Re: 剣士の品格 ( No.1 ) |
- 日時: 2010/05/05 11:47:40
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照:
- 管理人のHide.です。
まず最初に、トピタイトルと関係のないお話をいたしますが、私はガッツポーズをすると いうことは「品格云々」の問題ではないと考えております。
あちこちのトピで書いておりますので繰り返しになりますが、武道の本質は「敗者をいた わる」という思想です。正々堂々と立合い自分が切り殺したお相手の屍を、武芸者はねん ごろに弔って次の戦いに赴いた。 卑怯な勝ち方をするよりも名誉ある死を選んだのは、勝つこと(生きること)も無常さを 肌で感じ、敗者に恥じない生き方をしようと考えたからに他なりません。
ゆえに、修業の後に備わってくる(であろう)「品格」の問題ではなく、すべからく最初 から身につけていなければいけない基礎となる考え方なのだと認識しております
さて、本論ですが、品格の「品」について考えて見ますと、品がいい人というのは物腰が 上品で立ち居振る舞いが流麗、言葉遣いもていねいな人ですよね。剣道に置き換えるなら、 姿勢態度が立派で、けっして「打たんかな」の剣風でなく、基礎基本に忠実なまっすぐな 美しい剣道を指すのではないでしょうか。
一方「格」ですが、その人の実績によって評される位・身分・等級などを言い表す場合に 使われますね。「格が違う」とか「格があがる」などという使われ方をします。 剣道に置き換えるならば、剣風、技術、人徳など自他との比較によって生ずる差異をもっ て感じることのように思えます。
剣道では、その理念によって「人間形成の道である」と説かれておりますが、「どのよう な人間であれ」ということまでは明記されておりません。 だみ声さんが投げかけてくださったこのトピによって、「人間形成の方向性=剣士の品格」 が明確になりますればすばらしいことと考えます。
どうか、多くの皆様に、このテーマをお考えいただき、ご意見を頂戴できればと存じます(^0^)
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Re: 剣士の品格 ( No.2 ) |
- 日時: 2010/05/05 17:18:48
- 名前: だみ声
<
>
- なるほど、ガッツポーズは品格を欠く行為と思っておりましたが、Hideさんによると勝者が勝ちを喜ぶ前に、敗者の身になってその気持も勘案する時、実行できる行為ではないだろう、と言う訳なのだ。
つまり品格の欠如などと言う甘いものではなく、生命に対する畏敬の念などを根源とする発想に基づけば、軽々しくやれるものではない、やるものじゃないと言う事と解釈しました。
ここで剣道の発祥と、その歴史をたどれば、すなわち勝者=生き残った者、敗者=命を落とした者となるから、現代剣道においてもその点をおろそかにしてはならない! 勝者と言えども明日の敗者である可能性を肝に銘じて振る舞う時、勝ってガッツポーズなどもってのほか、なのだ。
よく言う「剣道の特性」とはこのこと(敗者は死者と言う位置付け)なのだ。 「剣道の特性を通じて礼節を尊び、信義を重んじ、誠を尽くし……」と言う一節からでも剣道の勝者にガッツポーズなど許されないと言う事ですね。
そして、こう言う発想は「品格」を醸成する基盤の一つではあると思います。
さらなる議論の展開はあるのでしょうか? 少し重いテーマかもしれませんが、多くの議論を重ねたいですね。
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Re: 剣士の品格 ( No.3 ) |
- 日時: 2010/05/05 22:44:54
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照:
- To だみ声さん
「敗者をいたわる」という武道の本質について噛み砕いたご説明&ご理解をいただきまし てうれしく存じます。
品格も含め、すべてがそこからスタートしているのではと愚考する次第ですm(_ _)m
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Re: 剣士の品格 ( No.4 ) |
- 日時: 2010/05/05 22:45:35
- 名前: 悩める中年剣士
- 最近(と言っても、ここ数日ですが)、“捨てる”稽古に取り組んでいます。
とある方からアドバイス頂いたのです。捨てきった打ち方をすれば、ガッツ ポーズなんてあり得ないし、自然と滲み出る品格(私のレベルでは格までは いかないかな?)が出るのでは?なんて思いました。いかがでしょう?
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Re: 剣士の品格 ( No.5 ) |
- 日時: 2010/05/06 07:24:07
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照:
- To 悩める中年剣士さん
管理人のHide.です。 そうですねぇ、「捨てる」と一言で申しましても、けっこう奥深いものがありまして。 「信念を持った捨て」であればいいのですが「無謀な捨て」というのも存在するわけで(^^;
とうぜん、悩める中年剣士さんのおっしゃるのは前者だと思われますが、「捨て所」や 「捨て方」によっても品や格が存在するように思われます
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Re: 剣士の品格 ( No.6 ) |
- 日時: 2010/05/06 11:26:49
- 名前: ずんべらぼん
- 剣道界の中だけで評判を得るのではなく、
剣道で学んだことをもって広く社会に貢献してゆく姿勢、 しかも傲慢にならず、押しつけにならず、 謙虚に人と交わってゆくようなイメージです。 段位や称号や戦績などは、 それだけでは「社会貢献」に何の意味もありません。
竹刀を持たずとも仕事、家庭、地域社会の活動全てが、自分を育てて頂ける修行と心得ます。
「剣士の品格」ではなく「人の品格」を剣道を通じて、どう生きるべきかの哲学を学ばせて頂いてるまでの事と感じます。 剣道が全てでは本末転倒で、到底品のある剣道も 出来るようにならないと心得ます。
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Re: 剣士の品格 ( No.7 ) |
- 日時: 2010/05/06 11:36:31
- 名前: ずんべらぼん
- 追伸
私も全く出来てませんので、 剣道も卑しいです
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Re: 剣士の品格 ( No.8 ) |
- 日時: 2010/05/06 13:50:18
- 名前: だみ声
<
>
- 僕がここに「剣士の品格」とタイトルを付けたのは、4月24日の「柔道のガッツポーズ」トピに、その元となりそうな展開があったので、別途僕からトピを立てた次第です。
あの中の6話で僕も>最終的には「人間の品格」が問われそうですね。<と書いております。
ただし、今「人間の品格」とすると、話題は剣道を離れて、広く人間の人間たる哲学を論ずることとなり、一般の哲学論となりかねません。 そこで、あえて「剣道」と言う土俵の上での「剣士の品格」を論じてみようとしたのです。 いずれは土俵をはみ出さざるを得ない議論であることは元より承知な訳です。
さらに、時々かいま見る「あんた、それでも剣道家?」と言う場面が時々ありますよね。(自分も含む) この時、ここで当事者をこき下ろしても大した進展はないと思うのです。
ですから我が身を持って「剣士の品格」という眺め方をすると、出来てない事がたくさんあって、赤面する事が多いので、そこから襟を正す道を探すというのも有りではないか?と言う発想でみんなでワイワイやってみたかったのです。
悩める中年剣士さんが書かれた「捨てきる」と言うのも、意味が深いですね。捨てきって勝負に挑み、勝利を呼び込めば、ひとつの極意になるのでしょうね。 そして極意に基づく立ち会いには、自ずと見る人に「剣士の品格」を感じさせるのでしょう。
本テーマには結論はないとおいます。 お読みになった各人が、それぞれ考察してご自身の意見を書かれたり、議論を通して自己を磨く材料にすれば十分と思います。
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Re: 剣士の品格 ( No.9 ) |
- 日時: 2010/05/06 17:22:01
- 名前: ずんべらぼん
- だみ声様
なるほどなるほど。 失礼いたしました。 では、その趣旨に沿って自分なりに書いてみます。
剣道場内での立ち居振る舞いからにじみ出ている 心の状態とでも言いましょうか、それを感じられる 所作に剣士の品格を覚えます。
・下位の者とも一緒に修行させていただく様子。 例えば、元立ちにおいて、一本一本の技を出す度 に一々気を切って仕切り直して上座に立ってから 再開するような元立ちに美しさを覚えません。
・指導者として稽古に参加ではなく、自分の稽古と して稽古会に参加するときは、自分の剣道具を人 に預けず、自分で運び、自分で片付ける。
・面を外した後、顔を拭く前に防具を拭く様
皆、謙虚さの現れと申しましょうか、自分の至らなさを知っていると申しましょうか、それが見える所作は素敵です。
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Re: 剣士の品格 ( No.10 ) |
- 日時: 2010/05/06 18:55:50
- 名前: 好月
- 皆様、お久しゅうございます。
またまたヘビーなお題に当惑気味ではございますが、参加をお許し願います。
ガッツポーズと品格について、Hide.先生、だみ声さんの説明に異論はございません。 しかし、やってる人というのはどうでしょう?剣道を命のやりとりと認識はしていないでしょう? 打った・打たれたに価値観を見出し、楽しんでおられる人たちに「剣道は敗者をいたわる気持ち を持って・・・」なんて、聞く耳も持ってもらえないばかりか、逆にこちらの品格を疑われるかも しれません。品格とは、不心得な人に対しても寛容で、気づいていただくまで身を持って範を示す ぐらいの度量が必要なのでしょうね。(私には、死んでも無理でしょう…)
皆さんがお書きのように、剣道を命のやりとりと認識し、やり直しの利かないものとして真剣に 取り組めば、その姿はそのまま品格の備わったものになりうると信じます。悩める中年剣士さんの 仰る、捨て所に捨てきることも一期一会・一刀両断・・・高潔で立派な振る舞いだと思います。
しかし、解らない人には解らない・・・(T_T)
品格ある人は、羨望と同じく嫉妬も買いますから、チョッとのことでも陰口を囁かれるのは覚悟 しないといけないでしょうね・・・(^_^;)
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Re: 剣士の品格 ( No.11 ) |
- 日時: 2010/05/06 22:15:11
- 名前: だみ声
<
>
- 好月さん こんばんは お久しぶりです。 お元気そうですね?
リハビリ6週目で、剣士の品格を論ずる前に、まだ剣を持てない状態ですが、口だけは(指先か?)達者なので、こんなトピを立ち上げました。
さて・・・ >しかし、解らない人には解らない・・・(T_T) > 品格ある人は、羨望と同じく嫉妬も買いますから、チョッとのことでも陰口を囁かれるのは覚悟 >しないといけないでしょうね・・・(^_^;)
「勝ち」に大きな「価値」を置く剣士にとって、品格をうんぬんする僕らは、「下手くその遠吠え」と言われるのはもとより覚悟の上なのです。 嫉妬より、大きな嘲笑を買っていると思います。
面と向かって嘲笑されても、にっこり笑って動じない姿って、「品格がある」のでしょうか? はたまたがっちり論戦に持ち込み、しっかり論破する姿は「品格がある」のでしょうか? 沈黙は金、雄弁は銀? 僕はにっこり笑うかな? いや! 「勝負して決めよう」なんて事言いだすかも… (これではヤクザの喧嘩だろうがっ!!)
まじめな話、四六時中剣士としての品格を保ち続ける事って不可能だと思います。 イビキもかけば、おならもするはずです。 最小限、道着袴を着用している間は、いかなる場にいようとも、品格を意識した立ち居振る舞いは心掛けたいですね。
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Re: 剣士の品格 ( No.12 ) |
- 日時: 2010/05/07 08:26:08
- 名前: せつら
- だみ声さん
僕も少し復活したのでヘビーな話題に剣士でもないのにコメントしま〜す。
剣士の品格 剣道の理念に基づけば、剣道は「人間形成の道」なのですから。 品格が備わった人というのは、剣士の品格を凌駕している訳ですよね。
剣士の品格≦武士道を身に付けた者=武士ならば
武士道が「敗者をいたわる」という思想というもので成り立っているという話が有りますね。 すなわち、自分が殺されたかもしれない想定上最悪の他人もいたわりましょうということですね。 すなわち、人間は他の人間すべてをいたわりましょうという事に通じますね。 ならば、武士道でなくとも小学校1年生の道徳の時間にも同じ事を教わりました。 これを思うと確かに武士道(剣道)は人間形成の手前にありますね。 だから、道徳的に生きれば剣士の品格ごときは、自然に身につくものであると言えると思います。 しかし言うは易し行うは難しですね。悪の権化である欲などは真っ先に棄てなければなりません。 でも、棄てたい欲もまた欲なりで本当に宗教的思想と武士道というのは近接しているのですね。
殺した相手をいたわる前になぜ殺し合いをせねばならぬのか?(このほうがより道徳的) 犬畜生とは言いますが、彼らは人間より殺し合いの面だけを考えればより高い存在です。 食欲や遺伝子の保存以外で同種で殺し合いをするのは人間だけのように感じます。 武士などはその最たるもので殿様の我欲(それだけでもないでしょうが)の手先となって 何の関係もない者同士殺し合いをしていたわけですから。 結局は、「敗者をいたわる」というのは、 良くいえば畜生にも劣る行為を「戒め」人でありたいとえがいたもの 悪く言えばその行為を正当化する「詭弁」ではないか?のように思います。
修業中の剣士というのは人になる前段階ですからまだ畜生に近い段階です。 だから品格などはそれに存在するんでしょうか? あるとすれば、品格を得たいという心は当然持ってはならず。 道を極めた者だけが達する(人間形成が完璧に具現化)されたときに発せられるものかもしれませんね。 そこには羨望も嫉妬もなく、ただただありがたい存在としてある様な気がします。 でも実際こんな人見たことない。 もし剣士の品格があるとするなら、それは剣士自身の境地や作った形でなくではなく 無意識のに発せられた所作に対し他人が心奪われた1シーンになるんじゃないかと思います。 そして、そういった場面をより発せられる方が第三者的に品格が有るという表現になると思います。 どうですか?
でも、品格の基準を作っているのも人の見識なので定規の当て方の問題もあるよな〜。 てか、いったい何がいいたいんや〜と全く品格のない私でした。大阪人に品なんかいらんいらん。 >「勝ち」に大きな「価値」を置く剣士にとって、品格をうんぬんする僕らは、 >「下手くその遠吠え」と言われるのはもとより覚悟の上なのです。 僕は勝ちには大きな価値があると考えています。しかし勝ち方云ぬんもあるでしょが、勝った方には とりあえず大きな称賛を与える事が品格形成の上では大切だと思いますよ。 でも僕は、品格は、余り考えませんので某元横綱も賞金王のプリンス君ももんく言い倒しですがね
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Re: 剣士の品格 ( No.13 ) |
- 日時: 2010/05/07 19:44:27
- 名前: 好月
- 私は、やっぱり実直で懸命で思いやりさえあれば品格はあると思いたいですね。
つまり、公明正大・適正公平。試合・審判規則の第1条にありますよね。
勝ち方・負け方にも品格あり。事前も事後にも品格あり。当然、批評するにもされるにも 品格を失うことなく・・・と考えます。 ですから、何が何でも勝ちたいという心や打たれまいと動じる心が、姿勢や態度に表れた ら・・・品格は乏しいといわざるを得ません。それを指摘されても、居直ったり正当化する ようでは、言葉もありません。指摘する側も、思いやりを持って能力に応じて実現可能な範 囲でアドバイス、言葉も選ばねば品も格も無いただの批判になってしまいます。
話変わって、昔、剣道理念の『人間形成』について、石原忠美範士にこう聞きました。 「人前で真っ赤になって何も話せんかった子が、がんばったら発表できるようになった。こ れがこの子の人間形成。癇癪持ちが喧嘩せずに我慢できるようになった。これも人間形成。 足りないところを修行で埋めていくのが人間形成。みんな仙人になれぇと言うとるんじゃあ ない。」
『品格』にせよ『人間形成』にせよ、もっと身近で軽〜い感じでいいんじゃないのかな〜(^_^;) どちらもあまり高い境涯になると、なんか取っ付きにくそうだし、万人向きにすると、落ち ちゃいけないところまで落とさないといけないみたいだし・・・って素直にそう感じます。
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Re: 剣士の品格 ( No.14 ) |
- 日時: 2010/05/08 00:19:05
- 名前: だみ声
<
>
- う〜〜〜むむっむ・・・っ
好月さん!! ざぶとん5枚!!です。 おみごと! と僕は感じました。
品格と言うのは鯱鉾ばった高台に置いたっていずれ落っこちるワイ。 普段の何げない飾らない所において、万民が気付かずに、日常の中に取り入れてこそ極意なり。
語り足りないと思うけれど、おっしゃりたいのはこんな感じかな?
>『品格』にせよ『人間形成』にせよ、もっと身近で軽〜い感じでいいんじゃないのかな〜
いびきをかき、おならこいても、飾らぬ悟りの中では、不自然さはない・・・すなわち品格。 深いなあぁ〜。
一気に「人間の品格」までワープしちゃった感ありですが、お読みいただいてるおのおのがた、であえー出会えー。
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Re: 剣士の品格 ( No.15 ) |
- 日時: 2010/05/08 07:24:42
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照:
- 好月さんの話はとても面白いのですが、ちょっと剣士の品格からは脱線した感じになって
きましたね(^^;
人間の品格が備われば剣士としての品格が備わるかというと必ずしもそうでないように思 えます。 ただ、「逆もまた真なり」ではないですね。剣士としての品格があるにもかかわらず人間 として品格がないというのはちょっと考えにくい。
剣士の品格には、人品のみならず剣士としての美しさも必要なんじゃないですか。 「できないことができなくなった」というのは狭義の人間形成ですね。その集大成として 剣士が目指すべき人間形成の完成形として「剣士の品格」が存在するのでは?
そのあたりがこのトピの落としどころになりそうですが 〜☆
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Re: 剣士の品格 ( No.16 ) |
- 日時: 2010/05/08 08:27:38
- 名前: 口先3段
- ほとんどの人はガッツポーズはしないけど、本当にお相手に感謝してる人となると少ないですよね。
剣道界でも、表向きは立派でも、実際には堂々と人に言えないことをやっている人もたくさんいます。 こういう人は、一見品格があるように見えても、品格者ではないですね。
結局は「心を磨く」ことではないですか?
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Re: 剣士の品格 ( No.17 ) |
- 日時: 2010/05/08 09:56:27
- 名前: せつら◆.JMjgeNhdOk
- Hideさん
お久しぶりです。 少し思いが過ぎて論が過ぎましたかね。 ん〜、、 >人間の品格が備われば剣士としての品格が備わるかというと必ずしもそうでないように思えます。 >ただ、「逆もまた真なり」ではないですね。 >剣士としての品格があるにもかかわらず人間として品格がないというのはちょっと考えにくい。 言われてみれば仰る通りかもです。 剣士とは言いえませんが多少身を置いたものからすると好きの弱みかこれは否定できませんね。 結局、大してできなくても剣道がなんとなく好きなのは、他の競技にはあまり見られない 品格が剣道自体に漂っているからかも知れません。 というより日本人だからですかね。
剣士の品格とは、 古人の善心を受け継ぎ後世に伝えようとする真摯な気持ちの具現化なのかも知れないですね。
Hideさん お願いなんですが、ネットで手に入りあまり高価でなく素人でも読みやすい。 剣道に関する面白い本は、ありませんか? もし御推薦があれば教えてください。
しかしどのレス読んでも 悩めるさんのレスは、品があるよな〜。たった4行でも、、、。 僕は、きっと本質がわかってないんだな〜。
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Re: 剣士の品格 ( No.18 ) |
- 日時: 2010/05/08 16:43:02
- 名前: 好月
Hide.先生ごめんなさい。ほんと脱線でしたね。 だみ声さんにも、すみません。〔剣士の…〕のとこらへんが大事なんですね。
私の剣士としての品格を醸成し具現化したと感じる人は、持田先生です。 ネットで映像も見られますし、小川先生の百回稽古などでも書かれていますが、 実直に真剣に稽古や試合をされていたと考えられます。ただ、絶対真似出来ない 神か仙人のような御仁だったと、あらゆる本で逸話が伝えられています。
稽古で言えば、駆け引きなし。手加減なし。これが私の思う剣士の品格最上級。
実際にやっています。同格以上との稽古には、これをやりません。基に立つ場 合も、相手がやらない限り駆け引きはやりません。よく「チョッとだけ強く…」 と言われますが、一般の稽古では基本的に手加減しません。と言っても、フェイ ントは勿論、表を攻めて裏を打つ…とかの駆け引きもしませんから、逆に手加減 してもらっている感じですかねぇ? (?_?)
小川忠太郎先生は、剣禅一如の立派な先生で品格の塊のような人だったのは有 名ですが、この先生の剣道は「弱い」と酷評する人もたくさんいたそうです。し かし、剣聖持田盛二先生が認め稽古相手として指名した唯一の人です。自他不二 を剣道でやりきる。一心一刀。三昧力・・・。この先生には打とうという気がな いから駆け引きがない。たとえば、「溜める」と言えば作為的ですが、この先生 は「我慢する」とか「堪える」というストイックな表現になります。
当時、剣士の品格の最高峰だったお二人も、一部の人には変わり者扱いだった のですから、ここを目指す現代の私は、品格を認められるよりも、変わり者の評 判の方がより得やすいだろうと考えています。 (ToT)/~~~
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Re: 剣士の品格 ( No.19 ) |
- 日時: 2010/05/08 23:05:23
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照:
- To 口先3段さん
管理人のHide.です。
>ほとんどの人はガッツポーズはしないけど、本当にお相手に感謝してる人となると少な >いですよね。 う〜ん、耳が痛いです。 自分でも「打って反省、打たれて感謝」といっていながら、実際は打たれると「くっそぉ〜」 なんて思っちゃったりして(^_^ メ)
>こういう人は、一見品格があるように見えても、品格者ではないですね。 >結局は「心を磨く」ことではないですか? そうなんですが、「どう心を磨いて、剣士としてどんなことを身につければいいのか」っ てことが焦点でして(>_<)
To せつらさん >剣士の品格とは、 >古人の善心を受け継ぎ後世に伝えようとする真摯な気持ちの具現化なのかも知れないで >すね。 う〜ん、それも一部であって全部とは言い切れないように思われます(>_<)
>お願いなんですが、ネットで手に入りあまり高価でなく素人でも読みやすい。 >剣道に関する面白い本は、ありませんか? そうですね、いろいろいい本はあるのですが、角 正武先生がお書きになりました『剣道 年代別稽古法―道の薫り』はお勧めです 単行本: 269ページ 出版社: 体育とスポーツ出版社; 新装版版 (2003/04) ISBN-10: 4884580109 ISBN-13: 978-4884580100 発売日: 2003/04 商品の寸法: 18.4 x 12.8 x 1.8 cm
To 好月さん いえいえ、誤っていただくようなことではありません。 含蓄のあるお話ですし、私自身、新たな気づきをさせていただいたことは間違いありませ ん
持田先生に小川先生ですか。 残念ながらお二人とも面識がありませんし、書かれたものを拝見するのみですので、なん とも・・・。言い方は悪いですが「絵に描いた餅」のような感じでしてねぇ(>_<)
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Re: 剣士の品格 ( No.20 ) |
- 日時: 2010/05/08 23:43:12
- 名前: せつら◆.JMjgeNhdOk
- Hideさん
本の件、ありがとうございました。 アマゾンでヒットしました。 抱き合わせの本でリアルタイムに「人を育てる剣道」なんてのもありましたが 今回は、とりあえずHideさん推薦の本を奥に買ってもらいますv
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Re: 剣士の品格 ( No.21 ) |
- 日時: 2010/05/09 07:54:57
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照:
- To せつらさん
少しでも拙サイトがお役に立ちますればうれしく存じます。
角先生の本はいいですよ。 角先生ご自身も好きですが とても元立ち上手な先生です。うん、剣士の品格を感じます(^0^)
私の師匠の渡辺敏雄はとても人間くさい人で、身近にお仕えしましたが、剣士の品格は感 じませんでしたねぇ。豪放磊落、才気煥発、質実剛健、気宇壮大な人物でしたが(^^;
もう絶版で手に入らないと思いますが、渡辺敏雄の『剣道の歴史と哲学』も好きな本です。 気楽に読めるっていう代物ではありませんけど(^_^ メ) 先生ががんに侵されてから書き始められた本ですので、先生が残したかったメッセージが 刻み込まれたものと考えております。私が迷ったときにはこの本が助けてくれるんですよ ね。先生、ありがとう 〜☆
剣道の歴史と哲学 / 渡辺敏雄著<ケンドウ ノ レキシ ト テツガク> 東京 : 日本出版放送企画, 1988.11 x, 276p ; 22cm 注記: 追補:五輪書 著者標目: 渡辺, 敏雄<ワタナベ, トシオ> 分類: NDC8 : 789.3 件名: 剣道
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Re: 剣士の品格 ( No.22 ) |
- 日時: 2010/05/09 09:43:26
- 名前: せつら◆.JMjgeNhdOk
- Hideさん
追伸ありがとうございます。 渡辺先生の御本の方が題からは、そそられますね。 しかしアマゾンには無かったです
先の本は、奥に買っておいてとお願いしたら、「え〜」と言われましたのでこっちで発注して送りつけてやりました。 でも後、いくら払えばいいのと聞かれ2千円というと。 またもや「え〜」といわれてしまいました。 貧乏に品格はどうやら無縁のようですね。 渡辺先生の御本は、日本に帰ったときの楽しみに取っておきます。
しかし、品格とは、多少意味合いが違いますが、私は、クール方より熱い方の方が好きですね。
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Re: 剣士の品格 ( No.23 ) |
- 日時: 2010/05/09 10:19:52
- 名前: おやじ
自分は「剣士」であるなら、「士」サムライの品格を求めるべきであろうと考えます。 ただ、いろいろなサムライがいて当然であり、そのほうがおもしろいと思います。
また、気品や優雅さや、美しさはあえて意識してつくるものではなく、内面からにじみ出てくるようなものではないかととも考えます。
自分は桜に憧れますので、桜みたいな気品や優雅さ、美しさを持ち、なおかつ、はかなく散るに潔い剣風に恋慕いたします。
武道のみならず、諸芸道もその修行稽古に「道」を求め、内面の美しさをその所作礼法に表すのではないかと愚考致します。
品格はその身のうちに大和魂・大和心を持つや否やと、、、
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Re: 剣士の品格 ( No.24 ) |
- 日時: 2010/05/09 21:34:20
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照:
- To せつらさん
>貧乏に品格はどうやら無縁のようですね。 アハハ、そうでしょうか? 清貧という言葉があるように、清く正しく美しく倹しく生きるのは日本人の美徳のひとつ なのではないでしょうか 〜☆
我が家も私立に子どもを2人通わせて、青息吐息の毎日です( -o-) フゥ でも、清貧には程遠いかな(苦笑)
>渡辺先生の御本は、日本に帰ったときの楽しみに取っておきます。 無骨なオヤジですので、必ずしも読みやすい文章ではありませんが、ボクのバイブルです。 もし、ご縁がありましたらお目通しください
>しかし、品格とは、多少意味合いが違いますが、私は、クール方より熱い方の方が好き >ですね。 アハハ、ボクもです(^_^ メ)
To おやじさん 管理人のHide.です。
>また、気品や優雅さや、美しさはあえて意識してつくるものではなく、内面からにじみ >出てくるようなものではないかととも考えます。 >自分は桜に憧れますので、桜みたいな気品や優雅さ、美しさを持ち、なおかつ、はかな >く散るに潔い剣風に恋慕いたします。 御意。 私もイメージ的にはおやじさんとまったく同じ思いです。
さて、それをどう具体化するかっていうことが難しいわけでして(>_<)
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Re: 剣士の品格 ( No.25 ) |
- 日時: 2010/05/10 23:10:46
- 名前: 悩める中年剣士
- 口先3段さんへ
ちょっと間が空いてしまいましたが・・・
>ほとんどの人はガッツポーズはしないけど、本当にお相手に感謝してる人となると少ないですよね。
確かに「打って反省、打たれて感謝」という言葉はあっても、試合となると、 なかなかそうはいきませんよね。でも、まれにはあるのだということを昨日の 試合で体験しました。 昨日は兵庫県年齢別選手権大会があって、私は45歳以上55歳未満の部に出場 しました。1回戦を辛勝し、2回戦は県警の剣道の先生で、年こそ私の1歳下 ですが、七段と明らかに格上。多少粘ったつもりですが、綺麗な面を2本打たれて 敗戦。しかし、打たれた面に「なるほど面とはあんなふうに打つべきものなんだ なぁ」と素直に「勉強になったな」との思いが湧きました。試合後ご挨拶した際も とても感じの良い方で、あらためて「今日は勉強になりました」と申し上げました。 今あらためて振り返ると、感謝の念が湧くかどうかは、お相手次第の要素も ありそうですね。
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Re: 剣士の品格 ( No.26 ) |
- 日時: 2010/05/11 00:43:40
- 名前: だみ声
<
>
- こんばんわです。 皆様いかがお過ごしでしょうか?
僕は、いささか思考の深みにはまった感ありで、すぐにまとまらない状況におります。
それはさておき、悩める中年剣士さんの、日曜日の試合経験談は、気持の晴れる内容ですね。 これって、十分剣士の品格を感じましたが、そう感じたのは僕だけではないと思いますよ。
品格を表現しようと思っているうちは、まだまだ品格などと言えるものは出てこないようです。 だから上記のようなお話には、つい品格を感じますね。
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Re: 剣士の品格 ( No.27 ) |
- 日時: 2010/05/11 07:34:47
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照:
- To 悩める中年剣士さん
>今あらためて振り返ると、感謝の念が湧くかどうかは、お相手次第の要素も >ありそうですね。
そうですねぇ、「打たんかな」「打ってやったぞ」ってなお相手ですと、素直に頭が下が りませんね。まぁ、それは品格がない証拠だといわれればそれまでですが(^_^ メ)
でも、お相手によって左右されるようでは、自身に「剣士としての品格がある」とはいえ ないように思えますが…(>_<)
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Re: 剣士の品格 ( No.28 ) |
- 日時: 2010/05/11 09:06:03
- 名前: 口先3段
- 悩める中年剣士さん
品格とは、求めて得られるものではなく、何十年と真剣に考えて取り組んだ結果身につくもののような気がします。 学生時代は強さを求める時期。 「礼儀正しさ」はあっても「品格」はまだまだ。 そういう時代を経て、勝負という雑念?から解放されれるレベルになって、品格が得られるようになるのかもしれませんね。
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Re: 剣士の品格 ( No.29 ) |
- 日時: 2010/05/11 22:37:47
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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>
- 参照:
- To 口先3段さん
管理人のHide.です。
>そういう時代を経て、勝負という雑念?から解放されれるレベルになって、品格が得ら >れるようになるのかもしれませんね。
勝負をしている(試合に出ている)うちは、品格は養われないというお考えでしょうか?
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Re: 剣士の品格 ( No.30 ) |
- 日時: 2010/05/12 00:20:48
- 名前: 悩める中年剣士
- Hide.さんへ
>でも、お相手によって左右されるようでは、自身に「剣士としての品格がある」とはいえ >ないように思えますが…(>_<)
なんだか見透かされたようなコメントで・・・ 確かに品がある振りをしていますが、品がないのが自分自身だと思っています。 試合をすれば優勝しない限り、必ず負けるので、その時は「良いところを頂戴 しました。ありがとうございました」と思います。あ、これは決して格好付けでも なんでもなく、本当にそう思います。でも、今回の場合は、それを超えた感謝の念を 感じたんですよ
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