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正しい剣道
日時: 2025/12/15 11:58:20
名前: 探偵 

正しい剣道とはなんですか?

「お前の剣道は当てっこ」「逃げながら打っていては駄目」こんな言葉をよく耳にします。多くの先生方は勝敗に拘らないまっすぐな剣道を求めます。

ですが、試合になるとフェイント技や避けながらの技も1本と判定されてしまいます。また試合に勝った方が人生のキャリア(進学や就職)に有利な点や全日本選手権でも正しい剣道をした選手ではなく結局最後まで勝った選手を称える点。

剣道の世界にある本音と建前、建前は正々堂々と真っ直ぐですが本音は勝利至上主義な所に疑問を感じます。
皆さんはこの世界観どう思っていますか?

最後に完全に私的な意見ですが。
剣道は建前を捨て、勝利至上主義のスポーツに振り切った方が万人受けして始めやすく続けやすい競技になるポテンシャルはあると思うのですがどう思いますか?
メンテ

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Re: 正しい剣道 ( No.1 )
日時: 2025/12/15 22:19:59
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://www.ichinikai.com

管理人のHide.です。

正しい剣道とは「心映えの正しい剣道」を意味します。
では「心ばえ」とは何でしょう。
多くの場合、良い意味で、優しく思いやりのある性質や態度を指して使われます。

剣道の理念は御存知の通り、「人間形成の道」と規定されています。
それは心ばえの正しい人間になるための修練の一手段が剣道であるという考え方です。


人生をかけて修行する剣道という大きな山において、試合(競技)は中腹にある小高い丘に過ぎません。
若年のある一時期、勝利至上主義に凝り固まり、勝つことに全身全霊を傾ける…そんな時代があってもいいの
です。フェイントや避けながら打突、それが通用するなら心ゆくまでやってみればいい。
そういう取り組みもマイナスにはなりません。

剣道という大きな山には様々な登り方があります。
険しい崖を懸命に登っていく方法もあれば、緩やかな道をのんびりと進みながら登る方法もあります。
最終的に剣道が目指す頂にたどり着ければ、それは、どちらでもいいのです。


剣道は「礼に始まり礼に終わる」と言われるくらい礼を大切にしています。
礼とはお相手を大切に思う心です。
試合においてガッツポーズに厳しい処分が下されるのも、お相手に対する礼を失する行為だからです。
武道は他人を殺傷する技術から派生しましたが、「敗者を労る」という思想は終始一貫して続いているのです。

試合は互いの公平性を保つために一定のルールを設けて行います。
その中で「有効打突」に合致するものが「一本」と判定されます。多少基本から外れていても、有効打突の要
件要素に合致していれば「一本」と判断されます。試合においては、それは仕方がないことです。
しかし「打って反省、打たれて感謝」です。打たれた(負けた)からには必ず理由が存在します。そこを是正
し克服するためにまた稽古に打ち込む…。どこまで行っても限りがありません。
そうやって自分と向き合う中から、心の弱さに気づき、弱点欠点を削ぎ落として行くことが剣道の修行であ
り、理念に謳われている「人間形成」へと繋がっていくのです。


そこに建前も本音でもありません。
剣道を競技(試合)という狭い視点で考えれば、あなたのおっしゃるようなダブルスタンダードに見えるかも
しれませんが、剣道の修行全体から見れば些末なことでしかありません。
誰しもが感動する剣道のファインプレーとは、ごまかしや引っ掛けではない基本に忠実な一本です。
そうした基本に忠実な崩れぬ剣道は全日本選手権でも正しく評価されていますでしょ?
近年では福岡の国友選手、愛媛の村上選手、茨城の松崎選手などは、優勝できなくても評価が高いと思います。

さらに、誤魔化しや引っ掛けは、弱者には通用しても強者には全く通用しないものです。
剣道は弱い者を叩く競技ではありません。自分よりも強いお相手に雄々しく立ち向かい打ち負かすことこそ大
切です。自分の剣道が「弱いものいじめ」になっていないかを常に省みることも大切です。

そういった意味からも、万人受けする必要なんてないのです。
剣道はスポーツではなく、人間形成を目標とする武道なのですから。
メンテ

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