Re: 相面に負けない小さい面打ち【剣道談話室より転載】 ( No.1 ) |
- 日時: 2025/05/20 06:54:35
- 名前: 探剣家
- youtubeに養浩館道場という剣道を扱うチャンネルがあるのですが、そのチャンネルの再生リストに面打ち・出端面・素振りという名前の再生リストがあるのでそれを順番に視聴していけば剣先が天井を向き相面で負ける問題の解消が出来ると思います。
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Re: 相面に負けない小さい面打ち【剣道談話室より転載】 ( No.2 ) |
- 日時: 2025/05/20 06:55:06
- 名前: ポンカン
- 探剣家様
ありがとうございます。 早速見てみます。
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Re: 相面に負けない小さい面打ち【剣道談話室より転載】 ( No.3 ) |
- 日時: 2025/05/20 07:44:23
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照: http://www.ichinikai.com
- 管理人のHideです。
そうですねぇ、実際にポンカンさんの面の打ち方を見ておりませんので確かなことは言えませんが、ご自身 が気が付かれた「振りかぶりが大きい」以外に、 1.剣先が振り切れていない(切り手になっていない) 2.二拍子になっている 等が挙げられそうです。
面は、剣先がお相手の面布団以上に上がっていれば物理的には打突できます。 鏡などを見ながら、剣先が面布団以上の高さに上がるくらいまで振り上げて、「右腕の肩ひじ手首」をしな やかに鞭のように振り、とくに剣先まで振り切ることを意識して「小さい面の素振り」を行ってみてはいか がでしょうか。 要領は前進後退面の素振りと同じで、前に出つつ打つ、下がりつつ打つの繰り返しです。
その時、 振りかぶり 振り下ろし が二拍子にならないように気をつけますが、「振りかぶり」に力が入ると二拍子になりやすいですね。 「スーッと上げてパッと打つ」がポイント。 振りかぶりは脱力してゆっくり、振り下ろしはシャープにを心がけてみてください。
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Re: 相面に負けない小さい面打ち【剣道談話室より転載】 ( No.4 ) |
- 日時: 2025/05/21 19:08:37
- 名前: ポンカン
- Hide様
ありがとうございます。 自分の剣道をじっくり見たことがなかったのですが、今回は何度も見返してみました。 1に当てはまる気がしています。切り手ですが、最後に左手を引くという解釈でよいでしょうか?
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Re: 相面に負けない小さい面打ち【剣道談話室より転載】 ( No.5 ) |
- 日時: 2025/05/22 08:05:52
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照: http://www.ichinikai.com
- To ポンカンさん
剣道雑誌や一部の専門書に「右手は押し手、左手引き手」という記述があり、間違った考え方が巷に広がっ ていますので、詳細に書いておきます。
剣道における「切り手」とは、打突の瞬間に手首と手の内を効かせて竹刀の剣先で相手の打突部位に対し 「冴えのある打突」を作用させる手の使い方です。 「冴えのある打突」はいい音がしますが、打たれた衝撃(痛み)は大きくありません。 太鼓を叩く場合でも力強く叩いたからといって「いい音」が出るわけではないとの同様です。打突(インパ クト)の瞬間の「緊張と弛緩」が冴えを生み出します。 剣道の場合、左右の手で竹刀を握っていますので、それらの無理無駄のない協働が「冴えのある打突」をも たらし、「切り手」もそのための技法の一つです。
より具体的に説明すると、以下の点が挙げられます。
1.手首の動き 打突の瞬間に下まで振りおろすのではなく、右手首の親指の付け根のシワを伸ばすように縦に作用させ、剣 先を「止める」動作を生み出します。この「止める」という手首の使い方が「冴え」のある打突に繋がりま す。
2.振りかぶり 振りかぶりは、中段に構えた形をできるだけ崩さぬように、左拳を頭上に引き上げます。振りかぶったとき 左拳が前に出ると右手を中心とした「てこ打ち」になり、左手の押さえが効かず冴えのない打突になりがち です。
3.腕の使い方 右腕は硬直させることなく、肩、肘、手首の順に伸ばしていき、剣先までを「鞭のようにしなやかに使う」 を心がけます。 左肘を伸ばして打ってはいけません。打突時に意識すべきは左脇が空かないことです。
4.左手と右手の役割 剣道では、一般的に左手が「押し手」、右手が「切り手」と言われます。 ・左手: 主に打突のパワーを生み出し、竹刀を押し出す役割を担います。 ・右手: 剣先の向きや角度を調整し、打突の瞬間に手の内を効かせて「止める」動作を補助する役割が あります。 なお、これらの前提となるのが「正しい握り」です。 右手で竹刀をコントロールし(刃筋を正し)、左手で押し出すことで、より鋭い打突が生まれます。
5.「手の内」の使い方 切り手は、竹刀を正しく握り、効果的に操作するための「手の内」という概念の一部です。正しい手の内 は、小指・薬指・中指をしっかり握り、親指と人差し指を軽く添えるようにし、打突の瞬間にこれらの指を 適切に使う(締める)ことで、打突に「冴え」と「スピード」をもたらします。
以上、「切り手」は単なる力の入れ方ではなく、打突の質を高めるための重要な竹刀操作の技術であり、剣 道の「冴えのある打突」を生み出すため不可欠な要素です。
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Re: 相面に負けない小さい面打ち【剣道談話室より転載】 ( No.6 ) |
- 日時: 2025/05/23 19:58:28
- 名前: ポンカン
- Hide様
詳しい丁寧なご説明ありがとうございます。 納得です。自分の何が良くなかったのかがよくわかりました。
若い子たちと試合をしてみて上手くなりたい、もっと強くなりたいという気持ちが出てきました。素振りから意識して取り組んでいきます。
ありがとうございました。
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Re: 相面に負けない小さい面打ち【剣道談話室より転載】 ( No.7 ) |
- 日時: 2025/05/23 22:50:00
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照: http://www.ichinikai.com
- To ポンカンさん
少しでも拙サイトがお役に立ちますれば嬉しく存じます。
剣道は老若男女が等しいフィールドで対峙できる稀有な競技です。 そして、稽古と年齢を重ねれば、体力的なものが衰えても、若い人たちにごして戦える競技でもあります。 私も「不老の剣」を目指して稽古に励んでおります。 ともに精進していきましょう!
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