記事タイトル:体の弱い子への指導 


書き込み欄へ  ヘルプ
お名前: 小次郎   
 はじめまして、今指導している子供達の中で、小学生に3人、中学生に1人喘息
の子がいます。喘息を持っている子供は病院の先生からも、水泳、剣道なんかは
薦められるようです。現在8年、小中の剣道の指導をさせていただいておりますが
経験上、重い喘息を除いては中学生くらいになるとほとんど、発作などでなくなります
もちろん、練習中も、その子供達には特別な扱いをしていません。ただ遠目ですごく
気にかけて見ております。
 というのも4年前、当時小学3年生の男の子が練習中に呼吸困難に陥りました、
もちろん、私には、医学的な知識などはなく、慌ててかかりつけの病院につれていき
ました。そこでみっちり病院の先生から、しかられました。「剣道を指導するに
あたって少なくとも病気を持っている子供達の体調の把握だけはしておいてください」
と言われました。そこで心配になり私もいろいろ別メニューなんかも考えましたが、
喘息を理由に体調が良いときでも、お稽古を休むようになったり、精神的にも、
体力的にも、もちろん剣道も、衰えていきました。そこで特別な配慮は
自分の気持ちの中にあればいいと考え始めたのです。特別メニューは自分が特別な
扱いを受けることにより、心の中に「甘え」を生じさせます。同級生をはじめ子供達
の関係もギクシャクしていったように感じました。
 喘息をはじめ、病気をもっている子供達の剣道の指導は、指導者がその子ができる、
ぎりぎりまでのやる気を引き出してやることがすごく、重要だと考えております。
 私事の経験で参考にならないかもしれませんが・・・。

お名前: Hide.    URL
To なすさん

拙サイトがお役に立ちますればうれしく存じます(^^)

喘息など体調面のことばかりでなく、精神面の事も、日ごろから触れ合っていると見えて
くるものが多く、ついつい「全部把握しているのでは」という錯覚にとらわれるものですが、
人間って奥が深いですから、氷山の一角でしかないんですよね。

私たち指導に携わるものは、その部分を十分に認識していないと大きな間違いを犯してし
まう事があります。互いに気をつけつつ頑張っていきましょうヽ(^.^)ノ

お名前: なす   
みなさまの貴重なご意見ありがとうございます。
このパソコン、自分のものではないもので気にはなっていたのですが、今日見て驚きました。
別メニューの賛否、ご父兄の気持ち、指導法、苦しみを抱えた人間の感情、身にしみるご意見でした。私の不勉強さを痛感いたしました。
「苦しいときに(体力面だけではないのですが)自分の弱い感情に負けてはいけない。」
というのが私のテーマで(すぐ負けるのです(T^T))指導のテーマのひとつでもあります。そのため後悔したり、取り返しのつかないことも数え切れません。
剣道を通じて後輩たちに指導者として伝えなければいけないことのひとつであると今も思います。
その考えに固執し、子どもたちの抱えている事情に配慮が足りないのでは?と体の弱い子を見て、自分自身そう感じ始めたのです。
私自身が迷っていたのではその子も周りの子たちも不安になるだろうと感じていましたが、何やら背中を押されたような気がします。
個人の事情の多くは本人の望む、望まないにかかわらず与えられ、本人、家族以外にはわからない感情もある、という当たり前のことを忘れていた気がします。
何かに偏らず、みなさまのご意見を参考にし、全体を考えつつ、自らの指導がその子らに合った柔軟な指導であれと心がけようと強く思います。
また子どもたちが自分の気持ちを偽りなくぶつけてくれるような空気をまとう努力もしたいと思います。
見てくれも言動もきついと自分で自覚しているもので。
私事長々と申し訳ありませんでした。ありがとうございます。

お名前: カントナ   
私は別メニュー賛成派です。無理をさせて何かが起こった時、剣道どころではなくなってしますからです。
人には人それぞれにあった練習法があると考えています。皆と一緒の事が出来ないと嘆く生徒も中にはいるのでしょうが、まず、生徒に病気や怪我に対する正しい認識をさせる必要があると思いますよ。小中高生に指導しなければならない事なんて沢山ありますよね?防具を着けずとも出来る事は沢山あります。例えば素振り、足さばき、空面を打たせるのも立派な練習です。(宮本武蔵は誰と練習したのですか...?^^)...やはり、生徒達が一人でも多く「元気」に剣道を続けてくれる事が大切だと私は考えます。よって、私の場合は「根性論」的な考えは捨て「ロジカル」的な指導を目指して頑張っています。つまらない書き込みで申し訳ございませんでした^^;

お名前: 龍   
初めまして、中3の龍です。
俺は、別メニュー反対です。みなさんのご意見とはずれてしまうかもしれませんが、考えを述べ
させていただきます。
俺は喘息持ちで、小学生の頃はよく発作が出ました。
でも、担任の先生には自分が喘息だということを言いませんでした。(言わなくても知っておら
れることですが)
体育などで自分だけ別にされるのが嫌だったからです。
みんながキツイ思いして走ったりしている時に休んでいたり、距離を短くしてもらったりすると
事情を知っている友達でも多少なりとも「ずるい」と思うということも分かっていましたし、自
分自身でもなんとな〜く嫌でした。だから、体育の時間に発作が起きて早引きして病院の先生に
少し軽くしなさいと言われたこともありましたし、発作の不安もありましたが、みんなと同じに
やりたかったのでやっていました。
そのお子さんがどう考えているかはわかりません。やはりどうしたいのか本人に聞かれてみるの
が一番だと思うのですが、如何でしょうか?
ただ、子供心なりにもいろいろ考えていて、正直に言わないこともあると思います。
様子をよく見て、なす先生が止めてあげてくだされば、と思います。
いろいろと生意気に申し上げてすみませんでした。個人的な考えなので、自分の意見は一生徒の
言葉として参考程度に留めて置いてください。

お名前: ゆう   
北海道で剣道指導に携わっております、ゆうと申します。
なすさんと同じ指導に携わって僕も5年になります。

うちの道場にはぜんそくの子は1人もいないんですが、
その代わり、持病の腰痛を持った子が数名います。

ちょっとぜんそくとは話がずれてしまいますが、ご勘弁を・・・
うちにも稽古中に「足が痛い、腰が痛い、頭が痛い」と言ってくる子がいるんですが
僕は極力休ませるようにしてます。
ただ、あまりに休ませると逆に甘く見られがちなんで、
明らかにもう少し出来そうであるなら、全員の前では「イヤ出来る!!大丈夫だ!!」と
強い姿勢をとるんですが、稽古の合間を見てはその子に
「まだ痛いか!?自分で無理だと思ったら休んで良いよ」と言うんです。
ただ、全体に一度言ったことがあるんですが
「足が痛いとか頭が痛いとかで休むのは別にかまわない・・・
 常に体調が万全であるなんて事はないんだから。だけどよほど高熱が出たとか
 大怪我したとか以外は、どんなことでも良いから何らかの形で稽古に関わろう!
 見取り稽古しても良いし、防具着けずに竹刀振っても良い、
 自分が出来る範囲で防具着けて稽古するのものも良い 
 ただ、稽古に関わろうと言う気持ちを失ったら絶対後で自分が後悔することになるから」
と以前言ったことがあるんです。

今では途中で休ませた生徒達の中には
「先生、俺出来そうだからやってみる!!」と稽古に再び戻ったりと
自分で怪我や病気に対して弱気になって逃げ腰になってたのが
意識を持ってその時の状態に見合った稽古をしてくれるようになりました。
そこで僕も
「無理はするな、無理して後に長引いたらせっかく
         選ばれた試合に出られなくなるんだからね」
と一言だけ言うようにしてます。
やるって言うのを無理に休ませるのではなく、そのやろうとする気持ちに応じた
対処の仕方が大事なのではないかと思います。
ただし、全体に入ってしまえばその子だけ別メニュー・・・
と言うことは出来ないので一緒のメニューをやってもらいますが、
あくまで無理をせずに自分の現時点の状態に見合った稽古をやってもらいます。
例えば、かかり稽古で早く激しく行くのではなく、
大きく振りかぶって1本1本を打ち切るようにするとか・・・・
十人十色と言う言葉があるように、それぞれの性格が違えば気持ちの持ち方も違います。
それに応じたメニューではなく、それに応じた取り組み方が大事なのでは
と思います。

長々とすみません・・・

お名前: Hide.    URL
To いかようかんさん

すてきなご意見ありがとうございました(^_-)〜☆

お名前: 新米コーチ   
いかようかんさんのご意見、感動してしまいました。。。

お名前: いかようかん   
はじめまして。指導者のお部屋なのに横からおじゃまいたします。
私は、元喘息剣士の母おやです。
 なすさんのお弟子さんが我愚息とよく似ているので、親からのひとことを・・・
なすさん、新米コーチさん、Hide先生、それぞれのご意見みなよくわかります。
おそらくは、なすさんのお弟子さんの親御さんもそうだと思います。
Hide先生のおっしゃるとおり、仮病じゃないかというくらい、急にダメだったり、逆にケロリ
としてしまうのです。でも2〜3年生くらいなら、自分の体調はよく知っていますからあまり
大人が先に配慮するのは考え物です。
 いろいろな指導者に出会いましたが、親として一番嬉しかった先生とは、
新米コーチさんのように子供本人には日ごろから励ましてくださり、
なすさんのように敏感に子供の内面をキャッチしてくださり、
そしてHide先生のようにこれは、と察したら皆の前じゃなくて本人にそっと「苦しくないか」
きいてくれる先生でした。
 先生がわかってくれるという信頼感があると、ぎりぎりになる前に自分で言えるようになります。
逆に「手抜きしているように見られないか」とおどおどしているよりは、安心して頑張れる
のではないでしょうか。
 別メニューにするのは本人が選ぶべきことで(学校の体育の見学のように)できるだけ
皆と同じ、調子の悪い時は隠さずに言えるようにしてやってくだされば、案外がんばれるもの
です。乗り物酔いの子に酔い止めだ、といってビタミン剤を飲ませたら「効いたよ」みたいな
もので、「いざとなれば先生はわかってくれる」という安心感が子供には必要なんですね。
 素人がこんなこといってすみません。でも剣道で体力をつけて喘息を克服した息子は、
以前では考えられない程丈夫になれました。今は広いグランドを駆け回るラグビー選手ですが
剣道でつちかったものははかりしれません。最初に出会った剣道の先生がHide先生のように
ご自身子供の頃喘息だったので、励ましながらよく導いてくださったのです。
 ひとりでも多くのお子さんが剣道で元気をもらえるよう、どうか、なすさん、がんばってくださいね。

お名前: Hide.    URL
管理人のHide.です。

私は別メニュー賛成派です(^^)
と申しますのも、私自身が小児喘息を持っており、また、現在でも、気圧の変化やほこり
などのアレルギーで喘息に似た気管支疾患を起こすことがあるからです。

喘息持ちの子に共通なのは、調子がいいときには喘息など感じさせないほど元気なのです
が、何らかの要因で発作の兆候が出始めると、とたんに動きが悪くなるのです。剣道は割
とほこりっぽい競技ですので、気管支が鍛えられる半面、ほこりなどにアレルギーがある
場合、発作を起こしやすい競技であるとも言えると思います。道場内の清掃には十分に気
を配りたいところです(^^)

このように、喘息の持病をもつ子は、ある意味、不意に発作が訪れる恐怖と戦っているの
です。「力を抜いている」と見るのは危険ですよ。本人の負担にならないように、
 ●かかり稽古の本数を減らす
 ●かかり稽古は見学させる
などの措置を講じてあげる必要があると思われます(^^)

お名前: 新米コーチ   
なすさん、はじめまして。
私も別メニューを課すことはその子のためになるとは思いません。
言い過ぎかもしれませんが、少し甘えにもつながると思いますし、また小学生ではその子がひいきされていると思い、周りの子どもたちもいい気分がしないかもしれません。
私の周りにもぜんそくを克服するためという理由で剣道を始めた子は何人かいましたが、特別扱いされることはありませんでした。
厳しいことを言うようですが、そこで力を抜いてしまうなら、もし別のスポーツになっても同じことだと思います。
ここはあえて他の子と同じメニューを、もちろん励ましながら課すのがいいと考えます。
かなり私的な意見で恐縮ですが・・・。

お名前: なす   
 はじめまして。私は小学生を中心に道場で指導に携わっている者で、現在5年目にな
ります。様々な子供たちと触れ合う機会がありましたが、悩んでいることがあります。
それはぜんそくを経験した子供や先天的に体の弱い子供への指導方法です。
 掛かり稽古など激しく体を動かす稽古をし、ある一定に達するとその子は気持ちと体にブレーキをかけてしまうのです。
 父兄の方にお話を聞くと、現在は健康面に多少不安はあるものの、発作などは無いと
のことでした。本人には「苦しくなってからのスパートの部分がいちばん力がつくとこ
ろだよ。だから頑張ってみなさい。」と指導するのですが、どうも無意識に力を抜いているようで、現状が続いています。幼いころの呼吸困難の苦しみがフラッシュバックされ、無意識のうちに体力をセーブしているのかな?と考えています。
 私自身ぜんそくは経験したことはありませんのでその苦しみは理解できませんが、現在は発作が起きないとのことなので他の子たちと同じように稽古させています。そして
その子を別メニューにとも考えましたが、それはその子のためにも良いことだとは思えません。これは私のエゴなのでしょうか・・・
 現在ぜんそくをはじめ体の弱い子供たちも数名道場に通っています。そういう事情を
抱えた子供に対しての指導はどのようにすれば良いのでしょうか?ご意見お聞かせ願いたいと書き込みしました。
 
 
 

このテーマについての発言をどうぞ。
氏名
E-mail URL


半角カナは使用しないようにしてください。文字化けします。
記事一覧に戻る