Re: 右足は攻め足? ( No.1 ) |
- 日時: 2009/05/22 11:32:34
- 名前: 好月
- チェ・コンホさん 初めまして!
ご質問の意に沿えるかどうか解りませんが、私の考えを書きますね。
「・・・間合いをつめ、打ち間に入る」とあるということは、現況は一足一刀の間にあるということですよね。 ということは、『懸待一致の構え』から攻め足を使って『打ち構え』に移行するというように、私には読み取 れます。
>左足を動かさないなら、そもそも右足を前に出す必要はなく、そのまま飛び込んだほうが速くありませんか。
『懸待一致の構え』からの打ちと、『打ち構え』からの打ちとを比較すれば、どちらが速い(早い)かといえ ば、やはり後者だと思います。また、一足一刀の間合いにある時、前掛かりの構えでいつでも打てる状態 にあっても、打ち間に入ってからの打ちの方が、距離が短い分だけ早く部位に届くでしょう? スピードのある高校生が、60過ぎのお爺ちゃんに出端面を乗られる・・・剣道では当たり前の現象です。 これが、一番解りやすい「攻め足」の効果だと思います。
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Re: 右足は攻め足? ( No.2 ) |
- 日時: 2009/05/22 13:09:20
- 名前: 悩める中年剣士
- 好月さん
恥ずかしながら『懸待一致の構え』と『打ち構え』がどういうことなのか、ある程度想像はつきますが、正確には分かっていません。 上手く表現できるか自信はありませんが、これらの言葉を聞いての私なりのイメージは・・・
『懸待一致の構え』とは体重を前後左右均等においた攻防どちらにも備えた構え。 『打ち構え』とは打ちに移行しつつある状態(攻めながら溜めながらの状態!?)
勉強不足で申し訳ないですが、こんな理解で良いのか教えてください。
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Re: 右足は攻め足? ( No.3 ) |
- 日時: 2009/05/22 15:36:26
- 名前: 好月
- To 悩める中年剣士 さん
いつもいろんな意味で、ハッとさせられるご意見ありがとうございます。 (^^ゞ
>『懸待一致の構え』とは体重を前後左右均等においた攻防どちらにも備えた構え。 >『打ち構え』とは打ちに移行しつつある状態(攻めながら溜めながらの状態!?)
そういうつもりで書きました。 (^_^;) 本来は、もうちょっとニュアンスが違うんだろうと思いますが、解りやすくしようとした言葉のアヤという ことで、ご勘弁頂きたいと思います。 つっこまないでね。
『懸待一致の構え』については、ご理解の通りでいいと思いますが、『打ち構え』については、<直ち に打てる状態>と言うのを意識しすぎたため、こういう表現になってしまいました。 本来はどちらも〔懸待一致〕であり〔直ちに打てる〕構えでないといけませんよね。 -☆
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Re: 右足は攻め足? ( No.4 ) |
- 日時: 2009/05/22 21:41:09
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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>
- 参照: http://ichinikai.com
- 管理人のHide.です。
攻めというのは「打つぞという意思を伝える"打たない行為"」なんです。ゆえに、左足を 引き付ける必要もないわけです
ちなみに、右足を動かしながらそのまま打突に入れば、単にお相手に出頭を教えているよ うなものですから、得策とは言えません。
右足の動きを察知したお相手が「打ってくる」と感じ、さまざまな反応をします。それが 攻めが効いた状態であり、そこにできた隙を狙うのが「攻めの意図」ということになりま すd(^-^)!
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Re: 右足は攻め足? ( No.5 ) |
- 日時: 2009/05/23 22:32:34
- 名前: 悩める中年剣士
- 好月さん
>つっこまないでね。
つっこむだなんて、とんでもない。「打ち構え」という言葉を見て、何かハッと感じるものがあったので恥を忍んで聞いたまでです。今、自分が稽古で心がけていることと同じことを言われているのか、違うことを言われているのかを知りたくて。
>『打ち構え』については、<直ちに打てる状態>と言うのを意識しすぎたため、こういう表現になってしまいました。
ひょっとして「打ち構え」とは好月さんの造語ですか? そうだとしたら凄いですね。
Hide.さん
>右足の動きを察知したお相手が「打ってくる」と感じ、さまざまな反応をします
なるほど、上述の「今、自分が稽古で心がけていることと」の中では、これも多少意識はしていますが、実際はなかなか出来ていないのが実態です。でも、やろうとしていることが正しいのだなぁと意を強くしました。
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Re: 右足は攻め足? ( No.6 ) |
- 日時: 2009/05/24 11:19:57
- 名前: 好月
- To 悩める中年剣士 さん
>ひょっとして「打ち構え」とは好月さんの造語ですか?
造語には間違いないと思いますが、私の作ではありません。 最近良く聞く言葉で、耳に残っていたものです。正式にどういう状態をいうのかは判りませんが、イメージ 〔先に懸かった直ちに打てる構え〕として使わせて頂きました。なので、「ニュアンスが違うんだろう・・」的 な表現にしました。 で、『打ち構え』という表現は、まだ全国的ではないんですか?
最近の造語としては、『打ち間』というのがありますよね。10年前にはまだまだ一般的ではなかったと 思います。 おっといけない!トピの趣旨から大きく外れたようです。 ごめんなさい m(__)m
To Hide. 先生
どうやら私の説明はピント外れだったようですね。トピ主さんは、攻め足の効果や具体的方法等をお聞き になっているのでしょうね。私は、〔速いor遅い〕のほうに食いついてしまいました。
To チェ・コンホさん
僭越ながら、Hide.先生のご説明に加えて<攻め足の応用>をちょこっと・・・
右足を前に出す方法のほかに、右ひざを少し曲げるという方法もあります。やや体重を前に掛けるのです。 上体で構えの操作をしないでこの方法を行えば、剣先は約3cm前に出るでしょう。相手に気を当てる(攻め を伝える)には十分な距離です。一般には『入り身になる』と表現されます。
あと、右足を前に出すときの留意点としては、上体までも前懸かりにならないようにすること。 右足を5cm出して上体が前懸かりになると、剣先は10〜15cm前に出て、いきなり中結が交差するところ まで入ってしまい自殺行為です。また、前に出るとき・打突動作に入るとき手が前に出る癖がある人は、要 注意!一瞬の竹刀操作が利かなくなり、これまた自殺行為です。
攻め足と上体・剣先・手の内・表裏・・・・・・いろいろ組み合わせれば【攻め】のバリエーションは何十、何百 通りにもなります。効果のあるなしは別として、いろいろ研究しておくと稽古が楽しくなりますよ。
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Re: 右足は攻め足? ( No.7 ) |
- 日時: 2009/05/25 09:19:07
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
<
>
- 参照: http://ichinikai.com
- To 悩める中年剣士さん
>でも、やろうとしていることが正しいのだなぁと意を強くしました。 ただ、その形の攻めばかりになってしまいますと、逆にお相手に見透かされ乗じて打たれ る危険性も出てきます。さまざまな入り口(攻め方)をマスターすることも大切になって きますよ 〜☆
To 好月さん >で、『打ち構え』という表現は、まだ全国的ではないんですか? 剣道雑誌のお手伝いなどもさせていただいてますが、あまり一般的ではない用語だと思わ れますm(_ _)m
>最近の造語としては、『打ち間』というのがありますよね。10年前にはまだまだ一般 >的ではなかったと思います。 そうですね、打ち間の概念自体もまだあいまいなんじゃないでしょうか。 拙サイトでも一度、打ち間について考察したことがあったと思いますが…
>どうやら私の説明はピント外れだったようですね。 私は「なぜ、右足が攻め足といわれるのか?」と「その運用」についてお尋ねなのかな、 と考えましたが、「命題」というニュアンスが良くわかりませんでしたので、とりあえず、 当たり障りのないお答えをしておいた次第です(^^;
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Re: 右足は攻め足? ( No.8 ) |
- 日時: 2009/05/25 13:54:08
- 名前: チェ・コンホ
- やはり外国人なので不明瞭な部分がありました。
申し訳ございません。 Hide. 先生、「なぜ、右足が攻め足といわれるのか?」と「その運用」について詳しく説明していただけますか。
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Re: 右足は攻め足? ( No.9 ) |
- 日時: 2009/05/25 22:33:23
- 名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk
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>
- 参照: http://ichinikai.com
- To チェ・ホンコさん
いえいえ、外国の方にしては、ホント、日本語が堪能で驚かされます 日本人でも質問の意図がよくわからない方は少なくありませんで…。
>Hide. 先生、「なぜ、右足が攻め足といわれるのか?」と「その運用」について詳し >く説明していただけますか。
実際の間合いをつかさどっているのはサポーティングフットである左足ですが、お相手に 攻めを伝えるのは、右足の踏み方(使い方)なんですね。好月さんも書いてくださってま すが、 ●送る ●浮かす ●膝を折る ●踏み鳴らす など様々な使い方によって、こちらの「打つぞ」という意思を表現し、お相手の動静を見 極めるために使います。これが、右足が「攻め足」といわれる所以ですねd(^-^)!
ちなみに、腕の方は右手が攻めのために働きます。 ●触る ●つける ●押す ●おさえる ●叩く ●張る ●はたく ●打ち落とす ●巻き抑える ●巻き落とす ●巻きあげる などは、すべて右手の作用です。もちろん左がグスグスではこれら竹刀操作はできません。 左足にしても左手にしても、体幹から発し、しっかりと安定していることが、右足・右手 の攻めをより効果的にしてくれるわけです
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