記事タイトル:馬鹿親の気持ち、愚息の弱き心 


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お名前: Hide.    URL
to 見取り一級親父さん

過分なるお言葉、ありがとうございますm(_ _)m
同い年生まれなんですね。なんか、親近感が湧きます(^o^) 私はただの町の剣道愛好家
でして、そんな大それたものではありません。でも、皆さまにこうしてサイトを役立てて
いただければうれしく存じますヽ(^.^)ノ

ご子息のますますのご活躍を祈念いたしますとともに、今後とも、拙サイトを、どうぞご
贔屓にお願いいたします(^^)
[2003/07/07 20:30:41]

お名前: 見取り一級馬鹿親父   
Hide.さま、温かいお言葉ありがとうございました。

このような場を全国の悩める剣道愛好者のために設営され
愛情を注いでいらっしゃることに、
同じ生まれ年とは思えない人物の大きさを感じますと共に
心より敬意を表します。

愚息は、この有意義なHPも、写真が多くて分かり易い
「剣道上達BOOK」も今はほとんど読んでいませんが、
読み漁る日が必ず来ると思います。

これからもよろしくお願い申し上げますと共に
今後のHide.さまといちに会のご発展を祈念申し上げます。
[2003/07/06 18:13:24]

お名前: Hide.    URL
管理人のHide.です。

見取り一級馬鹿親父さん、力作、ありがとうございました。
お子さんにとっても、お父様にとっても、けっこうしんどい戦いだったようですね(^^; 
でも、お子さんはお父様のお気持ちを察し、強く逞しく成長された。たいへん素晴らしい
感動的なお話でした(^o^)

すべてのお子さんに、見取り一級さんのような方法が通用するとは思えませんが、やはり、
親の熱心さというのが子どもの成長を支える大きな鍵になることは間違いありません。こ
れから先も、全中を目指して、ご指導いただく先生とともに常時にかじ取りをしていって
あげて欲しいと念じます。見取り一級さん、頑張ってくださいねp(^^)q
[2003/07/06 10:23:36]

お名前: 見取り一級馬鹿親父   
平成15年3月×日。某市民大会小学5・6年男子の部。
無名選手が準優勝した。
1年生から剣道を始めたが、それまで3回戦を突破したことがない我が愚息である。

これは、弱き心を持った愚息と、親馬鹿を超えた見取り一級馬鹿親父の
逆転のドラマである。

ドラマは平成9年夏から始まる。
幼少から体が大きく運動が大好きな愚息は、
母親に連れられて近くの剣友会で剣道を始めた。

平成10年秋、大会試合に初出場した。
相手は白い防具が新しい女の子。あっさり負けた。
愚息は初めて味わう敗北感に泣きわめいた。
馬鹿親は「これだけ悔しがれば明日につながる」と信じて
「試合で泣かずに稽古で泣け」と求道者のごとく鉄拳をふるった。

平成11−12年、1回戦負けが続いた。試合で負けても悔しがらなかった。
稽古前になると「おなかが痛い」と言うようになった。
「剣道をやめたい」としばしば口にするようにもなった。
それでも馬鹿親は「大器晩成」だと思い込んで、
絶対に続けさせる強い気持ちで、飴と鞭を与え続けた。

平成13年春、1級に合格した。
大会試合でたまに1本が取れるようになった。
剣道をやめたいとは口にしなくなったが
「相手は6年生が出てくるから勝てない」と言い訳する弱き心は治らなかった。
馬鹿親は「試合で勝てないのは気合いが足らないからだ」と叱った。

平成14年春、錬成会があった。
馬鹿親は「勝たなくてもいいが声で負けたらぶん殴る」と気合いを入れた。
愚息は7試合出場して一度も負けなかった。取られた本数も一本だけだった。

その後しばらくして「僕はもっと稽古がしたい」と言い出した。
馬鹿親はこの日、この言葉を待っていたのだ。嬉しかった。
剣友会の先生に相談したうえで、土日の稽古の他に、
木曜と日曜にそれぞれ別の剣友会へ出稽古に出かけるようになった。

しかし、出稽古先の指導が厳しいため
「おなかが痛い」「足が痛い」と弱き心が再発した。
大会試合に出ても1回戦負けの負け癖は治らなかった。
馬鹿親は「気合いを入れろ」が口癖になり、
休日と試合当日の朝は愚息と共に縄跳びをした。

平成15年3月、小学生最後の大会であった。
目標のベスト8には4回も勝たなくてはならない。
トーナメント表で対戦相手を見た。
いくら馬鹿親でも3回戦突破は期待できなかった。
期待・応援モードから記念撮影モードに気持ちが切り替わって行く
自分が情けなかった。

しかし、馬鹿親および周囲の予想に反して愚息は勝ち進んだ。
1回戦、2回戦、3回戦、4回戦、準々決勝、準決勝。
ここまで取った本数10本。取られた本数1本。
試合を待つ間にコート審判の方にお褒め?のお言葉まで頂戴した。

決勝戦。対戦相手は日曜の出稽古先で親しく相手をしてくれる剣友であった。
馬鹿親から見れば勝てない相手ではない。いやが上にも期待が膨らんだ。

一進二退の攻防が続き長い時間が経過した。
一足一刀の間合いに入る直前の気の抜けた瞬間に相手の面が決まった。
ドラマはここで終わった・・・。


小学校の卒業式の日、勤め先から帰宅すると愚息から封筒に入った手紙を受け取った。
「あんなに泣き虫だった僕をこんなに大きく育ててくれてありがとうございます」
と書いてあった。
嬉し涙がこみ上げた。
愚息は照れ臭さを隠すように卒業アルバムを見ていた。

卒業文集を読んだ。
昨秋に書かれた物だった。クラスメイトが書いたネタから分かった。
作文の宿題をいつも母親に手伝ってもらっていたとは思えない力作だった。

昨秋と言えば、陸上記録会に学校選抜出場して走り幅跳びで優勝した。
地区の運動会では町別リレーに出場して3人を派手に抜いて優勝した。
しかし、愚息が選んだテーマは「勝てない剣道」だった。

「先生や父さん母さんから『あとは気持ちだけや』といつも言われる」
「勝って安心させてあげたい」
とあった。

親の言葉が重くのしかかり、文集のテーマさえ変えてさせてしまった。
「すまない」という思いと
「こんなに情熱を持ってくれたか」という思いが交錯し
またまた涙がこみ上げてきた。


今、愚息は中学校と道場で剣道を続けている。
中学校剣道部の監督先生は今春異動があり、
着任されたのは、かの試合で声をかけていただいたコート審判の先生である。
先生は道場の先輩でもあり、公私にわたりご指導をいただいている。

愚息は「先生は情け容赦なく打ち込んでくる」「切り返しをすると耳鳴りがする」
と弱音を吐きつつ、2年後の全国大会出場を目標に稽古に励んでいる。

今日、練成会があった。
愚息は11試合出場して一度も負けなかった。一本も取られなかった。
最終試合で、3月の決勝戦で負けを喫した剣友とめぐり合わせた。二本勝ちした。
[2003/07/05 22:01:01]

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