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「右足は攻め足」とは、どういう意味でしょう?
日時: 2009/05/22 09:03:23
名前: チェ・コンホ 

35歳の韓国の剣士です。
ある本で、「左足は動かさないで、右足をわずかに浮かせてすっと前に出すことで、間合いをつめ、打ち間に入る」と書いてありますが、左足を動かさないなら、そもそも右足を前に出す必要はなく、そのまま飛び込んだほうが速くありませんか。
「右足は攻め足」という命題についての説明をお願いいたします。

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Re: 右足は攻め足? ( No.1 )
日時: 2009/05/22 11:32:34
名前: 好月 

チェ・コンホさん 初めまして!

 ご質問の意に沿えるかどうか解りませんが、私の考えを書きますね。

「・・・間合いをつめ、打ち間に入る」とあるということは、現況は一足一刀の間にあるということですよね。
ということは、『懸待一致の構え』から攻め足を使って『打ち構え』に移行するというように、私には読み取
れます。

>左足を動かさないなら、そもそも右足を前に出す必要はなく、そのまま飛び込んだほうが速くありませんか。

 『懸待一致の構え』からの打ちと、『打ち構え』からの打ちとを比較すれば、どちらが速い(早い)かといえ
ば、やはり後者だと思います。また、一足一刀の間合いにある時、前掛かりの構えでいつでも打てる状態
にあっても、打ち間に入ってからの打ちの方が、距離が短い分だけ早く部位に届くでしょう?
 スピードのある高校生が、60過ぎのお爺ちゃんに出端面を乗られる・・・剣道では当たり前の現象です。
これが、一番解りやすい「攻め足」の効果だと思います。
Re: 右足は攻め足? ( No.2 )
日時: 2009/05/22 13:09:20
名前: 悩める中年剣士 

好月さん

恥ずかしながら『懸待一致の構え』と『打ち構え』がどういうことなのか、ある程度想像はつきますが、正確には分かっていません。
上手く表現できるか自信はありませんが、これらの言葉を聞いての私なりのイメージは・・・

『懸待一致の構え』とは体重を前後左右均等においた攻防どちらにも備えた構え。
『打ち構え』とは打ちに移行しつつある状態(攻めながら溜めながらの状態!?)

勉強不足で申し訳ないですが、こんな理解で良いのか教えてください。
Re: 右足は攻め足? ( No.3 )
日時: 2009/05/22 15:36:26
名前: 好月 

To 悩める中年剣士 さん
 いつもいろんな意味で、ハッとさせられるご意見ありがとうございます。 (^^ゞ

>『懸待一致の構え』とは体重を前後左右均等においた攻防どちらにも備えた構え。
>『打ち構え』とは打ちに移行しつつある状態(攻めながら溜めながらの状態!?)

 そういうつもりで書きました。 (^_^;)
本来は、もうちょっとニュアンスが違うんだろうと思いますが、解りやすくしようとした言葉のアヤという
ことで、ご勘弁頂きたいと思います。         つっこまないでね。

 『懸待一致の構え』については、ご理解の通りでいいと思いますが、『打ち構え』については、<直ち
に打てる状態>と言うのを意識しすぎたため、こういう表現になってしまいました。
 本来はどちらも〔懸待一致〕であり〔直ちに打てる〕構えでないといけませんよね。  -☆
Re: 右足は攻め足? ( No.4 )
日時: 2009/05/22 21:41:09
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

管理人のHide.です。

攻めというのは「打つぞという意思を伝える"打たない行為"」なんです。ゆえに、左足を
引き付ける必要もないわけです

ちなみに、右足を動かしながらそのまま打突に入れば、単にお相手に出頭を教えているよ
うなものですから、得策とは言えません。


右足の動きを察知したお相手が「打ってくる」と感じ、さまざまな反応をします。それが
攻めが効いた状態であり、そこにできた隙を狙うのが「攻めの意図」ということになりま
すd(^-^)!
Re: 右足は攻め足? ( No.5 )
日時: 2009/05/23 22:32:34
名前: 悩める中年剣士 

好月さん

>つっこまないでね。

つっこむだなんて、とんでもない。「打ち構え」という言葉を見て、何かハッと感じるものがあったので恥を忍んで聞いたまでです。今、自分が稽古で心がけていることと同じことを言われているのか、違うことを言われているのかを知りたくて。

>『打ち構え』については、<直ちに打てる状態>と言うのを意識しすぎたため、こういう表現になってしまいました。

ひょっとして「打ち構え」とは好月さんの造語ですか?
そうだとしたら凄いですね。

Hide.さん

>右足の動きを察知したお相手が「打ってくる」と感じ、さまざまな反応をします

なるほど、上述の「今、自分が稽古で心がけていることと」の中では、これも多少意識はしていますが、実際はなかなか出来ていないのが実態です。でも、やろうとしていることが正しいのだなぁと意を強くしました。
Re: 右足は攻め足? ( No.6 )
日時: 2009/05/24 11:19:57
名前: 好月 

To 悩める中年剣士 さん

>ひょっとして「打ち構え」とは好月さんの造語ですか?

 造語には間違いないと思いますが、私の作ではありません。
最近良く聞く言葉で、耳に残っていたものです。正式にどういう状態をいうのかは判りませんが、イメージ
〔先に懸かった直ちに打てる構え〕として使わせて頂きました。なので、「ニュアンスが違うんだろう・・」的
な表現にしました。
 で、『打ち構え』という表現は、まだ全国的ではないんですか?

 最近の造語としては、『打ち間』というのがありますよね。10年前にはまだまだ一般的ではなかったと
思います。       おっといけない!トピの趣旨から大きく外れたようです。  ごめんなさい m(__)m

To Hide. 先生

 どうやら私の説明はピント外れだったようですね。トピ主さんは、攻め足の効果や具体的方法等をお聞き
になっているのでしょうね。私は、〔速いor遅い〕のほうに食いついてしまいました。

To チェ・コンホさん 

僭越ながら、Hide.先生のご説明に加えて<攻め足の応用>をちょこっと・・・

 右足を前に出す方法のほかに、右ひざを少し曲げるという方法もあります。やや体重を前に掛けるのです。
上体で構えの操作をしないでこの方法を行えば、剣先は約3cm前に出るでしょう。相手に気を当てる(攻め
を伝える)には十分な距離です。一般には『入り身になる』と表現されます。

 あと、右足を前に出すときの留意点としては、上体までも前懸かりにならないようにすること。
右足を5cm出して上体が前懸かりになると、剣先は10〜15cm前に出て、いきなり中結が交差するところ
まで入ってしまい自殺行為です。また、前に出るとき・打突動作に入るとき手が前に出る癖がある人は、要
注意!一瞬の竹刀操作が利かなくなり、これまた自殺行為です。

 攻め足と上体・剣先・手の内・表裏・・・・・・いろいろ組み合わせれば【攻め】のバリエーションは何十、何百
通りにもなります。効果のあるなしは別として、いろいろ研究しておくと稽古が楽しくなりますよ。
Re: 右足は攻め足? ( No.7 )
日時: 2009/05/25 09:19:07
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

To 悩める中年剣士さん
>でも、やろうとしていることが正しいのだなぁと意を強くしました。
ただ、その形の攻めばかりになってしまいますと、逆にお相手に見透かされ乗じて打たれ
る危険性も出てきます。さまざまな入り口(攻め方)をマスターすることも大切になって
きますよ 〜☆


To 好月さん
>で、『打ち構え』という表現は、まだ全国的ではないんですか?
剣道雑誌のお手伝いなどもさせていただいてますが、あまり一般的ではない用語だと思わ
れますm(_ _)m

>最近の造語としては、『打ち間』というのがありますよね。10年前にはまだまだ一般
>的ではなかったと思います。
そうですね、打ち間の概念自体もまだあいまいなんじゃないでしょうか。
拙サイトでも一度、打ち間について考察したことがあったと思いますが…

>どうやら私の説明はピント外れだったようですね。
私は「なぜ、右足が攻め足といわれるのか?」と「その運用」についてお尋ねなのかな、
と考えましたが、「命題」というニュアンスが良くわかりませんでしたので、とりあえず、
当たり障りのないお答えをしておいた次第です(^^;
Re: 右足は攻め足? ( No.8 )
日時: 2009/05/25 13:54:08
名前: チェ・コンホ 

やはり外国人なので不明瞭な部分がありました。
申し訳ございません。
Hide. 先生、「なぜ、右足が攻め足といわれるのか?」と「その運用」について詳しく説明していただけますか。
Re: 右足は攻め足? ( No.9 )
日時: 2009/05/25 22:33:23
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

To チェ・ホンコさん

いえいえ、外国の方にしては、ホント、日本語が堪能で驚かされます
日本人でも質問の意図がよくわからない方は少なくありませんで…。


>Hide. 先生、「なぜ、右足が攻め足といわれるのか?」と「その運用」について詳し
>く説明していただけますか。

実際の間合いをつかさどっているのはサポーティングフットである左足ですが、お相手に
攻めを伝えるのは、右足の踏み方(使い方)なんですね。好月さんも書いてくださってま
すが、
 ●送る
 ●浮かす
 ●膝を折る
 ●踏み鳴らす
など様々な使い方によって、こちらの「打つぞ」という意思を表現し、お相手の動静を見
極めるために使います。これが、右足が「攻め足」といわれる所以ですねd(^-^)!


ちなみに、腕の方は右手が攻めのために働きます。
 ●触る
 ●つける
 ●押す
 ●おさえる
 ●叩く
 ●張る
 ●はたく
 ●打ち落とす
 ●巻き抑える
 ●巻き落とす
 ●巻きあげる
などは、すべて右手の作用です。もちろん左がグスグスではこれら竹刀操作はできません。
左足にしても左手にしても、体幹から発し、しっかりと安定していることが、右足・右手
の攻めをより効果的にしてくれるわけです

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