記事タイトル:打突の判定を棄権、あるいは否認した審判のとる行動
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お名前: Hide.
To S−1さん
>>場外の場合の中止の表示と宣告ですが、場外が明らかな場合には、副審である自分
>>に一番近かったとしても主審に委ねます。
> 副審は反則表示をして、主審の中止表示、宣言を待てばよいのですね。
そうですね。ただし、主審の中止表示と宣告があって試合が完全に中止してから旗の
表示をします。
> 得に小手の判定ですが、雑誌の解説かどこかで、お互いの意志の統一ということで
> 自分が裏にいる場合、表にいる審判の判定を参考にする必要があるとのきじがあっ
> た気がするのですが どうなのでしょうか?
> 三審制の精神でいけば、完全に独立に判定し多数決ですべきような気もしますし、
> 三審制の欠点を補うためには仕方ないとも感じますし?
そうですね。厳密に言うなら、S−1さんがおっしゃっているように裏側の小手で不
明瞭な場合は棄権をするのが三審制の精神にふさわしいと思います。
ただ、「間合い」「タイミング」「竹刀のコース」「音」「気迫」「打突時の体勢」
「打突後の体さばき」「残心」などを考慮し、当たった瞬間を確認できていないとし
ても有効打突と判断することが可能な場合は、裏側の審判が否定していても旗を上げ
て差し障りはありません。ただし、一番見える(位置にいる)審判が否定しているわ
けですから、その判断をある程度参考にする必要はあるかと思いますが・・・(^^;
お名前: S-1
To Hideさん
>三者の中に一人でも旗
の表示に不明瞭さを感じた場合(錯誤も含め)は、副審の場合でも直ちに「やめ」を
かけ、合議によって確認すればいいのです。
ふむふむ、この場合も緊急の場合の一つですね?
よくある緊急事態は細則にかいてくれると、新米審判にはうれしい。
>場外の場合の中止の表示と宣告ですが、場外が明らかな場合には、副審である自分に
一番近かったとしても主審に委ねます。
副審は反則表示をして、主審の中止表示、宣言を待てばよいのですね。
>もし、出小手や相面などを裏側の審判が二人そろってあげてしまい、一番見える自分
が有効打突と判断しなかった場合でも、それは旗の表示をもってしか意志を表すこと
は出来ません。
むろん、合議をかけて説明することはできます。それで判定が覆ることもないとは言
えませんが、錯誤でないと確認するにとどまるしかないでしょう。そのための三審制
なのですから。
なるほど!
ところでまた、疑問が
得に小手の判定ですが、雑誌の解説かどこかで、お互いの意志の統一ということで
自分が裏にいる場合、表にいる審判の判定を
参考にする必要があるとのきじがあった気がするのですが どうなのでしょうか?
三審制の精神でいけば、完全に独立に判定し多数決ですべきような気もしますし、三審制の欠点を補うためには仕方ないとも感じますし?
お名前: Hide.
To S−1さん
>と書いてあり、判定そのものの合議は含まれていないのですが
>私の解釈不足でしょうか?
まず、判定そのものの合議とは、どのような場合を指すのでしょうか?
有効打突か否かの判定は、三者の旗によって明確です。もし、三者の中に一人でも旗
の表示に不明瞭さを感じた場合(錯誤も含め)は、副審の場合でも直ちに「やめ」を
かけ、合議によって確認すればいいのです。
もし、出小手や相面などを裏側の審判が二人そろってあげてしまい、一番見える自分
が有効打突と判断しなかった場合でも、それは旗の表示をもってしか意志を表すこと
は出来ません。
むろん、合議をかけて説明することはできます。それで判定が覆ることもないとは言
えませんが、錯誤でないと確認するにとどまるしかないでしょう。そのための三審制
なのですから。
唯一特殊な例として、竹刀が回っている場合が挙げられます。
すでに1回指導していて、また、竹刀が回っている時、他の2人の審判員が気づかず
に有効打突として旗を上げてしまうことがあります。この場合は合議をかけ、2人が
「確認していなかったこと」を認めればその判定を取り消すことが可能です。
場外の場合の中止の表示と宣告ですが、場外が明らかな場合には、副審である自分に
一番近かったとしても主審に委ねます。
細則の「緊急の場合」とは、私見ですが、
-------------------------------------------------------
1.打ち合いなど打突の攻防の中で瞬間的に起こったもの
2.他の審判員2者から死角になっていて見えなかったであろう場合
3.主審が認めているにも関わらず宣告と表示が遅れた場合
4.場外に危険物の存在を認めた場合、試合者に早めに注意を促すため
5.試合者が気づかず、場外の観客等に危害が及びそうな場合
-------------------------------------------------------
です。
上記の場合は副審であっても中止の宣告「やめ」をかけ、試合を停めたことを確認し
てから直ちに反則の表示を行ないます。他の審判員が反則の事実に気づかない場合、
主審から合議がかかります。また、まったくわかっていない場合、副審である自分が
合議をかけることもあります。合議において反則の事実を説明し、2者の判断を仰ぎ
ます(^^)
お名前: Hide.
To 万年書生さん
そうですか、それはたいへんなことですね。
審判はとても重要な役目を担っていることはすでに申し述べるまでもないことでしょ
う。なにせ、真剣勝負をさばくわけですから、審判員もそれ以上の気持ちで試合場に
立たなければなりません。
まして、これからの剣道を担う子供たちの審判は、単に有効打突の判定を正確に行な
うにとどまらず、礼法やマナー所作についてまで厳しく目を光らせ、適切な試合進行
に努めなければなりません。反則には厳格に対処しますが、その指導にはキツイ物言
いになって委縮させないように気を配らなければなりません。また、危険行為に対し
ても十二分な配慮が必要です。
場合によっては指導者以上に目の肥えた、しかも熱狂的かつ身贔屓な保護者の応援団
が大騒ぎをすることがありますから、それら外野の声に捕らわれない冷静な判断力が
要求されますしね(^^;
審判をすることは、自分自身の勉強になることも確かです。
審判の立ち位置ですが、試合者が次にどう動くかを予測し、そちらに動かれたときに
瞬時に対応できるようにしなければなりません。むろん、他の2人の審判員との兼ね
合いも考慮しなければなりませんから、そういう感覚の疎い人と一緒に審判をすると
厄介なものがあります(^^;
また、両者の攻めの気を感じ、技のきっかけや試合の流れをつかむことも重要です。
極力、流れや気の動きを阻害しないように試合をさばかなくてはいけません。「はじ
め」や「やめ」などの宣告のタイミングや発声なども重要です。最近では「わかれ」
などつばぜり合い絡みのさばきがもっとも厄介な問題です。
審判員の服装については、ネクタイも含めたいへん遺憾に思っています。なぜ、日本
の伝統的武道に根差した剣道競技の審判員の服装が外来のブレザーなのでしょうか?
この疑問は、日本人よりもむしろ外国人の方が敏感です。
紺のブレザーといっても誰もが持っているものではなく、また、エンジのネクタイに
しても、改定当初はあちこちの剣道大会で粗品として配付するなど普及に努められま
したが、今、新しいものを購入するのは地域によっては厄介です。稽古着袴にするか、
それが稽古用のものであるという指摘があるなら紋付きでもいいのではないでしょう
か。むろん、購入にはお金がかかりますが、ブレザーを新調するよりは剣道をたしな
む者にとって抵抗が少ないと愚考するのですが・・・。
お名前: S-1
To 万年書生 さん
今日は。私も審判経験が浅く疑問がありすので、このような議論有り難く思います。
一緒に勉強させて下さい
To Hideさん
合議についてですが、審判員が合議をする場合として、
1 有効打突のとりけし
2 審判員の錯誤
3 反則の事実が不明瞭な場合
4 規則の運用および実施の疑義
と書いてあり、判定そのものの合議は含まれていないのですが
私の解釈不足でしょうか?
ついでにもう一つ
場外の場合中止(止め)は誰がかけるのでしょうか?
細則には、副審は緊急の場合のみ、中止と宣言ができるとありますが、
場外が緊急であれば、最初に反則を認めた副審が中止の表示と宣言 そして反則表示
さもなくば、副審は反則表示で主審が中止の表示と宣言となると思うのですが?
お名前: 万年書生
>to Hide.さん
ご返答ありがとうございます。わかりました。実は、再来週子どもたちの大会があり、剣道
復帰3ヶ月の私まで、審判としてかりだされることになりました。Hide.さんが、さまざまな
コーナーで審判の質の低下を嘆かれていましたが、その一翼を担いそうです。(こんな日本語
ヘン?)15年以上のタイムラグがありますから、審判の交代に関する動作を含めたしきたり
なんかもだいぶ変わっているようです。全剣連のHPの審判に関する項目を毎日熟読しながら
勉強中です。
とにもかくにも、『勉強する』ことそのものが大切なんですよね。
ところで、我家には『えんじ色で無地』のネクタイはありませんでした。日常、このような
ネクタイをしめようなんて気にはなりませんもの。もっと多彩で、デザイン性の富んだものし
かもっていません。したがって、それに沿うものを購入するために我家の大蔵大臣とともに紳
士服の店へ。大蔵大臣は「なんで、お手伝いをするのに自腹切ってしなきゃいけないの?財政
難なのに…。」と口をとがらせておりました。
お名前: Hide.
To 万年書生さん
審判の所作には、まだまだ明確でないところがたくさんありますからね。問題点が現
われるたびに、その都度、全剣連から指導があり、それを都道府県の講習会などで伝
達しているわけです。
万年書生さんは「くだらない質問でスミマセン」なんて書かれてますが、くだらない
どころか、こうした審判技術や所作に関する疑問や問題を明確に文章化しているのを
ほとんど目にしたことがありませんから、たいへん有意義なことだと思いますよ。な
にしろ審判規則の細則でもよくわからないことが多いですからね(^^;
お尋ねの件ですが、主審の宣告の間の副審の旗の表示は棄権した場合と否認した場合
とでは違います。
------------------------------------------------------
●棄権 → 体の前面下方で赤を上にして旗を交差させた状態を保つ
●否認 → 旗は体側。気をつけの姿勢
------------------------------------------------------
となります。
棄権・否認いずれの場合も、誰か一人が有効打突の表示をしたと同時に旗の表示で意
志を明確にし、選手が開始線に戻るにつれこの状態になります。
これと似たようなケースで、やはり間違えやすい事例をひとつ上げておきましょう。
これは合議の場合です。合議の後の副審の旗の表示は、反則の場合と有効打突の場合
では異なりますので注意が必要です。
------------------------------------------------------
●反則 → 旗の表示は一切しないで気をつけの姿勢
●有効打突→三者とも合議で決まった方に有効打突の表示を出す
------------------------------------------------------
です。
気をつけなくてはならないのが、有効打突の場合です。たとえ自分は白の打突が有効
と判断している場合や赤の打突を無効と判断している場合でも、合議で三者の合意(多
数決)で赤の選手の打突が有効と決まれば、合議が解けたの後、赤に旗の表示をしな
ければならないという点です。
ちょっと納得はいかないのですが、合議というシステムが「審判員三者の合意の上で
の判定」という形式をとっているため、一人の審判だけが合議の後に違った旗の表示
をすることが好ましくないとされているからです。
お名前: 万年書生
多分、こんなことを聞くのは私だけだと思いますが、周囲ではなかなか聞けないので、質問
させてください。
審判をしているとき、打突の判定に対して、次のようなことが起こり得ますよね。
1 1人の審判が有効打突を認め、他の2人が棄権する
2 2人の審判が有効打突を認め、残りの1人が棄権または否認する
いずれの場合も結果として1本として認められると思うのですが、私が知りたいのは、棄権
したり、否認した審判(特に副審の場合)は、主審が有効打突を宣言して『旗を斜め上方に上
げ』ている間、どのような動作をとればよいのでしょうか。
結果として1本が認められたのだから、自分も旗をあげる動作をするのか、
あくまでも、自身の判定を明確にする意味で、気をつけの姿勢をとり、旗を上げないのか。
くだらない質問でスミマセン。
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