Re: 「我慢」とは? ( No.1 ) |
- 日時: 2011/11/28 22:25:51
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照: http://ichinikai.com
- 管理人のHide.です。
>勇気を出して先に打ちに行くと、 >「ただ打っている」「我慢しろ」 >我慢していると、 >「先に出られなくなっている」「居着いている」
なるほどぉ、たしかに例示されたものは背反する二つの現象ですね。 迷われるのも当然でしょう(^_^ メ)
でも、実はそんなに難しくないんです。
たとえば、自分から攻めていったとき、お相手が全然動じていないのにヒョコヒョコ打ち に行けば、当たらないどころか返されてしまいますね。 また、お相手が「打ちたい、打ちたい」と打ち気満々の場合、こっちも出てしまうとお相 手の打ち気を助けるようなことになってしまいます。
こうしたケースでは「打ちたいという気持ちをグッと我慢し、ひと溜めすることによって、 お相手を引っ張り出すことができたりします。 もちろん、じゅげるさんが書いておられる通り、お相手が打ってきた時に応じられる前提 があってこそ成り立つ考え方です
1)「剣道における我慢」とはどういうことか?
お相手の注文に乗らず、お相手の狙いを外すために溜める行為。
2)この「我慢」とは具体的にどういう行動か?
間合いの中で持ち合う、あるいは、スッと間合いを切って、お相手の出方を見る
3)「我慢」はどういう時に有効なのか?
お相手が崩れていない時、お相手が明らかに応じ技を狙っている時、自分が一本先行して いて(あるいはチームが有利な状況で)、無理に攻撃を仕掛けなくていい時
こんな感じでしょうかd(^-^)!
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Re: 「我慢」とは? ( No.2 ) |
- 日時: 2011/11/28 23:05:24
- 名前: じゅげる
- その後、過去のスレをいろいろ検索しました。
似たような話題も多い中、早速のご回答、 ありがとうございました。 とても参考になります。
「お相手の狙いを外す」 とてもわかりやすい解釈と思います。
「間合いの攻防の中でお相手の出方を観る」 該当生徒との稽古の中で答えを具体化してみます。
昨日の試合では、これを、やや格上の選手に 対して行い、見事な面をずばっと決められました。 互角程度の相手、格上の相手との試合では、 「我慢」の攻めは通用しにくいでしょうか?
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Re: 「我慢」とは? ( No.3 ) |
- 日時: 2011/11/29 00:07:51
- 名前: 昔剣士
- 横から失礼します。
概ねHideさんと同じですが一点だけ >引き出した際の応じ技等の習得が 前提なのではないかな… この部分についてですが、応じ技以外についても我 慢が必要になる場合があります。 例えば、先を取って攻め込んだ場合についても一瞬 間を取ることで相手の構えを崩す事ができ打ち込む 機会を得る事があります。 この場合攻め込んだ状態は非常に危険な状態ですの で直ぐにも打ちたいのですが我慢をして間を取ると 言ったりします。 つまり、我慢=受け身ではなく、打ちたいと思う時 一瞬我慢し相手の隙を創りだすゆうことだと解釈し た方が良いと思いますがどうでしょう。 ちなみに、その瞬間に相手が先に打ってきて応じる しかない場合に応じ技を出すことになります。
多分、中学生で互角以上の相手に先手を取られてし まったら勝機は薄くなるのではありませんか?
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Re: 「我慢」とは? ( No.4 ) |
- 日時: 2011/11/29 07:18:40
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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>
- 参照: http://ichinikai.com
- To じゅげるさん
>互角程度の相手、格上の相手との試合では、 >「我慢」の攻めは通用しにくいでしょうか?
互格のお相手なら通用するでしょうが、格上はさらにその裏をかいてきたりしますから、 むしろお相手にそういう戦術を使わせないくらい、攻めのプレッシャーをかけつつ出て勝 負したほうがいい形にもっていけると考えます
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Re: 「我慢」とは? ( No.5 ) |
- 日時: 2011/11/30 09:25:37
- 名前: ずんべらぼん
- 私の拙い剣道で参考になるかわかりませんが、
私は「我慢」だけを意識すると居つきやすくなります。
心だけ「我慢」しますが、我慢が必要となればなる ほど体はリラックスするように努め、足をいつでも スルスルと動かせるように意識しております。
体まで「我慢」すると力んで居ついてしまうので 注意しております。
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Re: 「我慢」とは? ( No.6 ) |
- 日時: 2011/11/30 20:49:03
- 名前: じゅげる
- 皆様ありがとうございました。
「相手の狙いを外す」 「受け身ではない」 「打ちたいと思う時一瞬我慢し相手の隙を創りだす」 「我慢が必要となればなるほど体はリラックス」
このあたりに整理して、 まず私が試行錯誤しようと思います。
味わい深く、懇切丁寧なアドバイス、 ありがとうございます。
しばらくこのスレを毎日覗こうと思います。 他の視点などありましたら、お願いします。
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Re: 「我慢」とは? ( No.7 ) |
- 日時: 2011/11/30 21:31:07
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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>
- 参照: http://ichinikai.com
- To じゅげるさん
少しでも拙サイトがお役に立ちますればうれしく存じます。
まだまだ、皆様からの様々なご意見をお待ちしたいと思います 〜☆
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Re: 「我慢」とは? ( No.8 ) |
- 日時: 2011/12/01 00:12:41
- 名前: 親馬鹿一刀流
- 私も参考意見を書かせて頂きます。
我慢は剣道技術の習得段階によって感じ方が違うと思います。 中学生の段階、じゅげるさんの様に大人になって剣道を始めた方。 剣道を始めて12年と言う事はお仕事の都合もありましょうが、順調に昇段されたとして四段、五段の 実力をお持ちと思います。 >勇気を出して先に打ちに行くと、 >「ただ打っている」「我慢しろ」 >我慢していると、 >「先に出られなくなっている」「居着いている」 これは最近五段を取得された私の稽古仲間の遅剣の方がしみじみとおっしゃっていました。 今までは、機会と思ったら打て、相手の出端を感じたら打て、先をかけて打てと教えられた。 ある日突然それではダメだと言われた。180度違う教えを受けても急には出来ない。
ご質問の事、私はこう考えます。 >1)「剣道における我慢」とはどういうことか? >2)この「我慢」とは具体的にどういう行動か? >3)「我慢」はどういう時に有効なのか? >諸先輩方にご教示頂きたく、お願いします。
例えば 1.石火の位の事 一般的には火打石を当てたのと火花が出るのは時間的に区別が出来ない。 あるいは間髪を入れず。何かを仕掛けるのと同時に結果が出ている。 2.露の位の事 一般的には、葉っぱに集まった水滴はいつ落ちるか分からない。 葉っぱは意識を持って露を落とすのではない。
対応方法 私の感覚では1.は初歩から訓練する事。相手が動いたら間髪を入れずに打つべし。 攻めて起こりが見えたら、あるいは動かなかったら間髪を入れずに打つべし。
2.は意識の無い水滴が落ちるのを予測して掌で受ける。 (1)水が溜まるリズム、時間を読んで掌を差し出す。 (2)水が溜まるリズム、時間を読んで、こちらから揺らす、押さえる、はじくなどして水滴を 落ちやすくする。 ・自分から仕掛けているので葉っぱのリズムではなく自分のリズムで水滴が落ちるのを予測して 掌で受ける。 ・自分から仕掛けているので葉っぱのリズムではなく自分のリズムで水滴が落ちるのを予測して 居るのだが自分の想定とは違う動きを葉っぱがする事がある。 例えば葉っぱの葉脈が均一では無かった。葉っぱの動作(気分)を変える空気、風があった。 この動きを見定めるには、葉っぱの微妙な癖、動作を見定める必要がある。 葉っぱに仕掛けるだけでなく幹に働きかける事もあるでしょう。 雨が降った後(気分充分の相手)に木の下で無造作に幹を蹴飛ばす。 避けようが無いくらいに水滴が落ちてくる。避けようが無い。この時はザップリと打たれる。 慎重に幹を蹴飛ばす揺らす、遠間から石をぶつける。水滴が落ち始める所を打つ、落ち切るのを見届けてから打つ。 この時間的な間が我慢ではないかと。 攻める、相手が動く前に石火で打つ。 攻める、相手が動こうとする所を石火で打つ。 攻める、相手を動かす、動きを読んで打つ。 攻める、相手を動かす、動きを見届けて打つ。 大事な事と思う事。 攻める、相手を動かそうとする、動きが出るまで我慢する、動きを感じる、思わず打つ。 思わず打つは、最初に習った >勇気を出して先に打ちに行く が必要と思います。
こんな考察で参考になりますでしょうか?
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Re: 「我慢」とは? ( No.9 ) |
- 日時: 2011/12/01 00:44:16
- 名前: 親馬鹿一刀流
- 追記です。
雨降り後の木(気)は葉っぱに水滴を満々と溜めています。 慎重に幹を揺らします。 木からの水滴を多少は被りますが、こちらは少々の水滴では痛くもかゆくもない。 ここは我慢のしどころ。 更に幹を揺らす。 木(気)も水滴を一気に落とすタイミングを計り我慢する。 少しずつ水滴を被り続けるのも限界がある。 最後の一攻め(を行なう場合と行なわない場合あり)。 木はここぞとばかりに逃げられないように一斉に葉っぱから水滴を落とす。 ここを打ち勝つ。切り抜ける。
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Re: 「我慢」とは? ( No.10 ) |
- 日時: 2011/12/01 21:53:11
- 名前: じゅげる
- 親馬鹿一刀流さん
コメントありがとうございます。 恥ずかしながら、実力は伴ってないですが、 四段、今年は五段の受信資格がありましたが、 大会と重なり受審しませんでした。
いわゆる「遅剣」 試合キャリアが少なく、大きく負け越している私、 「機」「呼吸」「我慢」などの芸妙な要素が 不得手だな、と思います。
でも、親馬鹿一刀流さんのお話の旨には 共感する次第です。 小川忠太郎先生の本を読んでいるような 気持ちになりました。 hideさんから許しを得ているので、 プリントアウトし、ゆっくり読み直そうと思います。
ありがとうございます。
引き続き、諸先輩方、ご教示いただければ幸いです。
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Re: 「我慢」とは? ( No.11 ) |
- 日時: 2011/12/01 23:44:17
- 名前: 親馬鹿一刀流
- じゅげるさん
段位の事は私の想定が当たっていたようですね。 今は構えに悩み、攻めに悩み、そして我慢に悩む時期と思います。 ヒント 攻めから我慢、打ちに至るまでは一連の流れと思います。 攻めたから打つ、攻めてお相手の反応を予測して打つはぶつ切れの動作ではないかと思います。 いわゆる縁が切れない稽古が求められる時期ではないかと。 上位の先生はどうされていますでしょうか? 少しずつ研究していきましょう。
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Re: 「我慢」とは? ( No.12 ) |
- 日時: 2011/12/02 09:03:54
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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- 参照: http://ichinikai.com
- To 親馬鹿一刀流さん
管理人のHide.です。 たいへん勉強&参考になる書き込み、いつもながら感服いたしております。 ありがとうございました 〜☆
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