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能力の差
日時: 2010/04/11 11:27:32
名前: 凸凹太郎 

 剣道は年代によってスタイルが変わっていくこと和実感しました。私は体育館での稽古がメインですので、中学生や高段者の先生方との稽古がメインとなります。
 先日、市内での稽古会がありました。三十代前半の刑務官、警察官との方々と稽古をしました。非常にスピードのある剣道をしていまして、普段の稽古とは違い戸惑ってしまって何度も面を打たれてしましました。
 こういうときは、高段者の方々の考えている理合はスピード剣道には通用しないのでしょうか。体が自由に技が出せないのは運動神経の問題なのでしょうか?スピードも先天的なものなのでしょうか?
メンテ

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Re: 能力の差 ( No.1 )
日時: 2010/04/11 18:32:08
名前: だみ声  < >

高段者の先生方は、基本的には稽古場では相手に稽古をつけているのであって、試合している訳ではありません。
従って理合いのないスピード剣道に対しては、大した反応せず打たせちゃってると思います。 見ていると打たれている訳ですから、スピード剣道に負けているように見えますね。
この状態を見て、あの高段者の先生は大したことないとか、打たれているから弱いなど思ったら、たぶん大間違いです。
掛っている側も、当るものだから「いただきぃー」なんて悦に入っていたら、上達がおぼつかなくなります。

そして自分もかかって見るとやはり同じように結構打てるから、あの高段者は大したことないと感じるかもしれませんが、とんでもない事だと思います。

そして自分も修行を積んで、以前よりかなり上達したと実感し、あの先生をもっと打ちこんでやろうなどと思って稽古をお願いしたとしますね。
うんと上達した自分なのだから、もっと打てるはずなのにそうは行かない事に気付くはずです。 以前より全く当らないし、第一前に出る事もままなりません。
その内先生が、大した速度でもないのにスッと近づいたと思ったら、ポンと打たれてしまうのです。 理合いのある打突はこうした一連の流れになっています。

息が上ってへとへとになって、その先生との稽古が終ったとします。 当然こっちは満足に当たってませんから落ち込みますね。 上達したはずの自分が弱かったはずのあの先生に完ぺきにやられた訳です。
理由は何だと思われますか?
稽古後のあいさつで、その先生は言って下さるかも知れません「あなた、強くなりましたね」と。

分かるまでまるで狐につままれたような気分だと思いますが、実はかなり上達したこっちも「理合い」が少し分かるようになって来ているのです。 だからやみくもに間合いを詰める事が出来ないし、打ち込めないのです。 上達した証拠なのです。

こんな攻防を工夫して「剣先の語らい」が出来る稽古は、「理合い」のやりとりであり、攻め、崩し、溜め等「気」の充実した稽古内容になるのです。

と、僕自身の勝手な理屈を垂れてみました。
メンテ
Re: 能力の差 ( No.2 )
日時: 2010/04/11 20:36:47
名前: メイショウサムソン 

先日、東京で稽古会の時、全日本選手権を取った内村選手が林八段に懸かった稽古では、まったく内村選手の打突は林先生をとらえることができず、林先生にいい機会を打たれていました。

高度なレベルになれば理合いがスピードに対応できないのではなく、対応できるだけの理合いをこなせていないと考えるべきだと思います。
メンテ
Re: 能力の差 ( No.3 )
日時: 2010/04/11 20:42:02
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

管理人のHide.です。

そうですねぇ、凸凹太郎さんのご相談に私自身の言葉でお答えするのが筋なのはわかって
ますが、ちょうど私も(何度目かの)勉強中の書籍がありますので、そちらをご紹介いた
します。

『剣道年代別稽古法―道の薫り』
 単行本: 269ページ
 出版社: 体育とスポーツ出版社; 新装版版 (2003/04)
 ISBN-10: 4884580109
 ISBN-13: 978-4884580100
 発売日: 2003/04
 商品の寸法: 18.4 x 12.8 x 1.8 cm

です。

たぶん、凸凹太郎さんが疑問に思っていらっしゃることのすべてがここに書かれていると
思われます。


なお、今月25日発売の「剣道時代2010年6月号」は地稽古の特集です。ここにも大きなヒン
トが書かれていると思いますよ 〜☆
メンテ

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