Re: 「後の技」に勝ちたい! ( No.1 ) |
- 日時: 2016/08/29 07:13:41
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照: http://ichinikai.com
- 管理人のHide.です。
機会をとらえて打ったとしても、後の技をいただいてしまうということは
1.お相手の読み筋であった 2.引き出されて打たされた 3.機会をとらえてから打つまでにタイムラグがあった 4.打突に鋭さが不足している 5.打突前動作がある
などの原因が考えられます。 その前の「攻め」、攻めによる「探り」が十分ではない可能性もありますね
ちなみに「後の技」とは具体的にどんな技ですか?
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Re: 「後の技」に勝ちたい! ( No.2 ) |
- 日時: 2016/08/29 09:31:29
- 名前: 長幼の序
- 技(攻め)を「言葉」に置き換え、攻め合いを「会話」と置き換えて考えてみましょう。
先の技は、自分の意見を先に述べ、結論に達しようとする行動です。 ここでその意見が、本当に的確なものであれば、ひとまずそれで良し。(但し、本当の会話が出来ているとは、言えない所です) しかし、返されてしまう、それは何故か?
ここで足りないもの、それは相手の意見を聞く事です。 いわば、自分勝手な意見だけ言って、結論を急ぎ果ては、答えを見誤ってしまう・・・・会話が成り立っていないのでしょう。 機会を捉えて面を打っても〜ここはまだ議論を尽くしてない、まだ会話が足りない、もう少し相手の意見を聞いてみようか、と考える場面なのではないでしょうか。 剣先の攻防から、ジリジリと徐々に核心に近づいていく、言葉を選びながら、相手の意も理解しながら、会話を重ねていく・・・・そして、その中で、ここが自身の真意だと渾身の一撃を述べる。 これが、正に相手と「理」する理合の中での、打つべき機会と捉えられます。
読むからに、相応の我慢(相手の話を聞く)が足りないのだと感じます。 また先の技をしかける前に「先の気」「先々の気」がないと心技体の一致した打突はできません。
ある範士は、 「剣道は、相手に攻め勝って、待って打つ」と称されました。 また別の範士はもっと略して 「勝つ為には、打たない事」とあたかも禅問答みたいな事を云われます。
後の技を打たれない為には、 「打った剣は受ける剣、受けた剣は返す剣」と常に攻防が一致した心構え、身構えを持つ(残心)事が大切です。
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Re: 「後の技」に勝ちたい! ( No.3 ) |
- 日時: 2016/09/04 18:31:51
- 名前: おやじま
- 返事が遅くなって申し訳ございません。
Hideさま。 まさしく「読み筋であった」「引き出された」と思います。精進します。後の技は具体的 には「面返し面」「小手返し面」などが多いと思います。
長幼の序さま
なるほど、会話ですか。おっしゃる通り、自分では「機会を捉えている」つもりでも、攻 撃ばかり考えていて一方的であったと思います。 攻防一致を心掛けたいと思います。
とろで、こんな質問は失礼にあたるかもしれませんが「返し技を返す方法」があれば教え て下さい。よろしくお願い致します。
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Re: 「後の技」に勝ちたい! ( No.4 ) |
- 日時: 2016/09/05 07:07:43
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照: http://ichinikai.com
- To おやじまさん
「面返し面」や「小手返し面」だとすると、タイミングを少しずらして打てばこちらの技 がうまくいきそうです。
攻めて打つ前に少し「タメ」を作ってみてくださいd(^-^)!
なお、返し技を返すことはできますが、それよりも返し技を打たれないように攻めること の方が容易です。ちなみに私は、若い人対策のために面返し面返し逆胴、小手返し面返し 逆胴などは打てるように稽古してますがけっこう難しいです(^_^ メ)
剣道は、基本的にはすべてをカバーするよけ方はありません。 面をかばえば小手と胴が、小手や胴をかばえば面と突きが空いてしまいます。
故に ・上を攻めて下を打つ、下を攻めて上を打つ ・表を攻めて裏を打つ、裏を攻めて表を打つ
が有効な「攻めの定石」なのです
また、お相手の竹刀を「払う、捲く、抑える」などして打ち間に入れば、お相手は返し技 を打ちにくくなりますし、打たれる率も少なくなるはずですd(^-^)!
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Re: 「後の技」に勝ちたい! ( No.5 ) |
- 日時: 2016/09/05 07:53:57
- 名前: 長幼の序
- 返し技を返す方法は、前記した通りです。
具体的には、前述のHideさんが書かれていらっしゃる通りです。 しかし、この場合、返す事よりも、最初の一撃を如何に返されないように打つかを工夫した方が、結果返されない・・につながると思います。 その場合、少しでも迷いがあれば、相手に悟られ返される要因になります。 いわゆる四戒の疑にあたる部分です。 どんな大きな大会、一流選手の試合でも最後は、基本技(特に面)で決する事が多いようです。 また、中々勝負が決しない延長戦などでも同様、そこから見え隠れするものは・・・・ 腹を据えて、「ここ」と決めたら、渾身の一撃を捨て切って打つ事です。 自身、最高の打ちを放ち、結果、返されたら、お相手が一枚上だったという事、そこから次の課題が見えてきます。 この場合、打たれた事(後悔)より、渾身の一撃を打てた事(満足感)を良しとしましょう。 剣道は打たれて強くなるは、まさにここです。
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Re: 「後の技」に勝ちたい! ( No.6 ) |
- 日時: 2016/09/05 22:57:59
- 名前: おやじま
- Hideさま
「タイミングをずらす」「ためをつくる」とは、例えば「竹刀を振り降ろす際に前腕は普段通り振り下ろすが、手の内は遅らせて前腕の振り出しより竹刀の振りだしが遅くなる」様な工夫をするという事でしょうか。 又、打つ前の「返し技を打たれない攻め」も大切なのですね!攻めの研究もしたいと思います。
長幼の序さま 「最初の一撃を如何に返されない様に打つか」そうですね!自分のスレッドの題名を見直して「勝ちたい!」と言う気持ちが強すぎて「自分だけが良ければよい剣道」になっていると思いました。相手の「後の技」も尊重し、相手に返されても満足のいく「面」を目指したいと思います。
ありがとうございました。またよろしくお願い致します。
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Re: 「後の技」に勝ちたい! ( No.7 ) |
- 日時: 2016/09/06 06:12:38
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照: http://ichinikai.com
- To おやじまさん
>「タイミングをずらす」「ためをつくる」とは、例えば「竹刀を振り降ろす際に前腕は >普段通り振り下ろすが、手の内は遅らせて前腕の振り出しより竹刀の振りだしが遅くな >る」様な工夫をするという事でしょうか。
それもありますが、簡単に言えば「攻め即打突」ではなく、「攻め入り」と「打突」の間 に、「1拍」とか「0.5拍」とか間を空けてみるのです
返し技はお相手の技の発露を感じて仕掛ける技ですから、こちらが打ち気で間に入ればお 相手は返し技を打とうと準備をします。その逆を狙えばいいっていうことです。 簡単ですね ~☆
>又、打つ前の「返し技を打たれない攻め」も大切なのですね!攻めの研究もしたいと思 >います。
「返し技を打たれないための攻め」ではなく、しかけ技にしても応じ技にしても「攻め」 が命です。 一本一本「どこをどう攻めて、何をどう打つか」を考え、前の攻め、技を「布石」として 用い、「機会を厳選」し、「決まった、決まらなかった」理由を検証する…。 そうしたお稽古を積み重ねていくことが「攻める力」を蓄えてくれるものですd(^-^)!
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