このフォームからは投稿できません。
name
e-mail
url
subject
comment
トップページ > 記事閲覧
小手打たせ面?について
日時: 2021/11/03 17:48:01
名前: 小学6年生の保護者 

 私は子供と一緒に剣道を始めた剣道初心者の保護者です。
 先程、全日本選手権の試合をライブ観戦していたところ、準々決勝の試合で、小手が先に決まったように見えたのですが、後から応じた面に旗が2本上がった試合がありました。
 コメント欄から造語だとは思いますが、「小手打たせ面」という言葉を知りました。
 おそらくですが、素人なりに考えて、残心までしっかりとってない状態で面を打ち込んだからだとか、小手が甘かったとかの理由で面に上がったのかなと考えました。
 その後、YouTubeで小手打たせ面の一本集の動画を見つけました。その中には小手がしっかり決まったように見えても後の面に旗が上がっていますが、小手を打った選手は納得いってないようにも見えます。

 小手返し面や小手を払っての面はわかりますし、息子も道場で習っているようです。
 しかし、この小手を打たせての面についてはどのように解釈をして良いのか、息子に説明をしたら良いのかわかりません。

 何か良いご意見やご説明がありましたら、ご教示していただけたらと思います。
 なお、審判の先生方の判定に不服があるとかそういうことではありません。
 
メンテ

Page: 1 |

Re: 小手打たせ面?について ( No.1 )
日時: 2021/11/03 20:49:17
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

管理人のHide.です。

そうですねぇ、剣道の有効打突は、試合規則により「残心までしっかりととったもの」で
なければいけません。

その観点からすると、
 ・小手があたった
 ・その残心を審判が見極めようとしている間に面があたった
 ・面はしっかりと打ち切り残心があった
ゆえに、小手ではなく面が有効打突になるわけです。


お子さんには、「小手を返そうと思ったが小手にさわられてしまった。しかしそこで打ち
止めることをせず後打ちだが面をしっかり打ち切った」とご説明なさったらよろしいので
はないでしょうか。

選手の側からしても、「小手をわざわざ打たせてその後の面を狙う」ということはリスク
が大きすぎてできるものではありません。
「返して打とうとしたのだが当たってしまった」が「小手打たれ面」の真相だと考えます
メンテ
Re: 小手打たせ面?について ( No.2 )
日時: 2021/11/03 23:06:21
名前: 小学6年生の保護者 

hide先生、早々のご回答、また、大変わかりやすいご説明をしていただきありがとうございます
子供には、
狙ってやる技ではないよ。だけど、小手を返そうとして先に小手が当たってしまっても最後まで自分の面を打ち切ろう
と言ってみます!

初めて質問させていただきました
本当にありがとうございました!
メンテ
Re: 小手打たせ面?について ( No.3 )
日時: 2021/11/04 06:51:11
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

To 小学6年生の保護者さん

少しでも拙サイトがお役に立ちますればうれしく存じます。


突きなども同じような現象をよく見ます。
突きは突いた後にそれを引いて中段残心を示さなければなりません。
突かれた選手が残心を示すよりも早く引き面を打った場合、現象面としては「突き突かせ
面」になります。

「小手打たせ面」にしても「突き突かせ面」にしても、剣道の技の中にある正式な技では
ありません。ぎりぎりの勝負の中から生まれた勝負の極みの一本なのだと考えます。

単に「当たった、当たらない」だけでない剣道の有効打突の特性を、お子さんが本件から
学んでくれたらうれしいですね。
また何かわからないことが出てきましたら、いつでもお尋ねください
メンテ

Page: 1 |