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扇風機の使用について
日時: 2020/05/29 15:47:33
名前: トトロン 

ウイルス対策として「飛沫やその他微粒子を吹き飛ばす」ために扇風機を使用する
という書き込みをいくつか拝見しました。
飛沫、微粒子等を吹き飛ばす目的で扇風機を使ってお稽古をされている方は、
どのように扇風機を利用されているのでしょうか。

私はウイルス対策としての扇風機の使用に懐疑的であり、一方、興味もあります。

そもそも、「飛沫やその他微粒子を吹き飛ばす」ときの微粒子等の到達先として、
どこを想定しているのかにより考え方は変わります。例えば、理由は何であれ
数m先に飛ばすということであれば、それは可能だと思います。

しかし、皆さんが期待されているのは、体育館内、剣道場内で発せられた飛沫や
その他微粒子を、そこにおられる他の皆さんが浴びたり吸い込んだりすることのない、
どこか遠くに飛ばすことだと思います。

扇風機は、小型、強力型等の程度の違いは多少あるものの、粒子や空気を、
ある程度の距離はまっすぐ飛ばしますが、粒子等はすぐに指向性を失い、上下左右に
飛散してしまいます。まっすぐ飛んでいるように見える所でも、気流から外れて
しまうものもあるので、扇風機の前に存在する飛沫、微粒子全てがまっすぐ
吹き飛ばされるわけではありません。

下記の動画はレンタルショップが提供する煙を使った実験動画です。
hhttps://www.youtube.com/watch?v=_JhHv0d5MdU
扇風機からある程度の距離までは煙がまっすぐ飛んでいますが、画面左側では
モヤモヤってなっていますね。扇風機の吹き飛ばし効果の限界です。

つまり、扇風機は、
微視的には、口から発せられる飛沫やその他微粒子を、扇風機を起点として、
ある程度の距離(剣道的にいうと九歩の間合程度?)吹き飛ばすものの、
巨視的には、大して吹き飛んでおらず、むしろ体育館内の飛沫、微粒子を
かき混ぜる程度の役割しか果たさないと考えます。

動画は、誰もいないような、人の動きのない環境での状況です。
人が動けば、気流は乱れ、もっとかき混ぜられると思います。

扇風機のすぐそばにいる人にとっては、吹き飛ばし効果が期待されますが、
全体としてみた場合はどうなんでしょう?
もし扇風機が有用なら、病院等で使っているはずなのに、使っていないし。
といったあたりが扇風機の使用に懐疑的なところです。

一方で、物は使いよう、使い方次第だと思います。
例えば、扇風機を置く場所とか、置き方とか、扇風機の数だとか。
他に、風の向き、扇風機を動かすタイミング、扇風機に何か細工をする等、
工夫次第で色々な有用な効果が得られると思います。

扇風機は後ろの空気を吸い込んで、前に送り出す仕組みですから、扇風機の
後ろで飛沫を出している人がいれば、その方の飛沫を扇風機の前の皆さんに
送り届けるようなものです。

なので扇風機のそばには人を寄せ付けない、というのは当たり前か。
窓や出入口側に向けて置いたって、換気扇のようには排出しませんしね。
例示としてはいまいちでした。

扇風機を前後に間隔つけて3つくらい置いて、リレー形式で空気の流れを
作って滞留を無くせばいいのかな?
どなたか、別のスレッドで対流の話を挙げておられましたように、
流れを作っても、壁伝いに元に戻ってくるだけかもしれませんね。

私の稽古場は、近隣マンションの苦情により扉を開け放って稽古をすることが
できないので、外から吹き込む風を利用することができず、苦慮しています。

こんな風に気の利いた工夫が思いつかないので、いつまでたっても扇風機の
使用に懐疑的なのです。
既に扇風機を使ってお稽古をされている皆さんは、どのように工夫されて
おられるのでしょうか。

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Re: 扇風機の使用について ( No.1 )
日時: 2020/05/29 17:03:43
名前: 飛沫とマイクロ飛沫について 

トトロンさん
回答として適切にこたえられるかわかりませんが、分かる範囲でお答えしますね。

今回のCOVID-19はコロナウイルスの変異体で、飛沫感染します。飛沫とは、飛沫核に水分を纏ったもので、だいたい1〜2mで床に落下してしまいます。
これは「インフルエンザウイルス」などの鼻腔や咽頭あたりに感染するウイルスでの話です。

COVID-19の怖いところは、下気道(肺や気管支)に定着・感染するので、発生時に声門の振動(マイクロ波的な)を通過するので新しくできた言葉「マイクロ飛沫」になります。
マイクロ飛沫は空気中に一定時間漂いますが徐々に落下していきます。「麻疹ウイルス」「水痘帯状疱疹ウイルス」「結核菌」などの「空気感染」するものは飛沫核だけで空気中に浮遊するので数時間空気中を浮遊すると言われます。煙のようなものに近いです。しかし、マイクロ飛沫はそれらとは違います。

そのため、扇風機などで流れのはやい空気潮流を作ることでマイクロ飛沫は飛散・拡散し感染リスクを減少させることができると思います。
また、強い空気潮流を作ることで床に落下する速度も速くなると思います。

結核菌の対策も換気して菌を拡散させて空間の菌濃度を減少させます。扇風機対策も3密を避けるという基本に沿った対策の一つではないかと考えています。

長文申し訳ありませんでした。
Re: 扇風機の使用について ( No.2 )
日時: 2020/05/29 22:32:00
名前: トトロン 

飛沫とマイクロ飛沫についてさん

お答えありがとうございました。
マイクロ飛沫というんですね。
キーワードを教えて頂き、ありがとうございます。効率的に検索することができました。

実際に検索した記事の中に
「飛沫よりは長く滞留するけれど、飛沫核よりは滞留時間が短い。あるいは、ウイルス自体、
飛沫核になってしまうと失活するけれど、マイクロ飛沫の状態ではまだ活性がある。」
という説明がありました。
(hhttps://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/19/050800015/051200006/?P=1

飛沫がマイクロオーダーにまでなってしまうと、質量が小さい分、余計に空気中に漂ってしまい、
床に落下するまで時間がかかってしまうのですね。しかも活性状態を保っている。

で、そのマイクロ飛沫を扇風機で飛ばそうとしたとき、うまく飛んでくれるのかという問題が
あります。質量の大きい粒子なら扇風機の風に乗って飛んでくれるので飛距離をかせげます。
といっても、その距離は冒頭に書いたように、巨視的に見るとわずかな距離です。

一方、マイクロ飛沫は質量が小さいので、空気抵抗の方が大きくなってしまい、飛ばずに舞って
しまったり、気流から外れて渦を巻いていそうです。砂利は遠くに投げられるけど、小麦粉は
あまり飛ばないというイメージです。

そうすると、扇風機で送風するだけで、うまくどこかに飛んで行ってくれるものだろかと疑念が
残ります。強い空気潮流を作ることで床に落下する速度も速くなるというのもよくわからず、
しばらく検討してみます。

ただ、外まで続く長い空気潮流を作るようなことができれば、マイクロ飛沫を風に乗せて外に
誘導することができますね。人が動く中でそういう潮流を作るのは一工夫必要です。検討して
みます。

それと、お話し頂いた中で、マイクロ飛沫を落下させるという点がありますが、これも検討して
見る価値があると思いました。扇風機の風を天井の方から吹き付けても、やはり舞ってしまうだけ
と思われますので、マイクロ飛沫を強制的に凝集させて落下するように仕向けるのがよいように
思います。

例えば、大きい公園やショッピングモール等に行くと、ミスト扇風機が回っていますが、
あの扇風機のようにミストを噴霧して、マイクロ飛沫が水滴にくっつけば、
マイクロ飛沫の落下速度は上がります。ただ、これじゃ床がビショビショになり滑って危ないですね。
それに湿度が上がり、不快指数が上がりそう。考えが安直ですね。検討の余地があります。

色々とご説明頂き、ありがとうございました。

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