記事タイトル:剣道で何を学ぶ? 


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お名前: 玄海   
Ben様

諸事に取り紛れ拝見するのが遅れました。書き込みを読ませて
頂き、なんだか面映く、かつ恐縮しております。それと申しま
すのも私自身とても挨拶下手で各種大会などでも各団体の先生
方や保護者の皆様に挨拶するタイミングを逃す事が多く、その
日一日を気まずく過ごす事も少なくないからです。前任の保護
者会長さんは御商売をなさっているせいかとても挨拶上手でし
たので、頑張らねばと考えております。

 Ben様も私同様当初は剣道経験がなかった由、17年もの長きに
わたって剣道の活動に関わってお子さんたちを育ててこられた
言わば先達、そういった方に読んで頂いただけでなく、書き込
みを頂戴して、秋風荒ぶる寂しい道で突然に温かい言葉を掛け
て頂いた様な思いがしております。有難うございました。
[2004/10/26 20:05:42]

お名前: Ben   
たった今書き込みしたBenです。

先の書き込みの一番最後の行
「Hideさん、そして外部指導者さん。」
を消し忘れて送信してしまいました。

誠に申し訳あませんが、読まれる際はこの行を無視してお読みください。

大変失礼しました。
[2004/10/23 21:54:09]

お名前: Ben   
玄海さん、素敵な息子さんたちですね。
でも、玄海さんの書き込みを読んでいて、
「やっぱり、この親にしてこの子あり・・・・・」
なんだなと思います。
人間は、誰しも必ず「育ち」を引きずりながら生きていく生き物です。
たとえば、「挨拶」一つにしても、やはり「育ち」が現れるんですよね。
そして、私たちの「育ち」の原点はやっぱり「家庭」・・・・・。
曳いては、当然「親」ということです。
息子さんたちが、剣道にひたすら打ち込み、道場の先生を敬愛しているのも、
親である玄海さんご夫婦が、かねて家庭の中で、そういう姿勢を見せておら
れるからに他ならないでしょう。
不肖、私も自らは剣道の経験はまったくないのですが、四人の内三人までの
子供に剣道をさせたお陰で、自分たち夫婦も今ではどっぷりと剣道に浸って
の生活をしていますが、その中で実に多くのことを学ばせてもらって来ました。
当然、指導して頂く先生方への想いや保護者会の親の方々との人間関係でも
多くのことを学びましたが、その中で想うのが、子供たちが先生を尊敬できる
ようになるかどうかも、結局は「親」が先生を尊敬し、感謝しているかどうか
に掛っているという実感です。
親が、家庭で先生を敬う言動をしているかどうかが、道場での、子供の先生に
対する態度に如実に表れるんです。
なぜ、私たちがそう思うか?
それは、その親がやはり道場の内外で、そういう言動を取っているのを見聞き
するからなんですが、そんな時
「ああ、やっぱりなあ・・・・・・」
と思うんですね。
もう彼これ17年ほど剣道に関わって来て想う実感です。

私などは、剣道の経験がまったくないのが幸いして、先生方の指導に対して
批判的意見など云えないばかりか、子供たちには
「誰々先生はすごい」
「誰々先生もすごい」
「誰々先生は感心だ」
と云った云い方しか出来ません。
仮に、保護者の誰かが先生の批判的な意見を云って来ても、その人にも
「自分が出来ないことをやってもらっているんだから、『有難い』と思う
しかない・・・・・」
と云って、同調しません。
女房にも、決して安易な井戸端会議に関わるなと幾重にも云い聞かせいます。
お願いしている親としては、当たり前のことだと思って・・・・・。

たとえば、外部指導者さんの道場の子供たちの挨拶の問題にしても、その
道場の保護者の心に、「有難い」という感謝の気持ちが欠けているから
せっかく自分の時間を割いて来て頂く「外部指導者」の先生方を無視して、
外の指導者にだけご機嫌取りの挨拶に駆け走って行くような不躾なことを
するのだと思います。
「外部指導者」さんの顔を横目に見ながら走って行く子供の心理こそが、
何をか況(いわん)やではありませんか・・・・・?
本当は、その子供たちこそが、我が親たちのそんな人間性に不信を感じて
いるのではないのかとも思うのですが・・・・・。

Hideさんが教えて下さっているように、今日の剣道界というか様々な「道」
の組織が、「師弟関係」を重んじる伝統を失ったことにも大きな原因もある
ことを否定はしません。
かつての人間関係には「私淑する」という言葉もあったほどですから・・・・。

でも、やっぱり「育ち」は誤魔化せませんよ、人間は・・・・・。

偉そうな事を云ってすみません。


Hideさん、そして外部指導者さん。
[2004/10/23 21:02:22]

お名前: Hide.    URL
to 玄海さん

過分なるお言葉、恐縮いたしておりますm(_ _)m

>我が子らは素晴らしい師匠と出会えて果報者です。今の気持ちを忘れずに
>努力を惜しまず稽古を積んで成長して欲しいと思っています。
その気持ちを忘れずに剣道に取り組むことができれば、剣道のみならずすばらしい人間性
をも培っていかれることでしょう(^o^) 
楽しみですね!!


to 外部指導者さん
>ところが、先日ある大会でのこと。子供達が出稽古に行く近隣高校の先生が来られて
>いたのですが、その子達はその先生を小走りに追いかけてまで挨拶しているのです。
>私の方をチラッとみながら・・・。
胸の痛むお話ですね・・・。
でも、これははっきりと中学生たちにしてみてはいかがですか?
剣道を学ぶ者としてそういうことでいいのか、自問させるのです。もちろん、中学生たち
も「それでいい」とは思っていないはず。でも、外部指導者さんに挨拶をするきっかけを
失ってしまっているだけかもしれませんから(^^)
[2004/10/16 10:20:58]

お名前: 玄海   
管理人のHide様

いつも本掲示板を拝見し、貴方の活動の素晴らしさに感銘して
おります。仰るように私も現代社会において真の師弟関係を築
くという事はとても難しいように感じております。我が子らは
素晴らしい師匠と出会えて果報者です。今の気持ちを忘れずに
努力を惜しまず稽古を積んで成長して欲しいと思っています。
温かい励ましと思えるお言葉を有難うございます。


外部指導者様

今回は拙い文を読んで下さった上にお気持ちのこもったお話を
寄せて頂きありがとうございます。我が道場の門下生の中学生
にも貴方の仰るように挨拶が出来なくなった子がいます。
そればかりか進学し剣道部に所属してからは道場の稽古は休み
がちとなり、道場の稽古はつまらないなどと吹聴しているよう
に聞きました。中学の部活指導してらっしゃる先生は赴任した
ばかりですが、若くて強くて子供たちに人気があります。
それはそれで素敵な事で良いのですが、小学生時代自分の剣道
の基礎を毎日手取り足取り教わり、道連県代表にまでして頂い
たのに何だか情けない気がします。さらに強くなりたいために
指導者を渡り歩くような言動をしてしまう子供たちが多いよう
に感じています。道場で培ったものは剣の腕前だけではないは
ずです。剣道を通じて「礼節」を身に付けようとする事はとて
も大切ではないでしょうか。貴方のように心を砕いて、剣道を
通じ、価値ある活動をしておられる指導者がいらっしゃる限り
子供たちは必ずや大切なことに気付き、かけがえのない宝物を
手にする事が出来ると信じております。
これからもどうか決して子供たちを見限ることなく御指導を続
けて下さいますようお願い致します。
[2004/10/16 02:49:25]

お名前: 外部指導者   
先日厭な思いをし、少し落ち込み、剣道とは? と考え込んでいた、一指導者です。
玄海様は立派なお子さんを持ち、そして立派な先生に出会い、正しく剣の道を歩かれて
いると感じました。心の洗われる思いで読ませていただきました。

剣道で何を学ぶ? の記事タイトルなので、失礼かとは存じますが先日の私の厭な体験
を書き込みさせていただきます。
指導している中学生の話です。
私は部外指導で主に土・日と指導に出向いておりますが、生徒たちは部活以外にも
道場へも通い、近隣の高校へも出稽古に言っております。
この中学生達、私が言うのもおかしな話しですが礼儀がなっておりません。
いくら注意しても、大きな声で挨拶が出来ないでおります。私が先に道場に入っていて
も、「いつの間に入って来たの?」と言う具合です。私に対しては長いつき合いでも
あり慣れとか恥ずかしさがあるのかも知れませんが、後輩に指導のお手伝いを
お願いしたときでも、その先生に対して挨拶ができていない。
ところが、先日ある大会でのこと。子供達が出稽古に行く近隣高校の先生が来られて
いたのですが、その子達はその先生を小走りに追いかけてまで挨拶しているのです。
私の方をチラッとみながら・・・。
私は自分の指導に足りないものがあるのだと、どうしたら良いものかと考えましたが
指導の手伝いをお願いしている先の後輩は怒り心頭でした。
試合に勝ちたい、強くなりたい。だから熱心に稽古に通う。ここは立派です。
しかし、剣道で何を学ぶのか? なぜ剣道なのか? そこに少しでもはやく気付いて
ほしいと願って止みません。
「厭な思い」を今後の指導に活かしていけるようにする。そういう修行をさせてもら
っていると言う気持ちでおります。
[2004/10/15 10:32:39]

お名前: Hide.    URL
管理人のHide.です。

玄海さん、すてきなカキコありがとうございます(^^)
お子様たちは剣道を通してしっかりとしたものの考え方・生き方を学んでおられるようで
すね。

戦後、剣道は徒弟制度の崩壊により「集団一斉指導」の中で繁栄してきます。底辺こそ広
がったものの、剣道は大きなものを失います。それは師弟関係です。
今、剣道を学ぶ人にとって、「先生はいても師匠がいない」というのが現実です。師匠は
単に剣道に技術だけではなく、人生そのものをも教え導いてくれる貴重な存在でした。
しかもその関係は、弟子から師への片思いではなく、ちゃんと両思いになっていたのです。

今の剣道の先生とそれを学ぶ人たちの間に「魂をも揺さぶるような関係」が構築できて
るとはとてもいえません。ゆえに、玄海さんがお感じになられたような「厭なこと」も起
こりうるのではないでしょうか(-_-)

でも、ご子息たちは大丈夫ですね(^o^) 
いつまでも、今の先生を師と仰いで頑張っていってほしいです!!
[2004/10/15 06:51:20]

お名前: 玄海   
失礼します。書き込みさせて下さい。

子供たちを剣の道に放り込んで、かなりの月日が経ちました。
私自身は剣道の何を知っているわけでもないのに・・・・・
でも関わってから子供たちと共に歩んできたように思います。
本当は私が歩んだ、のめり込んだ道に進んで欲しかったのかも
知れません。私自身、その道で我が能力に自惚れが有ったから
子供たちに教える技法や心構え、そしてその知識、歴史等々を
伝える事が出来ることは自覚していましたから。
作法、礼法、その奥行きの深さは追求して悔いなきほどものと
今でも心に染みています。鬼門に入られてから20年以上になり
ますが、我が師の教えは今でも私の心に息づいています。
しかし私自身は他に教えることが出来ないのだなぁと実感して
います。我が子にさえ伝わらないのですから、いや、伝えられ
ないのですから・・・

上の子がまだ8歳のころ、この道場に我が子らを預けたのです
が、今でもその経緯は不思議な縁だと思っています。
道場に通い始めてすでに7年、子供たちは剣道に明け暮れてい
ます。そこそこの活躍で私も満足していますし、いつの間にか
サポートする事が現在の私の生き甲斐とさえなっています。

でも厭な事も少なからずありました。2つほど挙げてみます。

子供たちの試合に道場の皆さんと最初に同行した折に、何も知
らない私は試合が始まる前の会場を買ったばかりの上履きで横
切りましたところ、30歳くらいでしょうか、審判員の若い先生
がすでに初老の私をつかまえて「ここはいわば道場ですよ、履
物を脱いで下さい!常識でしょっそんな事は!」と周囲に聞こ
えんばかりの声で叱りました。
その時は慌てて「スミマセン。」と謝り、即座に履物を脱いで
手に持って腰を低くしてその場を離れましたが、とても落ち込
んだのを憶えています。
また最近ではある出稽古をお願いしている道場の先生は、我が
道場の先生には腰が低く笑顔で話していても、私が保護者会の
代表と知っていても話をすると横柄な態度に思える物言いです。
後に話を聞いてみると私の前任者ともそんな感じだったといい
ます。誰に話す訳ではないですけれど、やはり釈然としません。
《礼に始まり礼に終わる》武道精神は何処へやら。武道以前に
年長者に対する礼は日本人といわず、人間としての基本精神で
はないでしょうか。口のききようがあるはずですよね。
          (具体的に紹介できなくてスミマセン)

厭なことを先に2つほど述べたのは、私が今我が子たちに何を
学んで欲しいかを7年経って未だに模索しているからです。

今はただ現在通う道場の先生について、ひたすら稽古させてい
ます。毎日、毎日、殆ど毎日、先生は門下生へ心砕いた指導を
しておられます。 その姿勢に心打たれ五年ほど前から手伝い
させて頂いています。 無骨な剣一筋の方です。

私の若い時、師の技法はもとより、その礼法、所作、言動から
多くを教示されました。

でも今夜、ひとつの答えを子供ら自身の口から聞いたような気
がしました。いつもは口のききようで私に叱られるばかりの我
が子らが隣室で寝ながら先生の話をしているのを、私は読み物
をしていてはからずも、聞き入ってました。そこには先生を師
と仰ぐ我が子らの会話がありました。敬語を必ず付けて話して
いるのがとても嬉しく、寝入るのを確認し書き込みさせて頂き
ました。少なくとも師を師と仰ぐ人間には育っているようです。

上っ面だけの付き合いをして世間を渡り、我欲を満たしてしま
うさもしい人生、笑顔で人の陰口を言いふらす恥知らずに気付
かず、他を思いやることの出来ない人生を送って欲しくない。
そういった想いでいっぱいの昨今です。

明日は試験とかで今しがたまで勉強していたようですが、早く
寝て出来る分だけ答案用紙に書けばいいと父親は思っています。

試験が終えたら、また剣道がんばれよ。 おやすみなさい。
[2004/10/15 01:46:34]

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