Re: 外国人の審査筆記試験 ( No.1 )
日時: 2014/02/12 01:54:05名前: だみ声
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観戦者さん >外国人が日本で段審査を受ける際の筆記試験について教えてください。 初段から五段までの審査は、都道府県の剣連が実施するので、それぞれの県でのや り方が違うと思います。 静岡県の例ですが、以下の通りです。 1.筆記試験と形の審査は、実技審査合格者のみを対象に実施します。 2.審査を申請する段階で、日本語が分からないことを伝え、英語で受けたいことを特記 事項に記述しておく。これで問題が英語で出されます。 3.初段の場合は、「剣道の理念」と「剣道修練の心構え」が必ず出ますので、これをしっ かり書けるようにしておきます。 剣道の理念: 剣道は、剣の理法の修錬による、人間形成の道である。 「The Concept of Kendo」(全剣連のものです) The concept of Kendo is to discipline the human character through the application of the principles of the Katana (sword). 剣道修練の心構え: 剣道を正しく真剣に学び、常に心身を錬磨して旺盛なる気力を養い、剣道 の特性を通じて礼節を尊び、信義を重んじ、誠を尽くして、常に自己の修 錬に努め、もって国家社会を愛し、広く人類の平和繁栄に寄与せんとする ものである。 「The Purpose of Practicing Kendo」 (アメリカのある道場で英訳されたものです) The purpose of practicing Kendo is: To mold the mind and body, To cultivate a vigorous spirit, And through correct and rigid training, To strive for improvement in the art of Kendo, To hold in esteem human courtesy and honor, To associate with others with sincerity, And to forever pursue the cultivation of oneself. This will make one be able: To love his/her country and society, To contribute to the development of culture And to promote peace and prosperity among all peoples.」 また、英語で剣道の事が詳しく載っているサイトがあり、そこに「マナーとエチケット」 がありますが、これも参考にしてもらってはどうでしょうか?http://www.kendo-guide.com/etiquette.html 4.さらに、日本剣道形の1〜3本目についてや、形を打つ時の心構え等を書かせる所も あると思います。(検索してください) 5.審査前に論文(「剣道にかける意気込み」とか「剣道を始めた動機」)などを提出させ る県もあったと思います。受審する剣連に尋ねるとわかると思います。 基本的に、あらかじめ事情説明しておくと、審査側でいろいろ準備してくれるはずです。 剣連としても合格させる方向で審査すると思いますので、配慮はしてくれると思います。 と言うのも、以上は数年前、高校のEATとして勤務していたアメリカ人が、初段審査を 受けた時の顛末なのです。 彼は合格して帰国しました。 補佐は、高校生たちがいろいろ面倒見たと聞いております。 ただし、当日慌てないために、準備されているかどうかを剣連にあらかじめ確認しておく ことをおすすめします。
Re: 外国人の審査筆記試験 ( No.2 )
日時: 2014/02/12 07:18:44名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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参照: http://ichinikai.com
管理人のHide.です。 う〜ん、ちょっとこの辺に関しましては、私は情報を持ち合わせておりませんが、こんな 本があります。 Kendo ジェフリー サーモン (著), Geoffrey Salmon (著) ペーパーバック: 192ページ 出版社: チャールズ・イ・タトル出版; Original.版 (2013/7/25) 言語: 英語, 英語, 英語 ISBN-10: 4805312319 ISBN-13: 978-4805312315 発売日: 2013/7/25 商品パッケージの寸法: 22.6 x 15.2 x 1.8 cmhttp://www.amazon.co.jp/Kendo-%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%95%E3%83%A ..... 4805312319 目次を拾ってみますと Chapter1が「Introduction」ということで、剣道の概略、用具とその付け方、礼儀作法、 構え方、足さばき、気合、有効打突…などの解説がなされています。 Chapter2は「Waza」ということで、「仕掛け技」が解説されています。その最初に「Sutemi」 という項目が書かれているのが興味深いですね。さらに「攻め、ため、四戒」についても この章で扱っています。 Chapter3は「Oji Waza」です。抜き技、すり上げ技、返し技、打ち落とし技などが解説さ れています。おお「突き萎やし突き」なんていう技もあるぞ! 応じ技の足さばきについ ても、この章で解説されています。 Chapter4は、「Kendo Training Methods」ということで、稽古法についての解説です。主 な項目としては「基本稽古」「元立ち稽古&回り稽古」「元立ち」「切返し」「打ち込み 稽古」「かかり稽古」「ぶつかり稽古」「約束稽古」などです。 このChapterに「Waza geiko」と別立てして、「仕掛け技稽古」「応じ技稽古」「地稽 古」「形稽古」を分類しているのが興味深いですね 最後のChapter5は「Structuring a kendo session」ということで、「ウォームアップと クールダウン」「子供の教え方」「その他トレーニング」「試合」「審判法」まで書かれ ています。
Re: 外国人の審査筆記試験 ( No.3 )
日時: 2014/02/13 03:29:15名前: 米ぬか
お邪魔します。 2002年に神奈川県で二段の昇段審査を受けた外国人の人の体験談がありました。(全文英文です)http://www.cl.cam.ac.uk/~fms27/kendo/nidan.html 個人的には、筆記の日本語の質問文の情報収集、その翻訳と回答の調査も含めて修練のうち、と本人に理解を求めても良いと思います。'Do your homework'(準備をしっかりせよ)ですね。 言葉にハンデがある分は本人がより念入りに、事前の調査準備をする事で補う努力をするのが先決だと思います。 それでどうしても分からない部分に関しては周囲が手助けをしても良いと思いますが、外国人だからと上げ膳据え膳でお客様扱いする必要は無いと思います。 審査に落ちたらまた受けなおすことも出来るのですから、まず本人に「審査内容の調査を早めに開始し、準備をしっかりしなさい」と伝えて様子を見てはいかがでしょうか。
Re: 外国人の審査筆記試験 ( No.4 )
日時: 2014/02/13 22:53:03名前: 観戦者
だみ声様 貴重なサイトを教えて頂きありがとうございます。 今後非常に参考になりそうです。ありがとうございました。 Hide様 貴重な書籍を教えて頂き、ありがとうございます。 このような書籍が販売されているのですね。 私自身、良い勉強になりそうなので、ちょっと 購入を検討してみようと思います。 米ぬか様 ご意見ありがとうございます。実は私も米ぬか様と 同様の考えでおりました。 剣道を学ぶという事は日本の文化を学ぶ事にも通ずる のではないかと思っており、その中で日本語を学ぶ 事も大切なのではないかと思っています。 筆記試験はそれを学ぶ良い機会であり、できれば 自分で色々調べて勉強してもらいと思っています。 ありがとうございました。
Re: 外国人の審査筆記試験 ( No.5 )
日時: 2014/02/14 07:15:34名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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参照: http://ichinikai.com
To 観戦者さん 少しでも拙サイトがお役に立ちますればうれしく存じます。 外国の人には剣道という文化を正しく理解していただきたいですね