Re: 先生とお稽古 ( No.1 ) |
- 日時: 2019/11/22 12:53:10
- 名前: ViVi
- オバチャン剣士さま
大人の剣士に必ず一度は立ちはだかる「剣道あるある」ですね。 私もずいぶん前に六段挑戦しますと宣言したとたんに「攻めがない」「溜めがない」「工夫が足りない」と毎度毎度、お経のように唱えられて(笑) 最初の一か月くらいは打込み稽古のみで剣道の再構築をして頂きました。 それから普通に稽古頂いても先に書いた三つの言葉の繰り返し・・・ でも、ある時気が付くんです。 先生には通用しないけど、今まで勝てなかった相手を比較的簡単に打つことができる様になっていることを・・・ ここが一番の我慢時です。 この大きな壁を乗り越えるには並大抵の努力では足りないのです。 半年や一年かもしれない、何年もかかるかもしれない。 でも乗り越えた先には素晴らしい世界が待っています。 頑張ってください。
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Re: 先生とお稽古 ( No.2 ) |
- 日時: 2019/11/23 01:46:52
- 名前: だみ声
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- オバチャン剣士さま。
基本的に僕もVIVIさんと同じことを書くと思います。 やはり先生方は「気」の剣道をなさいます。 こっちの動きは全てお見通しです。 先生 から見たら、攻めも、我慢も先に感じ取られているのですから「攻めがない」「我慢が足 りない」と言う指導になるのです。
そして攻め方、溜め方、我慢などを考えていると、「待ち剣」と言われ、何をどうやればい いかが見えなくなるのです。 そしてこれは上達の過程で誰にも必ず訪れるものなのです。 つまり誰もが「一度は通る道」なのだし、今その道に差し掛かっているレベルまで来たと いう事なのです。 つまり以前の自分より上達しているという事なのですが、それを実感 出来ないばかりか、先生には「下手くそ」と言われる回数が増えた気がして落ち込むので す。
先生から見ると以前のレベルから一段上がっているのだから次の段階における取組をさせ るために、更なる工夫をさせる段階での指導なのです。 決して落ち込む事でなく、むし ろそういう「一段上」の領域に入るのだという事なのですが、本人の印象としては、「ボロ クソ」言われているのと同じなのです。
ここで落ち込まないで、いつものように先生に打ち込んでいく稽古を続けていると、先生 には通用しなくとも、同僚たちには何となく「打突成功率」が向上している事が分かって くると思います。 こういう修行を繰り返して、剣士としての「資質」を向上させているのですからご安心く ださい。 だから先生には一心不乱に打ち込む稽古をお続けください。
同じことは若い剣士にも起こっています。 高校生で、意気盛んな頃、先生と立ち会ってそこそこ打てていた若い剣士が大学に進学し、 そこでの激しい稽古を受けて夏休みに帰省します。 久しぶりの道場稽古で、先生と立ち会います。 本人としては、大学であれだけ激しい稽 古に耐えて来たのだから、以前より先生を「打つことが出来るはずだ」と意気込んで蹲踞 します。
立ち上がって見ると「先生の隙」が見えないことに気付きます。 以前はそれなりに打て ていたのに、今目の前にいる先生が以前より大きく見え、「恐怖」さえ覚えて「打てない自 分」に気付きます。 当然先生からは依然以上に打たれてしまいます。 下手になったと思う落ち込んだ自分が、しょんぼりして先生に稽古後の挨拶に行きますね。 先生からは意外にも「お前強くなったなぁ〜」と言われるのです。
先生からしたら、今まではパワーとスピードだけで打ちかかかっていた奴が「気」の剣道 に差し掛かり、それが身についてきたことで「強くなった」と感じているのですが、本人 は「弱くなった」と思ってしまうのです。 面白いでしょっ!
こうして「気付かぬ強さ」と「気付いた弱さ」を理解して行くのが「剣の修行」なのです。
僕が学生の頃指導をいただいた先生(範士八段)の言葉ですが、「俺は強い」と言う剣士は 大したことない、「至らない自分」と言う剣士には気を付けろ! でした。 だから大丈夫、強くなったと思わないで打ちかかってください。 それが強くなった証拠 なのです。
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Re: 先生とお稽古 ( No.3 ) |
- 日時: 2019/11/23 07:24:15
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照: http://ichinikai.com
- 管理人のHide.です。
レスが遅くなり申し訳ありません。
剣道では「攻めを考え始めるようになると中級(=初級卒業)」と言われます。 そしてそれ以後、永遠にこの命題から抜け出すことができません。 範士八段と言われる先生方にしても、まだその迷路の中に閉じ込められているのです。で もそうした方々は多くの引き出し(=経験)を持っていて、お相手に対する様々な対処法 を知っています。 それらを駆使しておりますので迷いなく見えますし、先生方の目からは様々なお言葉が出 てくるわけです。
だみ声さんもおっしゃってますが、先生は一つ上の剣道を目指すよう課題を与えてくださ っているのです。ここが頑張りどころです
ではどのように取り組めばいいかということですが、攻めの本質を考えなければいけませ ん。攻めとは ・打突の前提のある打たない行為 ・「打ち気」をお相手にぶつけお相手の心に四戒を与える行為 ・お相手の変化に瞬時に対処できるよう心身の状態が整えて間合いを作る行為 です。
そして、攻めは、 ・作り(間合いに入ること) ・溜め(間合いの中で打突をガマンすること) ・誘い(間合いの中で攻めを緩めること) に細分化できます。
勘違いしやすいのは「打つこと=攻め」と考えてしまう場合です。 「攻め(間合いに入る)即打突」になっている場合に「打ち急ぎ」と言われます。それは 「溜め」がないからです。 「待ち剣になってる」と言われる場合は、「自分から間合いを作る」事ができていないの です。
間合いに入る(=作る、作り)には様々な方法があります。 ここが単調だと「工夫がない」という指摘になりますd(^-^)!
こんなところをヒントにしてみてください 〜☆
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ViVi 様 ( No.4 ) |
- 日時: 2019/11/25 10:57:12
- 名前: オバチャン剣士
- ViVi様
ありがとうございます。みなさんも通ってきてこられた道なんですね。お経のように・・・(笑)ホント私もほぼ毎日聞かされています。この壁がとっても高くて途方もない気もしますが頑張ってみます。基本に戻って打ち込みで無心になるのも大切ですね ありがとうございました。
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だみ声様 ( No.5 ) |
- 日時: 2019/11/25 11:05:50
- 名前: オバチャン剣士
- だみ声様
ありがとうございます。そうなんです、先生はすべて見通されていて・・・昨日もぼろカスに言われました。我慢していたら待っているのはダメだと。無心で打てと前回もその前も言っただろ!とおしかりを受けました。無心で打つとはなんなのか・・・ 何も考えずに打つのとは違うし難しいですね
自分のレベルが上がってるからと思えることは全くないのですが、心を折れさせず前に進めたらと思います。ありがとうございました
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Hide様 ( No.6 ) |
- 日時: 2019/11/25 11:18:57
- 名前: オバチャン剣士
- Hide様。ありがとうございます
攻めを考える剣道・・・とっても難しいですね。でも先生におしかりを受けながら頑張っていこうと思いました。何度も同じことを言われ自分には何もできないのかと落ち込んでいましたがこの掲示板で皆さんの優しいアドバイスや励ましでホロリとなってしまいました 来年の1月・2月には試合もあるので落ち込まず頑張ります。
♪勘違いしやすいのは「打つこと=攻め」と考えてしまう場合です。「攻め(間合いに入る)即打突」になっている場合に「打ち急ぎ」と言われます。それは 「溜め」がないからです。 「待ち剣になってる」と言われる場合は、「自分から間合いを作る」事ができていない♪
このHide様の文で少し・・ほんの少しですが自分の剣道が分かった気がします。 ありがとうございました
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Re: 先生とお稽古 ( No.7 ) |
- 日時: 2019/11/25 21:45:23
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照: http://ichinikai.com
- To オバチャン剣士さん
少しでも拙サイトがお役に立ちますればうれしく存じます。
「攻め」はホント難しいです。 どこまで行っても迷いの中にあります。 その迷いを楽しむのも剣道の醍醐味なのかなぁ、なんて最近考えています。 お互い「攻めの命題」を楽しんでいきましょう 〜☆
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