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蝕刃の間について
日時: 2025/05/23 17:12:42
名前: 守破離 

初めまして、中2の学生剣士です。
剣道の用語について質問です。最近、蝕刃の間という言葉を新しく加入した先生に初めて聞きました。
ネットで意味を調べたところ、
一足一刀の間合いの事だそうです。そこで今度はこの
「蝕刃の間」という言葉の由来を知りたいのですが、
この言葉の由来について何か知っていることを教えてください。
メンテ

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Re: 蝕刃の間について ( No.1 )
日時: 2025/05/23 22:45:23
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://www.ichinikai.com

管理人のHideです。

「触刃の間合い」と「一足一刀の間合い」は必ずしもイコールではありません。

触刃(しょくじん)の間合いは、竹刀の剣先がわずかに触れるか触れないかの距離で、相手の情報を探り、
攻めの準備をする間合いです。
「刃(じん)」とは文字通り「刃(やいば)」つまり刀のことですね。
その切っ先と切っ先が触れ合う距離のことを「触刃」というわけです。
交刃(こうじん)の間合いは、竹刀が10から15センチ程度交わる距離で、積極的に攻めの工夫をし、打突の
機会をうかがう間合いです。
更にそれより近い間合いを「中間(ちゅうま)」。それよりさらに近い間合いを「近間(ちかま)」といい
ます。
中間は、交刃の間合いよりも近い間合いで、互いの竹刀の中結より手前が接する距離です。
近間はそれよりもさらに近く、鍔ぜり合いにならんとする超接近した間合いです。
これらは誰にとっても同じ「物理的な距離」を表しています。

これに対して「一足一刀の間合い」というのは、個人にとっての基本的な距離の基準です。
これは、お互いに中段の構えをとった際に、一歩踏み込めば打突が届き、一歩引けば相手の打突をかわせる
物理的な距離を指します。いわば、剣道における「標準的な対峙距離」であり、稽古や試合を行う上での出
発点となる間合いです。
よって「一足一刀の間合い」というのは、年齢、性別、身長、体格等によって一人ひとり異なるものです。

一人ひとり異なる間合いとして「打ち間」という概念もあります。
「打ち間」は、有効打突を出すことができる最適な瞬間と距離を指します。
これは単なる物理的な距離だけでなく、「相手の心理的な隙」「体勢の崩れ」「呼吸の乱れなど」様々な要
素が複合的に絡み合って生まれるものです。
一般的に「一足一刀の間合い」よりも近く、「互いに勝負すべき距離」と言えるでしょう。


したがって物理的な距離を考えると、
 触刃の間合い>交刃の間合い>中間>近間>鍔ぜり合い
 一足一刀の間合い>打ち間
となります。


蛇足ですが、若い人は跳躍力があるため、
 触刃の間合い=一足一刀の間合い
となる場合もあり、先生はその観点でそうおっしゃったのかもしれませんね。
メンテ
Re: 蝕刃の間について ( No.2 )
日時: 2025/05/26 08:03:33
名前: 守破離 

なるほど、、、蝕刃の間というのはそういった
意味なのですね。
昇段審査が着々と迫っているので、剣道の用語も
こちらで質問をちょくちょくさせていただきます。
メンテ
Re: 蝕刃の間について ( No.3 )
日時: 2025/05/26 12:18:22
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://www.ichinikai.com

To 守破離さん

少しでも拙サイトがお役に立ちますれば嬉しく存じます。

昇段審査の解答を尋ねられてもお答えはできませんが、一般的な剣道用語のご質問ならいつでも大歓迎で
す。
メンテ

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