻防を考えるよう
になりますと、より無駄のない打ち方が望まれるようになり、技術的に変遷していくのか
もしれませんね


>ただ、今回私が受けた指導は、久しぶりのリバ剣士が高段の先生方に少しでも認めても
>らおうとガチガチになっている状態から「力を抜く」ことを意識させるには非常に有効
>でした。未経験の方への指導でそう教えると、綺麗ではあっても躍動感に乏しいものに
>なる可能性は高そうです。

前述しました通り、そういう風に指導される方も少なくありません。
少年指導などでも「倒れこみ」を教える方がいらっしゃいます。
いろいろなアプローチがあると考えていいのではないでしょうかd(^-^)!


>そして今回の私の気づきのキモは、「タメ」でした。竹刀をどこまで振りかぶるかを考
>えた時、手の内を崩さないよう竹刀は地面と平行まで、そして大きな振りとは、私の拙
>い経験からは、拳を高く、頭との距離を大きく取ることと思っていたのですが、もっと
>重要なのは高さではなく、タメであり、それは体の重心移動に腕が遅れることにより生
>み出されるもの、と考えました。

重心が移動するということは、お相手に打突動作を悟られることになります。
打突前動作が大きければ大きいほど、さばかれ易いし応じ技もいただき易いものと考察で
きます。

私の打ち方は、左足が床を押すエネルギーを、そのまま剣先まで伝えるのに有効です。力
は、左足-左脇-左拳-剣先と移動しタメを効かせながら有効に剣先に届きます。
また、、構えたところから重心移動なく(少なく)打突できるようにお稽古していくこと
が実践的だと考えております 〜☆
メンテ
Re: 踏み込み足と体重移動 ( No.4 )
日時: 2012/05/27 14:47:55
名前: KENICHI 

コメントありがとうございます。

自分なりにあれこれ工夫して、新しい打ち方が徐々に板についてきているようです。若い頃のような飛んだり跳ねたりする剣道とは一味違う、より洗練された剣道を目指して行きたいです。

また何か見えるものがあったら報告させていただきたいと思います。
メンテ
Re: 踏み込み足と体重移動 ( No.5 )
日時: 2012/05/27 19:53:47
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

日々、新しい発見があり、自分なりに工夫しながら自分の剣道を作っていけるところも剣
道の魅力の一つですね。

お互い、いいお稽古をいたしましょう 〜☆
メンテ

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