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攻めと気位について
日時: 2025/02/10 12:34:04
名前: 某剣士 

 最近の悩みです。若干ボヤキに近い内容かもしれませんが、人に面と向かって尋ねるのは少し恥ずかしいので、ご容赦ください。
 同格や少し格上くらいの方との稽古では、自分の攻めが通じて良い打ちができて、稽古終わりでお互いに振り返っても「あそこはうまく攻められた」と言われることがあります。しかし、超格上の相手との稽古では攻めが一切通じずにコテンパンにされた上、「君の剣道には攻める気が全く感じられない」というふうに言われます。
 その度に「なにくそ」と思って、次の稽古までにあれこれ考えて試すのですが、まあ一向に進歩がないです。その先生が打たれている様子を観察して、同じことをやってみても自分だと簡単にいなされます。
 それで、技量は当然ながら気位の問題もあるんだと自分で納得しつつ、とはいえ悔しいものは悔しいので、(言葉は汚いですが)「いつか吠え面をかかせてやる」と思って挑んでは返り討ちにあう日々を送っています。
 前置きが長くなりましたが、格上にも攻めが通じるような気位を高めていくために、どのような心で稽古していくのが必要でしょうか。ご返信いただければ幸いです。
メンテ

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Re: 攻めと気位について ( No.1 )
日時: 2025/02/11 07:11:33
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://www.ichinikai.com

管理人のHide.です。

某剣士さんの剣道やお稽古姿を拝見しておりませんので確かなことは言えませんが、格上相手に「打とう、
打とう」としてませんか? 「打ちたい」という打ち気が強すぎると攻めは効きませんね。
「いつか吠え面をかかせてやる」にそれが現れていると言えるでしょう。
格上の先生は、そんな気持ちで某剣士さんに対峙していると思いますか?
その時点で負けです。

「打ちたい」は願望であり、いくら願ってもお相手に攻め気を伝えることも攻め崩すこともできません。
格上の先生方の攻めが厳しいのは、いつでも打てる(先をかけられるし、応じられる)心身の状態を保ちな
がら、「打つぞ、突くぞ」「打てるものなら打ってみろ」と圧をかけてこられるからです。
そしてこちらの崩れ(いつき)に応じて仕掛けてこられる。よしんばそれが当たらなかった、かわすことが
できたとしても、機会に出られているのでこちらの心にプレッシャーが蓄積されていきます。
また、攻めに抗い打ちに行っても「攻めていない」「攻める気が感じられない」「機会に打っていない(無
理打ちした)」という評価になるわけです。

格上の先生に対する時は、「打ちたい」ではなく「打つぞ! 打てるものなら打ってみろ!(来るなら来
い)」の気持ちが大切です。そして、打たれることを恐れず間に入り、先生の崩れを感じた瞬間に捨て切っ
て打つことが必要です。その攻防の最中に自分が崩れてしまってはいけません。

それが当たらなくても、応じられてもいいのです。
こちらが崩れて打ちに行ったり、攻められて大きく崩れたり、格上の先生の攻めが厳しいからといって安易
に打ちに行ってはいけません。
せっかく、格上の理合で対峙してくださっているのに、それを学ぶことをしないで「打ちたい」の打突を繰
り返してしまうのではもったいなさすぎますね。
メンテ
Re: 攻めと気位について ( No.2 )
日時: 2025/02/11 10:36:44
名前: 某剣士 

Hide様、ご返信ありがとうございます。

 なるほど、そもそも気持ちの次元が違ったわけですね。
 私は20代半ばなのですが、思い返せば同世代でも強い人は、剣を合わせた時に「打てるものなら打ってみろ」という気持ちが構えから伝わってくる人ばかりでした。
 「打ちたい」から脱却して一つでも上のステージで剣道できるように、自分の剣道を見つめ直したいと思います。
メンテ
Re: 攻めと気位について ( No.3 )
日時: 2025/02/12 07:01:23
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://www.ichinikai.com

To 某剣士さん

少しでも拙サイトがお役に立ちますれば嬉しく存じます。

なるほど、20代半ばとのことですが、まだ身体も動くでしょうからスピードやバネ、フェイント等を駆使
してお相手を打ち崩そうとしているのでしょう。

剣道には「打って勝つな、勝って打て」という言葉があります。
打つことによって勝つのではなく、攻め勝って打ちを出しなさいという意味です。
「攻め」というのはとても奥深く難しいことで、剣道を続けている限りずっと悩まされ続ける命題ですが、
「攻め勝って打つ」を意識して互いに頑張っていきましょう!p(^-^)q
メンテ

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