Re: ろう児で剣道 ( No.1 ) |
- 日時: 2009/05/16 09:58:04
- 名前: 指導者A
- 私は長年、初心者の指導をしている者です。御嬢さんのような子供の指導経験はございませんが、最近、自閉症・多動などの子供が入ってくるようになりました。以前、近くの道場に女子のろう児がいらっしゃいまして、指導者の方はいろいろなジェスチャーを駆使して教えておられました。中学生になる頃にはかなり強くなり、何度か稽古しましたが真摯な姿勢がひしひしと伝わってくる子どもで、ある意味、剣先での会話の意味を考えさせられました。
剣道の本質を言葉で説明するなどは無理なもので、また無意味なものです。お嬢さんが上達するにつれ竹刀による会話ができるようになると自然に理解できると思います。 今、剣道が好きならば、ただ稽古に通い、先生に打ちかかっているだけで十分です。ろうを個性の一つと考え(背が高いとか、太ってるとか・・)見守ってあげて下さい。おそらく先生方は剣道の本質を伝えるべく、いろんな情報を集めていらっしゃることと思います。 ただ、一つ発声をクリアにすることだけはお父様の仕事として専門家に相談されるのがよいと思います。 偉そうにすいませんでした。
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Re: ろう児で剣道 ( No.2 ) |
- 日時: 2009/05/16 12:48:12
- 名前: ゴルゴ
- 指導者Aさま
大変貴重なご意見をありがとうございます。剣先での会話その通りだと思います。本人のやる気を尊重して見守っていこうと思います。 発声の件に関しましては、やはり生まれてから一度も自分の声というものを聞いた事がない為、自然な発声しかできません。本人も口話指導を嫌がりますので・・・私もろう児に「声を出しなさい」とは言えません。 そういった部分でロールモデル的なろう者の方がいらっしゃればなぁと思った次第です。
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Re: ろう児で剣道 ( No.3 ) |
- 日時: 2009/05/16 13:43:35
- 名前: 素人ですが
- >どうしても剣道の本質といいますか、「心技体の一致」「先の先、後の先」「お相手に乗る」などの説明がうまくできません。
親御さんがこれらの意味を理解されているのであれば、親御さんから説明されるのが一番ではないでしょうか。
ところで、試合で「はじめ」とか「やめ」とか「別れ」も聞こえないわけですよね。 試合ではどうされているのでしょう?
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Re: ろう児で剣道 ( No.4 ) |
- 日時: 2009/05/16 14:55:58
- 名前: ゴルゴ
- 素人ですが さま
説明に関しましては、指導者Aさまの仰るとおり、本人の剣道に対する姿勢を見守りたいと思います。
試合では、「はじめ」はお相手の動き出しを観察して、「やめ」「わかれ」はお相手の視線、力の具合などで判断しているそうです。ただ、目からの情報しか無い為、良い打ちができても試合中は審判の方々を見るな!と私は伝えております。
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Re: ろう児で剣道 ( No.5 ) |
- 日時: 2009/05/16 19:12:25
- 名前: 指導者B
- ・日本手話の堪能な方などがいらっしゃる道場
などご存知ありませんでしょうか?
手話が堪能な剣道の先生なら知っています。しかし、ろう者に剣道を教えたことがあるのかどうかはわかりません。同じ県ならその先生をお教えできるのですが 
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Re: ろう児で剣道 ( No.6 ) |
- 日時: 2009/05/17 06:17:49
- 名前: めん吉
- 読んでいて心が熱くなってきました。
私は手話ほどではないですが、指文字を少し習ったことがあります。
ゴルゴ様のお住まいの都道府県に設置されている聾学校の先生に相談してみてはいかがでしょうか。 もしかしたら、聾学校で教鞭を執りながら剣道修業をしている先生がいるかも知れません。 以前に聾学校に勤務され、剣道を修業している先生もいるかも知れません。 あくまで、推測なので実際におられるかどうかは分かりませんが・・・。
お子様の健やかな成長を願っています。
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Re: ろう児の剣道について ( No.7 ) |
- 日時: 2009/05/17 18:22:02
- 名前: いっつぁん
- 「遥かなる甲子園」を思い出しました。
ろう学校の生徒が甲子園を目指す、実話に基づく野球の話です。(まんがですが) さまざまな異論反論をのりこえ、子供たちや関係者の熱意で野球をすることができ、最後は大会に参加できました。 9人のろう者がチームを作って野球をやりとげたのです。 声を発せられないからといって、剣道をすることになんら問題があるとは思えません。 「人生は重き荷を負うて坂道を上るが如く、急ぐべからず。」(by徳川家康)です。 ご家族皆さんの成長をお祈りいたします。
追伸 「バカボンド」の中では、宮本武蔵のライバル佐々木小次郎もろう者ですね。
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Re: ろう児の剣道について ( No.8 ) |
- 日時: 2009/05/17 20:42:26
- 名前: ゴルゴ
- 皆様のあたたかいコメント、親子共々本当にありがたく思います。
娘の希望は、「今後、ろう者で剣道を始める方々の手本になれるような剣士になりたい」のだそうです。
皆様方の励ましの言葉を伝えたところ大変喜んでおりました。 娘の(私もですが)一層の鍛錬、精進を期待して見守っていきたいと思います。
ありがとうございます。
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Re: ろう児の剣道について ( No.9 ) |
- 日時: 2009/05/18 17:46:41
- 名前: ひろ子
- お嬢さんの頑張っている姿が目に浮かびます。私の知っている道場で和歌山砂山少年剣友会に5年生の女子でろうの子供さんがおられます。選手として近畿の大会に出てこられ活躍しています。稽古の時間帯にお母さん達で手話教室をひらいているようです、以前砂山のホームページに紹介されていました。
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Re: ろう児の剣道について ( No.10 ) |
- 日時: 2009/05/19 20:55:29
- 名前: のび太の母
- ゴルゴさん 初めまして! のび太の母と申します。
お嬢様のお話を拝見し、思わず超久しぶりにカキコをしてしまいました。 障害の種類こそ違いますが(うちは発達障害です)、同じく小3から剣道を始め今や高3となります。ハンディがある分いろんな事がありましたが、剣道を通じて心身ともに非常に逞しくなり、親子で本当にたくさんのことを学ばせて頂きました。 障害を個性としてとらえようとして下さる方が増えた事は、本当にありがたいことです。うちの子も多くの先生方や保護者の方々に可愛がって頂き、多くの仲間に支えられてきたお陰で今があるのだと思っています。でも成長していく過程においては、それだけでは済まされない厳しい現実も多々あります。歳を重ねるごとにそういう現実が待っています。 そんな時、その厳しい現実から逃げるのではなく、しっかり向き合う事を教えてくれたのは剣道でした。 「打たれる事をおそれない。打たれないと強くなれない」ことを、いつの間にか本人は剣道を通してしっかりと学んでくれていました。 現在もいろんな問題にぶつかる度に、不器用で要領悪いながらも、時間をかけながらひとつひとつ自分なりの答えを出しつつ頑張っています。 他の方々がおっしゃっている通り、言葉ではなくただただ稽古の繰り返しの中で、技術的な事も精神的な事も少しずつ本人に伝わっていったように思います。 「剣先での会話」・・・また一つ良いことを教えて頂きました。直接的なコミュニケーションは得意ではない我が子ですが、まさに!!という感じです。ありがとうございました。 どうぞお嬢様も剣道を通じて素敵な出逢いがたくさんありますようお祈り申し上げます。
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Re: ろう児の剣道について ( No.11 ) |
- 日時: 2009/05/20 14:18:39
- 名前: ゴルゴ
- 皆様、ありがたいお言葉、貴重な情報、本当にありがとうございます。
ひろ子様 全国レベルの道場ですよね?今度、砂山少年剣友会さまに連絡をとらせていただき、詳しいお話を聞かせていただきたいと思います。もし叶う事ならば夏休みを利用して出稽古にお伺いさせていただきたいものです。
のび太の母様 以前、書き込みを拝見したことがあります。他人事に思えず色々と考えさせられました。娘も同じように、自分なりの答えを探してほしいと思います。
娘は現在、今週末の東京都予選にむけて稽古に励んでおります。試合では勝ち負けも大切な事だとは思いますが、[交剣知友]良い経験、指導者Aさまのおっしゃる[剣先での会話]をたくさんの剣友と交わしてほしいと思います。
今後もなにか情報などございましたら、書き込みをよろしくお願い致します。
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Re: ろう児の剣道について ( No.12 ) |
- 日時: 2009/05/21 13:33:18
- 名前: minami
- ゴルゴ様
私の娘(現在高1)も小学1〜6年まで剣道をしておりました!N潟県S島から幼稚部よりN潟ろう学校へ行っております。お兄ちゃんの影響で剣道を始め、私も高校までやっていたので先生方の迷惑にならないよう叩かれ役で20数年ぶりにリバ剣し現在に至っております。(笑) 大会等にも積極的に参加させて、県少年少女大会にも連盟の代表として2回位出場しました。 昇級審査・大会等では、先生・審判の方々に事情を説明し非常に親切にしていただき、中学で初段と思っていたところ小学を卒業時に『お父さん、今まで剣道を教えてくれてありがとうございました!中学校ではやりたい部活があるので剣道はやめます。』と言われ、寂しいような嬉しいような思いがしました。 試合では、審判の口元を見る事と声を出す事(はっきりは出ませんが)を言い聞かせ後は自由にさせ。 審判の方には、号令は口を大きくとお願いし御配慮いただきました。困ったのは、対戦相手が、ガンガン来る人だとそれなりに良い試合になるのですが、やる気?のない構えをとく人と対戦すると審判の止めがかかったと勘違いして開始線に戻ろうとする所を打たれる場面が何度かありました。 まだまだ障がい者には難しいなぁ〜と実感しておりました。ちなみに、ろう学校では1・2の聴力の無さです。
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Re: ろう児の剣道について ( No.13 ) |
- 日時: 2009/05/23 16:10:22
- 名前: 琵琶子
- 滋賀県の都道府県代表もですよ。秋の個人も一位でした。
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