初めまして。
私も最近、剣道を再開しまして、間合いのカンを取り戻すのに
苦労してます。
剣道って空間の勝負なんだなぁ と しみじみ思う今日黄昏.
間合いを制す者は剣を制す!
自分の間合いはコレだ!というものを持っていても、相手も自分の間合い
を持っているワケで、間合いの状況というものは相手との対峙中に刻々と
変化するものです。
これについて『五輪書・火の巻』から武蔵先生の言葉を拝借。
・・・山海の心と云は、敵我たゝかいのうちに、同じ事を度々する事悪き所也。
同じ事二度は是非に及ばず、三度するにあらず。敵にわざをしかくるに、
一度にてもちいずば、今一ツもせきかけて、其利に及ばず。
各別替りたる事を、ほつとしかけ、それにもはかゆかずば、亦各別のことをしかくべし。
然によつて、敵山と思はゞ海としかけ、海と思はゞ山としかくる心、兵法の道也。
能々吟味有べき事なり。
少し論点がズレますが、このように武蔵先生は、変化の重要性を説いておられます。
つまり、相手は海とも山とも変化するものだから、臨機応変な戦法が必要である・
一つの戦法に固執するのはよくないということですね。
だから私は、「本当の自分の一足一刀の間」というものは特に定義しなくて
いいと思います。最初に「カン」と書きましたが、大体の人は自分の間合いを
口では説明しにくい自分のカンに従って、とっているのではないでしようか。
少なくとも、私はそうですね。
間合い〜つまり、空間把握能力を養うには、やはり繰り返し稽古を行うしか
ありません。その内、何かが「見える」んじゃないでしょうか。
自分だけの究極の間合いというものが。